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中空
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中空の評価:
書評・レビュー点数毎のグラフです | 平均点3.33pt |
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Amazonサイトに投稿されている書評・レビュー一覧です
※以下のAmazon書評・レビューにはネタバレが含まれる場合があります。
未読の方はご注意ください
全5件 1~5 1/1ページ
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鹿児島の田舎、という設定のために全編方言だらけ。 まずこれが違和感がある。鹿児島に長く住んでいたので、よく書かれているとは思うけど…。 同じことで、事件に巻き込まれる?探偵役と助手役、その助手役にあたる女性の視点で物語は進むのだが、なんか思考も言動も男性的だし、ユーモアのバランスもおかしい。つまり地の文がチグハグなところがあって、盛り上がりに欠ける。その一方で妙に荘子や竹についての蘊蓄が長すぎる。 作者がよく勉強されているのは分かるけど少し鼻につく。 ただ立て続けに起きる事件、その解決が二転三転するさまは本格物らしく面白く楽しめた。 キャラがこなれてきたら、もっと面白くなるだろうな。 | ||||
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猫田夏海と鳶山久志の探偵冒険の第一弾です。鳶さんは、きっと鳥飼否宇さん自身なのだなと感じました。それにしても、話の拡げ方が本当に凄いです。1つだけ不満なのは、猫田夏海があまりにも自分本位な性格をしているので、彼女が第一人称だと、どうしてこんなに気が回らないんだろうといちいちイライラしてしまう所です。 | ||||
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横溝正史ミステリー賞受賞作で、竹に囲まれた閉鎖村での首切断殺人に毒殺・・・とくればいかにも横溝チックなおどろおどろしい作品なのかと思うが、読めば分かるが、実際はかなり軽いタッチであり、ユーモアミステリーと言ってもおかしくないほど。 竹と荘子の思想をモチーフにしており、そのユニークな世界観が最大の魅力となっている。 事件自体はそれほど派手ではないが、ラストに3人の人物が次々推理を披露してはひっくり返すという多重解決ものの体裁がとられており、いかにも鳥飼氏らしい趣向である。 やや進行が平坦な感もあるが、楽しめる作品である。 | ||||
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本作品は、第21回横溝正史ミステリ大賞の優秀作を受賞し、著者のデビュー作となったものですが、2001年のことであり、10年も前のこと。 私は著者のことは最近まで知らず、先日読んだ日本推理作家協会編纂のアンソロジー「ザ・ベストミステリーズ2011 (推理小説年鑑)」掲載の短編「天の狗」の質の高さに驚き、本作品を読むこととした次第です。 植物写真家のわたし−−猫田夏美は、大学時代の先輩、鳶山久志とともに、九州・大隅半島の竹茂村を訪れる。 そこは、竹の生い茂る集落で、120年に1回という「竹の花」が一斉に開花するというのだ。 老荘思想での理想郷−−小国寡民を目指して作られたこの村には、20年前に起きたある惨劇が暗い影を落としていた。 やがて、村を新たな惨劇が襲い始める…。 閉ざされた村落社会、そこに住む人々の曰くありげな過去、やがて起きる陰惨な事件と、横溝正史を冠した賞に、誠にふさわしい作品世界です。 しかも、単なる横溝作品へのオマージュというだけではなく、本格ミステリとしての骨格もしっかりとしていて、巧妙に張られた伏線、後半に二転三転する展開、そして意外な真相と、ミステリの面白さを存分に味わえる作品。 また、題名の「中空」は「竹」を構造面から捉えた用語で、この竹に関する蘊蓄とともに、もうひとつの題材、「老荘思想」に関する知識も散りばめられ、それらの題材が、結末に向けて収斂していくところは、デビュー作とは思えない完成度の高さ。 作風から万人受けするとは思えませんが、横溝正史や、彼が影響を受けたというディクスン・カーの作品世界を好む方であれば、オススメの作品です。 2011年も終わりにきて、今後も著作を読みたくなる作家に巡り会えました。 | ||||
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横溝正史賞らしく、かなり閉鎖的な村で起こる出来事の背景にあるものは、、を問い詰めた作品。作品中の人々の氏名にキーがあり感心した。作品のテーマの荘子の思想は関連付けはおもしろいが少し難かしかった。 | ||||
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