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桜の森の満開の下
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桜の森の満開の下の評価:
書評・レビュー点数毎のグラフです | 平均点4.51pt |
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Amazonサイトに投稿されている書評・レビュー一覧です
※以下のAmazon書評・レビューにはネタバレが含まれる場合があります。
未読の方はご注意ください
全57件 21~40 2/3ページ
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短い話しですが迫力がありますね。桜の下にあるのは死体ではなく美しい狂気ですか、この作品では。 でもまあ、夫という立場から読むと、若い人には悪いんですが、首とってこいと言う奥さんはいないでしょうけど、こななれた夫婦ってのはみんなこんな感じではないのかと思うわけで。終わりがないなぁ~とたまに感じるのは不幸ではないんですけどね、帰る山もないし、、、、 | ||||
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昔、読んだ物語をデジタル化したコンテンツで読むのも、 おつなものだ。人間の狂気と「桜」を結びつけた安吾に 乾杯。桜の森の満開の下には人間の狂気と欲望と沢山の死人があるのです。15分で読めます。 是非、読んでみてください。 | ||||
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美しく、恐ろしい小説です。桜の木の下を通るには勇気が必要になりました。今年のお花見は・・・どうしようかしら。 | ||||
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坂口安吾策の本は初めて手にした。怪奇小説の類化、あまり長くなかったのですぐ読み終えました。 | ||||
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とても恐ろしく。 恐ろしい話でした。 映像化しないで欲しい、絶対に。 | ||||
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最近本を読む集中力が低下していたが 引きずり込まれるように一息で読んでしまった。 鮮烈で美しくも恐ろしい話。 | ||||
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美しく儚く幻想的な作品、生々しい部分もあるけれど、映像にして大画面で見たい。 | ||||
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グロテスクなのに、美しい光景として、思い浮かべることができるような言葉が、たくさん、散りばめられていました。 桜を見に行って、この山賊のような怖い思いをしてみたい。 | ||||
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我儘な女の身なりを整える様子の文が良かった。 すごく引き込まれて一気に読んでしまったけど、ちょっと理解しにくいところもあった。(結局なぜ桜が怖かったのかとか) | ||||
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日本語も素晴らしいですけど 戯曲にすると すごく映えるような作品ですね と 思って ハタと 戯曲・桜の森の満開の下 でネットで調べると 野田秀樹『贋作・桜の森の満開の下』ってあるんですね と見ていたら 昭和50年の映画だったのですね 山賊 若山富三郎 女 岩下志麻 んー すごいハマっていますね でも 見たいような 小説のイメージを壊したくないような、、、 おすすめです | ||||
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大人のためのおとぎ話です。 エロくて、グロくて、美しい文章。 純愛で孤独で、心が掻きむしられます。 坂口安吾の作品を初めて読みましたが、こんなに美しい日本語を読めて幸せです。 泉鏡花の「夜叉ヶ池」や、谷崎潤一郎「春琴抄」あたりが好きな人なら、おそらく引き込まれることでしょう。 強くオススメします。 | ||||
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おすすめです。ちょっと小難しい文章多いけどね。まぁ読んでみてよ | ||||
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「桜の木の下に死体が埋まっている!」というフレーズがどのような場面で出てくるのか、以前から興味がありました。 坂口安吾は初めてでしたが、大変読みやすいので、古い作品の割に違和感がありませんでした。 作品は幻想的で一つの映画か、舞台を観るようでした。 | ||||
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タイトルを見て、ふと読み直したくダウンロードしました。Kindleにて手軽に読める環境を含め、星5としています。 お花見は、日本人ならみんなが知る国民的行事だと思います。しかし、昔から桜に込められた思い、意味は、あまり現代では意識されていないような気がします。この作品は、そういった桜の持つ意味を下敷きにした物語だと理解しています。 実際、狂わんばかりの夜桜を独り眺める機会があれば、静寂のなかの喧噪というか、焦燥感というか、そんな独特のなんとも言えない感じは分かると思います。そういう理解の仕方を提示する意味でも、面白い作品だとおもいます。 なお、私は坂口安吾の作品は、この作品しか知りませんので、個人的な解釈とご理解ください。 | ||||
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今回、坂口安吾さんの小説初めて読みましたが、時代は山賊などのいた(どのくらい前でしょうか?)平安時代かなにかの様ですが 古さを感じない(現代の恋愛の比喩的な内容でした)主人公の山賊の稚拙な感情の動きを、それ以上の稚拙かつ、計算された女性の冷 淡さを、うまく対比させ現代の男女の関係を、とても大胆な比喩と分析眼で書かれている様に見えました。 山暮らし(田舎の暮らし)→ 都での生活( 都会) その違いが背景的にあれども、そこで暮らす人が変わらないければ、何も変わらない ことを、連想させる内容(むしろ、人が多ければ多いほど嫉妬や妬みが増える人々)それと対比するように閉じた世界(山暮らし) から出ることで、生活様式を移行できる人 の対比まで短い文章でとてもよく表現されていました。 ラストの、桜の並木で風のように消える主人公がとても印象的で、物語に余韻を残す良作でした。 青空文庫様 有難うございました。 | ||||
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青い文学シリーズで知り、原作を読んでみようと思ったので購入しました。こんな女性は初めてだ! | ||||
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坂口安吾の作品を初めて読んだ。「堕落論」で知られた作家という文学史の知識しか無かったから、芥川龍之介張りにディレッタントな説話的作風に出逢って正直面喰らった。 放屁の狸坊主は草庵に獣骨を晒し(「閑山」)、太っちょの好き者大納言は谷川の水に同化する(「紫大納言」)。大人向けの「寓話」だという。戦時下のこと故にあから様な指摘も風刺もできないので、世の矛盾や不合理を寓意で仄めかす小説を発表して溜飲を下げたらしい。 芥川の「藪の中」(黒澤映画「羅生門」の原作)を彷彿させる表題作の「桜の森の満開の下」は、戦後の解放感のせいか色彩(桜色の艶やかさ)を感じさせる。だが、平気で人の首をちょん切る山賊と猟奇的な嗜好の女の愛憎譚自体は沈鬱酸鼻のうちに冷え冷えと展開する。 実体を残さなかった山賊と桜の花びらと化した女のいずれに救済の安らぎが訪れたのか、判然としない。漂泊の最期に帰るべき故郷を見出し得たのか、作者はそれこそ読み手の心に委ねている。 人間は、実際には怖ろしく残酷な結末を持ったおとぎ話を、大人の知恵で子供に聴かせる際に残虐性を弱めた当たり障りのないストーリーに改変して来た。子供が悪夢にうなされ寝つけなくなったり、人間不信に陥るのを避けるためだ。 「夜長姫と耳男」もとても不思議な、残酷かつ無慈悲な物語だ。土俗性と芸術性、信仰と快楽、善悪美醜の相克が描かれる。子供時代に、坂口安吾を読まなくて本当に良かった。蛇がうじゃうじゃ登場する悪夢など見たくないもの…。 | ||||
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普遍的な女性像を描く「夜長姫と耳男」や「桜の森の満開の下」は文字通り深層意識に訴えてくるものがあります。 白痴も面白いです。 あとはあまり面白くなかったです。 | ||||
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この作品集には十四篇の短編が収められており、人間の魂を見詰める坂口安吾の姿勢の遍歴と、その小説への凝縮を辿ることができる。『吹雪物語』の執筆(昭和11年から昭和13年)或いは「文学のふるさと」の発表(昭和16年)を一つの境目と考えると、本作品集を興味深く読めるかもしれない。 坂口安吾の文学のモチーフは人間の魂の全的肯定にあり、それは人間生来の孤独、哀切(それを彼は「ふるさと」と呼ぶ)を冷徹に凝視することで為される。初期の作品に於いては、「ふるさと」に対する彼の態度は虚無的で感傷的だった。その感傷の故に数々の美しい詩的な作品(本作品集では「傲慢な目」を特に挙げられるだろう)が生まれたが、一方では視線には冷徹が不足し、「ふるさと」に対する態度には厳格が稀薄だった。そのために「ふるさと」には現実感が欠け、憧憬ばかりが顕著になっている。しかし徐々に(本作品集では昭和21年の「白痴」から)、彼は「ふるさと」に急速に接近して行く。感傷的なものから現実的なものへ、憧憬から希求へ、受動から能動へ。この姿勢の変化とその徹底によって、彼は人間の魂の深層を照射し、人間の魂の全的肯定そして人間の生命力への全的信頼に達したのだ。 | ||||
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安吾先生は「肉欲」とか「肉体」とか「女体」とか言うキーワードを好んでいた割に、 性愛に走るのを拒み、理想論的な恋愛をガッチリ書こうとしていたようです。 その思想は「青鬼の褌を洗う女」や「女体」「恋をしに行く」で顕著だと思います。 プラトニック・ラヴに五月蠅い方には特にオススメです。 あと「戦争と一人の女」は無削除版のほうが記述が丁寧で読み易いです。 血生臭くもうつくしい「桜の森の満開の下」「夜長姫と耳男」も読めて、 非常にお得な一冊です。 | ||||
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