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(短編集)
おそろし 三島屋変調百物語事始
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おそろし 三島屋変調百物語事始の評価:
書評・レビュー点数毎のグラフです | 平均点4.18pt |
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Amazonサイトに投稿されている書評・レビュー一覧です
※以下のAmazon書評・レビューにはネタバレが含まれる場合があります。
未読の方はご注意ください
全17件 1~17 1/1ページ
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こわい話を物語る、ことが展開のメインのストーリーであるが、ファンタジー的要素を多分に感じさせる。 ストーリーテラーであるが故の丁寧な描写であるが、個人的にはややくどさを感じる。それを味わうことができれば、好きになるシリーズであろう。 | ||||
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「宮部みゆき」さんの小説『おそろし』は、心をギュッと掴む恐怖の物語です。読者はその緻密なプロットと独特の緊張感に引き込まれます。登場人物たちの内面の葛藤や秘密が徐々に明らかにされる展開は、読む者を深い興味と驚きに包み込みます。 宮部さんの描写は繊細かつリアルであり、読者の想像力をかき立てます。恐怖や不気味さが漂いながらも、登場人物たちの人間性や心情にも丁寧に光を当てています。これによって物語はより鮮明に蘇り、読者は主人公たちと共に緊迫した状況に立ち向かうことになります。 | ||||
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100物語を聞いているところまではよかったですが、最後にまとめちゃいますか。 それにおちかはみんなをきれいに成仏させる程別に話を聞くの上手でもなかったですよね。 いくつかの話が少し交差するくらいで100物語を聞き継いでいくならまだしも、最後がね。 でも読みやすいし暇つぶしにはなりました。 | ||||
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三島屋伊兵衛が始めた変わり百物語。 少なくともシリーズで4作あるうちの初刊である。 他人が語る不思議な話がやがておちかの身に振りかかる奇妙な作品集。 結構楽しめる。 一般文学通算2374作品目の感想。2020/02/06 13:30 | ||||
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時代物でファンタジーという宮部みゆきさんらしい作品だと思いました。続編アリということで、読んでみたいと思いますが、この1冊できれいに決着がついたところなので、どのように展開していくのか楽しみです。 | ||||
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ちィ~ッと企画倒れに思うョ。 昔から多くの人によって書かれてきた、恐ろしい話を集めた百物語を書こう!なんだろうが 特徴を出そうと(作家は誰もそうだけど…)、ひねった導入のストーリーを考えてはいるが、 すんなり入っていけない。百物語事始をスタートに一連の話として続けていくため設定もいろ いろと考えられているのだが、どうも読んでいて無理筋って感じを受けて、今一だ。 多作な宮部さんだから、中にはこんなものもあるのかな。 | ||||
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みなさんおっしゃる通り最後の章ですねえ・・・大がかりなファンタジーに戸惑いました。 物語は始まったばかりなのに、何年も続いたシリーズの大団円を想起させました。 これから「あんじゅう」を読み始めますが、おちかがタイムスリップしていないことを願います。 | ||||
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これは単なる妖怪譚なんだな。 裏に何かあると思って読んだのがまちがっていたのだから、著者の責任ではない。 ミステリ様の謎解きを期待していた私がいけなかったのだろう。 短編で綴られる不可思議というか不可解が、すべてラストで繋がるという仕掛けは、古くは山風や半村良などにもあるので、珍しいものではない。 本作ではその繋がりというか短編で積み重ねられてきたものが、ラストで展開する。 ぶっちゃけていえば、ラストがオールスター登場ということになる。 これがけっこう感動的だったりするから、著者のストーリーテラーぶりはなみなみのものだ。 しかし、この不可思議の謎がすっきりと解明されるのかというと、何とはなしにもやもやとしたものが残る。 つまり、怪異が生じるきっかけ、というものがまったく説明されていない。 このあたりが、ミステリ読みの私には不満だ。 ラストの展開も都合が良すぎる感じがするしね。 ただし、本作を純然たるゴーストストーリーとして読む分には、おそらく不満はないだろう。 かつて都筑道夫が提唱したモダンホラーの範疇に十分はいると思うしね。 うん、間違いなくストーリー自体は面白いんだし。 | ||||
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宮部さんですから、文章は上手く読ませるのですが、話が怖くないのですね。文章が下手でも怖いほうがいいと思いますよ。残念です。 | ||||
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うーん。この構成だと、最終章では主人公と同調して癒しを体験したい。涙の一つも流したりして。 そういう枠組みの、小説だと思います。 しかし…うーん、泣けなかったですね。私、結構泣き体質で、つまらなくても、白けてても泣き要素入っていればそれだけで泣けるんですが。 個人的には、4話がどうしても作者の意図したような「どんな辛い目に遭った人でもいつかは笑える日が来る」という話として読めなかったのが最大の理由でした。「いや、これで片付けちゃダメだろうこの話」と思っちゃって、そればっかり最後まで気になってしまったので、全然癒しの流れに乗れなかったのです。 1話の方向性でずっと行ってくれたら嬉しかったのですが。 全然関係のないはずの話が、要素でだけつながっている、という形式は好きでした。 読売新聞でやっている続編がより良い形で進んでいってくれることに期待して、☆3つです。 | ||||
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もっとしみじみとした小説だと思って読んだが、そうではなかった。 「霊験お初」や「あかんべえ」のように最後に魔物と対決するという小説だった。 ほかの人に指摘されているように最終話は強引さを感じるし、子供だましとも言える。読んでいるときはそれなりにおもしろかったが、宮部みゆきの小説としてはあまり良いできではない。人に推薦はできないなあ。 | ||||
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主の伊兵衛が振り売りからの一代で作り上げた袋屋の三島屋,その奥座敷にある「白黒の間」。主人が儚いものと嫌い植え付けなかった花木であったが,いつしか人群れの曼珠沙華が根を下ろした。川崎宿出身の主人の姪:おちかが奉公にあがったのはこれが根を下ろす少しばかり前であった・・・第1話『曼珠沙華』 申し訳ないが作者の本の中ではあまり読まない時代物に手を出してみた。記憶では文庫版の「ぼんくら」以来であった。構成としては訳ありの姪のおちかがいつしか「白黒の間」で行うことになった世にある不思議話百物語をあつめることになる。そのそれぞれの話による短編集であるが,最終話でそれが1つの収束するという形である。やはり時代物独特の言い回しなどが苦手な私にとってはそこに至るまでの壁がある。しかし,読み始めればその世界にいつしか引き込まれどんどんページが進んでいった。いちばん「おそろし」かったのは『魔鏡』かな? | ||||
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背景の描写の繊細さ、主人公:おちかや、おちかに物語を聞かせる人々のもつ「心の闇」の、読み手にせまってくるようなリアルさ、どれをとっても、宮部みゆきという作家の筆力の高さを思い知らされます。 しかし最終話は、おちかの心の闇とおたかの心の闇が、つながりを持つという設定に強引さを感じましたし、おちかが非現実の世界に足を踏み込む部分では、話運びに子供っぽさを感じました。 | ||||
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1話が一番完成度が高いように感じました。2話もなかなかの怖さでしたが最終話に繋がっていくと思うとちょっと……。そして主人公自身の話である3話が挟まり、4話は(話の内容自体は怖いですが)主人公の心を癒すためのお話。最終話は……展開がかなり強引なものに感じました。 このお話は最終話が始まった辺りから様々な場面で不自然に感じられるというか、作者がそう言わせたかったから唐突に言わせてみた、という印象を多々受けました。無理矢理書き繋いでいるという感じです。主人公の心が癒されていく過程において、主人公がお世話になっている叔母さんの言葉(主人公が気にかけていなかった人々はどうなるのか)というような台詞の言い回しなどに違和感を感じたり、ラストで敵?を説得するシーンもなんだか主人公一人で色々言っていて、読者は相当おいてけぼりにされているような。。。 宮部さんの時代小説でこのような強引な印象を受けたのは初めてでしたので驚きました。この作品は短編集で出した方がよかったのではないかと思います。無理矢理救済ストーリーにしなくてもよかったのでは……なんだか主人公が救われているのかいないのかよくわからないまとめになっていたように感じてすっきりしませんでした。そして最後に出会ったキャラとの会話から続き物になる予感がしました。次のお話でこの消化不良な部分に関して掘り下げてもらえればいいのですが。良助さんのこととか。 長編としてはあまり……と感じましたが各話の怪談は怖くて物悲しさが漂っていてよかったと思います。特に彼岸花の話がお気に入りです。 | ||||
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途中までは非常に引きつけられるお話でした。良くできていて、読んでいる時間が楽しく幸せでした。しかし最後の展開にはがっかりしました。いきなり子供の冒険小説・・・。前半と後半の完成度の違いに愕然とします。残念です。でもまあ・・前半だけでも楽しい時間を過ごせたので、それで十分かも・・・といった気持ちです。 | ||||
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宮部みゆきの得意ジャンルの一つともいうべき江戸怪異。江戸の社会や当時の人々のものの考えをきっちり捉えたうえで組み立てられた物語はどれもよくできています。明るい面だけでなく、人の心の暗い一面にフォーカスしている点も秀逸で、現代に通じるものがあり、怪異といっても、それは人の心の中にある、ということなのだという作者のメッセージがよく伝わってきます。ただし、惜しむらくは、それぞれのエピソードをまとめる最後の物語がやや強引にまとめられたように思えること。目に見えない存在との対決、というのを描くのは難しいということなのでしょうか。 | ||||
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宮部みゆき独特のファンタジーと奇怪さが物語を高揚させる時代小説です。 こころに傷を負ったおちかと同じような苦しみを持っているひととの対話という形で、一話ごとにすすめられていく構成は読みやすく、また、季節を感じさせる植物や、また、舞台となるお屋敷や部屋の中の空気感と様子の描写は相変わらず細微であり美しい事に感銘します。 しかし、最後には、一話一話に登場した死霊や生霊を含んだ様々な登場人物が同じ舞台に登場し、彼女を支えんと、のろわえ、意思を持った”お屋敷”という大敵に対峙するのですが、なぜ彼らをしてそこまで彼女の為にするのかというところの説得力に欠けていたり、一体その怨念の正体がなんであったのか、というところがよくわからないままに終焉を迎えるのでなんだか納得のいかないままだったという感が否めません。 また、今回も、一筋縄ではいかない人の気持ちの交錯を緻密に描写していいます。泣かせる境遇にある人物も、生き方に筋の通った好感の持てる人々が出てくるのですが、きっとあまりに登場人物が多いせいか、一人一人の思いやそれを映した行動が、いつもの宮部作品のように、読み手の心の芯まで届いてくるまえで描写が終わっている感が拭えません。 それでも、一つ一つの物語は、映写をみているようにおもしろいことにはかわりませんので、人情ものというよりは、百物語集の一部として読むと十分以上に楽しめると思いますし、宮部作品の別格の秀悦性に変わりはありません。 | ||||
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