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隣人



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【この小説が収録されている参考書籍】
隣人
隣人 (双葉文庫)
隣人 (双葉文庫)

隣人の評価: 2.92/5点 レビュー 13件。 Cランク
書評・レビュー点数毎のグラフです平均点2.92pt


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Amazonサイトに投稿されている書評・レビュー一覧です

※以下のAmazon書評・レビューにはネタバレが含まれる場合があります。
未読の方はご注意ください

全4件 1~4 1/1ページ
No.4:
(5pt)

面白かった

「永井するみ」は初めて。新聞の書評欄からの注文。

「隣人」「伴走者」「風の墓」「洗足の家」「至福の時」
「雪模様」の6編。短編小説。
一番面白かったのは「風の墓」。男と女ってほんと
考えてること。違う。受け取り方。違う。
恋愛関係において。この違いって。すさまじい。
だって。殺されちゃうもんね。

フクザツな心理描写が独特なタッチで描かれていて
最後のどんでんがえしで。何気なく読んでいた文章が
実は重要な意味が込められていると後になって気が
つきます。あちこちに「しかけ」がちりばめられていて
それがとってもさりげなくて。そこが又味わいがあって
いいです。

そのさりげなさ。日常ってそうだもんね。って
ほんと。こわいよねって。おもいながら。
男女間の夫婦間のうっとうしさや。それがなくなったときの
晴れやかさや自由感。
女のほうが奥行きがあって。こわいのかも。

そうそう。「至福の時」読んで思い出したことありました。
誰かが昔言っていた。男女間で自分の次がきれいなひとなら
まだしもブスだったら。ゼツボーするって。
そういうもんらしい。

別の作品もよみたくなりました。
隣人Amazon書評・レビュー:隣人より
4575234206
No.3:
(4pt)

うまいなあ、と思った

どの短編もスリリングで、そして最後のどんでん返しに至るまでの
流れが実に巧みだ。
登場人物たちにあまり好感は持てないが、どの短編もごく普通の人びとの
はまりやすい陥穽を上手に描きだしていると思う。

『洗足の家』は理想的に見える老夫婦の心の闇を描いて秀逸。
美青年モデルが登場する『至福の時』は華やかなモデル業界の酷薄さと
一見恵まれた主婦の心の空虚さとをとらえて見事だし
地方のガラス工芸作家と高校教師が登場する『風の墓』も読ませる。
どの短編でも「場所」が重要な役割を果たしている。

文章もうまく各話の構成も巧みで、作者はとても賢い女性のように感じた。
早世なさったのが残念な書き手である。
隣人Amazon書評・レビュー:隣人より
4575234206
No.2:
(4pt)

歪んだ甘さに隠れた毒

「隣人」「伴走者」「風の墓」「洗足の家」「至福の時」「雪模様」を収録した短編集。
どの作品も男女の関係を描いているが、甘美な恋愛小説ではない。どの関係もどこか歪んだ、いびつな関係。それでも蜜にくるまれている―そう思った瞬間に、永井するみは毒を盛る。その毒は、時に主人公に、時に読者に襲い掛かる。それでも、蜜の味がわすれられない。
永井するみは長編の良作も多いが、こうした短編にこそ真髄がある。
隣人Amazon書評・レビュー:隣人より
4575234206
No.1:
(4pt)

歪んだ甘さに隠れた毒

「隣人」「伴走者」「風の墓」「洗足の家」「至福の時」「雪模様」を収録した短編集。
どの作品も男女の関係を描いているが、甘美な恋愛小説ではない。どの関係もどこか歪んだ、いびつな関係。それでも蜜にくるまれている―そう思った瞬間に、永井するみは毒を盛る。その毒は、時に主人公に、時に読者に襲い掛かる。それでも、蜜の味がわすれられない。
永井するみは長編の良作も多いが、こうした短編にこそ真髄がある。
隣人 (双葉文庫)Amazon書評・レビュー:隣人 (双葉文庫)より
457551604X

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