羽衣伝説の記憶
評判
羽衣伝説の記憶の評価:
3.33/5点 レビュー 6件。 C ランク
Amazonレビュー一覧
Amazonサイトに投稿されている書評・レビュー一覧です
※以下のAmazon書評・レビューにはネタバレが含まれる場合があります。
未読の方はご注意ください
全6件 1〜6 1/1ページ
| ||||
| ||||
|---|---|---|---|---|
| ||||
|
| ||||
| ||||
|---|---|---|---|---|
| | ||||
| ||||
|
| ||||
| ||||
|---|---|---|---|---|
| | ||||
| ||||
|
| ||||
| ||||
|---|---|---|---|---|
| | ||||
| ||||
|
| ||||
| ||||
|---|---|---|---|---|
| | ||||
| ||||
|
| ||||
| ||||
|---|---|---|---|---|
| | ||||
| ||||
|
羽衣伝説の記憶の評価:
3.33/5点 レビュー 6件。 C ランク
Amazonサイトに投稿されている書評・レビュー一覧です
※以下のAmazon書評・レビューにはネタバレが含まれる場合があります。
未読の方はご注意ください
| ||||
| ||||
|---|---|---|---|---|
| ||||
|
| ||||
| ||||
|---|---|---|---|---|
| | ||||
| ||||
|
| ||||
| ||||
|---|---|---|---|---|
| | ||||
| ||||
|
| ||||
| ||||
|---|---|---|---|---|
| | ||||
| ||||
|
| ||||
| ||||
|---|---|---|---|---|
| | ||||
| ||||
|
| ||||
| ||||
|---|---|---|---|---|
| | ||||
| ||||
|
小説の詳細ページを閲覧すると、ここに履歴が表示されます。最近閲覧した小説詳細ページへ簡単に戻る事が出来ます。
今のところ、独居老人、蟄居する...である。
読書とDVD観賞の日々が続く。なんだか、自閉症になったような気分だ。
島田荘司さんの『羽衣伝説の記憶』を読む。
銀座の西5番街のことが描いてあった。導入部の添景だ。
ああ、ボクは暮れかけているこの裏通りをそぞろ歩きするのが、好きだった。
晴海通りを曲がって、新橋方向へ歩き出すと、陽が傾いて、まだネオンが輝きだすかどうかのひと時は、わりとひっそりとしていた。
落ちついた通りだった。
過ぐる日、暮れ方に週に1度は、銀座に出掛けた。
水曜日が多かった。勤務時間が過ぎると、早々に退社した。
6時を少し回ったころに、友人と並木通りの三笠会館で、よく待ち合わせをした。
そんなある日、若い女性から背後から呼びとめられた。
並木通りの小さな、古びた画廊から出てきたらしい。
渋谷の公園通りの坂道あたりで、よく見るような装いだった。
大学時代に、ほんのわずかな間、家庭教師をした女の子だった。
友人と待ち合わせの約束があったので、後日、会う話をして別れた。
友人とは、この地に越してからも、長門峡、津和野、萩に旅をした。
長門峡の入口の橋を渡った先の割烹で、天然鮎を食した。
青空には積雲がゆっくりと流れ、トンボが舞った。
青楓が繁り、川は、中原中也の詩のように、川床をさらさらとさらさらと流れていた。
友人とは、ずいぶん、旅をしたが、たぶん、これが最後ではなかったか。
友人と銀座であった時は、桜、満天星、ユキヤナギのこの季節だと、三笠会館の近くでは、つくりはオコゼ、城下カレイ、東銀座よりの割烹では、鰺のなめろうやサヨリなど食した。
好物なのに、不思議とカツオを食した記憶がない。
なぜだろう。
暮方、空きっ腹に、枝豆もつままずに、水代わりのビールはさっさと切り上げた。
熱燗の日本酒を飲む。
2~3杯飲んで、つくりを食す。
山葵や生姜の香りが口にひろがり、また杯を干す。
まったりと飲んだシアワセな時間は、水の流れのように過ぎて行った。
あんな贅沢な時間は、もう2度とないだろう。
本当は、酒の味などはわからなかった。
けれど、あの頃、背中を染める日暮れの匂いには、1人ぼっちの怒りを癒す希望のようなものがあったのかもしれない。
深夜の終電近い時間に、友人とは新橋駅で別れ、山手線に乗った。
深夜の山手線はさみしかった。
ああ、やっぱり昔は遠くて、それでも、いつものように春は闌けていく。