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彼女がその名を知らない鳥たち



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彼女がその名を知らない鳥たちの評価: 3.88/5点 レビュー 134件。 Cランク
書評・レビュー点数毎のグラフです平均点3.88pt


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Amazonサイトに投稿されている書評・レビュー一覧です

※以下のAmazon書評・レビューにはネタバレが含まれる場合があります。
未読の方はご注意ください

全94件 21~40 2/5ページ
No.74:
(4pt)

陣治の深い愛に心を動かされ

映画化されたユリゴコロを見た事を契機にこの作品にも興味を持ち、書店でふと見かけ衝動買いしました。
全体的に暗く陰鬱とした雰囲気で、読んでいるこちらも良い気持ちがせず、序盤はなかなかページをめくる手が進まず困りました笑
十和子の歪んだ心情には最後まで共感することはできませんでしたが、ラストの場面ではただただ陣治の真っ直ぐな十和子を思いやる心に涙が止まりませんでした。陣治が救われる(?)終わり方で本当に良かったという思い。
ラストでの十和子へ向けた彼の大阪弁のまっすぐな言葉が胸を打ち、この言葉を聞くために、自分はこの本をここまで読みきったのだという不思議な充足感に包まれました。彼の最期のあの行動も、全てが十和子の幸せのために、十和子の将来を思ってだと思うと、胸が苦しくなりました。
まだまだ人生経験の浅い私ですが、ここまで尽くしてくれる陣治の深い愛情に少し羨ましさを抱きつつ、爽やかに読了することができました。
彼女がその名を知らない鳥たちAmazon書評・レビュー:彼女がその名を知らない鳥たちより
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No.73:
(5pt)

見過ごされてきた、一現実

東京より遅れてやって来る映画を先日観た。
その前に別の映画を観に映画館に行って、本編上映前にこれの予告を見たのだ。
ヤバいと思った。
触れ込みとしては、人の未知の愛が描かれていると言う。
しかし わたしは、既に 知っているかもしれないと思った。
それで、車で行ける範囲で、帰宅が遅くならない時間内に上映する映画館を割り出して、観てきた。
やはり、わたしには、既知の 愛情だった。
それで、アマゾンで原作を発注し、細部を検証することにした。
原作では、作者目線の描写で終わっているラストを、映画は主人公の独白に仕上げている。
これは、改善と言える処置だった。

作品自体にまず言えることは、作者は、女性の欲求についての分析を極めているということ。

更に、男性のパターンについても熟知していて、ある両極の事例を披露することで、コントラストを際立たせている。

女性のパターンも、幾つか 炙り出されている。

中でも、主人公と同居人の世界は、一般に人々が見ないふりをしている分野だろう。

それを拾いきる力量とは、現実と向き合う力に他ならない。

つまり、ただのフィクションでは描き得ない、何処か見えにくい処で起きている一現実の投射だと思うのだ。

わたしが個人的に感謝するのは、本当に大切なものが、可視化されたことだ。

これを人生に活かす。

わたしは、陣治を死なせない。
彼女がその名を知らない鳥たちAmazon書評・レビュー:彼女がその名を知らない鳥たちより
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No.72:
(4pt)

まさかの展開に衝撃

物語の終盤まで本当のことがわからない。けれどそこまで来ると唐突に全ての真実を理解する。完全に主人公目線で読み進めさせられていた。
彼女がその名を知らない鳥たちAmazon書評・レビュー:彼女がその名を知らない鳥たちより
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No.71:
(4pt)

おもしろいかも

ただし、かなりエッチな感じだった。細かい描写と粗い描写が交互に、あったり無かったり。映画も観たいです。後半の急展開とエンドが、気になります。個人的には、ハッピーエンドが好きですが、映画を観てからの感想も書いてみたいです。
 この著者の他の作品を読んでみたいです。面白かったです。
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No.70:
(5pt)

二つの映画化作品を観て思うこと

小説を読んで感動し映画館で同じくらい感動し、また小説を読み返して涙を流しました。
ユリゴコロは同じように映画館へ足を運んだのに観ていて気持ち悪くなりました。
同じ作家の同じように心打つ作品でも、映像の造り手次第でこんなにも違うものかと当たり前のことなのでしょうが、この秋特に痛感しました。
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No.69:
(5pt)

陣治の愛が欲しい。

大変良かった。最後の5ページ位から泣けてきて。陣治の愛に感動して。
久しぶりに小説を読んで感動しました。
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No.68:
(5pt)

愛とはなにか、考えさせられる本。

十和子の気持ち、分からないでもない。
スマートで女の扱いがうまくてみんなが憧れるような、でも自分を利用したいだけの男と、ガサツで不潔でお金もなくて、でも自分を愛してくれる男。
どちらがいいかと言われたら自分も前者を選んでしまいそう。利用されてるだけと分かっていても。
愛されることがどれだけ貴重でどれだけ愛おしいことか。
人を中身で選べない、世間体を気にしてしまうクズな自分に刺激的な作品でした。笑
私も引っかからないように気をつけよーっと。
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No.67:
(5pt)

不純な純愛

八年前に別れた黒崎という男性を忘れられない三十三歳の十和子の目線で物語は進むが、その淋しさを紛らわせるために六年も同棲している十五歳年上の陣治が、この物語の実質的な主役である。ところがこの陣治、不細工で下品で地位もお金もなく、男性の目から見ても友達になりたいタイプではない。黒崎と別れたばかりの十和子がこの陣治に口説き落とされる過程は読んでいてつらい。とにかくこの物語は、ひたすら下品なのにひたすら哀しい。陣治の描写が汚ければ汚いほど、不快に思えば思うほど、そんな陣治と別れられない十和子が不憫でならない。だがすでに結婚して子どももいる姉の美鈴は、陣治と早く結婚することを十和子に勧める。
 陣治を振り切り黒崎の面影を追い求めるように、十和子は水島というデパート店員と不倫関係に陥る。そんなさなか、魔が差して黒崎のケータイにかけた電話がきっかけで、物語は俄然ミステリー色を帯びることになる。数日後に警察官がやって来て言うには、黒崎は五年前に失踪し未だに行方不明だという。五年前のその頃、陣治が作業着についた血を洗い流しているのを十和子は目撃していた。ひょっとして 黒崎は陣治が殺したのではないか? 外出しても陣治が自分を尾行しているように思われてならない十和子は、タイミングを見計らって陣治を問い詰める。そして……。
 正直に言ってミステリーとしてはあまりにも強引であり無理がある。否ミステリーとしてでなくても、個人的にこういう作品はあまり好きではない。雑然としているし、下品な描写が多いし、要するに美しさがない。他人に薦める気にはとてもなれない。
 ではあるのだが……。読み始めたら続きが気になって仕方がなかったし、壮絶なエンディングでは不覚にも涙が出そうになったし、未だに強烈なインパクトが残っている以上、やはり傑作ということになるのだろうか。有無を言わさぬすさまじいパワーを秘めた、よくも悪しくも「忘れられない」一冊である。
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No.66:
(5pt)

とにかく不快。ページをめくった1ページ目からずっと不快。でも引き込まれる。

まず、中年男、陣治に対して、女性の生理的嫌悪感を1行で染み付かせる。そこから、何度となく、陣治の不快な行動の描写がされていき、心の中に嫌悪感の澱が溜まっていく。そんな男と、不潔さに嫌悪をいだきながら同棲している女の倦怠感、厭世感も、女の行動から想像ができて、もやもやした不快感はたまるばかり。自分勝手さを隠しもしない登場人物たちの立ち居振る舞いが、本音と建前を使い分けてスマートに生きる会社人達に囲まれて生活していると、逆に小気味よく思えてくるのが不思議。自分の心の中にあるモヤモヤしたドス黒さを掻き出してつまびらかにされたようで、しばらくずっとこの小説に引きずられてしまった。映画で、蒼井優ちゃんがこの役にも汚されずに存在するのか、早く観たいです!
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No.65:
(5pt)

良かった

沼田まほかるさんの小説を読むのはこれで4冊目になりますが、一番好きでした。小説は好きで常に何かしら読んでるのですが、小説で泣いたのはこれが初めてです。人ってここまで人を愛せるのか、自分が過去、好きになった人達への気持ちがすごく薄っぺらいもののように感じざるを得ない、そんな作品です。小説の映画化ってあまり好きではないのですが、阿部サダヲさんの陣治、かなり想像通りのビジュアルで気になるので観に行こうと思ってます。
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No.64:
(5pt)

面白かった

初めから最後まで主人公の女性の心理描写が詳細で、キャラクターについていけないかった。

けど、読み進めるうちにもストーリーが面白くなって気にならなくなった。

しかも、最後まで読んだら理解できたし…

とにかく面白かったです!
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No.63:
(4pt)

後味後の悪さが心地よい

驚く程に、後味後が悪い。

どうして陣治は十和子の傍を離れないのか、どうして十和子は陣治を拒絶し続けるのか。
最後の章を読み、その疑問が解明されていく。
疑問が解明されても、尚、モヤモヤが晴れない。

孤独と孤独が隣り合い、すれ違い、それでも、生きていた話。
彼女がその名を知らない鳥たちAmazon書評・レビュー:彼女がその名を知らない鳥たちより
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No.62:
(5pt)

嫌悪感、でも読み続けずにはいられないという不思議

他の方のレビューを見てから読みました。確かに汚い、無骨な、嫌悪感溢れる内容なのに、その先を求めずにはいられない。
読んでいる方もなんとか決着をつけたいっていう気にさせられる。読んでいる最中はいつも心がモヤモヤしてて、登場人物の行方が気になって。
読み終えてあぁ、これは映画化したくなるストーリーだなと思いました。
小説読んでから見ると思い入れが深くなるような、でも映画だけだっらまた印象も違ってくるだろうかなと。
こんなに苦しんで生きなきゃならない人生もあるのかというくらい、なんか切なかったですねぇ。
彼女がその名を知らない鳥たちAmazon書評・レビュー:彼女がその名を知らない鳥たちより
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No.61:
(4pt)

すごく、、ばっちい!

よくもこんなに汚ならしいモノを気色悪く描けるなぁ〜と感心しました。読むと心が穢れるかと思うほど。そういう意味ですごいけど、ご飯の前に読んじゃダメです!
ラストまでバッチリ徹頭徹尾悪趣味です。何その願望!キモい!登場人物全員を醜く描き切る姿勢に拍手です。
彼女がその名を知らない鳥たちAmazon書評・レビュー:彼女がその名を知らない鳥たちより
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No.60:
(4pt)

まほかるさんの独特の世界に浸れました。

汚さ、気持ち悪さ、臭い、静寂、衝動、そして最後意外な結末、報われない究極の愛にホロリ。
さすがまほかるさん!!!
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No.59:
(5pt)

彼女こそ、イヤミスの女王

終わり近くに陣治の部屋から心理学の本が出てくるあたりから
どんでん返しの端っこがめくれてくる。うまい。
暗闇をかかえた主人公たちが重くて読むのがつらくなるが
それでも黒い触手にからめとられてページを最後までめくらずにはいられない。

大阪言葉を使う人と使わない人の性格の書き分けがさすがである。
これは悔しいけど関西人でないと書けないと思う。
十和子の母親が大阪に戻ってから、東京近郊生まれのふりをしたがるが
それでもかすかに関西の音が出てしまう。それは多分逃げた夫への未練から。
姉は完全に東京言葉なのに、十和子は陣治の影響か大阪言葉である。
使う言葉で性格を書き分けている。関西弁使いは情緒的で粘着性があり、
東京言葉使いは、どこか薄情な感じに。

たくさんの細かなエピソードが終わりに一点に集結させてくる手腕は
彼女が粘着質で多湿な大阪人の特質をもっているからだろうか。
最後の一行がすべてを浄化させている。もしかしたらこの一言を書きたくて
この壮大な小説を書きたかったのではないだろうか。

すっきりした容姿、優しい仕草、やわらかい声の水島が
最初から最後まで向井理の姿に思えてしかたがなかった。(

水島が実は薄っぺらな男であったとは書いていない。
本気で離婚する気があったかどうかは不明である。
彼に十和子を傷つけさせなかったことは、きっと手抜きではなくて
意図的なものだと思いたい。
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No.58:
(5pt)

執念に近い深い愛

映画が良さそうだったので待ちきれず原作を読みました。
共感度0不快感100の宣伝文句でしたが、私にとっては共感度100。
最後に深い愛。
普段小説は二度読むことはないのですが、理解してから読み直してしまいました。
映像化したら陳腐な不倫ミステリーになりかねないのではと思うので、小説で読んでよかった。
読み終えた直後にはすんなり受け入れ納得できたことが、しばらく経つと納得出来なくなるのもまた小説の世界に惹き込まれていた証拠。
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No.57:
(5pt)

自分の中の十和子を思い出す

ラスト数頁の衝撃は凄かった。本を読みながら声をあげてオイオイ泣いてしまったのは初めてだった。感動したとか、共感したとか、そんなものではなく心を打たれた。想像のはるか上をいく陣治への思いに心を打たれて涙があふれた。
一体作者は今までどんな恋愛を重ねてきたのだろうか、とつい考えを巡らせてしまう。
私も自分の中に十和子がいる。かつて付き合った男性達に陣治もいる。水島も、黒崎もいる。陣治のような無償の愛を知っている、付き合っていた男性の容姿や所作に嫌悪感を抱いたこともある。それでもお前を離さない一緒にいたい、と請われたことがある。表面ばかりの色男の水島のような男を知っている、安い三千五百円の時計のような男を。
人の思いの強さを、業の深さを、考えた作品だった。
彼女がその名を知らない鳥たちAmazon書評・レビュー:彼女がその名を知らない鳥たちより
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No.56:
(5pt)

裏の恋愛小説。後味悪いのに心に響きすぎ。

私もこんな男に愛されてみたいと思わせる究極な愛だった。
なんでこんなにまで冴えない男と一緒に暮らしているのか。
自分への優越感なのか、イラつきの掃きだめか、捨てられた男へのあてつけか。
読んでいるだけでも陣治がうっとうしい男であった。
陣治への憎しみが強いのに不思議なところに愛着、安心感を感じてしまう十和子。
最後にわかったこの恋愛の深さには驚愕。
彼女がその名を知らない鳥たちAmazon書評・レビュー:彼女がその名を知らない鳥たちより
4344012399
No.55:
(4pt)

読んで放心

十和子の最低な女っぷりがすごい。
家事や料理もしない。働きもしない。ごろごろDVDを見るという暮らしをさせてくれている冴えない男の事を心底軽蔑していて触られそうになると家から追い出す。
ここまでされて、この男はMなのか?と思っていたら、最後泣きました。しばらく茫然でした。独りで深夜に読む本です。
彼女がその名を知らない鳥たちAmazon書評・レビュー:彼女がその名を知らない鳥たちより
4344012399

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