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倒錯の死角
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【この小説が収録されている参考書籍】
倒錯の死角の評価:
書評・レビュー点数毎のグラフです | 平均点3.16pt |
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Amazonサイトに投稿されている書評・レビュー一覧です
※以下のAmazon書評・レビューにはネタバレが含まれる場合があります。
未読の方はご注意ください
全4件 1~4 1/1ページ
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アルコール中毒で入院経験のある翻訳家、同じくアルコール中毒で入院していた窃盗常習犯、旅行会社に務める新人女子社員、この三人で視点を変えて語られていき、三人が交錯するストーリーは面白く、リーダビリティーが高い。 叙述トリックで有名な作者なので、騙されないように注意しながら読んだが、トリックを見抜くには手掛かりが不足しており、設定にもいささか無理があり、真相自体はそれほど面白いとは感じられなかった。また、最後に袋綴じがあるのだが、その内容を読むとわざわざ袋綴じにする必要があるとは思えなかった。 (ネタバレ) 大沢芳男が清水ミサ子を若いOLに間違えたり、清水ミサ子が真弓と同じことを繰り返すという設定には無理があると感じた(大沢芳男も清水ミサ子も、精神的に異常であったということだとは思うが)。 真相を読んで、大きな疑問がある。 高野広志は、前年の9月30日、真弓を殺すために201号室にやってきたわけだが、次の年の同じ9月30日に201号室にやってきた理由がわからない。 どういう理由で、次の年の同じ9月30日に、高野広志は201号室にやってきたのだろうか? また、このことを指摘している人が、誰もいないのはなぜだろうか? もしも、高野も狂人だったということだとしたら、お粗末すぎる。 | ||||
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叙述トリックのお手本みたいな小説ですが・・・ オチを読んだときに世界がひっくり返るというほどの衝撃はなかった。 例えば、我孫子武丸の「殺戮に至る病」や、乾くるみの「イニシエーションラブ」のような作品では、 トリックが明かされるとともに、自分が読みながら想像していた世界がまるごと違うものになってしまうという カタルシスがありましたが、この作品では「なるほど!」と納得して終わりという感じでした。 自分はまだまだ推理小説にわかなので、他の折原作品に期待して読んでみようと思います。 | ||||
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アルコール中毒、のぞき、日記、泥棒、通り魔、不倫・・・ またしても折原一に騙されました。 特徴ある登場人物たちが何らかの“疾患”を持っているのがポイントですね。 憶測で事件を飲み込むとまんまと騙されてしまいます。 読後、本当に狂気していたのは誰だったのかが判ります。 でも衝撃度は折原一の中では中ぐらいかなぁ。 | ||||
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アル中の翻訳家「ぼく」の家の前に女が越してくる。覗き覗かれ、罠にかけ、殺し殺され…ああ、もうドコからドコまでがどうなってるの??ページを繰ればいつのまにか倒錯の世界、異常心理に引き込まれ、冷や汗をかきながら一気に読んでしまう。闇色の物語のため、カタルシスはないが登場人物の狂気に翻弄される、誰もが狂ってるイカシたミステリ。くるくるとキリモミ、解説ページになる最後まで気が抜けない本である。 | ||||
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