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偽りの館 叔母殺人事件
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偽りの館 叔母殺人事件の評価:
書評・レビュー点数毎のグラフです | 平均点3.50pt |
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Amazonサイトに投稿されている書評・レビュー一覧です
※以下のAmazon書評・レビューにはネタバレが含まれる場合があります。
未読の方はご注意ください
全6件 1~6 1/1ページ
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著者は相変わらず親族・相続に関する法知識がいい加減であることを認識させられた。 もしかして著者は,甥や姪が法定相続人の資格を持ち,更に遺留分も持っていると誤解してるのではないか? 遺留分は被相続人の配偶者,親,子のみが持つものであって,法定相続人であっても兄弟姉妹には遺留分はないし,ましてや法定相続人ですらない甥姪に遺留分があるわけがないのである。 たしかに,被相続人が甥のために遺言書を作成しようと考えている場面もあるが,それとて,本書全体を通して読めば,甥が法定相続人であることを前提とした記述であるとしか思えないのである。 以上のことは,少し専門書を調べるなどすれば簡単に分かることなのに,それすらしないで相続をメインテーマに据えた話を書こうという姿勢には首を傾げざるを得ない。 | ||||
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叙述トリックの名手、折原氏がR.ハルの名作「伯母殺人事件」に挑んだ作品。倒述ものの傑作に挑むからには、さぞかし驚愕の仕掛けが用意されていると思ったのだが、期待を大きく裏切られた。 冒頭で対象の「叔母」が三姉妹の末っ子だと書いてある時点で、「こりゃ、ダメだ」と思った。3人の母親と3人の子供。ルポライター風の男が事件が起こった屋敷に無断で入り込んでも誰も咎めない点と、「叔母」と「伯母」の意味の違いを重ね合わせて考えると、物語の構図は明瞭に浮かび上がって来る。物語における6人のピースも構図に嵌り過ぎている。叙述トリックの名手の名が泣く出来。また、異常心理の「甥」が書く、折原氏が得意とするゴシック体の日記も迫力・緊迫性に欠ける。更に、ハルの「甥」の描写にはグロテスクな笑いがあったのに比べ、本作はユーモア味を欠き、かと言ってサスペンス性が強い訳でもない。本筋とは関係ないのだが、「赤城おろし」と言う言葉を使用している以上、前橋市か高崎市を想定しているのであろうが、その周辺を"田舎"と決め付けるのは、その地方の方に失礼であろう。特に、隣県出身の折原氏としては。 古典に挑んだ割には空振りに終ってしまった残念な作品。しかし、その心意気を買って星3つ。 | ||||
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今は推理小説はもうほとんど読まなくなったが、折原一の作品は欠かさず読むようにしている。今回も折原一の十八番である、「叙述トリック」なのだが、いつも騙されるので、今回こそ騙されないぞと思いながら読んだが、今回は半分くらいは予想できたので、作品はまあまあの出来でした。ただ、自分の読解力が悪いせいかどうか分からないけど、最後のエピローグと、最初のプロローグが、どうつながるのかよく分からなかった。最後まで読んでみて、もう一度読み返してみても、腑に落ちない点があるのが少し残念だった。 | ||||
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タイトル通り、リチャード・ハルの『叔母殺人事件』を意識した作品です。別にハルを読んでいなくても差し支えはありませんが、読んでいると一層楽しめます。ある青年がハルの『叔母殺人事件』を意識しつつ実際に叔母を殺した邸宅が舞台となっています。犯人の青年は二重人格を訴えた為刑務所行きは免れたものの精神病院に入院している為、邸宅は無人です。そこにノンフィクション作家を目指す男性が住み込んで、殺人事件の経緯をまとめようとします。物語は彼が屋根裏で発見した犯人の手記と、作家志望の男性の視点とが交互に現れる形で進められます。 殺人事件自体はとっくに終わっているし、どんな事件かも明らかになっている以上、どうやって物語を盛り上げるのつもりなのか疑問に思いながら読み進めたのですが、そこは折原独特の技によって途中から見事に事件の様相が変転していきます。彼の作品をひとつでも読んだ人ならネタはわかってしまうでしょうが、相変わらず構成の完成度の高さで安心して楽しめます。 | ||||
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この方の本はこれが初めに読んだものですが はまりました! 一気に折原ファンになり 一気にこの本も読みほしました 出だしのページから読む手が止まらなくなるくらいおもしろく ワクワク ドキドキを味わいながら楽しめました ミステリー好きにはたまらない作家だと思い、私もこれを きっかけにこの方の他の小説を読みほそうと思います ちなみに 今は ”冤罪者”を読んでますが これまた 読む 手が止まらない!! だけど この方の本って 本屋にはあまり置いてないような 感じなのですが発行数が少ない?? なので、図書館で借りてます もちろん 図書館でも借りてる方が多く なかなか借りれない んですよね・・・ | ||||
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ある日名倉智樹は、見知らぬ叔母が依頼した探偵によってその居場所を探し出され、遺産相続候補として呼び出された。しかし、叔母・清瀬富子は意地悪く、なおかつ死にそうな気配すらなく、智樹は叔母殺害計画を練ったが、計画は失敗に終るのだが……。 本書は折原一おなじみの叙述ミステリ。その叙述トリックも他の作品のように複雑化しておらず、ミステリとして気軽に読めて、存分に楽しめました。ミステリファンにはお勧めの折原一の新作です。 | ||||
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