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青チョークの男
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青チョークの男の評価:
書評・レビュー点数毎のグラフです | 平均点3.50pt |
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Amazonサイトに投稿されている書評・レビュー一覧です
※以下のAmazon書評・レビューにはネタバレが含まれる場合があります。
未読の方はご注意ください
全3件 1~3 1/1ページ
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今年に入ってから買いましたが、まだ初版でした。重版がないので二作目以降も出ていないのでしょうか?残念です。 とても面白い本だったのでぜひ2作目以降も翻訳して出してくれたらなと思います。英語では出ていますが、ぜひ日本語で読みたいです。 トガリネズミ、トガリネズミ、リズミカルで最高だと思います。(あとがき参照) 表紙:この本は、表紙デザインとタイトルが気に入って買いました。チョークの男ではなく「青」チョークの男というタイトルが秀逸です。不気味なカバーも雰囲気が出ていていいと思います。 キャラクター:中身ですが、エキセントリックなキャラクターがたくさん出てきます。物語が動き始める前、登場人物が入れ替わり立ち代り現れる50ページほどは、やや退屈かもしれません。最初の数ページ(英語版だと中身検索で読めます)を読んだ時点では「初対面で・・・なんだこの人達は・・・」という感想だったのですが、何故あんな奇抜な会話を繰り広げる必要があったのか十数ページ後にわかります。盲目の青年シャルルが冒頭の会話を自己分析しているのですが、それを読んで一気にこのキャラクターが好きになりました。エキセントリックな人よりも防御のためにエキセントリックを演じ、後でそれを分析し、そのことに自己嫌悪するキャラクターの方が親しみがあって私は好きです。この辺の”一風変った”人物造形は海外の作品ではよくありますが、日本だと森博嗣さんすベてがFになる (講談社文庫)の初期作に顕著だったなと思います。 はじめの50ページを読み終われば物語が動き出すので、きっと面白くて最後まで読めてしまうと思います。 最後まで読んだ後は、アダムスベルグ以下、魅力的なキャラクターのその後も気になって次回作が読みたくなると思います。 | ||||
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パリの街、夜な夜な道路に青いチョークで円を描き、メッセージとともにその中心にはさまざまなガラクタが。ビンの蓋、コーラの缶、毛糸だま…。ただのイタズラなのか? しかしついに円のなかに首を切られた女性の死体が置かれることになった…。 初めて読む作家だが、特に秀逸、「これは!」というほどのミステリでもない。絶妙なのは登場人物設定。事件を解決するアダムスベルグ署長の不可思議な精神構造、女性海洋学者の奇癖など、ちょっとお目にかかったことのないキャラクタ設定。総じてストーリー全体に独特の雰囲気がある。それを味わうだけでも読む価値あるか。 | ||||
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フレッド・ヴァルガス、これと『死者を起こせ』が日本では初めての翻訳出版だそうですが、とても面白い! 日本で翻訳されていないこんな作家がまだまだ世界には沢山いるのだろうか、と思うと悔しくなります。 まず最初に提示される謎が面白い。決まって夜、道路に青チョークの円と意味不明の言葉を書き付けていく人物がいる。なぜそんなことをするのか? 興味をひかれます。そして探偵役、警察署長のアダムスベルグ、とらえどころのない人物ですが自分なりの奇妙な論理や思考をもって青チョークの男を追います。彼の生い立ちや性格は作中で詳しく語られます(仏文学っぽい?)が、とても変わっていて魅力的です。 訳もうまいです。これからもどんどんヴァルガスの作品を刊行していってほしいものです。 | ||||
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