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いつか、ふたりは二匹



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いつか、ふたりは二匹の評価: 3.92/5点 レビュー 12件。 Bランク
書評・レビュー点数毎のグラフです平均点3.92pt


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Amazonサイトに投稿されている書評・レビュー一覧です

※以下のAmazon書評・レビューにはネタバレが含まれる場合があります。
未読の方はご注意ください

全8件 1~8 1/1ページ
No.8:
(5pt)

西澤保彦への入り口

〈ミステリーランド〉のフォーマットに従い,小学生の男の子の視点で,事件と冒険が語られる。西澤保彦としては初めてのジュブナイルなので,今思うと,いろいろ配慮して書いている。

この作品を読んだことがきっかけで,西澤作品のほとんどを(1つだけ外しているシリーズがある)読んだが,ダークな味わいのものも多い。

少しだけ普通じゃない設定,ズボラだけどしっかりしている女性,人の心の動きの怖さ,ミステリーとしての整合性・・・西澤作品のカラーが良く出ている。うーん,と考えさせられる部分はあるけれど,子供にも安心して読んでもらうことが出来る。

冒険が終わってみれば,主人公は少しだけ大人になっている。少し悲しく,少し苦い成長。良く出来ている。
いつか、ふたりは二匹 (ミステリーランド)Amazon書評・レビュー:いつか、ふたりは二匹 (ミステリーランド)より
4062705710
No.7:
(4pt)

いつまでも一緒にいられなくても

決してミステリーとして特別出来が言い訳ではないですが、キャラクターが魅力的で好きになれる話です。本書の子どもたちは良くも悪くもいろいろ考えていて複雑なメンタリティを持っています。そしてそういった子供たちに振り回される大人、という構造は非常に共感を持ちます。

作中の人物たちが感じた喪失感、寂しさに対してラストで西澤さんはひとつの答えを出します。そこまでのエピソードは世相に反映してか殺伐としたものですが、最後に暖かい気持ちになれる物語です。「いつか、ふたりは二匹」というタイトルの意味もそこにあります。
いつか、ふたりは二匹 (ミステリーランド)Amazon書評・レビュー:いつか、ふたりは二匹 (ミステリーランド)より
4062705710
No.6:
(5pt)

現実的背景のファンタジー

まずファンジーでありながら、事件の背景は物騒な昨今をベースにしている。妙にリアルである。そのリアル感と猫に乗り移ることができる少年という甘いファンタジー的な設定の対比が面白い。小学校6年生にして老成したような主人公と、猫に乗り移っているときの友達のピーター(セントバーナード)との会話も子供同士の会話とは思えない。ピーターの言動もジジ臭いのだ。
いつ子供たちの身にふりかかってもおかしくない事件の中に、彼らを取り巻く環境の不安定さや、彼らの抱える精神的な問題がきっちり描かれている。
この本のタイトルの意味は最後にわかる。ピーターは年寄りみたいな喋り方でジジ臭いけれど、ここ一番には頼れるよき友。最後にほろほろと泣いてしまった。ファンタジーとミステリとリアリティが合体したすばらしい作品だと思う。
いつか、ふたりは二匹 (ミステリーランド)Amazon書評・レビュー:いつか、ふたりは二匹 (ミステリーランド)より
4062705710
No.5:
(5pt)

現実的背景のファンタジー

まずファンジーでありながら、事件の背景は物騒な昨今をベースにしている。妙にリアルである。そのリアル感と猫に乗り移ることができる少年という甘いファンタジー的な設定の対比が面白い。小学校6年生にして老成したような主人公と、猫に乗り移っているときの友達のピーター(セントバーナード)との会話も子供同士の会話とは思えない。ピーターの言動もジジ臭いのだ。

いつ子供たちの身にふりかかってもおかしくない事件の中に、彼らを取り巻く環境の不安定さや、彼らの抱える精神的な問題がきっちり描かれている。

この本のタイトルの意味は最後にわかる。ピーターは年寄りみたいな喋り方でジジ臭いけれど、ここ一番には頼れるよき友。最後にほろほろと泣いてしまった。ファンタジーとミステリとリアリティが合体したすばらしい作品だと思う。
いつか、ふたりは二匹 (講談社文庫)Amazon書評・レビュー:いつか、ふたりは二匹 (講談社文庫)より
4062775522
No.4:
(4pt)

またやってくれました!

「子供時代」がテーマの今回も西澤節炸裂!ちゃんとSFそれでいて本格な1冊です。こんな冒険をしてみたい、いやしてみたかった。ミステリーファン、西澤ファンならもちろん読んでおきたい。相変わらずの凝ったネーミングも漢字の勉強になります。
いつか、ふたりは二匹 (ミステリーランド)Amazon書評・レビュー:いつか、ふたりは二匹 (ミステリーランド)より
4062705710
No.3:
(4pt)

またやってくれました!

「子供時代」がテーマの今回も西澤節炸裂!ちゃんとSFそれでいて本格な1冊です。こんな冒険をしてみたい、いやしてみたかった。
ミステリーファン、西澤ファンならもちろん読んでおきたい。相変わらずの凝ったネーミングも漢字の勉強になります。
いつか、ふたりは二匹 (講談社文庫)Amazon書評・レビュー:いつか、ふたりは二匹 (講談社文庫)より
4062775522
No.2:
(5pt)

西澤氏最高です

ミステリーランド第四回配本本。主人公の智己は眠りにつくことで猫の身体に乗り移れるという能力を持つ・・・こんな突拍子もない設定なのに何の違和感もなく物語に入れるのはやっぱり西澤氏ならではですよね。事件そのものは最近起きている残忍さを含んでますし、また小学生ならではの自分本意な考え方や行動もあり少し薄ら寒いものがあるのですが、逆にそういう現実の世界と猫になるという空想の世界が妙に合ってるですよ。しかも巧みに伏線が張られているので誰もが納得するラストです。途中でふと真相に気付くのですが最後にその謎解きをちゃんとするところがいいですよね。これなら子供も大満足だと思います。私の中では拍手喝采の1冊です。本当子供の頃にミステリーランド読みたかったですね。もしこの本を読んでいたら私の場合猫に乗り移ろうと必死でお昼寝してそうです。(笑)
いつか、ふたりは二匹 (ミステリーランド)Amazon書評・レビュー:いつか、ふたりは二匹 (ミステリーランド)より
4062705710
No.1:
(5pt)

西澤氏最高です

ミステリーランド第四回配本本。
主人公の智己は眠りにつくことで猫の身体に乗り移れるという能力を持つ・・・こんな突拍子もない設定なのに
何の違和感もなく物語に入れるのはやっぱり西澤氏ならではですよね。
事件そのものは最近起きている残忍さを含んでますし、また小学生ならではの自分本意な考え方や行動もあり少し薄ら寒いものがあるのですが、逆にそういう現実の世界と猫になるという空想の世界が妙に合ってるですよ。
しかも巧みに伏線が張られているので誰もが納得するラストです。
途中でふと真相に気付くのですが最後にその謎解きをちゃんとするところがいいですよね。
これなら子供も大満足だと思います。
私の中では拍手喝采の1冊です。本当子供の頃にミステリーランド読みたかったですね。
もしこの本を読んでいたら私の場合猫に乗り移ろうと必死でお昼寝してそうです。(笑)
いつか、ふたりは二匹 (講談社文庫)Amazon書評・レビュー:いつか、ふたりは二匹 (講談社文庫)より
4062775522

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