■スポンサードリンク
黒い仏
新規レビューを書く⇒みなさんの感想をお待ちしております!!
黒い仏の評価:
書評・レビュー点数毎のグラフです | 平均点3.20pt |
■スポンサードリンク
Amazonサイトに投稿されている書評・レビュー一覧です
※以下のAmazon書評・レビューにはネタバレが含まれる場合があります。
未読の方はご注意ください
全22件 1~20 1/2ページ
| ||||
| ||||
---|---|---|---|---|
ネタバレになるので非常に説明しにくい一冊。 私は非常に面白いと思いましたが、人によっては「なんじゃこれ」という感想になると思います。 | ||||
| ||||
|
| ||||
| ||||
---|---|---|---|---|
学校一の問題児を相手にして、怒るを超越して感心してしまう教師、そんな気分になれる 斜め上から殴られたい人にはおすすめ出来ると思います 素直にミステリーを楽しみたい人は読まない方がいいと思います 面白かったです | ||||
| ||||
|
| ||||
| ||||
---|---|---|---|---|
名探偵を生み出すのは誰? フィクションを支えるものは何? フィクションをフィクションで補完する試みがここに。 読了後、我々の世界の土台が何かに思いを馳せる。 それはフィクション、または無。 冗談か本気か、読者の度量が問われる一作。 | ||||
| ||||
|
| ||||
| ||||
---|---|---|---|---|
以下の人にはとてもおすすめですが、そうでない場合は壁投げ本扱いしてしまうかも…。 ・ミステリーに読みなれている人 ・博識な人 | ||||
| ||||
|
| ||||
| ||||
---|---|---|---|---|
ミステリーとも推理小説とも書いてません、 正しい説明です。 駄作という評価もある意味正しい、 しかし私には、このちゃんと分かる人には 分かる感の心地よさがたまらなかった。 超越存在に関心される一芸特化した人間って 菊池秀行の【妖神グルメ】を彷彿とさせました | ||||
| ||||
|
| ||||
| ||||
---|---|---|---|---|
石動シリーズ第2弾ですが、前作とはだいぶ趣が違うものになっている。 流れる空気は一緒だが、「え?そんな話?」という驚きが・・・。 アントニオのキャラが結構好きです。 | ||||
| ||||
|
| ||||
| ||||
---|---|---|---|---|
途中までは普通のアリバイ崩し+お宝探しの暗号解読なのですが、中盤で世界観が一気にちゃぶ台返しにあいます。 名探偵の推理の後に展開されるのは、後期クイーン問題を皮肉る超絶展開。 ミステリと絶対に合い要れないジャンルを融合させてしまった、バカミスで壁本。 それでも、最後の二行の風呂敷の広げ方も含めて、大好きな作品です。 | ||||
| ||||
|
| ||||
| ||||
---|---|---|---|---|
黒い仏というタイトルやおどろおどろしい表紙などから横溝系の本格推理ものかと誰もが思ってしまうが、読み終わると全くもって人を喰ったような人によっては壁に投げつけたくなるようなとんでもない展開を誇る一編である。 前半は昔の推理ものによくあったような見慣れた展開なのだが、謎解き部分に入ると誰もが本格ミステリーと思って読んでいたのに??となる展開が凄い。この凄さは読んでみないと体験できない。 コピーにも新本格の幕開けとか紛らわしいことが書いているが、はっきり言ってバカミスである。そう思って読んだほうがいいだろう。 | ||||
| ||||
|
| ||||
| ||||
---|---|---|---|---|
ミステリマニアは、まずタイトルの『黒い仏』から、 「どうやらこれはクロフツのもじりで、アリバイ崩しがテーマなのだな」 とあたりをつけると思います。 おそらく、そのレベルの読者が、最も鮮やかに著者の 仕掛けたミスディレクションに引っかかったはずです。 本作の名探偵は、たしかにアリバイトリックを解明するのですが、 その裏側では、まったく別の「論理」にもとづいた秘儀が行われていて……。 本作では、特権的な〈名探偵〉という存在を相対化するため、 他ジャンルの「文法」が持ち込まれているのですが、決して、 著者が恣意的にやりたい放題にやっているわけではありません。 周到に伏線を張り巡らし、必要な手続きを踏まえることで、 異なる論理体系をシームレスに接合することに成功しています。 「遊び」をする時ほど、真剣さが必要ということでしょうね。 | ||||
| ||||
|
| ||||
| ||||
---|---|---|---|---|
前作の『美濃牛』からの探偵石動シリーズ。 今作の『黒い仏』は本格ミステリーとは言いづらく、意外な展開から賛否両論の作品である。僕は謎解き抜きとしても作品のふいんきや石動と助手アントニオのやり取りなど楽しめたので星5つ。前作が本格派だった為に同じ探偵の話しでこの展開は否の意見を良く聞くが殊能将之は書こうと思えば本格ミステリーをもっと書けると思う。 殊能ファンの僕としては、この作品を見て殊能将之の小説からはなれないでほしいと思います。 | ||||
| ||||
|
| ||||
| ||||
---|---|---|---|---|
カバー裏に書いてある通りです。 賛否両論、前代未聞、超絶技巧です。本気で。 レビュー読み進めるのはネタばれになって面白くないので、 さっさと読んだほうがより幸せになります。 主人公の名探偵と同じように。 | ||||
| ||||
|
| ||||
| ||||
---|---|---|---|---|
これ笑いましたよ。相手も律儀につじつまを合わせたりして。いちおうトラベルミステリになるんでしょうか。人を小馬鹿にする感じの小説です。ミステリマニアだからこそ笑えるが、怒りもするという危険も伴う諸刃の剣。まじめな方にはお薦めできない。 | ||||
| ||||
|
| ||||
| ||||
---|---|---|---|---|
「ハサミ男」、「美濃牛」と作品毎に作風を変えてきた作者の第3段。本作は体裁はミステリだが、冒頭近くで異界の物語という事が分かる仕組み。今度はそういう手で来ましたかという感じ。 異界のストーリーの中で、石動は一人自身のペースを守って、ある筈のない解答を導き出す所が笑わせる。石動が生き仏に見えてくるから不思議である。次作はどういう趣向を用意してくれるかが楽しみである。 | ||||
| ||||
|
| ||||
| ||||
---|---|---|---|---|
「名探偵」石動シリーズの中では若い作品ですが、石動シリーズが「お遊び」であることを理解していない人は読むべきではありません。 トリックとか、登場人部の怪しい行動とか、使われている某怪奇神話とか、全て「小道具」です。 石動シリーズ全体に言えるのですが、まず「オチありき」ですので、「どんなオチでくるのか?」そして、「オチまでの構成、描写」、「随所に散りばめられたパロディー」を楽しむ作品となっています。 言ってみれば、「本格ミステリー風落語」 作者もはっきりとその路線を狙っています。 | ||||
| ||||
|
| ||||
| ||||
---|---|---|---|---|
ミステリーの棚に置かれつつ、理論付けすることの意味合いを問いかけてくる小説だと思いました。あるいは問いかけるのではなく遊んでいるのかもしれませんが。 | ||||
| ||||
|
| ||||
| ||||
---|---|---|---|---|
殊能 将之はやっちゃいましたね。ミステリー界ではあるまじき行為なんでしょうが、元々、伝奇モノ好きの私にとっては喝采を贈ってしまった作品です。今回の石動氏はまさに狂言師的な役回り、ホントの主人公は助手のアントニオ君なのですが、もう何があっても許せちゃう珠能ワールド。これを「ミステリー」でカテゴライズすることに出版社サイドでも賛否両論あったのでは?と勝手に想像してしまいますが、この英断にエールを贈りたいです。 | ||||
| ||||
|
| ||||
| ||||
---|---|---|---|---|
この作者はクトゥルー神話が本当に好きなんだと思う。そうでなければ、漢詩風にリスペクトされた呪文を創作したりはしないだろうし、だからこそ、「神話的」オチか、「ミステリー的」オチか、のどちらを選択するかの判断において、後者ではなく前者を選んだのだろう。常識という範囲内では考えられない宇宙的な恐怖。それこそがラヴクラフトの創出した「クトゥルフ神話」体系に他ならない。ならば、その常識にしがみついて、現実的な解法に陥ってしまった名探偵をあざ笑うかのような本書は、まさに伝統的クトゥルフ神話である。文句なしに5点だろう。 | ||||
| ||||
|
| ||||
| ||||
---|---|---|---|---|
ミステリーかミステリーではないかなんてこの際どうでもいいと思うんですよね。要は面白いか面白くないか。その点で言えばこの本は面白い!と思います。「ハサミ男」の鮮烈さには負けるけどね。 | ||||
| ||||
|
| ||||
| ||||
---|---|---|---|---|
ビール片手に読み始めたのも効いているのでしょうけど、読みながら所々で声を上げて笑いました。特に、繰り返される中村警部補とダイエーホークス&日本シリーズネタは最高。 この作品に限ったことではないけど、殊能作品はちょっとしたユーモアというかくすぐりが非常にうまい。 一応「名探偵」ということになっている石動戯作にしても、「美濃牛」での登場以来、どこか三の線を引きづっているし、ことにこの作品の場合、ミステリだと思って読み始めると途中からどんどんアレなほうになっていて、外見から和食だと思って口に入れたら劇辛の四川料理だった、みたいな驚きがあります。 いや、真偽のほどは確かではないけど、「読了後本気で怒ったミステリ・ファンがいた」という噂が囁かれるの、非常によく分かる気がします。真面目な人であればあるほど、怒るんだろうな、こういうのは。 一宿一飯、ではないけど、拾われたことをここまで恩義に感じる石動の助手のアントニオは漢である、と、思った。石動よりもこっちのがよっぽど主役っぽい。 | ||||
| ||||
|
| ||||
| ||||
---|---|---|---|---|
本格ミステリというものに対する著者の一つの解答を極端な方向にもっていくことにより解りやすく明示されています。ハサミ男などを読んで、純然なものを求められる人にはツライかもしれないけど。読後に「本格ミステリ」について考えると面白いと思います。 | ||||
| ||||
|
■スポンサードリンク
|
|
新規レビューを書く⇒みなさんの感想をお待ちしております!!