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INの評価:
書評・レビュー点数毎のグラフです | 平均点3.51pt |
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Amazonサイトに投稿されている書評・レビュー一覧です
※以下のAmazon書評・レビューにはネタバレが含まれる場合があります。
未読の方はご注意ください
全6件 1~6 1/1ページ
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大好きな人と数十年に渡り、恋愛→拒絶→邂逅→恋愛というループを繰り返している身としては「恋愛の抹殺」というテーマにある種救いを求めて手に取りました。 読後の感想は「何か、違う」。登場人物のエピソードが散漫で、肝心な「恋愛の抹殺」の核心がぼやけてしまったような、そんな印象です。 「許せない」というフレーズは少しヒントをもらえた気もしましたが、そんな泥泥したところとはまた違うような…。やっぱり自分で考えようと思います。 | ||||
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なんかどこかで読んだことがあるような気がする…と思って読み進めていったら、物語の後半はやや帳尻合わせ感がある。この作者が同じようなテーマで書いているような気がする。浮島の森だったか。 | ||||
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主人公のタマキの小説とは何か、作家とは何かという真摯な自問自答の叫びは、 そのまま著者である桐野夏生のものとして響いてきた。また、島尾敏雄の『死の棘』 から着想を得たであろう私小説『無垢人』や、リアリティある作家と編集者の不倫の 恋の細部など、読者に敢えてタマキの物語は虚実ない交ぜの私小説ではないかと思わ せるところからは、桐野夏生の覚悟が垣間見えた。 タマキの名前そのままに、現実を自分というフィルターを通して虚構との間で<循 環>させ、小説をものする作家という生き方に対する覚悟だ。本作は「小説は悪魔で すか。それとも、作家が悪魔ですか?」との作中の問いかけにイエスと答えてでも、 <たった一人で言葉の世界に取り残され>てでも、小説に命を懸けていくのだという 桐野夏生の決意表明であり、その意味では彼女のターニングポイントになる小説に間 違いない。 | ||||
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桐野 夏生作品は、ほぼ読んでいてOUTもかなり面白かったので期待していました。 OUTに関連づいた作品でもなく、あまりにも期待しすぎたせいか正直面白くなかったです。 上手いと言えば上手い作品なのでしょうが、面白かったか?と問われると・・・ 次回の作品に期待します | ||||
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『OUT』があってのINというと、どういう話なんだろうとOUTを逆回しした殺人事件かと思っていたら、自分の内部に入り込むIN、作家の小説作法と恋愛について書かれたものだった。しかもこのINは韻を踏んでいる。鈴木タマキという作家の取り組んでいる作品、『淫』や隠、因、陰、姻が、タマキの恋愛、緑川未来男の『無垢人』という作品がリンクする。 『無垢人』という作品に出てくる、未来男の愛人、○子は、作品中で酷い扱いを受ける。そんな○子に気持ちが入って、『淫』でその存在を昇華させてやろうともする。そもそも○子がどういう存在で、誰だったのか探るうち、タマキ自身の不倫は「涯て」まで行き、彼女と阿部青司は「大河」を渡ってしまう。お互いの関係を変えようと必死になるうち、その価値が反転してしまった。「荒涼とした世界」から逃げたくなるタマキだが、最後まで○子については二転三転し、ラストは意外なつながりをタマキにもたらす・・・。 本書を読むうち、著者の『白蛇教異端審問』を思い出した。本書では、作家の内面を描くことで、著者の覚悟を見たような気がした。ミステリの桐野夏生という印象が自分にとっては強いのだが、またここから、作風が変わっていきそうな気がする。 | ||||
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私はこの作品、どうもよく分かりませんでした。 なので他の方の評価が高くて驚いています。 主人公タマキの実生活と、 緑川未来男の自伝的小説「無垢人」の世界が、 うまく上手く交わってはいたと思います。 謎の「○子」とは誰なのかという、 謎解きの点でもラストまで興味を抱かせてくれました。 ただ読み終えてみると、 前半の○子候補の回想は何だったんだろうと思ってしまいました。 エピソードとしては面白かったですが、 あの長さは必要なかったです。 そのせいでダークな世界が少し明るくなってしまったような気がします。 結論として、 作家と編集者という独特の世界が分からない私がのめり込むには、 少し厳しかったということです。 この世界に詳しい方には、もっとおもしろさを見いだせるのかもしれません。 | ||||
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