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黒い仏
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黒い仏の評価:
書評・レビュー点数毎のグラフです | 平均点3.20pt |
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Amazonサイトに投稿されている書評・レビュー一覧です
※以下のAmazon書評・レビューにはネタバレが含まれる場合があります。
未読の方はご注意ください
全15件 1~15 1/1ページ
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こんな酷いミステリを読んだことがない。 ある本でこの作品があの神話を扱っていることを知り、読んでみた。タイトルからするとアレのことなんだろうなと思っていたら、やっぱりアレのことだった。 そちらの書きっぷりは中途半端だし、ミステリ部分も幼稚です。 | ||||
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ハサミ男、美濃牛、黒い仏、と刊行順に読みました。 なんというか美濃牛までの作風が好きだったので、ある意味では度肝を抜かれました。 バカミスのカテゴリに入るのかな? 私は仏教用語が苦手なので苦労しそうだなとは思っていたのですが・・ そっちに行くのかよ、と(笑) 繰り返される野球ネタもその時代を生きた人には「あるあるネタ」のようですが、私にはいまいちピンと来ることがなく読み終わったあとも温度差を縮めることはできませんでした。 その後、鏡の中は日曜日を読み「ああよかった」と安心しました。 殊能作品を初めて読む人は、このタイトルを最初に読んではいけませんね絶対に(笑) | ||||
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問題作との評判を聞きどんな展開が待ち受けるのかわくわくしながら読み始めました。 前半部は秘宝探し、殺人事件とその捜査の話が語られますが、 現代に出版された小説とは思えないくらい退屈です。 なるほど問題だと思いながら読みすすめました。 半分くらいの所で幕間を挟み後半、ある要素を加え話が展開していきます。 話のつまらなさは相変わらず、それどころか新要素のために全くどうでもよくなります。 それではこの新要素を主軸に読もうと思っても、今度はミステリー要素が邪魔をします。 ある要素とミステリー部分が最悪の形で互いを殺し合っています。 恐ろしく単調に話が続き、もはや興味は賛否両論巻き起こす結末部分にしかありません。 しかし前ふりとなるべきここまでの話に特段内容もないわけですから、どんなオチが来ようと何とも思うわけがありません。 確かにこのオチは驚愕、あるいは爆笑、あるいは激怒といった激情を催してもおかしくないですが、ここまでがどうでもいい話なので結末だって何でもいいのです。 まあ、そういうオチもあるだろうと思いつつ流し読みしました。 読み終わって(読んでいる間も)ここまで感情の動かない本も珍しいです。 おそらく「本書はミステリーかミステリーじゃないか」という議論の枠の中でしか生きていけない本ではないでしょうか。 「問題作」だと聞いて読み始めたがなんか盛り上がりに欠けるな、と感じた方は途中で読むのをやめるのがよいと思います。 | ||||
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全く異なる2つの話がどう重なるのだろう? と推理小説を前提として読み始めました。 その為、筋が読めた時点でもう、どうでも良くなり、 放棄しようかと思いました。 山田風太郎さんのような作風が好きな方以外は 避けた方が賢明です。 残念ながら、殊能さんの作品はこれで最後にしたいと思います。 | ||||
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これはびっくりします。 良い意味で期待を裏切られるわけではなく、悪い意味で裏切ってくれます。 ハサミ男では、評価がわかれるという話を耳にしました。 それを踏まえてハサミ男を読んだところ、思わず「やられた」と感動しました。 そのとき、私のようなミステリー読者「初級者〜中級者」に位置しているようなものにとって、 こういうトリックをしてくれると、大変ありがたいと感じました。 問題は次です。黒い仏のレビューから「好き嫌いがわかれる」という文字が飛び込んできました。 「前と同じだな」と思い、読んでみました。 読み終わってびっくり。がっかり感が以上な程高まりました。 作者の筆力のため、最後まで読みました。さらーと読めるのが大きな魅力です。 その分始末が悪い。最後にここまでがっかりさせられると、もう嫌になってしまいます。 そもそも、トリックに魔法が「あり」か「なし」か。それを「受け入れれる」か「否か」 ということは、知って読むべきでしょう。だから、レビューに書かせていただきました。 そうでなければ、犠牲者がまた一人増えてしまいます。 | ||||
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殊能将之氏は私の中でトリックスターの異名を取るミステリー界の期待の星だったのですが、期待して本作を読んで、かなり失望しました。 ミステリーじゃない。 リーダビリティはあります。平易な文体ですらすらと読めます。半分過ぎまで普通にワクワクしながら楽しめました。ちょうど半分くらいでおかしな記述が数ページあったので嫌な予感はしたのですが、最後に予想通りドカンとやられました。 こんな結末は予想できませんでしたし、読後感が悪いですね。 まあ、最初からミステリーじゃなく、SFなりホラーなり無ジャンルのエンターテインメントなりだと思って読んでいれば多少は楽しめたかもしれません。これから読まれる方はそう思って読んでください。 | ||||
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デウス・エクス・マキナとはまさにこの事か。私はクトゥルー神話ファンで、関連書籍の紹介でこの作品を知り手を延ばしました。「本格ミステリーファン激怒」なんて強烈な風評が囁かれる本書。「ならば最初からクトゥルー神話ものだと思って読めば面白いのでは?」そう思ったのが私の不幸の始まりでした。クトゥルー神話ものだろうがミステリーだろうが、娯楽小説を期待して読むと馬鹿を見ます。読んでいる途中は面白いですよ。ある程度は、ですが。私なんかは、「これからどういう風にしてクトゥルー神話に結び付けていくんだろう」なんて無邪気にワクワクしてましたからね。残念なことにラブクラフト御大が描くような、「ぼんやりと、徐々に、しかし確実に近付いて来る異界の恐怖」はこの作品には微塵もありません。いきなり怪人蜘蛛男(笑)が出てきて、アントニオ君と法力(苦笑)云々の会話を始めた瞬間、私は悟りました。「ああ、この作者は真面目にこの話を書く気がないんだ」問題のシーンでの、手を抜いたとしか考えられない稚拙な文章を見れば、それは一目瞭然。鼻で笑いながら全てを読み終わって私が感じたのは、「作者はミステリー小説に対して皮肉を言いたかったんだろうな」ということ。娯楽小説を期待していた身としては、「だから何?」と言いたい所です。娯楽小説を期待すること自体が間違い、というならどうしようもありませんが。長文失礼しました | ||||
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やや消化不良な面もあるけどなかなか面白かった。クトゥルー神話ネタを盛り込んだミステリ風お遊び要素の強い作品というべきか。 ギルマンズ・ホテル、星慧、<銀の鍵>、イエローサイン(黄の印)などといった名詞が出るたびにニヤニヤしてしまい話の方に集中できない罠。 各章のはじめにある仏法的文章も、クトゥルー神話の有名な文章を仏教風に書いたものですし。 ラストでクトゥルー神話、ラヴクラフト、ナイアーラトテップの名前を出してオチにしてるところがなんとも。 神話知識なくて普通の推理小説だと思って読んだ人は面食らうだろうなあ。 巻末解説は余計だったと思います。解説者の痛さに苦笑せざるをえませんでした。 意訳すると、 『文庫版だから言っちゃうけど、この小説に文句をつける読者は低レベルで視野が狭いオツムの出来が可哀想な人たちですねww え? 小説内容の解説をしろ? そんなの本編読んで自分で考えてください。出版社や読者のために書かなきゃいけない義務は私にはありませんから』 こういう感じなのです。 言いたいことはわからんでもないけど一部の読者を嘲笑しすぎ。 解説の酷さのため評価は星二つとします。 | ||||
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「ハサミ男」だとか「美濃牛」だとかを意識して読むととんでもない痛手を負います。 かといって最初にこれを読んだらこの著者の作品には二度と手をつけない気も。 物凄く心が広くて、尚且つ冗談がわかる人だけ読めばいいんじゃないでしょーか。自分は受け入れられませんでした。 | ||||
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残念ながら本格ミステリ好きにはお勧めできません。 「シャーロック・ホームズの冒険」の中の一編、『オレンジの種五つ』事件と同じで、 読み手は「あることの知識がないと謎解きに参加できず、 おはなしの行方を見守るだけ」になってしまいます。 逆を言えば、「知っていれば、たいした謎じゃなくなる」ということですし。 ミステリとして読むなら、読者はすごい疎外感を得るのではないでしょうか? どちらかといえば名探偵石動がでてくる伝奇小説という位置づけです。 以下のキーワードでピンと来る人には一読の価値アリです。その見方では面白かったですよ。 HPL、ブライアン・ラムレイ、サンディ・ピーターセン (テイストはHPL本家よりも、ラムレイっぽいです。あ、でも、このキーワードそのものは出てきません、念のため) このおはなしの主人公は名探偵石動ではあるのですが、 主人公に関係なくストーリーは進行して、きちんと収束を見ます。 「ウロボロスの偽書」のようなミステロイド(擬似ミステリ)とかいう詐欺まがい なのとは全然違いますので、その点はご安心を。 私は文庫版で読みました。文章量的にもこちらがベストだと思います。 表紙もこっちのほうが雰囲気あるし。 ただ、次回作に対する不安は拭えないので、星二つ。 やっぱり名探偵が出るなら、ミステリが読みたいですもんね。 | ||||
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残念ながら本格ミステリ好きにはお勧めできません。 「シャーロック・ホームズの冒険」の中の一編、『オレンジの種五つ』事件と同じで、 読み手は「あることの知識がないと謎解きに参加できず、 おはなしの行方を見守るだけ」になってしまいます。 逆を言えば、「知っていれば、たいした謎じゃなくなる」ということですし。 ミステリとして読むなら、読者はすごい疎外感を得るのではないでしょうか? どちらかといえば名探偵石動がでてくる伝奇小説という位置づけです。 以下のキーワードでピンと来る人には一読の価値アリです。その見方では面白かったですよ。 HPL、ブライアン・ラムレイ、サンディ・ピーターセン (テイストはHPL本家よりも、ラムレイっぽいです。あ、でも、このキーワードそのものは出てきません、念のため) このおはなしの主人公は名探偵石動ではあるのですが、 主人公に関係なくストーリーは進行して、きちんと収束を見ます。 「ウロボロスの偽書」のようなミステロイド(擬似ミステリ)とかいう詐欺まがい なのとは全然違いますので、その点はご安心を。 私は文庫版で読みました。文章量的にもこちらがベストだと思います。 表紙もこっちのほうが雰囲気あるし。 ただ、次回作に対する不安は拭えないので、星二つ。 やっぱり名探偵が出るなら、ミステリが読みたいですもんね。 | ||||
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初め、ホラーかなって思った。少し読んでミステリー?その後なんだよファンタジーかよ、と。どれにしてみても中途半端・・・。秘宝を探す謎解き部分もワクワクしない。ラブクラフトだすわで詰め込みすぎ。妖魔の描写が稚拙。まあ、サクっと読めるのはいいかな。 | ||||
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こんなストーリーもありかな、とは思うが、カバーに堂々と「ミステリー新世紀」と書いておきながら「実はミステリーではありませんでした」という結末はどう考えてもおかしい。せめて伝奇小説とでもしていればよかったのに。メインのトリックも過去の小説にあったものであり、特に斬新と思えない。また野球ファンでないので、野球に関して延々と述べているのはどうかと思う。 | ||||
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『ハサミ男』『美濃牛』と、他にないユーモアと推理の面白さでファンになり、期待して買いました。 この作品は2つの世界が交錯していくアクロバティックな文章で、展開の速さを体感できる一気読み系の作品だと思います。 一気には読めました。でもなんかくやしい。 充実感が全くないです。結局、展開方法にのみに重きを置かれ、キャラクター設定や複線の甘さで、奥の浅い作品になってしまったのではないかと思います。 ただ、ミステリー小説の異端児として、今後も何かやってくれそうな殊能さんの可能性感じさせてくれる作品ではありました。 | ||||
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読み終わっての感想はタイトル通りで「これは本当にミステリーなのか?」でした。前半は正しくミステリー的展開なのですが、その後がものすごいことになってしまってミステリーとして読んでいた私にはついていけませんでした。終わり方もすっきりしにくいですし、「それを言っちゃぁ、話がミステリーじゃなくなっちゃうよ」というような台詞が出てきもします。ホラーというか超自然的なものがお好きな方には一読をお薦めしますが、純粋にミステリーを読みたい方にはちょっと・・・。 | ||||
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