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桜の森の満開の下
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桜の森の満開の下の評価:
書評・レビュー点数毎のグラフです | 平均点4.51pt |
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Amazonサイトに投稿されている書評・レビュー一覧です
※以下のAmazon書評・レビューにはネタバレが含まれる場合があります。
未読の方はご注意ください
全57件 1~20 1/3ページ
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美しい桜並木の陰に隠された、峠の山賊と妖艶な女のちょっぴり怖い物語。桜の花びらが舞い散る中、男は女の美しさに惹かれながらも、どこか恐ろしいものに気付き始めます。この物語は、ただ怖いだけじゃなく、心にグッとくる切ない感情もたっぷりです。本作のテーマは、ずばり「孤独」です。美しいものと怖いものが混ざり合った、複雑な心の状態。桜の花のように美しいものも、いつか散ってしまう。そんな儚い美しさと、そこから生まれる孤独感が、この物語の核になっているんです。 そんな本作の見どころは、なんといっても桜の描写です。桜の花びらが舞い散る様子が、まるで生きているかのように細かく描かれているんです。その美しさにうっとりする一方で、その美しさの裏に隠された恐ろしさも感じられます。美しいものを見ているのに、同時に怖い気持ちになる。そんな複雑な感情を味わったのは初めてでした。桜の花のように、美しいものは必ず散ってしまう。その儚さこそが、私たちを惹きつけるのかもしれませんね。 | ||||
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期待通りでした。 | ||||
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この不思議な話は、桜の季節になるとなぜか読みたくなります。 桜が美しすぎるあまりに、怖さ、怪しさを感じてしまうのか。 来年も読んでしまうんだろうなぁ。 | ||||
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恐い女の人の話です。 魅了されて自分がなくなってしまう怖さを感じました。 | ||||
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桜の森の満開の下は素晴らしい。もっと長生きして作品を残してほしかった。 | ||||
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とても良かった。 | ||||
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とても怪奇な物語でおぞましいが、それを圧倒的な桜の美しさが覆い隠す様を想像して神秘的にも感じる。 | ||||
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読んでてイヤーな気分になる小説だ。白痴も堕落論も嫌いだ。 読書家のつもりなんだが、どうしてもみんなのような感性で喜んで読むことができない。読書自慢なんだが、自信を失いそうになる。 なぜ、わたしにはムリなんだろうか? 別れた元妻を彷彿とさせる物語だからだろうか? | ||||
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本書の解説『安吾の「ふるさと」』を書かれ川村湊氏の言葉を拝借させてもらうと、旅人(仏像の匠、僧侶、剣術使い等)は天下という観念を追い求め東奔西走する求道者である、一方農耕民等の定住者は「損得勘定」や「排他思想」に凝り固まった俗人で、旅人が抱く大志や理念を地域共同体の「政治」というものに還元してしまう、そして旅人もそうした定住民による卑俗なリアリズムに敗北してしまうという。川村氏の解説は、安吾作品の基調を簡潔に表現していると思う。 「梟雄」における天下取りを目指す斎藤道三と地域共同体の頭としての正当性の奪還と祖先の敵討ちを図る土岐義竜との武力闘争や「花咲ける石」における人間性と武術ともに秀でた法神流の達人「房吉」と神道一心流の暴力団ボス「伊之吉」とその仲間大勢との間で展開される争いは、「旅人」と「定住者」間の武力争いで、卑俗なリアリズムの典型だと読める。 「夜長姫と耳男」では、仏師である耳男が、姫のために弥勒菩薩を彫るにあたり、対象をより知るために呪い、殺し、争いという過酷な課題を苦労しながらこなして素晴らしい匠の作品を創り上げていく。理念を追い求める旅人は自らに過酷な修練を課し、それを乗り越えた暁に理念の実現があるという旅人の裏舞台の姿を描き出した作品だと思う。 「二流の人」に描かれている黒田如水は、第一章「小田原」では、「才を自慢する者は、相手に警戒心を起こさせ、充分な処遇を受けられない」として敬遠され、第二章「朝鮮で」では、「家康の如く海外事情を懊悩推敲する識見眼界を持ち合わせず、民事家として三成の如く武力的制圧を離れ、改革的な行政を施すだけの手腕見識も持たない」人物で所詮戦争マニアに過ぎないと酷評され、第三章「関ケ原」では、「家康への友愛はただ自らを愛する影に過ぎず、全身我執のみ」と徹底的にこき下ろされている。一方、「定住者」と対置されるべき「旅人」らしき家康については、勝手な言い掛かりと多くの時間を浪費した大阪の陣など行うべきではなく、はじめから武力に訴えて然るべきところ、それができずに泥臭い不手際で天下を掠め取ったということは、家康は凡そ人の天下を取るに相応しくない場違い者であった断じられている。他に豊臣秀吉、小西行長、前田利家、石田三成、直江山城も登場しているが、真の旅人と呼べる人物は見当たらない。本作品は、歴史読み物としても大変面白い作品だ。 総じて、坂口安吾の作品は、核心をつく言葉を入れ込んだ極めてコンパクトで引き締まった無駄のない文体で書かれており、歯切れ良く読める。本書は、代表的な名作品集であり、安吾の世界を充分堪能できる書籍だと思う。 | ||||
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私には良さも面白さもがさっぱり分かりませんでした。 | ||||
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「桜の森の満開の下」は、あまりにも内容が凄絶で、私の人生のトラウマとなっている。 不気味で美しく、残酷で哀しい、人生の喜怒哀楽を全部突っ込んだような小説。 心に刺さったまま、抜けなくなっている。 | ||||
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"彼は始めて桜の森の満開の下に座っていました。いつまでもそこに座っていることができます。彼はもう帰るところがないのですから。"著者が、東京大空襲の死者達が桜の中で焼かれているのを見たのが原風景となっている表題作は、幻想と現実の狭間に連れていってくれる。 個人的には、一緒に収められている【夜長姫と耳男】も同じような怖さと、こちらでは表現活動への持論が込められている気がして興味深かった。 斜に構えて、あるいは人間強度を守る為に。独り夜桜したい誰かに。あるいは野田秀樹氏の【贋作・桜の森の満開の下】を観劇した方にもオススメ。 | ||||
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涙なしでは読めませんでした。 最初、読んだ時も泣いて、再読も泣いて、文章自体は小学生でも読めるような易しい文章なのに、書かれていることはとても強烈です。 はっきり言って男も女も狂っています。狂人のレベルです。しかし、男は女を愛しているのですよ。女の言いなり通りに人殺しを繰り返すのは、狂った愛の証。 しかし、男はどんどん孤独に陥っていきます。おんなは男の心などまったく目に入りません。男の孤独と疲れたかなしい心は、もう絶望の域に達しています。 読み手にその心が伝わり、涙が止まりませんでした。 愛されない者の絶望。悲しみも孤独も通り越しています。 最後、女を背負って昔を思い出し、交わす会話だけが人間らしいものだった。ここもほろりとさせられます。 ここで初めて人間らしい会話を交わし、それからは…。 満開の桜は常人を狂人にする、と書かれています。では狂人は…?満開の桜の下でどうなるのか。 おそろしくも悲しい孤独な愛の絶望のはなし。 | ||||
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美しい怪奇譚から歴史の評論まで、様々な作品が楽しめます。 特に表題作は、様々な人が評価している通り本当に素晴らしい小説でした。 歴史や武将に関わる話も多数収録されているので、歴史好きの方もとても楽しめると思います。 坂口安吾ならではの視点で歴史事象を評価していて、とても勉強になりました。 坂口安吾はわりと尖った作品を残しているイメージがあったのですが、この本はとっつきやすく読みやすい感じのものが多いです。 文学好きも歴史好きもぜひ読んでほしいです。 | ||||
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坂口安吾を読むきっかけになった作品。 他にも色々読んでみたいと思います。 | ||||
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アンゴウ、夜長姫と耳男、桜の森の満開の下の三作品がストーリーが良かった。アンゴウはミステリーっぽくもあり、最後泣けますね。その他は、オンナや戦争やエロスみたいな作品で、崇高でした。 | ||||
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昭和8年から29年までの発表年代順に13篇の短篇を集めている。 説話もの・歴史もの、そして評論は読みやすくものすごく面白いが、いわゆる小説はゴツゴツしていて読みにくく、一冊読むのにだいぶ時間がかかってしまった。 「閑山」。今昔物語集からとったような昔話。越後・魚沼の閑山寺の住職で老齢の高僧を慕うようになった狸。人間に姿を変えて高僧の弟子となり、師の死後はその寺の住職になる。一心に解脱を願い修行を重ねるが、放屁の癖がついて悩み、ついに解脱に至らなかったのが可笑しくも哀しい。複雑な味わいがあって心に残る。 「桜の森の満開の下」。久しぶりに読んだがやはり面白い。桜花の異様なまでの美しさと人を狂わせる妖気を描き尽くした傑作。山賊が奪って恋女房にした都の美女が老若男女の首を所望し、人形遊びのようにして腐りつつある首をいじって楽しむ描写は単なる昔話を越えているし、最高にシュールな終幕は素晴らしいとしか形容できない。 「二流の人」。中篇に近い長さのある歴史物で、ハンパでなく面白い。 二流の人・黒田如水の戦争狂の生涯を縦糸に、横糸としては秀吉、三成、秀次、家康などを濃すぎるくらいに絡ませ、彼らのねじれた性格や心理の綾、能力の限界、交渉の経過などを毒々しいまでに批判的に評価していく。初めて知るようなエピソード満載。著者の一人称、時には講談調で語る破格のスタイルが尋常でなく面白い。 「夜長姫と耳男」。これも昔話の体裁をとった寓話。夜長姫は「桜の森」の女房のような異常なキャラクター。夜長姫に苦しめられる耳男(みみお)は芸術家(飛騨の匠)という設定。劇的な展開があって面白い。 「梟雄」。とんでもない悪党で戦争の天才でもあり、信長を娘婿とした斉藤道三の史伝。他の歴史ものに比べると心理分析はあっさりしていてわかりやすく、内容も非常に面白い。道三の壮烈な死に様がカッコいい。 | ||||
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商品が気に入った 例えば、シャツの着心地やフィット感、またはカメラの電池寿命など | ||||
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坂口安吾、有名よね、この題名って超有名?ちょっと読んどく?ぐらいの気持ちで購入しました。 表題作よりも印象に残ったのが「道鏡」という作品。 歴史にお詳しい方なら、くふっとあやしく笑ってしまわれるのかもしれませんが。 一言、印象は、神話的な愛。ラストの一行を読み終えた後の余韻、何かいま本の前にある自分の心さえどこかに吹き飛ばされていきそうな、無頼派というのはこういう余韻のことをいうのかしらと考えてみたり。 ともあれ、この小説を読むことができたが故に、星5つです。 「夜長姫と耳男」、私の好きな近藤よう子さんの作品の原作と知り興味がありました。漫画の印象がかなり強烈で、でもとても原作に忠実に書かれているのが分かりました。興味のある方は読み比べも一興かと思います。 | ||||
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たぶん40年ぶりくらいに読みました。 桜の森~については、その後いろいろな作家さんやら画家さんやらの発せられた言葉・イメージが交錯して 私の勝手に変化していたものですから。 純情一途な主人公と周囲の行き違いも面白い。 桜吹雪の中でのドラマが凄絶で美しい(あくまでイメージです) 物語の中になにがなし賢治のにおいもする。と、今回発見。 | ||||
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