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天使が開けた密室
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天使が開けた密室の評価:
書評・レビュー点数毎のグラフです | 平均点3.64pt |
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Amazonサイトに投稿されている書評・レビュー一覧です
※以下のAmazon書評・レビューにはネタバレが含まれる場合があります。
未読の方はご注意ください
全6件 1~6 1/1ページ
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少なくともH市は東村山ではない。あそこの駅前は何もない。 | ||||
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軽い文体でサクサク読み進み面白かったです。 登場人物達の描写が生き生きとしていました。 他のレビューで勘違いしている人もいましたが、作中に出てくる主人公の住むH市は「八王子市」ではなく、「東大和市」か「東村山市」だと思います。 どう見ても、東京都の中央に八王子市は位置していません。 他に候補は「東久留米市」。書かれた時代が、昔なら「保谷市」(西東京市に併合)。 他のくだりに隣のT市とあったので、「立川市」か「所沢市」を当てはめると「東大和市」がかなり有力です。 ・・・いくら隣の市町村でも、他県にあたる埼玉県所沢市を隣のT市だけで済ますとは思われない。 八王子市なら隣のT市は多摩市です。 わたし的には最初のH市のくだりでパッと東久留米市が思い浮かんで読み進んでいました(^^; 東久留米市なら幹線道路を外れると緑多い自然が残っています。 | ||||
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推理小説を手にすることはあまりないのだが、 可愛らしいカバー絵に釣られて購入。 もともとライト・ノベルとして創作された作品だけあってか、 気負わず楽しく読めた。 『青春(学園)』、『推理』、『ラブ・コメ(但し発展途上)』の 三要素を詰め込んだせいか、『推理』の要素を重んじる向きには ストーリーが冗長に感じられるのかも知れない。 『青春』と『ラブ・コメ』の匙加減は悪くないと思う。 『推理』に関しては、やや物足りない部分もあるが、 どうか読了後にもう一度、本書のタイトルを読み直して頂きたい。 巻末の解説でも指摘されているが、タイトルに込められた ダブル・ミーニングの巧みさに舌を巻くことでしょう。 現状ではあと2編、続編があるようなので、そちらも是非読んでみたい。 そう思わせる実力を持った作品であることは確かである。 本格的ミステリを読みたいのだが、何を読んだらいいのか分からない ー そんな私のようなミステリ初心者には文句無しにお勧めです。 | ||||
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作品全体の雰囲気は、ライトノベルという言葉が存在しなかった 頃の、少女小説や赤川次郎作品を思わせるクラシカルなもの。 登場人物もいかにも、という類型性を感じさせますが、逆に、 そこを「お約束」として受容できる人は、楽しめると思います。 主人公の美波は、時に猪突猛進な無鉄砲さを発揮 しますが、基本的には引っ込み思案で泣き虫な女の子。 「父親捜し」という目的がなければ、バイトもやっていないようなタイプです。 そんな“箱入り”の彼女が、バイトを通じて世間の厳しさに触れつつ、 持ち前の“事件引き寄せ体質”(?)によって、否応なく厄介事に巻き 込まれていく、という青春ミステリーです。 さて、本作ではタイトルに注目しておいて下さい。 ここでの「天使」と「密室」は、ダブルミーニングであったことが読み終えてみるとわかります。 文字通り、「天使」の存在によって「密室」が開かれる(≒事件解決)ことになるのですが、別の 見方をすれば、「天使」の存在によって「密室」がつくられた、とも取れるところが、この小説の 興味深い点です。 本シリーズには“古き良きジュブナイル”といった風情が あるので、今後ともそこを大切にしてもらいたいですね。 | ||||
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これは大変な作品である.江戸生まれの親を持った娘を祖母に持つ東京者の私にも本物としか見えない生粋の古い下町言葉を女子高生が話すとは.そうして滅法面白い学園物に見えるけれど実は水も漏らさぬ本格ミステリーであるとは.そもそも本格物は,作るのに疲れるものなのに,これだけの趣向を凝らすことが出来る作者がこの世に住んでいるなんて信じられない気がする.そして,この傑作が絶版になっていたのが新たに創元推理文庫の一冊として蘇ったのは手放しで目出度い出来事である.この三人娘の話はあと二冊あるが,いずれ劣らぬ傑作である.文句なしに推薦. | ||||
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本作品は作者のあとがきに書いてあるとおりに、推理小説としては未熟であると思います。私自身物語の中盤で犯人とそのトリックがあっさり分かりました。 しかし、この物語にはその推理小説として致命的な欠陥を補うほどの魅力があります。それは、登場人物たちの魅力です。 主人公の少女とその2人の親友たち、主人公の隣家に住むライバルでありちょっと気になる美青年、そして主人公の母など。各登場人物たちはしっかりと個性付けがなされており、彼女らは物語中目まぐるしく働いてくれます。1つ1つの発言や動作が可笑しかったり悲しかったりと、「ああ、この登場人物ならこうするか」と妙に納得させてくれます。 推理小説好きの方には余りお勧めできませんが、ライトノベル愛読者または推理小説入門者には、自信を持ってお勧めしたい作品です。 | ||||
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