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モンスター



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【この小説が収録されている参考書籍】
モンスター
モンスター (幻冬舎文庫)

モンスターの評価: 3.63/5点 レビュー 515件。 Aランク
書評・レビュー点数毎のグラフです平均点3.63pt


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Amazonサイトに投稿されている書評・レビュー一覧です

※以下のAmazon書評・レビューにはネタバレが含まれる場合があります。
未読の方はご注意ください

全515件 421~440 22/26ページ
No.95:
(3pt)

2013年映画化って。

映画化にあたって表面的な部分(学校等での処遇、整形手術等)を描くことはそう難しいことではないだろうが、主人公が「美」にかける鬼気迫る思い(執念)・恋した男性に対する狂おしいほどの思い(情念)は、相当の演技力がないと表現できないのではないだろうか?。

崎村のような人間性を持った男性は稀有な存在だが、そういった感性を持った男性を目指してみたく、またいてほしいと思う。

華の散り際は可憐で美しくありたものだ。
モンスターAmazon書評・レビュー:モンスターより
4344018079
No.94:
(3pt)

描き出されたのは女の本性か、それとも…

一体、この主人公に感情移入する人はどれくらい居るだろうか。
多くの女性読者は、醜い彼女が傷付く言葉を浴びせられる度に、
多少の差はあれども、自分の苦い経験を思い出すだろう。 しかし同時に
「私はこの女ほど醜くは無い」 と安堵するのではないだろうか。
地元で評判になるほど醜い容貌の持ち主が、そう居るとは思えない。

 主人公が一切の同情を欲していないのが、いっそ気に入った。
同情とは共感であり、世にも醜い彼女には共感する人物がいない。
私は、口に出せる程度の劣等感など、劣等感とは思わない。
彼女が憐れみを撥ねつけたのと同じく、他人に無防備を晒すのは嫌だ。

 美というものは元々天賦の才、生まれながら手に出来るギフト。
それを実力で、実力という名の資金力で手に入れるのが整形だ。
作中に 「生まれ持った美貌はスポーツや学力と違い、努力なく手に入る」
という意の台詞があるが、違う。 練習も勉強もいらない天才は存在する。
「美」 のみを分け隔てたがるのは、それが生活に、利害に密接だからだ。

 この作品は女の怖さを描いているようで、そうでもない。
主人公は美を武器に、多くの男を弄び、人生を狂わせていく。
しかし彼女は常に 「男は女を手に入れた瞬間から醒めて行く」 事を肝に銘じ、
また男たちは彼女の男性観を裏切らず、外見の美しさを求め、また慣れる。
これは、作者が男性であることを考えても、ほとんど真実だろう。

 そしてこの主人公は、男にとって理想の女ではないだろうか。
主人公は女神のような美貌を手に入れても、初恋の思い出を追い、
愛する男の腕には抗えず、それまでの冷静な計算高さも失ってゆく。
彼女にとっての幸せが 「殺されるほど愛されること」 ならば、
「どんな手段を使っても男への愛を貫く女」 これは男の理想ではないのか?
作者が、現実の女に失望しガラテアを彫刻したピュグマリオンのようにも思える。

 結末がいかにも男好みというか、男が創った物語だと感じた。
取って付けたようなエピローグも、まるでやっつけ仕事のようだった。
私が女だからかも知れない。 私は女の恐ろしさを男よりも知っているが、
男の本当の恐ろしさには、全く無知なのかも知れない―そう思った。
浅はかで、同時に複雑なのは男だけでも女だけでも無いという事だ。

 私には主人公の 「狂気」 は見えなかった。 恐ろしいとも思わなかった。
ただ、男が男を冷静に観察した様子… 女への素振りや自慢話の仕方、
そういう生態を作品で披露(暴露?)する作者を少し心配した。
女性にも男性にも敬遠されなければいいが、と。

 整形美女を主題とした作品としては、岡崎京子著『ヘルタースケルター』
(映画ではなくあくまで原作漫画の方)が、恐ろしく禍々しく、美しいと思う。
モンスターAmazon書評・レビュー:モンスターより
4344018079
No.93:
(4pt)

女性の幸せとは・・

主人公は、田淵和子という女性。
和子は、生まれつき顔が醜かった・・。
なので、「モンスター」というあだ名をつけられる。

学生時代は、同級生のいじめ、好きな男性に相手にされない、などという辛い思いをする。
しかし、就職後に美容整形に目覚める。
先ずは、目から始まり、最終的には全く別の美しい顔となる。

彼女は、幼稚園時代の美しい思い出を忘れられずにいた。
その思い出の男性に恋していた。

そして、美しくなった女性は、生まれ故郷にレストラン経営者として戻ることとなる。
初恋の男性と再会するために・・・。

彼女を通して、女性の美醜による人生の違いを痛感させられた。
確かに、彼女は若い時は辛い思いをした。
しかし、心には狂気を隠し持っていた。
それが、生まれつきのものか、いじめの過程で芽生えたかは不明だが。
また、美しくなった後の、彼女の男性や同級生への仕打ちも酷いものである。

彼女は、心が「モンスター」だったと思う。

物語後半、彼女は、彼女の整形前後の顔を知っているヤクザから求婚される。
彼女は断るが、そのヤクザと一緒になっていた方が幸せになれたような気もする。

初恋の男性との恋は成就するのか?
自分が「和子」だと打ち明けられるのか?

人生最後に、彼女は幸せを感じたのだろう。
しかし、孤独な女性の一生であった気がしてならない。
モンスターAmazon書評・レビュー:モンスターより
4344018079
No.92:
(4pt)

男ってバカだぁ

何となく、手に取った百田尚樹の「モンスター」。

主人公の成り上がり的な痛快さがあるものの、
整形で美しくなる主人公の回りの男どもの変わり様の情けなさと言ったら・・・
と言いつつも、自分も男として、主人公に対する回りの男どもの変わりように妙に納得してしまう事も情けない(笑)

文章としても読みやすく、
どこか自分のコンプレックスな部分を掘り起こさせられるような、
非常に面白い小説でした。
モンスターAmazon書評・レビュー:モンスターより
4344018079
No.91:
(2pt)

面白い小説

特殊メイクを駆使して、高岡早紀さん主演で映画化そのこと。
高岡さんが女子高生の役からやるんかいな?
うーん。
怖いもの見たさで見てしまうかも。

男性作家が、女性の美醜を醜い女性の視点から語るという形式ですが。
結局男性の筆。
あまりにtypicalで、意外性が少ない。

もっとえげつなく男性目線で書き込んだ方が、心理描写がリアルでより面白そうな気がするが。

現在/過去を含めた場面の切り替えの巧みさや、一つのセンテンスのリズムの小気味よさもあって、一気に読める面白い小説ではありました。
モンスターAmazon書評・レビュー:モンスターより
4344018079
No.90:
(1pt)

思わず手にとらせてしまう策略にはまった感じ??

整形女の狂気とでもいうのか。

まぁ、この手の話は大好きだ。醜い女が誰もが振り返る美女になると
いう設定は、女にとって悲劇でおわろうとなかろうと、
立ち止まらせる力をもつ。

整形、畸形的な醜さ、完璧な美しさ

なんて言葉を全面に書かれていたら、そりゃ、手にとってしまう。

この本は

そんな女が大好きな「要素」をこれでもかってほど始めから
終わりまで巻き散らかされていて

だからこそ一気に読んでしまったんだけれども、

心にはなんの波動もおこさせてはくれなかった。

言ってみれば、

「芸能スクープ!!!特ダネ!!誰々と金銭争い。痴話喧嘩」

みたいな見出しでお昼の暇な時間を持て余してる奥様達を惹きつける
番組のたぐいというか。

人の不幸は蜜の味。だと言わんばかりに、おもしろおかしく書き立てる大衆週刊誌的な匂いというか。。。。

そんな感じが最後まで拭いきれなかった。
。。

そして、

読み終えて、ふと頭に浮かんだのは、

「木嶋佳苗」のふてぶてしい顔と躰だった。

木嶋容疑者が、もし誰もが振り返る完璧な美女だったら、
あんな事件をおこしたのだろうか。

もっと悲惨な事件に発展していたんだろうか。

そんなことをずっと考えてしまった。
モンスターAmazon書評・レビュー:モンスターより
4344018079
No.89:
(3pt)

女性が読んだほうがいいかもねえ

久しぶりに読んだ面白い小説で話の構成、整形や復讐といった内容が面白かった。女性側が読んだ方が男性側の心理を勉強できていいんじゃないか?って思う作品。ただ全ての男が別に美人を好むわけではない。美人でも性格ブスというものがあるし。別に作中にある美人と男はやりたいのだってよく書いてあるが別にそういうわけではないのだが…個人的な意見としてはいちゃつければいいって感じで。
あんまり作品に書かれてある男側の心理を読む女性はすべて鵜呑みにしない方がいい。
モンスターAmazon書評・レビュー:モンスターより
4344018079
No.88:
(5pt)

人事に感じられませんでした。

百田さんの小説は初めて読みました。
久しぶりに一気に読めた小説でした。
この本を毎日読むのが楽しみで仕方ありませんでした。

他の方が書いているように、表現が古臭かったり、
言葉遣いが芝居がかっているなぁと感じた部分も
ありましたが、それを凌駕する面白さでした。

僕は男性ですが、女性にもてた事が一度もないので
和子の気持ちにシンクロしました。
もっとも、整形しようなどとは思った事はありませんが。

ラストが余りにも切な過ぎます。
幸薄い人生を歩んできた和子(美帆)にとって
余りにも短すぎる青春でした。

今度は「永遠の0」を読んでみたいと思います。

この作品と「永遠の0」は映画化されるそうですね。
モンスターAmazon書評・レビュー:モンスターより
4344018079
No.87:
(2pt)

棒読みのお芝居みたい。

「プチ整形」とかそんな生易しい話ではなく
心に深い闇を持った女性の狂気ともいえる整形。
壮絶であわれな話です。

具体的な整形について医師と話す部分などは
なかなかリアルで、本当にこうなんだろうなーと
感心したのですが、なんだか薄味の本でした。
文体から人物の鬼気迫る感じが伝わってこなくて
棒読みのお芝居を見てるみたい。
整形のHOW TO本ではないのだから
そこに物語を色濃く存在させてほしかったです。
復讐の理由も「え?」って感じです。
あと人物同士の会話の言葉づかいが
昔のドラマみたい。違和感というか古臭さを感じました。

女ってこういう生き物じゃないと思う…。
モンスターAmazon書評・レビュー:モンスターより
4344018079
No.86:
(4pt)

計画された美への旅

AKB47をもじって「整形美47」なる言葉があるそうですが、一部のみならず体全体整形してまで、原型を留めなくなるまでする人の気が知れないと半ば馬鹿にして読み出しました。見た目の美しさを求める以上に人生を求める主人公の計画性と実行する決断力、あえてアンバランスに手術しなおすまでの美的感覚、そして素人にはうかがいしれない専門的な技術の実施方法と値段。単なる「ブスから絶世の美女へ」という映画の特撮技術での変身話を超えた面白さでした。本の良いところは視覚に囚われずに頭の中で自分なりの再生が可能なところで、その点では最高に楽しめました。
モンスターAmazon書評・レビュー:モンスターより
4344018079
No.85:
(4pt)

微妙だけど、考えさせられる作品

私が百田直樹という作家を知ったのはごく最近であり、最初に「永遠のゼロ」で衝撃を受け、こんな作家がいたのかと驚いた。その後は、この作家の本を次々と読むことになった。「影法師」、次いで「風の中のマリア」、それからこの「モンスター」にたどり着いた。

いずれの作品も人の生き方とか、社会の本質とか、そういったところに問題提起するような作者の視点があると思う。

この「モンスター」という作品は、なんというか「生きもの」の本質というか、理性とかではコントロールしきれない人間の「生きもの」としての性質というか性格というか、そんなものを浮き彫りにしてくれるような作品であると思う。

作品の終盤の盛り上がりは強烈で、中盤のもったりした感じが一気に消えていく。幾多登場する男性の中で「エイスケ」は少なくとも期待を裏切らないものを備えていたのではないかという気がする。「崎村」という登場人物もいい味出していると思う。主人公が最後、外見的には不幸に見えるが、内面的にはハッピーエンドといえる終わり方をしてくれたのが救いであった。
モンスターAmazon書評・レビュー:モンスターより
4344018079
No.84:
(4pt)

主人公の想いに引き込まれました。

主人公が物心ついたころから自分の容姿のことで辛い思いをし、その暗い過去から明るい世界への扉が整形という方法だった。過酷な整形手術により完璧に近い容姿を手に入れたとき、自分がここまで這い上がってこれた原因に気づいた。幼いころの恋ともあこがれともとれる青年への想いだ。美貌という一つの目標を手にした彼女はそれが最後の試練となった。(内容の説明になってしまいました・・)

主人公がブスということで受ける被害はとても残酷に描かれており、学校・町という狭い不条理な世界で心まで醜くなってしまっても仕方ないことだろうと思う。主人公の異様ともとれる行動は、幼い頃に出会い学生のころ再会した青年に対するものであり、たくさん整形を繰り返したことも、知らず知らずに届かなかった想いに踊らされていたのだ。恋の話だと思うが、主人公があまりにも純粋で真っ直ぐでなりふり構わないためにモンスターのようになってしまったのだろう。
私は、この話が好きです。周りからはどう見られようが、あの真っ直ぐさと努力を惜しまない行動力で目的に進んでいったことがうらやましいと思います。

整形に対する情報などが事細かで、そのようなことを考えて手術を選んでいくのかと関心して読んでいました。
登場人物の男性たちは、みな美貌に翻弄される人ばかり。(主人公が選んだ男性だからかな?)
その男性たちにそれほど違和感をもたない私も男性に対して不信感をもってるのかも。
主人公に対し容姿で態度を変えなかった崎村の存在は救いだなと思った。そういう人物がいて良かった。

女性にとって美を手に入れることは、やはり大きな憧れ。共感できるところもあり一気に読めました。
モンスターAmazon書評・レビュー:モンスターより
4344018079
No.83:
(5pt)

ブルドック女が美女に

タイトルは化け者
整形を繰り返していく女の人生を物語った本です。
人間はやはり見た目が大事というのをまざまざと語られている。ただ単に整形の話ではなく、器量の悪い女が美しくなっていき気持ちや性格も綺麗になるという納得する事が沢山あった。やはり美人は性格もよいのは、周りに温かく接してくれる人が多いから素直になれるのだ。不細工は相手にしてもらえないからひねくれる、もっともな意見だ。
最後に恋をしていた男とある意味結ばれそうだったが、美人になる為に苦労した代償が切なすぎた。
同じ様な人は必ずどこかに居ると思うような現実的な物語りでとても面白かった!
モンスターAmazon書評・レビュー:モンスターより
4344018079
No.82:
(5pt)

あっという間の一冊でした。

それこそきっかり90分。あっという間の487ページ。
 あっという間に引き込まれ、あっという間の終幕。

 そもそもテーマがあまりにもダイレクト。あまりにも普遍的。
 それこそいろんな顔の人達が、色んな意見の持ち主が、色んな背丈の
人達が、それぞれの見方があると思います。

 太っている人も、ガリガリの人も、勉強ができる人も、体育が得意な
人も、憧れる。死んでもいいからって、恋焦がれる。恋焦がれた恋が
叶ったその時に。って感じのスピード感。期待感。ドキドキ感。
 読まされました。

 結構類似品ってあるんですが。
 私は、カンナさん大成功です。が大好きでした。
 しかしながら、この作品、それを大きく上回ってしまいました。
 美容整形の教科書といってもいいかもしれないこの知識。風俗の知識。
 結果、復讐って言葉が、自らにも跳ね返る。
 美しい蝶の一生を見るようでした。

 評価は難しいですね。私個人としては、100点。
 和子さんに共感した一人として。蝶にもなれない私は、切ないなあ。
モンスターAmazon書評・レビュー:モンスターより
4344018079
No.81:
(3pt)

もっと汚さや美しさをえぐりだして欲しかった

実際に有りそうな話である。
少なくとも恋愛レベルでは、外見が圧倒的に重要であることは、大多数の人の本音であろう。
この小説において、それに気付く人というのは、あまりにも自分にも他人にも無知であろう。
私としては、モンスターというタイトルは、少しタイトルが勝ってしまっているのではないかと思った。

一気に読み切れる面白さはもっていたが、読んだ後の感想としては、惜しい、というのが正直なところ。
モンスターAmazon書評・レビュー:モンスターより
4344018079
No.80:
(4pt)

美人を無から作り上げる

美人を無から作り上げる。
美人というものに関する短大時代の心理学の先生の話、長きに渡って付き合うことになる整形外科医の見解、はたまた美術評論家の話。こういったことを全て勘案しながら美帆の魅力が作り上げられて行きます。
彼女は知識を得ることより、知的に見えるように外観を装うことを研究したり、訛りを矯正し、話し方を学んだり、化粧を学んだりしますが、これは彼女の有る意味知的な部分だったのでは無いでしょうか?
ただ、整形だけに頼らない、こうした努力が人をひきつけて止まない美帆を作りあげたのだと思います。

私の周りには美容意識の高い人が沢山いるので、なんとなく延長上、ボーダーラインを超えたところにいる美帆がわかりますし、恋愛至上主義なので彼女の狂おしい執念もその延長上、ボーダーライン超として理解出来ます。

美人の顔とは平均的な顔であり、それからどのくらい外れるかで個性が生まれ、醜悪な印象も与えると言うことですが、彼女はあまりにも平均から外れた顔を持ってしまったため、美容意識も恋愛感情もボーダーを超えるほど外れてしまったのかなと。。。

あの、永遠の0、影法師を描いた男性が、女性これほど描けるなんて。。。一読の価値アリかなと思います。
因みに、わたしは結末も結構好きです。
モンスターAmazon書評・レビュー:モンスターより
4344018079
No.79:
(2pt)

矛盾や軸のぶれが目に付く・・・

主人公の心の移り変わりに矛盾があったり(前半では「これだけ苦労してお金かけてたんだから、この美しさは当たり前」といいつつも、後半では「これだけいじったのだから、いつかは付けが回ってくると思っていた」と書いてあったり)、初恋の男への執着の仕方にもぶれがあったり。初恋の男を思い出し執着するに至る過程があまりにも軽かったり(過程なんてなく、突如初恋の男を思い出す、ていう流れ・・・)、ブスだった頃の和子の亡霊がいきなり出現するあたりも、浅すぎる・・・。特に和子の亡霊は、主人公がああいうエンディングを迎える上で、徐々に頭をもたげてくるような繊細な描写が欠かせないはずの、作品のポイントともなる存在のはずなのに、全然そんな重みがなかった。
主人公の偏った視点による一人称なので、ページを軽快にめくらせるだけの面白さはあるが、読み終わってみたら、面白いのはそれだけだった・・・。あと、整形手術に関しては、やたらと取材して勉強したんだなあ・・・というのは感じた(笑)。
読後としては、女性読者には特に、「それ、ちょっと違うでしょ・・・」というような違和感の残る作品だった。作者が男だからなのかな? と思ってしまう。
話は変わるが、解説を中村うさぎが書いているのだが、かの有名な連続結婚詐欺・殺人事件のK被告について触れている。その触れ方が、名誉毀損にあたるんじゃないかというくらいひどいんですけど、そこが気になった方、いませんか・・・? 本編より解説のほうが衝撃的で、しかも読んでいて気分悪かった・・・。
モンスターAmazon書評・レビュー:モンスターより
4344018079
No.78:
(4pt)

男って馬鹿

恋愛小説ともとれるし、サスペンスともとれますが、美容整形を題材に扱った非常に読み応えのある作品でした。
題材が題材なので、整形をする場面が多いですが、そこまで細かく書く必要はなかったかなと思いました。
私は男ですが、ここに出てくる男の気持ちが良くわかります。ですが、僕みたいな純真な男は、美女から誘われても断りますがね(実話)軽い女が多いのも問題だ。
モンスターAmazon書評・レビュー:モンスターより
4344018079
No.77:
(2pt)

時間潰しに最適

整形した女の物語だから、読みながら何となくストーリーが読めてしまいます。

これを面白いというのかは別として、テンポ良く読めるので新幹線に乗る人などは最適な時間潰しとなると思います。
モンスターAmazon書評・レビュー:モンスターより
4344018079
No.76:
(4pt)

ハマる蘊蓄青春シリーズ!

うんちく青春モノとでもいうべき分野を切り開いている作者の真骨頂ですね。
ゼロ戦、アマチュアボクシング、スズメバチ、美容整形。
どの舞台でも、主人公は戦いまくる。
どれもニッチな世界なんだけど、そこに私たちの人生を投影してしまう。
「聖夜の・・・」を読んでかなりいまいちだったので、
そういう0ヘンリ的なところに行こうとしないで、
この蘊蓄路線を突っ走ってほしいです。
モンスターAmazon書評・レビュー:モンスターより
4344018079

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