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(短編集)
魔法飛行
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魔法飛行の評価:
書評・レビュー点数毎のグラフです | 平均点3.83pt |
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Amazonサイトに投稿されている書評・レビュー一覧です
※以下のAmazon書評・レビューにはネタバレが含まれる場合があります。
未読の方はご注意ください
全20件 1~20 1/1ページ
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満足しています | ||||
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表現が美しくて 文章にうっとりしながら 物語の世界にひたる。 | ||||
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「もっと気楽に手紙で近況報告するくらいの気持ちで」という瀬尾さんの 後押しで始まった、駒子の近況報告をつづった小説を含んだ書簡。 駒子の近況小説にはなぜかミステリーが隠されていて・・・。 それに対する瀬尾さんの感想には、駒子には解けなかったミステリーの絵解き がさらっと記される。 瀬尾さんの探偵振りが格好良すぎるんじゃないのと思いつつ、連作の短編が つながって小説全体で一つの物語になっているところはさすが。 ただし、「誰かから届いた最初の手紙」から始まる謎の手紙については、 挟み方が唐突で、最後まで読むまで消化不良のままでした。 構成を凝り過ぎてかえって分かりにくくしてしまっている感もありました。 最後までよめば、しっくりきますが、無くてもいいかも知れません。 | ||||
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「もっと気楽に手紙で近況報告するくらいの気持ちで」という瀬尾さんの 後押しで始まった、駒子の近況報告をつづった小説を含んだ書簡。 駒子の近況小説にはなぜかミステリーが隠されていて・・・。 それに対する瀬尾さんの感想には、駒子には解けなかったミステリーの絵解き がさらっと記される。 瀬尾さんの探偵振りが格好良すぎるんじゃないのと思いつつ、連作の短編が つながって小説全体で一つの物語になっているところはさすが。 ただし、「誰かから届いた最初の手紙」から始まる謎の手紙については、 挟み方が唐突で、最後まで読むまで消化不良のままでした。 構成を凝り過ぎてかえって分かりにくくしてしまっている感もありました。 最後までよめば、しっくりきますが、無くてもいいかも知れません。 | ||||
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「ななつのこ」で加納さんファンになりましてすぐにこの本を購入したのでしたが・・・ おやや?一冊目の時よりも1段落が長くてちょっとだらだらした感じ。こんな手紙書く人いるかなあ?なんてちょっとひっかかりました。また、謎の人からの3つの手紙も途中「こわーい」とドキドキしていた分、最後にその人との会話があるわけでもなく、どんな気持ちで手紙を書いていたのかも良く分からないまま終わってしまって。ちっともこわいシーンが無かったし。ん?ってはぐらかされたような気持ちになりました。想像にお任せしますって言う事なんでしょうか。 安楽椅子探偵さんのお家の中の描写は興味深かったです。なぜそんなお家なのか。それとなぜ南十字星を見に行ったのか・・・好きだよって言う勇気が足らなかったから?とかちょっと思ってみたり。 ・・・あらまあ文句ばっかり言ってますよ。わたしったら嫌な人ですねえ。でも加納さんの作品は大好きなんですよ。この本もおおむねお勧めです。そうです。最後に褒め言葉も。短大ライフ実況中継、は大変楽しかったです。はい。 | ||||
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「ななつのこ」で加納さんファンになりましてすぐにこの本を購入したのでしたが・・・ おやや?一冊目の時よりも1段落が長くてちょっとだらだらした感じ。こんな手紙書く人いるかなあ?なんてちょっとひっかかりました。また、謎の人からの3つの手紙も途中「こわーい」とドキドキしていた分、最後にその人との会話があるわけでもなく、どんな気持ちで手紙を書いていたのかも良く分からないまま終わってしまって。ちっともこわいシーンが無かったし。ん?ってはぐらかされたような気持ちになりました。想像にお任せしますって言う事なんでしょうか。 安楽椅子探偵さんのお家の中の描写は興味深かったです。なぜそんなお家なのか。それとなぜ南十字星を見に行ったのか・・・好きだよって言う勇気が足らなかったから?とかちょっと思ってみたり。 ・・・あらまあ文句ばっかり言ってますよ。わたしったら嫌な人ですねえ。でも加納さんの作品は大好きなんですよ。この本もおおむねお勧めです。そうです。最後に褒め言葉も。短大ライフ実況中継、は大変楽しかったです。はい。 | ||||
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「ななつのこ」の語り手入江駒子が同じく主人公の連作短編集。 前作と同じテイストで、駒子は謎を含んだ物語を文通形式で瀬尾という青年に託し、 そこで得た情報から瀬尾は彼女の「?」を解いていきます。 「ななつのこ」では、結末で鮮やかに登場した謎の人物のインパクトが強く、読後の 余韻も清々しかったですが、本作ではさらなる仕掛けが施されています。 駒子の稚拙な文(わざと)に最初は少々戸惑いますが、だからこそ返信として章の 結びで語られる瀬尾の謎解きが、霧が晴れたように心地よく全貌を明らかにします。 (終幕までたった一つ謎を残して) 瀬尾さんは人間として、希有な人だと私は思う。 私には決して見えない部分、あるいは見ようとしない部分が、 瀬尾さんには怖いほどに見えてしまったりするのだ。 私はそれを推理とよび、彼は空想力だと言い返す。 ー空を想う力、さ。分かるかい?(本文より) 瀬尾は少女趣味を彷彿とさせる優しく思慮深い理想的な相談相手でほとんど王子様 のようです。駒子や友人たちのキャラクタも基本的に「いい子」なのですが、時折しっかりと 地に足ついた本質を露呈する、その力強さが好きでした。 この頃の著者の作品は有栖川有栖が嫉妬に近い賞賛をするほど魅力的で、本当に 魔法にかけられたように自分も陶酔できました。 「月曜日の水玉模様」「ガラスの麒麟」「ななつの子」と並んで好きなお話です。 | ||||
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「ななつのこ」の語り手入江駒子が同じく主人公の連作短編集。 前作と同じテイストで、駒子は謎を含んだ物語を文通形式で瀬尾という青年に託し、 そこで得た情報から瀬尾は彼女の「?」を解いていきます。 「ななつのこ」では、結末で鮮やかに登場した謎の人物のインパクトが強く、読後の 余韻も清々しかったですが、本作ではさらなる仕掛けが施されています。 駒子の稚拙な文(わざと)に最初は少々戸惑いますが、だからこそ返信として章の 結びで語られる瀬尾の謎解きが、霧が晴れたように心地よく全貌を明らかにします。 (終幕までたった一つ謎を残して) 瀬尾さんは人間として、希有な人だと私は思う。 私には決して見えない部分、あるいは見ようとしない部分が、 瀬尾さんには怖いほどに見えてしまったりするのだ。 私はそれを推理とよび、彼は空想力だと言い返す。 ー空を想う力、さ。分かるかい?(本文より) 瀬尾は少女趣味を彷彿とさせる優しく思慮深い理想的な相談相手でほとんど王子様 のようです。駒子や友人たちのキャラクタも基本的に「いい子」なのですが、時折しっかりと 地に足ついた本質を露呈する、その力強さが好きでした。 この頃の著者の作品は有栖川有栖が嫉妬に近い賞賛をするほど魅力的で、本当に 魔法にかけられたように自分も陶酔できました。 「月曜日の水玉模様」「ガラスの麒麟」「ななつの子」と並んで好きなお話です。 | ||||
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入江駒子シリーズの第2段です。前作では駒子が小説家にファン・レターの形で謎を書き送るという形式でしたが、今作ではその小説家の勧めで駒子自身が小説を書きます。但し、その小説は駒子の日常に起きた謎をそのまま書いたものなので、要するに前作でのファン・レターと同じ役割しか果たしていません。マンネリを回避する為の策で、なおかつちっともマンネリが回避できていないような気もするのですが、途中からちょっと不思議なことが起きます。駒子は自分の楽しみの為に小説を書いているだけでプロの小説家ではありません。もちろんその作品はどこにも発表されていないのですが、その彼女のもとになぜか作品の感想を書いた手紙が舞い込むのです。この一見マンネリと思わせておいて読者にどんでん返しを与える手法がじつにうまいと思いました。読み終わってみると、じつに多くの伏線を自分が見逃していたことに気づかされてしまいます。 | ||||
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入江駒子シリーズの第2段です。前作では駒子が小説家にファン・レターの形で謎を書き送るという形式でしたが、今作ではその小説家の勧めで駒子自身が小説を書きます。但し、その小説は駒子の日常に起きた謎をそのまま書いたものなので、要するに前作でのファン・レターと同じ役割しか果たしていません。マンネリを回避する為の策で、なおかつちっともマンネリが回避できていないような気もするのですが、途中からちょっと不思議なことが起きます。駒子は自分の楽しみの為に小説を書いているだけでプロの小説家ではありません。もちろんその作品はどこにも発表されていないのですが、その彼女のもとになぜか作品の感想を書いた手紙が舞い込むのです。この一見マンネリと思わせておいて読者にどんでん返しを与える手法がじつにうまいと思いました。読み終わってみると、じつに多くの伏線を自分が見逃していたことに気づかされてしまいます。 | ||||
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「ななつのこ」「魔法飛行」「スぺース」と続く入江駒子シリーズ。 これは第2作目にあたる作品です。 1作目で瀬尾さんと知り合った駒子が、 瀬尾さんのすすめで物語を書く練習をはじめます。 これはその駒子の書いた物語を軸にした小説です。 連作短編の形を取り、それぞれの章で疑問として残った事柄が 最後にすべて鮮やかに組み合わされます。 解くことのできなかったパズルが 一気に何問もスルスルと解けてしまったような見事な爽快感。 この大フィナーレの気持ちの良さ! 加納朋子さんの作品はいつも読者を絶対に不快にさせない気持ちのいいものがあります。 駒子にずっと届いていた差出人不明の手紙。 これはすべてがわかった後にもう一度読み返すことによってさらに意味を増してくる。 この手紙の部分だけはぜひ2度読みしてください。 | ||||
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「ななつのこ」「魔法飛行」「スぺース」と続く入江駒子シリーズ。これは第2作目にあたる作品です。1作目で瀬尾さんと知り合った駒子が、瀬尾さんのすすめで物語を書く練習をはじめます。これはその駒子の書いた物語を軸にした小説です。連作短編の形を取り、それぞれの章で疑問として残った事柄が最後にすべて鮮やかに組み合わされます。解くことのできなかったパズルが一気に何問もスルスルと解けてしまったような見事な爽快感。この大フィナーレの気持ちの良さ!加納朋子さんの作品はいつも読者を絶対に不快にさせない気持ちのいいものがあります。駒子にずっと届いていた差出人不明の手紙。これはすべてがわかった後にもう一度読み返すことによってさらに意味を増してくる。この手紙の部分だけはぜひ2度読みしてください。 | ||||
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「ななつのこ」の続編にあたる連作短編集です。 前作から通して、宇宙や星、空そのものへの憧れが実にしばしば語られて、読者に爽快な読後感をもたせてくれます。特にラストが素晴らしく、すべてのストーリーの要素が集結して美しい結晶をかたちづくるかのように綺麗です。この作品は「ななつのこ」の続編ではありますが、決して前作をよまないと理解できない本ではありません。ぞれはそれで凄いのですが、前作を読んだほうが圧倒的に楽しむことができますので、ここは順序よく両方読むことをお勧めいたします。 | ||||
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「ななつのこ」の続編にあたる連作短編集です。前作から通して、宇宙や星、空そのものへの憧れが実にしばしば語られて、読者に爽快な読後感をもたせてくれます。特にラストが素晴らしく、すべてのストーリーの要素が集結して美しい結晶をかたちづくるかのように綺麗です。この作品は「ななつのこ」の続編ではありますが、決して前作をよまないと理解できない本ではありません。ぞれはそれで凄いのですが、前作を読んだほうが圧倒的に楽しむことができますので、ここは順序よく両方読むことをお勧めいたします。 | ||||
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空想とは、「空を想う力」なんだ。 なんて言葉が印象的な「ななつのこ」の続編。 今作は、主人公駒子が物語を書き始めるという展開。 魅力的な日常の謎、謎への解答を楽しみとともに、1作ごとに 洗練されていく、駒子の小説を読むことも楽しみの一つ かもしれません。(このあたり、芸が細かいなと感心します) 不幸にならない、殺人が起きないそんな日常の謎系なのは いうまでもありませんが、なんだか一本芯の通ったような文章には 「リリカル」なんて語を思いついてしまったり… そして今作にも、全体を通してはじめて明らかになる仕掛けが… 短編を楽しみつつ、大掛かりな仕掛けをも楽しめる。 非常にカタルシスのある短編集です | ||||
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空想とは、「空を想う力」なんだ。なんて言葉が印象的な「ななつのこ」の続編。今作は、主人公駒子が物語を書き始めるという展開。魅力的な日常の謎、謎への解答を楽しみとともに、1作ごとに洗練されていく、駒子の小説を読むことも楽しみの一つかもしれません。(このあたり、芸が細かいなと感心します)不幸にならない、殺人が起きないそんな日常の謎系なのはいうまでもありませんが、なんだか一本芯の通ったような文章には「リリカル」なんて語を思いついてしまったり…そして今作にも、全体を通してはじめて明らかになる仕掛けが…短編を楽しみつつ、大掛かりな仕掛けをも楽しめる。非常にカタルシスのある短編集です | ||||
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「ななつのこ」の続編ですが、私は先にこの「魔法飛行」を読み、こちらにより惹かれました。 女子大生の主人公が、日常生活で起こった少し不思議な出来事を知人の作家宛に小説形式の手紙にしたためます。三篇とも、身近で起きたちょっとした出来事で、それぞれに返信の形で“不思議の種明かし”がなされます。 1編1編も楽しめますが、その途中に挟み込まれた意味不明の手紙の謎がラストで解き明かされます。その時、今までの“不思議な出来事”の中に伏線が張られおり、この小説が短編集ではなく中編である事が判明します。 学生生活というとても身近でリアルな世界を描きながら、全体としてはロマンティックな印象を受ける小説です。 | ||||
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「ななつのこ」の続編ですが、私は先にこの「魔法飛行」を読み、こちらにより惹かれました。女子大生の主人公が、日常生活で起こった少し不思議な出来事を知人の作家宛に小説形式の手紙にしたためます。三篇とも、身近で起きたちょっとした出来事で、それぞれに返信の形で“不思議の種明かし”がなされます。1編1編も楽しめますが、その途中に挟み込まれた意味不明の手紙の謎がラストで解き明かされます。その時、今までの“不思議な出来事”の中に伏線が張られおり、この小説が短編集ではなく中編である事が判明します。学生生活というとても身近でリアルな世界を描きながら、全体としてはロマンティックな印象を受ける小説です。 | ||||
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加納朋子先生の作品「ななつのこ」の続編。 全作の主人公、入江駒子はある日瀬尾という男性に出会い、 小説を書くように薦められる。そして、駒子は小説を書き始める。 学校で出会った不思議な女性の事、男の子の落書き、不思議な文化祭、 そして届いた三通の手紙。この全ては最終章で繋がり、読者は改めて加納先生の力量に驚かされる事になる。 ファンタジックな描写と、駒子と愉快なクラスメイト達のキャンバスライフが 非常に上手く書かれている作品。 | ||||
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加納朋子先生の作品「ななつのこ」の続編。全作の主人公、入江駒子はある日瀬尾という男性に出会い、小説を書くように薦められる。そして、駒子は小説を書き始める。学校で出会った不思議な女性の事、男の子の落書き、不思議な文化祭、そして届いた三通の手紙。この全ては最終章で繋がり、読者は改めて加納先生の力量に驚かされる事になる。ファンタジックな描写と、駒子と愉快なクラスメイト達のキャンバスライフが非常に上手く書かれている作品。 | ||||
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