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オレたち花のバブル組
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オレたち花のバブル組の評価:
書評・レビュー点数毎のグラフです | 平均点4.54pt |
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Amazonサイトに投稿されている書評・レビュー一覧です
※以下のAmazon書評・レビューにはネタバレが含まれる場合があります。
未読の方はご注意ください
全333件 321~333 17/17ページ
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とにかく、爽快! 読みやすく、ストーリーが停滞しないので、 一気に読んでしまいました。 同世代の仲間意識っていいなあ、と。 もしかしたら、同期との繋がりって、 これからの日本社会の助けになるかも!! なんて。 | ||||
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池井戸 潤 名前は知っていたが、何か軽い感じがして、あまり読書欲が湧かなかった。 早稲田の会社後輩から『先輩、「下町ロケット」「花のバブル入行組」他、池井戸 潤の本先輩にはピッタリですよ。慶応の後輩だし...絶対お勧めですよ』と勧められて読んでみた。いや、面白かった。特に「下町ロケット」が面白かった、僕のように商人の一人息子として生まれ全く主人公と同じような立場が解るだけに「人の生き方」がよく解る。銀行出身で大組織の中に居る事の悲哀もよく解っているのだろう。僕に本を進めて呉れた後輩も熱い男だった。 リーダー不足の世の中、文章の裏にあるリーダーの生き方も参考に成るだろう。 | ||||
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今回は合併による出身社の対立と金融庁検査です。 前作同様に、水戸黄門のような鉄板ストーリーですが、それでもハラハラしつつ安定した面白さです。 半沢も相変わらずのキャラで痛快ですが、それでも今回は苦戦… というか敗戦とも言えるのかもしれません。 あまり書くと野暮なので濁しますが… 今作では病欠で昇進レースから遅れ、出向することとなった近藤が存在感をアピールしています。 彼の存在が、前作よりも高い評価を受けている理由ではないかと感じます。 | ||||
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内部告発ですよね。今なら。 半沢は内部告発に対する報復でラインからはずされたということでしょうか。 今なら銀行側は違法ですよね。 続編は半沢が裁判に訴えるところから描いてもらいたいものです。 | ||||
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銀行を舞台にしながら、これほど分かりやすく痛快な小説は無いと思う。 前作の「オレたちバブル入行組」も面白かったが、さらに様々な仕掛けを用意し、 スケール自体も大きくなった続編だ。 前回の敵役上司は支店長だったが、今回は常務だったり金融庁のお役人だったり と普通だったら反抗するのを我慢してしまいそうな相手だが、「やられたら倍返し」 が主義の主人公・半沢は果敢に立ち向かう。 現実世界では難しい事だからこそ、この小説世界に自然とのめりこんでしまう。 ビジネス社会のヒーロー物的小説だ。 「オレたち」というタイトルが付きながら、前作はほとんど半沢一人が活躍して いたが、今作は同期入社の中では遅れを取り、取引先に出向している近藤の活躍 もありタイトルに合った内容になってきている。 このシリーズが続くなら、他の同期の動向も気になるところだ。 最後の局面では単なる勧善懲悪に終わらず、いかにも現実的なほろ苦さもあり、 サラリーマンなら「うん、うん」と頷いてしまいそうな展開もまた良い。 ぜひ、今後もこのシリーズを続けてもらいたい。 | ||||
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わかりやすい展開で、読みやすく、面白かったです。 ただ、悪役の黒崎のキャラがリアリティがなかったのと、 主人公の半沢も有能ですが、あれだけ上司に楯突いて、 今まで銀行に生き残れてこれたのも疑問でした。 空飛ぶタイヤが良すぎたせいもありますが、 期待以上ではありませんでした。 | ||||
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タイトルから、バブル入社世代の悲喜こもごもを描いた、軽いノリの作品を想像すると、とんでもない。銀行の内幕を描いた骨太の作品。といっても、バブル崩壊時に実際に起ったことをなぞるだけのような作品ではなく、ハードボイルド小説のような展開には大いにカタルシスを感じる。ところどころ、こんな都合よく、という展開がないではないが、組織の中で鬱屈するミドルマネジメントに読んでもらいたい、元気の出るエンターテイメントである。 | ||||
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オレたちバブル入行組 (文春文庫)を読んだのち、本作が文庫本になるのを待ちかねてました。 池井戸潤さんらしい、テンポの良い作品です。 銀行はバブル期に大量に新入社員を雇ったわけだが、バブルがはじけた今、そのバブル入行組は厳しい生存競争の中にいる。自分がいなくても替わりはいくらでもいるのである。競争を勝ち抜くために、やられたら倍返し、派閥の壁を破壊していく主人公は頼もしい。しかし、主人公たちも気づいているように、競争に勝ち残ったとしても、銀行組織のなかで生きていくことには変わりがないのである。 | ||||
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就職してから日々仕事をしていると、業務上の軋轢、人間関係のしがらみで 砂を噛む思いをしつつ、自分を曲げて妥協する、または自分が正しいと思わないことに 与する場面に、たまさか出会うことがあります。 そんな思いを経験したことがある方には、一服の清涼剤になり得る作品です。 もっとも、少々クセのある味付けの結末がリアィティとともに苦味も少し残しますが。 バブル世代と呼ばれている年代で、かつ金融関係の業界に詳しい方はさらに楽しめるかもしれません。 この終わりからすると、シリーズ3作目があるのか?・・・と少し期待してしまいます。 | ||||
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世の中は、正しいことを言ったりやったりしても必ずしも正しく評価されるわけではない。せめて本の中では浮世離れしてすっきりしたいモノだが、あえて「世の中」をわからせてくれる小説だった。多分読者の年齢によって半沢の言動・処遇、近藤の行動に対する考え方は違うだろう。前作の「バブル入行組」も楽しめたが、半沢の世間への倍返しを期待して、次回作を是非期待する。 | ||||
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池井戸潤氏の名前は知っていたが読んだことはなかった。初めて手にした本書は非常に面白く満足できた。題名から横田濱夫氏的銀行小説かとたかをくくっていたら全く違う。江上剛氏が描く銀行トップの抗争や反社とは違う。高任和夫氏の描く50歳前後の窓際族行員の悲哀と喜びとも違う。現実に銀行内にある話が緊迫感もって展開され、内容は正しいし、中堅行員となった入行同期の連携、活躍が素晴らしい。本書はバブルで空前の大量採用時代の行員同期の話で、出世コースに乗った者、脱落してしまった者、勧善懲悪の頼るになる同期がいる、持ち場持ち場で支援する同期がいる、そのバブル入行組の活躍が清々しくもあり、行内での力関係や人間関係がおどろおどろする。「東京中央銀行」は旧産業中央銀行と旧東京第一銀行が合併し、ご他聞にもれず「Tだ、Sだ」と摩擦は大きい。主役の営業第二部の半沢次長、法人部の時枝調査役、半沢への協力者の渡真利、システム部から取引先企業へ外部出向第一号の近藤等々の同期が、行内の不審な動きの解明に或いは金融庁検査対応に、結束強く協働して当たる。 所管部移管がなされた「伊勢島ホテル」の巨額投資損失事件と、近藤が出向先の「タミヤ電機」の浮き貸し事件や粉飾決算をめぐり、そこに金融庁検査、特に銀行いじめの悪名高い検査官が加わり、各担当部、関連部が非常に難しい対応を迫られる。しかも読者と等身大の日常の銀行内また取引先とのせめぎあいだ。特に早々と外部出向となった近藤は、行員受け皿として銀行に恩を売り利用したい社長であり、よくありがちな出向・転籍劇であり、軋轢が生じ居心地は悪くなり、銀行に戻るケースが実際に多い中、近藤は不透明な財務経理の解明に社内で孤軍奮闘頑張る。半沢と金融庁黒崎、近藤とタミヤ電機社長、これらのバトルも読みどころである。昭和40年以前の入行者、昭和44年から48年位の入行の団塊世代、そしてバブル入行組、それぞれの社会経済背景や組織の中での巡り合わせで、悲喜こもごもの行員人生である。ただ時代の順番に給与、退職金、企業年金基金等の経済的なメリットが少なくなってきたことは確かであろう。 | ||||
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バブルという好景気と不良債権・リストラという不景気の両方を経験しているバブル世代が、銀行や企業の不正に真正面から立ち向かっていくストーリーで一気に読んだ。エリートコースを渡り歩いてきた半沢と、忙しさから病気になって出世コースから外れてしまった近藤、立場が正反対の二人が同期同士でお互いを励ましながら自分が信じる道を貫く様子は読み応えがあった。金融庁の黒崎と半沢の対決はお互い論理的な主張を展開していて読み応えがあったし、銀行内部の不正告発も根回しの様子がリアルに描かれていて最後まで目が離せなかった。特に近藤が銀行員としてのプライド、今まで支えてくれた同期への友情、家族への苦労を天秤にかける場面は緊迫感があってよかった。 | ||||
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融資実務の著作もある元銀行員で銀行や金融の現場を舞台にした優れたエンターテイメントを 送り続けてくれる作家による、最新刊が、ようやくでました! 『オレたちバブル入行組』の続編にあたり、かつて悪質な融資先から融資金を取り戻すために 活躍した面々が、こんどはお役所相手のバトルと巨額損失を計上しかねない融資先を救うため 八面六臂の大活躍です。 池井戸潤氏の作品は、どれも面白いですが、一方で、いろいろ考えさせられます。 ほとんどの物語の舞台が銀行なので、基本は数字をベースに動くことになります。 でも、お金の流れに「還元」して世の中の動きを描写するだけではなく、そこには、お金の 流れに「還元」するからこそ、お金の流れだけでは描写しきれない何かが浮かび上がってい ます。それは、「働くということ」の意味だったり、「仕事」ということの持つ、世の中へ の「責任」だったり、「仕事」を介して世の中に「参加」するっていうことだったりします。 非正規労働やワーキングプアの問題を含め、社会福祉政策の貧困が問題視されています。 この問題は、行政の予算問題や、大きな背景としての世界経済の動向に関連付けられて論じ られることが多く、結果として「財務」の話に落とし込まれてしまって、むしろ問題の一方 のテーマである「労働」と「社会参加」の要素がないがしろにされているという局面がある ようにも思えます。 「経済=財務=お金の流れ」と、「労働=社会参加」を別けて論じることはできないのか? とか思いますね(もちろん財務は、とってもとっても大事ですけど)。 もしかして、もしかすると、アルチュセールや廣松渉は早すぎたのかも。 今こそ、マルクスが読み返されなきゃいけないのかも、とか。 【追記】むしろサルトルか、とか(いずれにしろ忘却の彼方ですが)。 そんなことまで考えさせられ、期待に違わぬ面白さでした。 | ||||
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