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繋がれた明日
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繋がれた明日の評価:
書評・レビュー点数毎のグラフです | 平均点3.60pt |
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Amazonサイトに投稿されている書評・レビュー一覧です
※以下のAmazon書評・レビューにはネタバレが含まれる場合があります。
未読の方はご注意ください
全5件 1~5 1/1ページ
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罪を犯した人間の社会的制裁をめぐるストーリー。 加害者・被害者問題、罪と罰の重さ、更生と社会復帰、とりまく家族や社会環境など、 題材としては重い内容がつまっていて、ところどころ胸を打つセリフはあるものの、 物語としては今一歩な感あり。全体的に物語の焦点がぶれているのではないか。 更生の物語にしては、主人公は最後まで感情や衝動に流されてひとりよがりな行動をしてばかりだし、 勝手に行動してはトラブルを呼び、何をするにも他人にお願いしてばかり。 心理描写は『自分ばかりが悪いのか』『仕方がない、社会ではそう見てくれない』と疑問と諦めの堂々巡りだし、 ラストにおいては、はたして自分に不利になる嘘を証言(自己犠牲)することで罪と罰の輪が切れるのであろうか。 更生(成長)の物語にしては軸が弱い。 では他のライン(社会的制裁の絡み、被害者・加害者での価値観の多様性、またはサスペンス、ミステリーのライン)で魅せてくれる作品かというと、それも中途半端。 保護司の存在はこの小説独特の魅力を放ち、読者に新しい視点を与える代弁者として機能していたが、後半に失速。クライマックスにいたっては存在感もない。 もしこの保護司がラストに被害者となった主人公の言動(判断)に、さらにもうひとつ上の(読者よりも一枚上の)啓発的視点を与えられたら物語がぐっとしまったのではないか。 全体的に問いかけの繰り返しばかりで食傷ぎみになるが、もしかしたら著者がこの題材について完全に消化しきれてなかったからではないか。 そうでなければラストにもう一歩読者を新しいステージに連れて行けたはずだ。 | ||||
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犯罪を犯しながら『自分ばかりが悪いのか』そればっかり・・・ 後半の展開を期待したが平凡そのものでひどくがっかりした。 この本が初めて読む真保さんの本だったらもう二度と 真保さんの本は読まないだろうと思ったくらいガッカリ・・・ 真保さんの作品が好きなだけに期待し過ぎました | ||||
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暗い小説です。 NHKドラマの原作だというので、放送前に読んでおこうと新刊を手にして読み続けたけれど、もう一度この鬱々とした気分をなぞるのかと思うと、ドラマを観る気持ちが鈍ります。読む方の何倍もの時間をかけてこの文章を書き続けた作者の執念には別の意味で感心しますが、解説で用いられている『エンターテインメント小説』つまりは『娯楽小説』という言葉はどう贔屓目に見てもふさわしくないと思います。 ケンカのはずみでチンピラを刺し殺した不良少年が六年ほどで仮釈放され、家族に迷惑をかけ、被害者の遺族に恨まれ、保護司を信じきれず、かつての刑務所仲間の毒に犯されそうになる…読んでいるうちに伏目がちに周りを見ている自分に気づき、結局は物語に引き込まれているのかとも思いましたが、このタイトルでなければ、とても最後まで読みきる気力は続かなかったでしょう。 真面目に『おつとめ』を果たしていると刑期の三分の二で仮釈放の可能性が出てくる、というようなミニ情報は、『小役人シリーズ』を通して下調べが十分なことで知られる作者らしい特徴ではあります。また、クライマックスの、まるでアクション映画のワンシーンを観るような盛り上げ方は作者の力量を如実に示して迫力があります。それに、最後の場面も感動的ではあります。 でも、しかし、です。 こんなに自分や周りを冷静に分析できる知性と理性が主人公にあるのなら、こんな境遇に陥るようなことにはならなかったはずだ、という思いが常にまとわりついて、主人公に多少の同情はしても、共感は覚えにくいのは私だけでしょうか? 刑務所に図書室があるかどうかは知らないけれど、一冊置いておく意味はあるでしょう。 | ||||
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テーマを見て、すごく面白そうと思ったが、読んでもまったく心動かされなかった。正当防衛のつもりが殺してしまったなんて話はいくらでも私たちの共感を得るように書けるはずなのに、そうなっていない。だから、あまり主人公の「俺は悪くない!」って思いが響かない。可哀想という気持ちが湧き上がらない。「何か反省する出来事がありました」→「でも、やはり相手のことがムカつきます」という流ればかり。その反省もムカつきも、あまり大差なくて堂々巡り…。そして、最後の方の主人公の行動やラストシーンなど、作り話くさい感じがとてもします。テーマの良さは評価するけれど、もっといい作品にできるのでは。 | ||||
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いつ面白くなるのかと思って読んだが、話は良く手垢がついた題材だし、どんでん返しもないし、捻りもなかった。私は全然楽しめなかった。 | ||||
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