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愚行録



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【この小説が収録されている参考書籍】
愚行録
愚行録 (創元推理文庫)

愚行録の評価: 3.60/5点 レビュー 104件。 Bランク
書評・レビュー点数毎のグラフです平均点3.60pt


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Amazonサイトに投稿されている書評・レビュー一覧です

※以下のAmazon書評・レビューにはネタバレが含まれる場合があります。
未読の方はご注意ください

全21件 1~20 1/2ページ
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No.21:
(3pt)

プレゼント

プレゼント
愚行録Amazon書評・レビュー:愚行録より
4488023878
No.20:
(3pt)

悪しき日本の世襲制を凝縮した作品!

内容自体は面白かったです。小説の進み方がインタビュー形式で始まるから不思議な感じ。タイトル通り、登場人物全員、自分のことしか考えない愚かな人々ばかりでうんざりでした。正直、殺された家族も自業自得。同情できない。夫婦共々、サイコパス。殺されなければ、彼らに社会的に殺される被害者が続出したので、ここで死んでくれてよかったとさえ思える。ざまあまろ。ただ、子どもたちがかわいそうだった…。子どもたちは、親のせいで死んだようなものだ。
また、さすが類は友を呼ぶ、というか。この夫婦のことを知る登場人物たちが、これまたゲスい。夫婦に負けず劣らずサイコパス。特に、夫の同僚。こいつも自分は偉いんだと勘違いをしている。そいつら全員に天罰がくだるとスカッとするんだけど…。私はミステリーを読むときに、どうしても登場人物が共感できるような素朴な人物じゃないと、感情移入できなくて、だめでした。もう少し犯人の女の子と、その兄を掘り下げて魅力的に描いてくれていたらなあ…。境遇がただただ、かわいそうすぎただけ。この2人からただよう狂気も、おそらく家庭環境からくるんだろうな。かわいそう。なので☆3つ。
余談ですが、この小説にでてくる某有名大学って本当にこんな感じなんですかね?
それこそ、悪しき日本の世襲制が凝縮された光景。人間の過ちが繰り返される。(某アニメの某キャラクターが言っていた通り)悪徳政治家の子どもは悪徳政治家になるし、財力しか取り柄のない家系に生まれたこどもは、財力をひけらかして周りに偉ぶるようになる。こんな奴らが日本のトップにたっているのだとしたら、日本が貧しいのも納得です。こういう悪しき世襲制は絶ってほしいよ、全く。ま、庶民には分かりません。それだけはフィクションで、お願いしたい。
愚行録Amazon書評・レビュー:愚行録より
4488023878
No.19:
(3pt)

残念な、惜しい小説。

このジャンルの本は、年に数冊くらい読む。なかなかに楽しい読書体験になる。

この本については、映画の予告で興味を持った。ブックオフに行くと、文庫の帯に杏さんが推薦文を書いていた。
それにも興味を持った。読んでみると、すべたが人の語りで進んでいく。ドストエフスキーの『貧しい人々』を
思い出した(あれは書簡体小説)。一家四人が皆殺しにされる。母や子供をかばって、2階でうつぶせになり、
背中を何箇所も刺されていた。息子はリビングで撲殺、父親は窓際で正面から滅多刺し。

*以下、ネタバレありますので、未読の方はスルーしてください。

週刊誌記者(ルポライター)が事件の関係者に聞き込みをしていく。最後に、その都度、女の子が独白する。
そこで語られる被害者家族の実態は、徐々に陰影を深めて、奇妙に歪んでいく。そして女の子の独白も、
ひどい実情を露呈する。両親をクズ呼ばわり、母親は早くから不倫に走り、その子を殴り、父親は
肉体関係を強要する。だが、彼女は兄への思慕は強く、それをいつまでも失わない。

犯人は捕まっていないし、謎も残っている。(これは、家族内犯罪だな。犯人は家族だ。そこに至るまでの
悲劇を読みたい・・・)とワクワクしながら読んでいたら、最後はあっけなく、そんな構造もなく、
ありきたりの恨みを基にした発作的殺人で終わるし、女の子の独白も、強いエモーションを喚起せずに
つまらない形で終わる。残念な、惜しい小説。という印象。途中まではいいのだが、最後で台無しになる
ケースが時折あるが(『インシテミル』など)、これもそれに近い読後感と評価。
愚行録Amazon書評・レビュー:愚行録より
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No.18:
(3pt)

うーん、気持ち悪い

取材形式で、インタビューを受ける側が一人称で語る文面は読みやすく、とても面白くサクサク読めました。どんどん終盤にさしかかり、どんなクライマックスが待っているのか期待しましたが、終盤に気持ちの悪い下ネタをブッ込んでおり、気持ち悪い結末でした
終盤までは、星5つレベルの面白さでしたが、読後感の悪さでマイナス2星としてしまいました。
愚行録Amazon書評・レビュー:愚行録より
4488023878
No.17:
(3pt)

いるよね、こういう人

じわじわ人の嫌なところが見える感じの小説です。
全体的に登場人物は「あぁ、いるいる、こういう人」
って思いながら読みました。

個人的にはそこまで衝撃的な小説でもなく、印象はやや薄いですが、
読みやすいのでサクサク読めました。
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No.16:
(3pt)

読ませる

貫井さんの作品は最近読み始めたのですが、東野圭吾さんのような読みやすさがありますね。
(作品のカラーは違いますが)

これもスイスイ読めました。証言者の話の中の、誰が犯人なんだろう?と思いながら。

犯人はただの「あの人」だと思っているレビューの方も多いですが(そういう方の☆は少ない)、
証言者(取材を受けた被害者の知人たち)の話の中に出てくる人ですよ。
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No.15:
(3pt)

いいね

え、はい。あの事件のことでしょ?―幸せを絵に描いたような家族に、突如として訪れた悲劇。深夜、家に忍び込んだ何者かによって、一家四人が惨殺された。隣人、友人らが語る数多のエピソードを通して浮かび上がる、「事件」と「被害者」。理想の家族に見えた彼らは、一体なぜ殺されたのか。確かな筆致と構成で描かれた傑作。『慟哭』『プリズム』に続く、貫井徳郎第三の衝撃。
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No.14:
(3pt)

驚きの

結末にびっくりしました
私たち庶民には考えられない世界ですね
驚きです
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No.13:
(3pt)

愚行録というより奇行録又は蛮行録

エリートで善良で幸せそうに見えた一家4人が惨殺された。
ライターが関係者にインタビューしていくと、この一家の醜い面が次々と浮かび上がる。
それにしても、「一家4人を惨殺した動機がこれなの?」って感じだ。
犯人はバカでもアホでもないから、愚行録というタイトルはいかがなものかと思う。
一家を皆殺しにした動機がこれだったら、むしろ、犯人の「奇行録」又は「蛮行録」に
した方が適切だったのではないかと思う。
この小説の中では、被害者や犯人に絡めで慶応大学と早稲田大学がたびたび取り上げられるが、
両大学の関係者にとってはさぞかし迷惑なことだろう。
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No.12:
(3pt)

短篇小説のような作品

被害者の周囲の人のインタビューから物語が構成される。短篇小説のよう。最後は確かに後味が悪いが、もう少し深い理由があるとよかった。慶應と早稲田が出てくるので出身者は面白いかも。
映画化されるので見ようと思う。
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No.11:
(3pt)

不思議な小説

満島ひかり出演、予告も面白そうだったので読んでみました。

惨殺一家の関係者が順にインタビューに答える一人称形式で、
犯人は?動機は?経緯は?と気になるので読み進めはするのですが、
文章的には結構退屈で、この作者は「読ませる文章」を書く能力は低いのかな、と。
途中からはなぞる程度でページをめくることもしばしば。結構苦痛でした。

最後に全ての謎がするするすると収斂されていく構成は小気味好い。
アッと驚く事実も明かされるが、全体的に人物描写は浅はかで深いところまで掘り下げていないし、
「愚行録」という禍々しいタイトルにしては「それほどでも…」な印象。
だが夫妻とそれを語る関係者達の人物像は読み進める内着々と積み上げられていくし、
被虐待者の人格形成も不足なく網羅され、
押さえるべきところはちゃんと押さえてある。
ドン底まで落とされるようなダメージこそないが、
鼻で笑ってしまうような浅さとも違い、確実にダメージは残る。
綱渡りのようなバランスの、なんとも不思議な筆致の作者だなと。

満島ひかりのキャスティングは間違いないでしょう。
妹パートの一人称の文章全て違和感なくもはや自動的に
満島ひかりの声で脳内再生されました。

映画がなんとも楽しみです。
愚行録Amazon書評・レビュー:愚行録より
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No.10:
(3pt)

ストレス解消のはずが、かえってたまってしまう、という悪夢のような作品。

【内容(ネタバレ禁止!)】
普通の人たちが重ねてしまう、自己顕示、手前勝手、勘定高さという愚行、さらに他人のゴシップを楽しみ、尾ひれまで付け、相手を貶めてしまうという愚行。そういった他愛のない愚行が、取り返しのつかない結果を生んでしまう、という恐ろしすぎる話…。

【ささった言葉】
・愚か、という言葉に注意したい。善悪ではなく、是非でもなく、ただ愚かなのだ。悪なら断罪できる。非なら糾弾できる。しかし愚かであるということは…ただただ哀しい、と感じるのは私だけだろうか。(大矢博子によるあとがき)

【教訓】
取材形式で噂話の羅列であり、そのため一つ一つの事件に対し、ゴシップ趣味、言い訳、悪解釈が続々と…したがってろくな奴が出てこない…胸かきむしられ人間不審になりそうな作品で、若い人にはオススメできない。実際の人間は、この本に出てくるような、自分の得になることなら何でもやる、という奴らばかりではない、と声にして言いたい!…ストレス解消のはずが、かえってたまってしまう、という悪夢のような作品。だが、バラバラな情報が次第につながっていき、張り巡らされた伏線が最後に驚愕の事実につながる、というミステリー形式で、始めから終わりまでダレずに一気に読ませる筆力はすごい。湊かなえの『告白』、京極夏彦の『死ねばいいのに』を思わせる作品。
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No.9:
(3pt)

人間の愚かさ、弱さ、ずるさが炙り出されていく様が秀逸

『微笑む人』を読んだと話したらじゃあこれもぜひと薦められて読んだ本。なるほど……たしかに周囲の人々の証言で人間の愚かさや弱さやずるさが炙り出されていく様はさすが貫井さん、という感じ。でもエピソードの巧妙さでは『微笑む人』の方が上かな。この本を読んで、ああだから『微笑む人』のラストはああしたのかとちょっと納得したり。
愚行録Amazon書評・レビュー:愚行録より
4488023878
No.8:
(3pt)

タイトル通り。。。

一家殺人事件が発生し、加害者、被害者、その周りの人々の「愚考」が描かれています。

半分くらいは、事件のルポとしてインタビュー形式で描かれているのですが、
ルポというよりは、「他人の悪口&噂話」です。

人の身勝手さや、プライドの高さなど現実的な「悪口&噂話」が面白い様な恥ずかしい様な。。。
愚行録Amazon書評・レビュー:愚行録より
4488023878
No.7:
(3pt)

重い問題を含んだ作品

幸せそうに見えた家族だったのに・・・
一家四人惨殺という恐ろしい事件が起こった!彼らはいったいなぜ殺されなければならなかったのか?
そして犯人は?さまざまな人たちの証言から浮かび上がってきた被害者の別の顔とは・・・?

いろいろな角度からのさまざまな証言が、被害者の人間像を立体的に作り上げていく。次々に意外な
面が明らかになる。本人にとっては何気ない行動や言動でも、受け取る側にしてみれば悪意を含んだ
ように感じることだってあるのだ。「理想的な家族」というイメージが、次第に崩壊していく。知らない
ところで憎悪が生まれ、それが最悪の事態を引き起こしていく・・・。また、証言する側の感情にも
複雑な思いが渦巻いている。冷静に証言しているつもりでも、不満や嫉妬など悪の感情が見え隠れ
している。人間のいやな面・・・負の面が、作者によって読み手に容赦なく突きつけられる。読んで
いて思わず後ずさりしたくなるような場面もあった。「人間の本質はいったいどこにあるのか?」面白さ
だけではなく、重い問題も含んだ作品だと思う。
愚行録Amazon書評・レビュー:愚行録より
4488023878
No.6:
(3pt)

あまりにも物悲しいやり切れない結末

人間のおろかさ、と、人間の心の汚さ、とをひたすらに描いたミステリ風小説。
まず、すごいタイトルである。著者はあの『慟哭』を書いた貫井であるので、仕掛けがすごそうなことは想像がつく。

ある凄惨な事件に対するインタビュー録の形で話は進む。読み進めると、どうやらこの事件自体が「愚行」というわけでは無いらしいのである。インタビューは様々な語り手たちの言い分をくまなく拾い上げていき、事件の被害者たちの人物像がだんだん明らかになっていき・・・、といったあたりで、ええぇーっという事件が何気なく示され、続けて明らかにされていく恐ろしい現実。そして、タイトル通り、まさに愚かさから引き起こされる、あまりにも物悲しいやり切れない結末。

で・・・なんともひどい話である。
そもそも無知であることは、罪なのか?
頭が良くても、愚かな者は幸せにはなれないのか?
・・・などなど、重たいテーマを読者に突きつけたまま物語は終了するのだ。

本作は、いわゆるミステリでは、決して無い。所々挿入されるモノローグに関わる謎とか、最後のどんでん返しとか、ミステリ的な要素はあちこち書き込まれているものの、この作品の主体がそこにないのは明らかであろう。

貫井の他作品を読んで、おぉ、と感じたことがあるなら、本作も読むべし。

# ところで、作中、東京のK大とかW大がかなりやり玉に挙げられていますが、ちょっとここまでこき下ろしますかねー、という感じ(笑)。
# 貫井自身が実はその辺りの卒業で、自虐的に書いているのかなーとも推測したり・・・。
# 関係者じゃないと、さすがにここまで書けないよなぁ。謎です。

愚行録Amazon書評・レビュー:愚行録より
4488023878
No.5:
(3pt)

愚かなのはだれか。

普通の小説でした。

一家4人が殺される事件の真相を、ルポライターのインタビュー形式で進んでいく小説です。

幸せな家族だと思われていた家族が、近所の人々、大学時代の友人等の証言によってその姿が暴かれていくという形です。

表題の愚行録とは、犯人の行動をさすのか、被害者の行動を指すのか、それとも、インタビューされる人の行動を指すのか。

何かについて評価を下すということは、評価されるそのものの評価というよりも、結局は自分にとってこうあってほしいという願望の現われに過ぎないのかもしれませんね。

愚行録Amazon書評・レビュー:愚行録より
4488023878
No.4:
(3pt)

すご本。でも、勧められない。

貫井徳郎氏のストーリーが好きだ。
事実が淡々と積み上げられて、あたかも精密な機械じかけを見るかのように、それは必然の結末へと一気に流れ込む。
文章に妙な色気はなく、硬質でシャープ。常に計算しつくされた論理はほころびひとつない。
おそらくだから、インタビューを受ける人々のこの不愉快なおしゃべりもすべて、構築された必然なのだろう。
わかっていながらも本当に、おべんちゃらだったり自己陶酔、自己憐憫に他者攻撃のオンパレードには正直へこむ。
そうして挟み込まれたモノローグ・・
最後の衝撃は慟哭ほどではないけれど、じわじわと積み上げられた悪意が最後に一気に落ちてくる。
腹に力をいれて読め。でないと悪意に吹き飛ばされるぞ。
愚行録 (創元推理文庫)Amazon書評・レビュー:愚行録 (創元推理文庫)より
4488425038
No.3:
(3pt)

全編が“インタビュー談話”でつづられ、明らかにされる人間の“愚行”

宮部みゆきの直木賞受賞作『理由』を彷彿とさせるような、全編ルポライターの取材に応ずる6人の“証言談話”で進んでゆく。
モチーフとしているのは、どうやら実際に都内でおきた未解決の‘一家惨殺事件’のようだ。
はじめのうちは「まさかあの人が」、「人の恨みを買うような人ではない」だったものが、そのうち「彼女にはああいう死に方がふさわしい」、「彼を殺したのがあの人でも不思議はない」というものが出てくる。
エリートビジネスマンの夫と美しいセレブ妻の仮面は、学生時代・独身時代のエピソードの数々が他人から語られることによって徐々に剥がされてゆくのである。
それらに、冒頭の“育児放棄による3歳女児衰弱死の新聞記事”と、合間に挟み込まれる“ある妹の、兄に呼びかける謎の独白”が加わる。この3件がどう絡んで、話がどの方向に向かってゆくのか・・・。そして最後の“独白”で怒涛の結末が・・・。
“インタビュー”と“独白”は、出来事が生理的に読者に伝わってくる臨場感に満ちたスタイルである。次第にエスカレートしてくる生々しい暴露内容に、私は読んでいて嫌悪感すら抱いた。
本書で著者は、語る方も語られる側も、あるいは誰しもが持っている、人間の奥底に隠された‘愚かな、’ 嫌らしい部分をじわりじわりと、実に効果的な表現手法を使ってあぶりだしている。
愚行録 (創元推理文庫)Amazon書評・レビュー:愚行録 (創元推理文庫)より
4488425038
No.2:
(3pt)

どうでしょうか。。

慟哭、修羅の終わりが、自分にとって新鮮だったので、期待して読み始めました。恩田陸のQ&Aにも似て、ぞくっとするようなところも有ったのですが、ちょっとこの作家にしては、展開や結末が雑で、途中の話はちょっとグダグダに過ぎるかも。私的にはQ&Aの方が、居心地の悪い読後感と不気味さに秀でているように思える。初めての手法なので、しょうがないのかも知れませんが。。
愚行録Amazon書評・レビュー:愚行録より
4488023878

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