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倒錯の死角
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【この小説が収録されている参考書籍】
倒錯の死角の評価:
書評・レビュー点数毎のグラフです | 平均点3.16pt |
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Amazonサイトに投稿されている書評・レビュー一覧です
※以下のAmazon書評・レビューにはネタバレが含まれる場合があります。
未読の方はご注意ください
全19件 1~19 1/1ページ
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無駄にややこしいだけで驚きがなく必要性も感じられず、肝心の事件が 平凡で犯人の存在感も薄いのはつまらないと感じた。 | ||||
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とにかく読みにくい 病院の描写も突っ込みどころ満載 肝心の叙述トリックもすぐにわかってしまう・・・ | ||||
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私も二回目の高野広志の行動の理由がさっぱりわかりませんでした。 誰か教えてください。 | ||||
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今日気で読ませる、といったたぐいのミステリーとなります。 はっきり言ってしまえば登場人物のすべて「いかれています」悪い言い方で言えば。 まず主要人物の一人が鬱屈した環境の影響でとんでもないものを 趣味としています。 そしてその鬱屈とした環境は彼をアルコール依存症へと変貌させるのです。 そしてその男を快く思わなかった男も まあとにかく狂気に満ちているのです。 そして、今回の事件の被害者となる人間も… 真相は二段構えとなっていますが、さらに強烈な一撃もやってきます。 その真相を知ったときに… ただし、アンフェアと感じてしまうかもしれません。 謎解き要素はほぼほぼないので。 | ||||
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倒錯のロンドを読んで面白いと感じたならば是非とも読んで頂きたい一冊。 | ||||
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アルコール中毒で入院経験のある翻訳家、同じくアルコール中毒で入院していた窃盗常習犯、旅行会社に務める新人女子社員、この三人で視点を変えて語られていき、三人が交錯するストーリーは面白く、リーダビリティーが高い。 叙述トリックで有名な作者なので、騙されないように注意しながら読んだが、トリックを見抜くには手掛かりが不足しており、設定にもいささか無理があり、真相自体はそれほど面白いとは感じられなかった。また、最後に袋綴じがあるのだが、その内容を読むとわざわざ袋綴じにする必要があるとは思えなかった。 (ネタバレ) 大沢芳男が清水ミサ子を若いOLに間違えたり、清水ミサ子が真弓と同じことを繰り返すという設定には無理があると感じた(大沢芳男も清水ミサ子も、精神的に異常であったということだとは思うが)。 真相を読んで、大きな疑問がある。 高野広志は、前年の9月30日、真弓を殺すために201号室にやってきたわけだが、次の年の同じ9月30日に201号室にやってきた理由がわからない。 どういう理由で、次の年の同じ9月30日に、高野広志は201号室にやってきたのだろうか? また、このことを指摘している人が、誰もいないのはなぜだろうか? もしも、高野も狂人だったということだとしたら、お粗末すぎる。 | ||||
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折原一は変態を書かせたらピカイチですね。倒叙の魅力は言ってみれば覗き見感覚を味わう点にあり、乱歩の初期短編にあるような一人称の閉塞感、昂揚感を読み手が感じられるかは大きなポイント。本作はまさに折原一の覗き見趣味(?)を如何なく発揮した佳作で、焦れる覗き魔の姿態の描写が秀逸。まあ似たような描写は折原作品には多々でてくるんですが、本作は特に愉しめました。 | ||||
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叙述ものは好きなのだが、いつも「一年前」なのはどういうわけだ。 これも読み始めてすぐそれが分かってしまったので、あまり感心しない。 叙述ものを紹介する時に「一年前」以外のものを推薦してほしい、と言わなければならなくなるのだろうか。 | ||||
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あくまで個人的な感想です 倒錯シリーズはあまりあいませんでした。 叙述トリックシリーズということで購入したのですが、 結末がいまいちだと感じています。 また、結末へ誘う展開が、少し無理な設定過ぎるところもつまらなかった原因です。 ただ、読みやすい内容だったと思います。 | ||||
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作者が自分の構成力を自慢するかのような作品。でも実際は、作者にとって(悪い意味で)非常に都合よく構成されてしまっている小説だと思います。 多少ネタバレ的になりますが、この物語のキモは「叙述・妄想・事実と創作」です。しかしそれらが無意味に多い。こういった類の手法は、最後にドンと来てこそ衝撃的なのであって、沢山出てくると非常に興ざめしてしまいます。 たとえていうと、普通に階段を昇っていて突然踏み抜けば相当なショックがありますが、もともと全体にボロボロの階段を昇っている時は踏み抜かないように気をつけるので、踏み抜いたとしてもショックが少ないとの同じです。 全体の分量からして、「裏の裏の裏」くらいで納めておけばよいものを「裏の裏の裏の裏の裏の裏の裏」のようにしてしまって、こっちとしてはいい加減「もう、どうでもいいよ」となってしまった感じですかね。効果的に構成すればまだ違った印象を持ったのかもしれませんが、平行に並べられてしまっているので面倒なだけです。 またこの手の小説は、矛盾なく複雑に構成させているのが面白みのはずなのに、最後の方の結構肝心な所で「事実と創作」に関する、本当にご都合主義の最たるもののような事が判明します。またそれがそうである伏線もありません。 結局はドンデン返しというよりも、そうしないと明らかな矛盾が露呈しまうので、仕方なくそうした印象です。ま、それでも覆い隠せない矛盾もあるようですけどね。 策士策に溺れる、に近いものを感じます。 またメインになる三人の内、男性二人についてはそれなりに深く描いていますが、若い女性についてはステレオタイプの塊のような描き方であり、違和感を相当覚えました。人生経験の問題でしょうか。 それから私の買った文庫本では最後の何ページかが袋とじになっていました。しかしそうする意味も見当らず、その部分のみ全ての活字が小さくなってしまって読みづらいだけでした。内容的にも大した事はないラストをわざわざ袋とじにするなんて、どういうつもりなんでしょうか……。 | ||||
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叙述トリックのお手本みたいな小説ですが・・・ オチを読んだときに世界がひっくり返るというほどの衝撃はなかった。 例えば、我孫子武丸の「殺戮に至る病」や、乾くるみの「イニシエーションラブ」のような作品では、 トリックが明かされるとともに、自分が読みながら想像していた世界がまるごと違うものになってしまうという カタルシスがありましたが、この作品では「なるほど!」と納得して終わりという感じでした。 自分はまだまだ推理小説にわかなので、他の折原作品に期待して読んでみようと思います。 | ||||
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折原氏の倒錯シリーズの第一作だが、後に出た倒錯のロンドの方が先にかかれているのはご存知の通り。 基本的に構造は倒錯のロンドと似通っているのでどちらかを先に読むと落ちは何となく分かってしまうかもしれないが、例によってこのシリーズは登場人物が癖のある描写で3人ほどしか登場しないこともなって濃密な舞台劇を見ているような趣がある。 個人的には倒錯のロンドの方が好きであるが、本作も長編デビュー作としては良く出来た作品である。 | ||||
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アルコール中毒、のぞき、日記、泥棒、通り魔、不倫・・・ またしても折原一に騙されました。 特徴ある登場人物たちが何らかの“疾患”を持っているのがポイントですね。 憶測で事件を飲み込むとまんまと騙されてしまいます。 読後、本当に狂気していたのは誰だったのかが判ります。 でも衝撃度は折原一の中では中ぐらいかなぁ。 | ||||
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叙述トリックと聞いてがんばって読んだけど… ありえなくね? あの人、そんなこと普通するかな?それに付き合ってた人も不思議。 期待しすぎた。辛口評価ですいません。 | ||||
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翻訳家の大沢は、屋根裏部屋から向かいのアパートの201号室を覗く趣味があった。 ある日、そこの住人の女が何者かに殺され、死体となっているのを目撃した大沢は、 ショックのあまり酒に逃げ、ついにはアルコール中毒になって入院する羽目に陥る。 彼の退院後、201号室に新しい入居者がやって来た。その女の挑発的な行動に 始終心をかき乱された大沢は、再び酒に逃げ、次第に精神の均衡を崩していく。 さらに、大沢に恨みを抱くコソ泥の曽根が、ひょんなことから201号室に 忍び込み、女の日記を盗み読んでしまう。そのことが思わぬ事態を生み……。 大沢の一人称の語り、201号室の女の日記、曽根を視点人物とした三人称の 叙述、という三つのパートが錯綜しながら展開されていく構成が採られた本作。 トリックのポイントとなるのは、「日記」というテキストの性質とその扱いです。 それにしても、主要人物のほぼ全員がろくでなしか性格破綻者という本作は、 たしかに切羽詰った狂気が描かれてはいるものの、一歩引いて眺めてみると、 コントにしか見えません。そういった意味では、大いに笑わせてもらいました。 | ||||
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どいつもこいつも致命的な欲望を抱えた登場人物。めまぐるしく入れ替わる一人称視点が読者をめくるめく恍惚感へ誘いますね。そして、背中に 薄ら寒いものが走るラストに衝撃(!)。 面白くて面白くて、他人に薦めたくて薦めたくてしょうがないのに、フト冷静になるとこれは他人に薦めるものじゃないと気づき愕然とする のよ。。そんな、背徳じみた暗い遊戯。 | ||||
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本作は作者の表芸の叙述トリックもの。題名が示す通り、男が向かいのアパートの201号室の女を覗き見し、秘かに楽しむという隠微な趣向が見もの。作者の他の叙述トリックものに比べ、ブラック・ユーモア味が濃い。 男が女を観察するうちに、女がある事件に係わっていることが分かってくる。この事件と女を巡って謎が錯綜し、やがて真相が分かるのだが...。 真相が明らかにされた時、「(気を付けているのに)うまく騙された」と思ったが、それよりも強く感じたのは、「女は怖い」、「女は怖い」ということだった。本作は読みやすくできているので、折原氏あるいは叙述トリックものの入門書として最適の書としてお勧めできる。 | ||||
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作者が読者に対して直接仕掛ける種類のパズラーが、いわゆる叙述トリック小説です。どこかに仕掛けがあるのは判っているから、読む方は一語一句読み落とさないよう、神系を集中して読み進む訳です。それでも、最後には実に見事な背負い投げを喰らわされる(古いかな)のが、折原一氏の作品なのでした。真相を明かされた後、同じ文章を読み直してみると、全く世界が変わってしまうのも醍醐味。この作品は、折原一氏の長編第1作――では実質上ないのですが、まぁ最初期の作品の一つです。という事で(?)プロットが比較的判り易く、一度読んですんなり把握できるのが嬉しい所。とは言っても繰り返しますが、2度以上目を通して真の凄さに瞠目できる逸品なのは、折原作品たる真髄なのでした。お奨めです。 | ||||
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アル中の翻訳家「ぼく」の家の前に女が越してくる。覗き覗かれ、罠にかけ、殺し殺され…ああ、もうドコからドコまでがどうなってるの??ページを繰ればいつのまにか倒錯の世界、異常心理に引き込まれ、冷や汗をかきながら一気に読んでしまう。闇色の物語のため、カタルシスはないが登場人物の狂気に翻弄される、誰もが狂ってるイカシたミステリ。くるくるとキリモミ、解説ページになる最後まで気が抜けない本である。 | ||||
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