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隣人
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隣人の評価:
書評・レビュー点数毎のグラフです | 平均点2.92pt |
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Amazonサイトに投稿されている書評・レビュー一覧です
※以下のAmazon書評・レビューにはネタバレが含まれる場合があります。
未読の方はご注意ください
全4件 1~4 1/1ページ
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「永井するみ」は初めて。新聞の書評欄からの注文。 「隣人」「伴走者」「風の墓」「洗足の家」「至福の時」 「雪模様」の6編。短編小説。 一番面白かったのは「風の墓」。男と女ってほんと 考えてること。違う。受け取り方。違う。 恋愛関係において。この違いって。すさまじい。 だって。殺されちゃうもんね。 フクザツな心理描写が独特なタッチで描かれていて 最後のどんでんがえしで。何気なく読んでいた文章が 実は重要な意味が込められていると後になって気が つきます。あちこちに「しかけ」がちりばめられていて それがとってもさりげなくて。そこが又味わいがあって いいです。 そのさりげなさ。日常ってそうだもんね。って ほんと。こわいよねって。おもいながら。 男女間の夫婦間のうっとうしさや。それがなくなったときの 晴れやかさや自由感。 女のほうが奥行きがあって。こわいのかも。 そうそう。「至福の時」読んで思い出したことありました。 誰かが昔言っていた。男女間で自分の次がきれいなひとなら まだしもブスだったら。ゼツボーするって。 そういうもんらしい。 別の作品もよみたくなりました。 | ||||
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どの短編もスリリングで、そして最後のどんでん返しに至るまでの 流れが実に巧みだ。 登場人物たちにあまり好感は持てないが、どの短編もごく普通の人びとの はまりやすい陥穽を上手に描きだしていると思う。 『洗足の家』は理想的に見える老夫婦の心の闇を描いて秀逸。 美青年モデルが登場する『至福の時』は華やかなモデル業界の酷薄さと 一見恵まれた主婦の心の空虚さとをとらえて見事だし 地方のガラス工芸作家と高校教師が登場する『風の墓』も読ませる。 どの短編でも「場所」が重要な役割を果たしている。 文章もうまく各話の構成も巧みで、作者はとても賢い女性のように感じた。 早世なさったのが残念な書き手である。 | ||||
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「隣人」「伴走者」「風の墓」「洗足の家」「至福の時」「雪模様」を収録した短編集。 どの作品も男女の関係を描いているが、甘美な恋愛小説ではない。どの関係もどこか歪んだ、いびつな関係。それでも蜜にくるまれている―そう思った瞬間に、永井するみは毒を盛る。その毒は、時に主人公に、時に読者に襲い掛かる。それでも、蜜の味がわすれられない。 永井するみは長編の良作も多いが、こうした短編にこそ真髄がある。 | ||||
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「隣人」「伴走者」「風の墓」「洗足の家」「至福の時」「雪模様」を収録した短編集。 どの作品も男女の関係を描いているが、甘美な恋愛小説ではない。どの関係もどこか歪んだ、いびつな関係。それでも蜜にくるまれている―そう思った瞬間に、永井するみは毒を盛る。その毒は、時に主人公に、時に読者に襲い掛かる。それでも、蜜の味がわすれられない。 永井するみは長編の良作も多いが、こうした短編にこそ真髄がある。 | ||||
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