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(短編集)
モノレールねこ
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モノレールねこの評価:
書評・レビュー点数毎のグラフです | 平均点4.10pt |
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Amazonサイトに投稿されている書評・レビュー一覧です
※以下のAmazon書評・レビューにはネタバレが含まれる場合があります。
未読の方はご注意ください
全32件 21~32 2/2ページ
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帯にある「ザリガニの話で泣くなんて思いもしなかった」というコピー。 うそくさいなあと思いつつ、でもこの作者は裏切らないと思っているので購入。 目次を見ても「どこで泣くんだ」と半信半疑だったのにもかかわらず、 結局ほとんどの話でじんわりと泣いてしまった。 いろんな年代を主人公に選び、それに対するもの(ある時は猫、ある時は犬、そしてある時はおじさんだったりする)へのまなざしに優しさをすごく感じる。 最近この作家の違う本を読んだところだったのだが、題材ががらりと変わっていながら 後味のこのほのぼのと温かい思いが同じなのはすごく安心できた。 | ||||
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「モノレールねこ」なんてタイトルだと、今はやり(というか、乱発気味)の猫本かと思ってしまいます。でも、中身は加納朋子一流の家族人情話。推理色こそ薄く、「日常の謎」という程のものではないのですが、ちょっと不思議で、読み終えるとほろっとする良いお話ばかりです。日常生活ですり減った心の慰めにぴったりな短編集。 | ||||
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「モノレールねこ」なんてタイトルだと、今はやり(というか、乱発気味)の猫本かと思ってしまいます。でも、中身は加納朋子一流の家族人情話。推理色こそ薄く、「日常の謎」という程のものではないのですが、ちょっと不思議で、読み終えるとほろっとする良いお話ばかりです。日常生活ですり減った心の慰めにぴったりな短編集。 | ||||
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殺伐とした世の中。目を覆いたくなるような事件が連日起こり、将来の先行きも不透明で不安な時勢。そしてストレス一杯の世界。 そんな中この本に納められている一つ一つのお話は、心にとても明るいものを残し、世の中すてたものじゃない、と実感させてくれるやさしさ満ち溢れる小品集。 表題のモノレールねこ。ブスな猫がつなぐ友情、そしてほのぼのとした結末。 パズルを通じて母と心を通わせる娘、できの悪いおじさんやとんでもない父親との交流、不思議な共同生活を通じ芽生える愛情と新たな関係、そしてザリガニの一生。 すべてちっちゃな宝箱に入れたいような、とても大切にしたい作品ばかりです。 心がほのぼの、そして幸せな気分になる小説でした。 | ||||
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「家族」をモチーフにした8つの短編から成る作品です。 加納さんの得意な‘日常の中のミステリー’を楽しめるのは,表題作の『モノレールねこ』です。 また,とても切ない物語としては,『シンデレラのお城』『セイムタイム・ネクストイヤー』がお薦めです。両作品の読後,家族とは何だろう―いえ,そんなはっきりした思いではなく,もっと混沌としてまとまりのない感覚の海に,しばし,たゆたう感じでした。 最後に掲載されている『バルタン最期の日』は,すれ違いの続いてきた家族が再びまとまるまでのプロセスが語られていますが,ザリガニの目を通しコミカルにえがくことによって,深刻さがうまく緩和されています。また,この‘コミカルさ’が本書の締めくくりに相応しいものとなっており,爽やかな読後感を演出しているといってよいでしょう。 加納さんの作品は,いわゆる‘癒し系’のものも多いのですが,本書は特に疲れた大人たち(もちろん僕も含めてですが…)に読んで欲しい作品です。 | ||||
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加納さんの描き出す世界は童話の様で、甘く優しい。とてもやわらかく、読んでいて心地が良いお話ばかりでほっとします。そんな中にも切なさや生きていく中で少なからずぶちあたる厳しい壁などが上手い具合に盛り込まれているからまたそれが堪らない。 最近心が疲れている人や、体が何となくだるい人、もやもやした気分の人などは読んで損無しです。おかゆの様に胃に溶け込んで読後はさっぱりとした気分にさせてくれます。本を閉じる時には心が温かくなっているはず。この「モノレール猫」にはつまらない話はひとつも載っていません、と胸を張って言えます。 | ||||
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短篇が八つ、私は“セイムタイム・ネクストイヤー”が良かった。“シンデレラのお城”も○。喪失モノだけど、とてもやさしい。“ささらさや”が好きな人なら、ストライクかな。加納さんのお話は、どれもやわらかい感じがして、安心して読めます。上記以外のお話も良いです。ご一読ください! | ||||
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大好き! これまで加納朋子さんの本といえば、 日常の中のさりげないミステリーを綴った物が浮かぶけど、 この本はそれよりも〜っと日常! つまり「家族」の過去や秘密を描く作品。 8つの短編の中でいちばん好きなのは表題作の「モノレールねこ」。 かわいくってあったかい♪ 小さい子供に読み聞かせてあげたいです。 この本を繰り返し読んであげたらきっと動物に優しく、 心の美しい子供になるのは間違いありません。 読後にさわやかな気持ちが残ります。 ずっと大切にしたい本に出会いました。 ふてぶてしいねこ(そしてパズル!)の表紙も、 読んだ後に改めて見ると味わい深いものがある。 すごくいい表紙ですよね(^O^) | ||||
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どの話も心温まるものだった。読後も余韻が残る。特に好きな作品は「モノレールねこ」 「パズルの中の犬」「ポトスの樹」「バルタン最期の日」だった。「モノレールねこ」 では、ねこを通して文通する二人の、その後の結末に思わずほほえんだ。「パズルの 中の犬」では、人が心の中に抱え込んでいる思いに、ため息をついた。「ポトスの樹」 では、家族の温かさを感じた。そして「バルタン最期の日」では、笑いの中にもちょっ ぴりの切なさを感じた。短編集だとどうしても好きな話とあまりそうではない話がある ものなのだけれど、この作品の中の話はどれもほんわかしていて好きだった。8編に 共通するのは家族への思い。作者はていねいにやさしく、いつくしみながら描いている。 手元に置いて、何度でも読み返したい!・・・そんなステキな作品だった。 | ||||
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ザリガニが主人公の話、読んだ事がありますか?ザリガニから見た家族の様子を、笑いあり、感動ありで、短編として見事にまとめている「バルタン最後の日」、これが一番心に残る話でした。他の短編も、いかにも加納さんらしいお話ばかりで、読んでいてほのぼのとしてしまいます。 「モノレールねこ」「パズルの中の犬」を合体させたようなカバーイラストの構成にも感心したので☆5つです。 | ||||
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加納朋子さんの本では、「てるてるあした」が一番好きな作品でしたが、読後はこの本が一番好きな本となりました。 特に表題作の「モノレールねこ」は、読んでる途中では、ある箇所で涙が止まらなくなり困りましたが、最後はさわやかさの残る作品で、本当に心に残る名作だと思います。また、「バルタン、最後の日」も悲しいのだけど、心があたたかくなるような終わり方となっていて、この本の最後を締めくくるのにふさわしい作品だと思います。 本当に多くの方に読んでいただきたい、すばらしい作品だと思います。 | ||||
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加納朋子さんが得意とする「日常の謎」を求めて「モノレールねこ」を手にすると予想を裏切られるかもしれない。 しかし、その裏切りはとても暖かく優しい気持ちにさせてくれる。 表題作「モノレールねこ」を含む8つの短編はそれぞれに家族の過去という秘密をその内に宿しながら「日常の謎」的な解決は持っていない。 時間の中で家族の絆こそがそれぞれが抱えているものを解決していく。 加納さんのファンとしては「日常の謎」がみっしり詰まった新作も期待しているが今回の作品も心温まる内容で非常によかった。 ミステリーを期待していて違った感動があったので星5つです。 | ||||
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