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神のふたつの貌
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神のふたつの貌の評価:
書評・レビュー点数毎のグラフです | 平均点3.18pt |
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Amazonサイトに投稿されている書評・レビュー一覧です
※以下のAmazon書評・レビューにはネタバレが含まれる場合があります。
未読の方はご注意ください
全10件 1~10 1/1ページ
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「慟哭」に引き続き、貫井作品2冊目の読了です。牧師さんの話だけあって、宗教色強めで、それなりに読み応えはあったのですが、個人的には、もう少し話にメリハリが欲しかったなぁ~という感じです。 | ||||
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貫井徳郎氏の代表作(と思われる)2作品『微笑む人』『乱反射』を読んでみましたが、いづれも凡作で通常であれば、期待できない作家として他の作品を読むことを諦めていたでしょう。 しかし、本作のテーマが「神」「信教」という大変興深いものであり、何よりも既に早まって買ってしまっていた為にとりあえず読んでみることにしました。 (他の作家さんとの比較ではなく)あくまでも『微笑む人』『乱反射』との比較ですが、本作には最後まで読んでみたいと思わせるだけの筆圧が備わっているように感じました。 3部構成になっているのですが、退屈な第一部を読み終えることができれば、第二部・第三部を楽しむことができるのではないでしょうか。 ただ残念なことに、テーマであるはずの「神」「信教」については、信仰を持たない人々が<論理的な>観点から抱く疑問が並べられているだけで、それ以上の考察や掘り下げた筆者独自の見解が示されているわけではありません。 少々極論かもしれませんが、巻き起こる出来事(“悲劇”)の数々は、全て主人公(その息子、あるいはその血流)の“特異性”に起因するような印象を読者に与えるのみです。 仮に<初期の馳星周氏>が本作と同じ人物構成・場面設定で物語を紡いだとすると、途轍もなく陰惨な暴力の描写と絶望的な心象が描かれ、大変な名作になったのではないかと想像されます。 ***** ※ 本作では疑問としてのみ取り上げられた「神」「信教」についてですが、そもそも信仰とは「神」に全てを委ね、盲目的に<=非論理的に>信じること。 <非論理性>にまで辿り着かなければ、確固たる信仰を持っているとは言えないでしょう。 信仰を持たない人々と信仰を持つ人々との対話・議論が一切噛み合わず、なんら生産性のないものとなってしまう光景は珍しくありません。 それは、<非論理性>に身を委ねている信仰を持つ人々に対し、信仰を持たない人々は<論理的な>疑問を投げかけるからです。 信仰を持たない側の人々が対話を成立させたいと欲するならば、まず<非論理性>を単純に“愚”としてしまうのではなく、何故彼らは<非論理性>を必要としているのかという地点から自らの思考を再構成していく必要がありそうです。 ***** ''He truly believes he's on a mission from God. Absolute faith like that overwhelms a need for analysis. The whole thing about faith is to believe things for which there is no empirical evidence.'' - Bruce Bartlett (a domestic policy adviser to Ronald Reagan and a treasury official for the first President Bush) “信仰とは経験的裏付けのないものを信じることである。” - ブルース・バートレット | ||||
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「キリスト教」「神」「神の沈黙」などに最近興味を感じて遠藤周作の『沈黙』『深い河』『死海のほとり』『白い人・黄色い人』などを読み,その延長でこの本を読んだのだが,遠藤周作の方が真面目に真剣にこれらのテーマに向き合っているように思う。 この本を読んでもうちょっとキリスト教ものを,と思われている方には,遠藤周作はお勧めです。皆さんの方で,キリスト教ものでお勧めの本がありましたら,是非教えてください。 | ||||
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良くも悪くも暗く救いのない貫井的作品だが、救い=殺すと宗教物としては ネタがベタなうえ、伏線を隠す気がないような書き方をしていてばればれなので、 ミステリとしても面白くない もう少し宗教要素を生かしたような作品にしてくれていれば楽しめたかもしれないが、 何となくキリスト教を題材にしました程度の内容なので神学的な見所はない 貫井的な暗い作品を求める人以外にはいまいちな作品だろう | ||||
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著者の過去の作品を読んでいればトリックはすぐに気付くはずです。 著者が描きたかったのはトリックを用いた小説ではなく、宗教を前面に押し出した思い雰囲気の小説だったのだろうと思います。 ただ描きかたに少々安易な部分があるような気はしますが、独特の雰囲気を持っていて楽しめました。 | ||||
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著者の過去の作品を読んでいればトリックはすぐに気付くはずです。 著者が描きたかったのはトリックを用いた小説ではなく、宗教を前面に押し出した思い雰囲気の小説だったのだろうと思います。 ただ描きかたに少々安易な部分があるような気はしますが、独特の雰囲気を持っていて楽しめました。 | ||||
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「慟哭」で貫井氏の作品に出会った読者にとっては、かなり違和感のある作品ではないか、という印象である。冒頭の描写は殺人者の心理的成り立ちを示すのにありきたりという感がぬぐえない。加えて、宗教や神といったかなり重いテーマに向かってゆくのだが、「神の不在」を読者に考えさせ、自分なりの結論を突きつけるほど掘り下げられていない。作中の人物が語る解釈も、物語を進める上で必要なものとしか見えず、深みにかける。推理小説としては、作者の得意な語り口で進められていくのだが、それが「慟哭」ほど効果的だとは思えない。どうも、テーマに少し無理があるのではないかと思わずにはいられない作品になっている。 | ||||
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「慟哭」で貫井氏の作品に出会った読者にとっては、かなり違和感のある作品ではないか、という印象である。 冒頭の描写は殺人者の心理的成り立ちを示すのにありきたりという感がぬぐえない。加えて、宗教や神といったかなり重いテーマに向かってゆくのだが、「神の不在」を読者に考えさせ、自分なりの結論を突きつけるほど掘り下げられていない。作中の人物が語る解釈も、物語を進める上で必要なものとしか見えず、深みにかける。 推理小説としては、作者の得意な語り口で進められていくのだが、それが「慟哭」ほど効果的だとは思えない。 どうも、テーマに少し無理があるのではないかと思わずにはいられない作品になっている。 | ||||
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読んで満足感はありましたが、「慟哭」ほどのインパクトはありませんでした。また、キリスト教とか神とかが全面的に出すぎている感も。今後の作品に期待です。 | ||||
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読んで満足感はありましたが、「慟哭」ほどのインパクトはありませんでした。また、キリスト教とか神とかが全面的に出すぎている感も。 今後の作品に期待です。 | ||||
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