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誘拐者



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【この小説が収録されている参考書籍】
誘拐者 (文春文庫)

誘拐者の評価: 3.27/5点 レビュー 11件。 Bランク
書評・レビュー点数毎のグラフです平均点3.27pt


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Amazonサイトに投稿されている書評・レビュー一覧です

※以下のAmazon書評・レビューにはネタバレが含まれる場合があります。
未読の方はご注意ください

全4件 1~4 1/1ページ
No.4:
(3pt)

面白いが、グロテスクな描写の多い作品

折原一さんのことは、朝の情報番組で「黒い森」が特集されていたのを見て知りました。
「まずは読みやすい文庫から」と考え、本屋でなんとなく選んだこの作品を読んでみました。
ということで、他の折原作品はまだ読んだことがありません。

帯に「追跡、また追跡、逆転、また逆転!」と書かれてありましたが、そのコピーがこの作品によく合っていると思います。
ある程度予想しながら読んでいましたが、その予想が何度も覆されました。
薄い本ではないけれど、いつの間にか話の中に引き込まれ、すいすいと読み進めていくことが出来ました。

ここまで褒めてきましたし、「面白い」「すごい」とも思いましたが、気になる点があります。
それは、グロテスクな描写の多さです。
この作品中の犯罪の異常性を示す上で必要な描写かもしれませんが、ホラーやグロテスクなものが苦手な私は目を背けたくなるような文章がたくさんありました。
このような描写は作者の文章の上手い下手ではなく、苦手な人は生理的に受け付けないと思うので、不安な方は読まないでおいた方が無難かもしれません。
もし仮にこの作品が実写映画化されるとしたら、R指定などされるのは間違いないでしょう。(実写化は不可能でしょうけれど)

不安だけれどどうしても気になるという方は、本屋でプロローグの部分だけでも読んでみてはいかがでしょうか。
それよりもグロテスクな描写がたくさんあるので、その時点で苦手そうという方はやめておくべきです。

長文・乱文、失礼しました。
誘拐者 (文春文庫)Amazon書評・レビュー:誘拐者 (文春文庫)より
4167451042
No.3:
(3pt)

このシリーズは「直木賞」狙いですか ?

「者」シリーズ中の一作。本シリーズは従来の折原ワールドに加え、社会性を加える事によって作品に重厚感を持たせようとする意図が感じられる。だが、肝心の折原マジックが薄くなっているのが気になる。

本作も、幼児誘拐から始まり、その両親を中心とした人物関係の中に殺人事件を挟んで、過去と現在の謎が錯綜する中、最後に驚愕の真相が待っているという構成。だが、折原氏のデビュー時からの付き合いである私から見ると、「何だ、また同じパターンかよ」というのが正直な感想だ。本シリーズでは、冤罪問題、少年犯罪、そして本作の幼児誘拐と最近の社会的問題を扱っている。作風を拡げようという意図かも知れないが、邪推すれば「直木賞」狙いとも見られる(東野氏とのライバル意識 ?)。何だか、宮部みゆき氏の作品(+濃いミステリ味)を読んでいるかのような印象なのである。

見ている人は見ているのだから世間の評価等は気にせず、折原氏にはトリック創作に専念して欲しい。そして、目くるめく折原マジックで読者を楽しませて欲しい。
誘拐者 (文春文庫)Amazon書評・レビュー:誘拐者 (文春文庫)より
4167451042
No.2:
(3pt)

母の愛が引き金の狂気

ある写真週刊誌の記事を元に次々と起こるバラバラ殺人。その影には20年前のある誘拐事件が・・・。
時間・空間を前後しながら「母の愛」を元にした狂気が進行していく様はスリリングで迫力があり、またかなり手広くなった世界観がしっかりとまとめられている結末も見事。
とはいえ、「落ち」の部分のトリックがやや苦しいかな?という印象もある。すべての辻褄はあっていて、物語はきっちりとまとまっているのだが、ストーリーとあわせて後読感はよくない。それが味だ、といえばそうなのかも知れないが・・・。
誘拐者 (文春文庫)Amazon書評・レビュー:誘拐者 (文春文庫)より
4167451042
No.1:
(3pt)

ワンパターンですね

 なぞの瀕死の男性、子供の誘拐、身元のわからない不気味な女性、、、などなど、時間、空間を前後して話はすすんでいきます。折原ワールドです。でも、話としては、つくり過ぎ。くどすぎる。 ある人物が、別な殺人者と入れ替わる(殺し方まで同じ)必然性はまったくないと思うし。精神に異常をきたしたからといって、いきなり、殺人はしないと思うし。 もうすこし、適度なひねりと、落ちのものを期待しています。
誘拐者 (文春文庫)Amazon書評・レビュー:誘拐者 (文春文庫)より
4167451042

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