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(短編集)
おそろし 三島屋変調百物語事始
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おそろし 三島屋変調百物語事始の評価:
書評・レビュー点数毎のグラフです | 平均点4.18pt |
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Amazonサイトに投稿されている書評・レビュー一覧です
※以下のAmazon書評・レビューにはネタバレが含まれる場合があります。
未読の方はご注意ください
全135件 41~60 3/7ページ
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藤兵衛は兄が殺人を犯したあと、大変な苦労を強いられ兄の死を願うまでに追い詰められたのに、母親が義理姉を殺めてしまい独りになったお福は、父親の友人宅に許嫁として幸せに暮らしている… え?何この格差。納得できない。 石倉屋より丸千の方が余程罪深い所業を何年にも渡って続けて来たのに、家族は無事で家業も潰れず。 第三話では松太郎が居なければ回らない程の忙しさだったのに、第五話にはおちかがいなくなり、喜一が泊まり掛けで不在でも問題ない旅籠。 最後の訳の分からない全員集合。 それぞれの物語に合わせるために、背景が都合よくコロコロ変更されて、一つ一つの物語はそれなりに面白いのに、最後の最後で滅茶苦茶に。 やりたい事は分かりますけど、それなら読者も納得するように、ちゃんと導いて下さいよ。 物語の前提、背景、繋がり、心理描写がいい加減過ぎて、段々と気持ちが入らなくなり、最後は流し読みに。 物凄くガッカリしました。 | ||||
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凶宅はもう少し怖くできたのでは。 家鳴りにつながるわけだけど屋敷の由来についての物語がなく消化不良。 清太郎がなぜおたかを姉さんと呼ぶのか? 伊兵衛が百物語収集を始めたのか?百物語収集は不吉以外の何者でもない。 曼珠沙華を読んだ時点でもおちかに好影響を与えているようには見えなかった。 その辺に説得力があればさらによかった。 期待が大きすぎたか? | ||||
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夢中になって一気に読んでしまいました! | ||||
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三島屋伊兵衛が始めた変わり百物語。 少なくともシリーズで4作あるうちの初刊である。 他人が語る不思議な話がやがておちかの身に振りかかる奇妙な作品集。 結構楽しめる。 一般文学通算2374作品目の感想。2020/02/06 13:30 | ||||
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やはり宮部みゆきさんの小説は、とてもとても日本語が美しいです。読んでいて心が清められていくような気がします。あやかしを扱った時代ファンタジーで、ヒロインおちかが様々な登場人物たちの悲しく苦しい体験を聴くという行為を通して、砕けた心の欠片を搔き集めていく再生の物語です。いわゆる百物語、時代小説版のアラビアンナイトです。妖しく怪奇で、時には残酷で、時には切なくて、でも読んでいて話の先がどうにも気になってならない。宮部みゆきさんの小説の世界を楽しませていただきました。 | ||||
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なにげない江戸町内の風景や商売の話から少しずつ物語の本筋に入るテクニックは、さすが宮部流。木綿の肌触り を感じる筆使いで読者を引き込んでしまいます。参考文献の難しい言葉をそのまま用い、自分の知識を誇示している かのような時代小説を見かけますが、本書は平易な言葉で述べられていて読みやすい。 その分、人間の感情や心の機微などをていねいに表現することに力点を置いているので、非常に分かり易く、また 親しみを感じさせる作品となっています。 人間の心の奥底にはそんなにも暗く醜く恐ろしいものが潜んでいるのか?と、ぞくりとさせる様な話や理屈抜きで 気味の悪い話などが五話収録。一番の圧巻は第五話。今までの四つの物語が、いつの間にか一点に収束して行く様は 大きな渦潮に呑まれて行くような恐怖を感じる。第五話のための序章だったのか、大きな伏線だったのか?じっくり と最後まで一気に読めてしまう作品です。 | ||||
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日経で読んでずっと欲しかった本です。 単行本は持ち歩き難いので、こちらで楽しんでます。 | ||||
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最近、五巻を手に入れ読んだら、過去に読んだものの記憶があやふやになっていたので、もう一度読んでみようと購入。不可思議で哀しい話は一話一話興味深く読めたし、話を聞くおちかが少しずつ前向きに変わっていく過程も楽しめました。二、三巻も読み直したいと思います。 | ||||
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2作目を先に読んだシリーズ物の1作目。 2作目で大まかに、1作目ではヒロインの闇に関連する物語が描かれていたと記されていたので、何となく事前に想像してから読み始めた所、 想像を遥かに上回る壮大さ・緻密過ぎる匠の構成と展開振り・小説ならではの『心』に焦点を置いた怖さの見事な表現に、終始魅了され続けてワクワクが止まらなかった神作品でした(^-^*)/ 単純な怖さで言えば2作目の方が少し勝っていましたが、1作目は人の愚かさ・怖さ・切なさを経ての温もりに昇華させる展開と構成の神掛り振りが凄まじく、2作目と甲乙つけがたい素晴らしさでしたし、 逆を言えば、この1作目を経ての2作目は見事過ぎる変化球振りを発揮していて至高の2作目に感じる程、題材や展開や怖さ・切なさの種類や匙具合も神の領域に思いました。 僕は映画でも小説でも1番多く見るジャンルはホラーですが、反比例するかのようにホラー小説の名作率は全ジャンルの中で最低であり、 理由としては視覚的ホラーだと、どうしても映画やゲームに敵わないし、故に小説が最強の表現=心……の怖さを描いたサスペンスが今や隆盛を誇っているのも当然であり、 僕の中の最強ホラー小説『ぼぎわんが来る』シリーズ(来年、まさかの大俳優のV6の岡田さん主演で映画公開)が素晴らしいのも、怪異以外に人の怖さも描いているからです。 そういった背景を踏まえて僕が感じたのは、このシリーズは小説が最強の表現である『人の心の怖さ(プラス、愚かさや切なさも)』を丁寧に巧みに描き続けているからこそ、ここまで素晴らしく、 宮部さんは小説の利点を最大限に理解なされて活かされてるんだな、素晴らしい作家さんだなと痛感しました! 宮部さんは何作か読んだ事があり、良い作家さんと感じつつも手元に置いておきたい神作品とは今まで巡り会えませんでしたが、今作品は是非集めたい神シリーズ作品であり、手元にある3作目も楽しみですし、 怖い話・時代劇・ちょっと良い話が好きな方には是非オススメな名作です(^-^*)/ | ||||
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時代物でファンタジーという宮部みゆきさんらしい作品だと思いました。続編アリということで、読んでみたいと思いますが、この1冊できれいに決着がついたところなので、どのように展開していくのか楽しみです。 | ||||
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この怪談百物語の舞台は江戸神田三島町にある『三島屋』の座敷「黒白の間」で、わけあって預かっている旅籠屋の娘おちかが色々訳ありで悩む人の話を聞くという形で各物語が進行する。殺人の罪で島送りになり刑期満了で帰ってくる兄を、祝うべきなのに前科持ちの兄のことが世間に知れると自分が今の仕事場に居られない(前科者の弟というだけで生きてゆけない)と悩み兄を憎み呪う。その念が通じて兄は首吊り自殺をする。(第1話)現代でも通じる日本人の持つ価値観、兄弟間の愛憎、殺人の原因にもなった親方の娘に対する恋愛感情等々巧みな描写で面白い。 第3話では聞き役のお近自身の訳ありの訳が明かされるが、これはおちかを好きな男(お近も好きだった男)がおちかの前でお近の婚約者を殺して自分も後日自殺するという凄惨な話。一気に読める迫力がある。 | ||||
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三島屋変調百物語はすべて読んでいます。でもこれが一番面白かったです。おちかさんが危うい目に合うのもこの回だけだし。次回からはお勝さんがいてくれるためか、おちかさんが直接危うくなることは無くなり、安心だけどもドキドキはしませんしね。 | ||||
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漫画の最終回で今までの登場人物が全部出てきて主人公を助けて敵を倒すような流れです。 でも敵をすべて倒した思いきや「俺はまだ生きてるぞ」とラスボスの声が聞こえてきて去っていく。 続きが気になります。 | ||||
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日本経済新聞の連載(単行本では三鬼)で毎朝楽しませていただき、最新刊のあやかし草子でも夢中にさせていただきました。。こりゃあ原点の事始めを読まなきゃ話になるまい‼︎と思い、拝読。 人間の業を様々な角度から時代に関わらず誰にでも起こり得ることとしてこの世のものでないものに化体して描いている。そして様々な思いが絡まってひとつの物語世界を紡いでいく。 舞台こそ限定的ですが、この『事始め』は、壮大なファンタジーの幕開け、と言っても過言ではないように感じました。途中まではサウロンとの闘いの果てに壊れかけたフロドとおちかがダブって見えました。でも、最後はフロドより明るい未来が待っていそうに終わったのでホッとしました。 | ||||
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ちィ~ッと企画倒れに思うョ。 昔から多くの人によって書かれてきた、恐ろしい話を集めた百物語を書こう!なんだろうが 特徴を出そうと(作家は誰もそうだけど…)、ひねった導入のストーリーを考えてはいるが、 すんなり入っていけない。百物語事始をスタートに一連の話として続けていくため設定もいろ いろと考えられているのだが、どうも読んでいて無理筋って感じを受けて、今一だ。 多作な宮部さんだから、中にはこんなものもあるのかな。 | ||||
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単なる怪談集めの物語ではなく、一人の女性の立ち直りと成長の話です。人ではない物の怖さより、人の心の闇の方が怖いかもしれないと思いました。三島屋の人々の心遣いと、それをきちんと受け止める主人公の素直さがこの本を暖かくまとめていると感じました。 | ||||
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TV番組で見て、原作を読みましたが、こちらの方が面白かったです。 まだ半分ほどしか読んでいませんが、読みだすと時間を忘れるほど 物語の進行がワクワクさせてくれます。 | ||||
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連作短編集、5話収録。時代物の怪談である。人情物ともいえるか。 しかしこのころの宮部作品は本当に質が良い。 怪談としても楽しめるし、1本の長編人情譚としてもよくできている。 舞台は江戸。そのせいか、語り口もポンポンとテンポが良い。 しかし「人の心の真暗な納戸の奥」を語らせながら、例えば喜一が食べる 朝食に出てくる「おみおつけ」。味噌汁ではなく「おみおつけ」など、 恐ろしい話が次々出てくる合間の情景や人々の心は温かい。 4話まで日本の湿った恐ろしさを感じたが、5話の『屋鳴り』だけは 乾いている。著者も「日本の風土には本来ない西洋的な悪かもしれない」 と書いている。 なんにしてもこの連作短編集は、見事にまとまりがあり完成度が高い。 | ||||
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これほどまで私を惹きつけるとは、思いもしませんでした。怖さではない、人間の奥深い情の素晴らしさ!このようなストーリーが次から次へと展開され、どんどん、夢中になっている自分、引き込まれていくうちに独り言を言っている自分がいました。シリーズを読み続ける楽しさ!もうレビューを書くしかない。 | ||||
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ぼんくらシリーズとはまた違った面白さ。 宮部みゆきと言えば火車ですが、数十年後にはこのシリーズが代表作の筆頭になるのではと思える出来の良さです。 | ||||
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