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モンスター
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モンスターの評価:
書評・レビュー点数毎のグラフです | 平均点3.63pt |
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Amazonサイトに投稿されている書評・レビュー一覧です
※以下のAmazon書評・レビューにはネタバレが含まれる場合があります。
未読の方はご注意ください
全89件 1~20 1/5ページ
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女性の美に対する欲求と追求の極端な結果の物語。 | ||||
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(ネタバレあり) 一言で言うなら、ある女性の恨みと復讐のストーリーだ。 この話は、ただの復讐の話を超えて、私たちの社会がどう美しさや醜さについて考えているか、その矛盾をとても上手に見せてくれる。 「ブス」という目を通して見る世界は、人がどれだけ意地悪で、偏見を持っていて、そういう中でどう生きていくかをリアルに描いている。 学生時代の美人とそうでない人の違い、男が女の見た目にどれだけひどいことを言うか、これらの部分は読んでいて心が痛む。 作者は、美しさや醜さに対する社会の考えが、人の自尊心や人間関係にどれだけ大きな影響を与えるかをよく表している。 これらのテーマは、どの時代にも、どんな文化にも共通する切実な問題だと感じさせる。 美容整形の世界について深く掘り下げる部分も、この本の面白い点の一つだ。 美人かどうかが、とても細かい違いで決まること、また、美を追求することの心理的、経済的な負荷をよく示している。 テレビに出る人たちが整形をする理由、整形手術をする医者がどんな気持ちでいるかなど、今の社会がどれだけ美にこだわっているかを考えさせられた。 資本主義の競争原理が人を見た目で判断する文化にどう影響しているかについて考えさせられる。 美しさはいつかなくなるかもしれないし、その美しさにこだわる社会の矛盾を通して、誰もがこの不安定な価値観の犠牲になりうると作者は教えてくれる。 この本は、美しさや醜さに対する社会の考え方が、個人の生き方や自分の見方にどう影響するかを深く探っている。 出てくる男性キャラクターたちの浅はかさ、誰もが美人と関係を持ちたいという彼らの考えは、今の社会の男女の関係の一面を映しているようだ。 しかし、この一面的な真実には何か物足りなさを感じる。 一方で、主人公の和子と風俗店の店員の崎村との関係は、この話に温かみを与えている。 崎村の本当の愛は、和子にとっての幸せを示しているが、最終的には違う選択をする。 幸せへの恐れや本当の愛に目覚めることなど、この話にはもっと掘り下げられるテーマがたくさんある。 崎村との関係を深めることで主人公がどう変わるかなど、愛についてもっと深く文学的に扱えば、もっと深いメッセージを伝えることができるだろう。 でも、それが大衆小説の枠を超えられるかは、また別の話だ。 | ||||
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タイトルそのままのストーリーでした。レディコミにありそうな主人公。登場人物が色々な角度から女性の美醜とは何かについて語っているのはスズメバチの話に通じるものがあります。とくに美容整形の医師の話は興味深い。男性の本音と建て前の違いも。 | ||||
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醜い、ブス、醜い、ブス。 ブスの形容を、あらゆる角度から、これでもか、と繰り返す。 ブスの人が可哀想だ。 と批判したら、「偽善者」になるのかな。 でも、読んでてしんどくなった。 ブス、ブス、ブス。 ブス、ブス、ブス。 また、これはこの本だけじゃないが、この作者は、 他の人もレビューに書いてるように、同じようなことを、何度も何度も書いてる。 「またか、何回似たようなことを読まされるのか」 と思った。 一気に読める感はあるが、読み終えても、ストーリー的にも精神的にも、スッキリはしなかった。 読み返したいとも思わない。 | ||||
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とても引き込まれ、読書苦手な自分が数日で読んでしまいました。後半ほど壮絶で読まずにはいられませんでした。 百田さんのこれまで拝読した作品や人柄や普段のご主張は大賛成です。虎ノ門ニュースも毎回拝見しております。そして、これまで「夏の騎士」「カエルの楽園」「海賊と呼ばれた男」「影法師」等数作を読ませて頂き、いずれも読書嫌いな私がどんどん読んでしまう魅力の作品でした。本作も、それに違いません。 ただ本作は、いつも読んだあとに心のエネルギーをくれる百田さんの作品と違い、テーマが基本的に悲しく、暗く、後半は性表現も結構あり、結末も痛々しくやや悲しいもののため、読んだ後の心のダメージという意味でマイナスの芸術であると思います。その意味で、あまり他人に勧められないものであり、★を3つとさせて頂きました。しかし、こういう容姿がひどく生まれついてしまった女性の悲しさや悲哀を知るという意味では、重要な”勉強”であった気がします。 自分は中年の男ですが、中学の頃にかなりいじめを受け、今もってほとんど女性にもまったく相手にされず、収入が少ない男という社会の底辺に近いところであえいでいるという意味ではやや近い部分もあり、部分的に共感できる部分がありました。もし幼少から暖かい愛情で恵まれていれば、容姿以外の違う方向で栄光を目指す方法も現実にはあったと思いますが、本作でも物語の初期で描かれる主人公の家庭が非常に冷たいことも、結果的にそういう流れに合致していると思います。しかしそれがこのような壮絶な物語になっているのですね・・・。 主人公の女性は長年自分が手に入れたかったものを短期間とはいえ手に入れ、ある意味で人生の頂点も経験しながら、愛情に恵まれるチャンスを自分でも迷いながら逃し、本当に可哀そうとも思いますが、それはこっちの勝手な見方だけかもしれません。 見た目の美しさと性的魅力の向上のために命を削る荒稼ぎをして成形手術し、男から羨望のまなざしを勝ち得、一方でそういう男を見下すことで一時の快感を得る。そして、もとめていたはずの純粋な愛の結末は・・悲しいものになる・・・。 それにしても、男性でありながらこれほど女性の心理を描き、それが正しいのかどうかわかりませんが、読み手をぐいぐい引き受ける百田さんの才能には脱帽しかありません。ただ、ご本人様がいわれているように、本書はむしろ例外的な”暗黒編”のようなもので、ねがわくば万人に明るいエネルギーをあたえる昨今のような作品をどんどん生み出していただきたいです。有難うございました。 ※ちなみに、私が買ったのはこのハードカバーの第1刷で、よく話題になっている”エピローグ”がありません??すくなくとも、そういう項目はないです。もしかして、初期のものにはなかったのでしょうか・・。 | ||||
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遅ればせながら読みました。 話としては面白いと思いましたが、美容整形を題材にしてる割には美容整形の光の部分だけが描かれていて、影の部分がまったく描かれていませんでした。 これでは美容整形推奨本と冠されても仕方ないのかなと思いました。 | ||||
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全体的にはまぁまぁでした。 が、整形の話はとても詳しく書かれていて、 面白かったです。 あと、男性は女性を前にするとほとんどセックスのことしか考えてないのかしら、と少しショックでした。笑 美女ではないが、この和子のように人が憐れむほど醜いわけでもない私は、もらった容姿をもっと大事にしようと思いました。 そして、和子の死にものぐるいでお金を稼いで全身整形する執念、情熱、必死さに心打たれ、もっと本気で自分の夢にトライしたくなりました。 ラストはエピローグを読むか読まないかで、 180度話が変わると思います。 私はエピローグ付きの方が好きです。 この悲しい結末の方がこの物語に合ってると思います。 人間の狡さや醜さ、哀しさを表現した小説なのかな。 | ||||
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『夢を売る男』が面白かったので、続けてこちらを手にとってみた。ぐいぐい読ませる力量はさすが。 整形や風俗に抵抗がない主人公。自分はどちらも無理だし、主人公の考え方にも共感できず、まったく感情移入しないまま、はっきりいって他人の不幸は蜜の味…的な好奇心だけで読み進める。ただ主人公に悲壮感がないので、途中までは、スポ根的にどんどんきれいになっていくのがだんだん快感になってくる。応援は別にしないけど。のぞき見的な面白さで最後まで楽しんでしまった自分のモンスター要素にウヘエ…。意地悪なタイトルだよなー。 整形の過程や風俗店面接の描写がリアル。『夢を売る男』は、出版業界に身を置く自分でもリアルに感じたので、きっとこちらも相当取材して書かれたんだろうな。内容があまり好みではないので☆厳しいですが、いっきに読ませるエンターテイメント性は高く評価しています。『殉愛』(未読)の騒動で敬遠していたけれど、徹底した取材でフィクションをつむぐ能力は高い方なのでしょう。ほかのテーマも読んでみたくなった。 以下、ややネタバレ注意。 しかし、そこまでして、やりたいことが、その程度なのか…。もっととんでもない悪女になってもよかったのに。絶世の美女になっても、やりたいことがないから、結局受け身で、いいように使われてしまう。でもそれもある種リアルなのかもしれない。そもそも外見を変えるって、世間の評価軸に合わせるってことなんだよね。 この主人公、かなり気が強いところもあるし、どうでもいい人の目はぜんぜん気にしない大胆さもあるのだから、同じだけの金をかけて、もっと別のこともできただろうに。 さいしょ岡崎京子の『ヘルタースケルター』のりりこような展開になるのだと思って読んでいたら、ぜんぜん違った。ちなみに『ヘルタースケルター』はりりこにめっちゃ感情移入して読んだ。この違いはなんだろうか。 なお、エピローグの有無で読後感が変わるという意見があるけど、そうは思わない。エピローグはもともとの作者の意図をわかりやすく解説しただけだと思う。となると、『夢を売る男』のラストの解釈も、自分の感じた印象でいいんじゃないかなと思えたのは収穫。 | ||||
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美容整形にどっぷりはまる醜い女性の話です。 性風俗業に従事しながら幾度にもわたる整形手術を繰り返しながら、顔、名前、年齢を変えて別人の人生を手にする。 しかし、その胸のうちにはかつての初恋の男への変わらぬ思いがあった。 美容整形についてよく調べていると思います。 百田 尚樹にしては、いまいちかと。 | ||||
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主人公に対して「こいつヤバイ・・・」と感じる箇所は高校生時代にエイスケをメチルアルコールで失明させようとする場面くらいで 復讐といっても「お前の社会的地位を墜落させるぞ」と脅迫したり知り合いのチンピラに対象を暴行させる程度で、何かを奪うわけでも強請る訳でもなく殺人事件にも発展しません。 東野圭吾の「幻夜」のヒロインなんかと比べると全然モンスターじゃないと思う。 | ||||
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これ以上ないブスと絶世の美女の心境をものの見事に描写している(但し男の目から見た)。物語のほとんどを いじめと美容整形と復讐にページを割いており、同じことを何度も繰り返している。これで500ページはちょっと 長すぎるのでは? 最後に己の恋を成就し、人生最高の瞬間にcut-outできたのだから彼女は幸せだったのではないだろうか? しか しここに登場する男どもはなんとだらしない連中ばかりなんだ。一人の女を命がけで愛し、守ってやろうとしない のか! | ||||
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美を求め、整形を繰り返す主人公。そして、ついに、永年、待ちに待った彼 英介が登場するのだが、、、、。 主人公モンスター(和子)が結局、「何をしたいのか?」、復讐か?愛情か? が定まっていないため、、、読後感も「結局なんなんの!」という感じです。 作品として、冗長すぎる。そして、引っ張りすぎです。 | ||||
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映画に興味を持って映画が観たかったのですが観れないので小説を買いました。 感想としては、思っていたより面白くはなかったです。 展開が早いほうが好きな私にとっては退屈な話が多かったです。 男性の本質を知れたのはよかった、、のかな。 一度読んだらもう十分です。 | ||||
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バケモンと呼ばれるほど酷い容姿をしていた田淵和子が多額のお金をかけ美容整形を重ね、誰もが見とれる美しい女性に変化していく過程の和子の様子が面白く、私までワクワクしてしまいました。美しくなるにつれて和子に対する周りの態度がどんどん良くなっていき、やはりみんな美しいものが好きなんだなと感じ切なくなったと同時に美容整形したくなりました 笑 「醜い」という言葉が「見にくい」という言葉からきていると知り衝撃を受けました。 | ||||
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面白い けれど どの登場人物も極端すぎて感情移入が難しい 男性が描く”女性”だな~ 発想は意外性抜群だし 百田さんはテレビ屋さん出身なのか・・・ と妙に納得 | ||||
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一気に読めました。読む速度は普通だと思いますが、全部読むのに3時間もかかからなかった。 美容整形には賛否両論あるでしょうが、整形外科医が「あなたの美しさには、生まれついて美しい女性よりもずっと価値がある」っていうところには、うん、そうかもしれないという気持ちになりました。もともと美しい人の方が、整形美人より価値がある。持って生まれたものに手を加えることは偽りであり、恥ずべきことだという考え方が日本では一般的なように思いますが、でも美しくなることに努力する人を努力もしていない人が笑うのは違うんじゃないかぁと。たとえば、髪がふさふさの人が、かつらの人をばかにするのとかも傲慢なのでは。 が、やっぱこの主人公が身近にいたら怖いし、いやすぎる。足守も大橋もみんな男ってつまんないな・・って思ってしまうキャラだし、別格王子のエイスケも所詮他の男と同じか・・・・とラスト残念感でいっぱいになりました。 一番男として魅力的だったのは、崎村だったかも。 で、作者が永遠のゼロの人だったことに気付いて衝撃。全然テイスト違うやん。正直文章力はいまひとつ浅い気がするのだけれど、人が喰いつくテーマを選ぶのがうまい人・売れる本を書ける人なんだなと感じました。この作品もきっと映画化されるでしょうね。あ、もうされてるのか。やっぱりですね。 | ||||
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人はいかに普段の生活の中で、人間の表面しか見ていないかを実感することができる小説でした 整形手術する以前の,美帆は典型的な、イジメられっ子で、内気な性格だった、整形してからの、和子は人が変わったように性格が逆転する 職場の同僚や仲間に、暴言を吐き、悪態をつく、言いたいことを全部いい、少しずつ整形していくが、最後はほぼ全身を整形手術についやす 好きな男を自分のものにしたい振り向かせたい、女の情念や恨みはすごいなと実感させられました。最後はSM風俗族産業のS嬢になってまで、整形手術代を、捻出する。 やがて、田舎町では、あるが大きなレストランのオーナーにまでなり、好きだった男に再会でき、復讐をすることまでできる 話自体は、在り来りな話なのですが、百田先生の筆力がわかりやすく一気に1日で、読むことができました、 映画化されて、いるみたいなので、高岡 早紀主演で、並行してみてみたいです | ||||
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女性の存在を、美人かブスかの両極端に限定した内容。 美人は幸せで、ブスは不幸。 現実は必ずしもそうとも言えないのだろう。これはあくまで小説だ。 百田尚樹は男性であるから、表現が男目線に感じる。 そして、どれだけ酷いブスであるかに行数を割き、 これだけの美人はどんなに男を魅了するかにも行数を割いている。 そのしつこさにはただ脱帽するが、そこまでは必要ないのではないか? ダラダラ感が拭えない。 果たして主人公は幸せだったのだろうか? 命短し恋せよ乙女… 本の厚さほどの濃い内容とは言えないかな? 単純に読みやすく、娯楽作品としては良いかもしれない。 | ||||
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巻末の解説で中村うさぎがブスをバカにしていた男どもザマーミロみたいなことを書いていたが、うさぎさん今闘病で顔パンパン・・・ 本文は割とすらすら読める。百田尚樹全般が軽く読み流せるので新幹線や飛行機などの2,3時間でページの割に一冊読むことができてありがたい。再読の価値は見いだせない。 | ||||
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確かに、中身が大事とはいうものの、外見が良くないと中身まで見てもらえない、というのが現実であるかもしれない。自分自身も十分あてはまる。 まとめてしまうと、ものすごくブサイクだった女性が整形してものすごくきれいになった、というお話。 自分はきれいな女性には積極的にはなかなかいけないので、 きれいな女性を前にした男たちがどのような反応をし、どう接するのかがなんとなくわかった。 著者の作品は『永遠の0』『風の中のマリア』ぐらいしか読んでいないが、 それに比べるとそれほどでもなかったと思う。 | ||||
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