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砂のクロニクル
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砂のクロニクルの評価:
書評・レビュー点数毎のグラフです | 平均点4.40pt |
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Amazonサイトに投稿されている書評・レビュー一覧です
※以下のAmazon書評・レビューにはネタバレが含まれる場合があります。
未読の方はご注意ください
全34件 1~20 1/2ページ
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中東のはなし 面白かった | ||||
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数年前はテレビで盛んにイラク イラン クルド やってましたが、今はみません | ||||
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面白い。著者の面目躍如の活劇である。クルド人の話だが、主人公の二人の日本人「ハジ」がかっこいい。クルド・イラン・グルジアの雰囲気が良く出ている。著者の取材力に脱帽した。 | ||||
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この小説は当時とってた新聞(毎日?)で読んでいたと思う。 グルジアの独立指向の武器商人がでてきたけど、ソ連からの独立なんてファンタジーなんじゃないのかと思った。 ソ連が解体してグルジア(ジョージア)も独立したのはその2年後ぐらいかな、唖然としました。 | ||||
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重厚な余韻を残す物語。終わりに近づくほどに静寂と激しさの織りなす綾が力を帯び、無情と解放に彩られた結末を迎える。幻と分かりつつも希求してやまない大義と現実との狭間で、現実離れに見えつつも納得せざるをえない、ある種の美しささえたたえた様々な最期が残像を残す。 日本には馴染みのない場所と文化背景の中で展開される物語だが、実は、忘却された日本の一時代との接点が色濃く存在する。1960年代後半以降、社会的うねりを持った左翼思想活動は70年代に入ると国内では終息を迎え、理想を追う活動家はパレスチナで活動を続けたと言われる。日本赤軍はその代表的なものとして知られる。 このように考えると、「観念に行き、観念に死んでいったこの痛ましい魂に安らかな眠りを!」という言葉はあながち日本と無縁ではないのかと思わせられる。 | ||||
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船戸与一さんの作品に中でも、3本指に入る傑作でした。私が推薦する代表作は「山猫」「蝦夷別件」と今回の「砂のクロニエル」です。 | ||||
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この作品は主人公がザックリ三人いて、三者三様の立場からストーリーが語られる。 三人のうち二人は互いに敵対し合う立場だし、もう一人は金だけを信じ信条を持たない武器商人。 三人は三人とも互いの信じる「正義」のために命を懸けて戦い、滅びていく。 三人が信じた「正義」のどれかが間違っていたとは思えない。 少なくともサミルとハッサンの「正義」は本人同士が言い合っているように相容れることが無いものだったし、シーリーンが強姦されても守り通した信念も彼女なりの「正義」の執行だったんだと思う。 正義というと一つしかないとついつい思ってしまいがちだし、私もこの本を読むまではそう思っていたが、アッサリそんな幻想をひっくり返してくれる作品。 船戸与一というと、まず直木賞を取った「虹の谷の五月」があがるのかも知れないがあの作品はハッキリ言ってどちらかといえば駄作の部類に入ると思う。 南米三部作をあげる人も多いと思うし、あれはあれで面白いがイデオロギーの対立がカチッと嵌まって滅びの美学を描いているのはこの作品か蝦夷地別件のどちらかだろう。 | ||||
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手段は武装蜂起のみ。 そのための選択肢は武器商人との取引のみ。 「蝦夷地別件」と「砂のクロニクル」を立て続けに読む。 アイヌとクルド。 どちらの作品も分離独立を悲願とする少数民族の獅子吼が描かれる。 この物語には読者に具体的に提示されない物語がたくさんあって、 そのひとつは、革命家である日本人ハジの青春だ。 味わうためには70ー80年代のテーブルが必要だ。 イラン革命の前夜、 ハジはパレスチナから イランの武装ゲリラ組織「フェダイン・ハルク」に派遣されきた、 という設定だから、 ハジは日本赤軍の流れを汲む残党のひとり、 と想像したい。 日本での革命挫折を収支決算しないまま、 中東で新たな革命の夢を見続ける男なのだろうか。 | ||||
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傑作です。 船戸さんの小説はかなり読み込んでいますが砂のクロニクルは間違いなく最高の傑作です。 | ||||
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私がこの本を読んだのは10代末期、大学に入ってすぐの頃、当時、私は世の中には絶対の正義があると信じていた。 自分の中の正義が他人にとっても理を尽くして話せば正義だと理解して貰えるとでも言ったらいいか。 そんな幻想?をあっという間に破壊し、人間には生まれた環境や育った環境その他諸々がそれぞれあって、絶対の正義なんてそんなものはない、同じ現象も立場や宗教民族が違えば全く違って見えると言うことを教えてくれた私の人生観を変えたと言っても過言ではない船戸与一の最高傑作だと思う。 氏は虹の谷の五月で直木賞を受賞したが、直木賞みたいな文学賞なんて本当に何の意味もないんだなと確信を持って言える。決して虹の谷の五月が駄作だと言うわけではなく虹の谷の五月で直木賞なら砂のクロニクルは芥川賞、、、は純文学じゃないから違うけどノーベル文学賞ものだとでも揶揄しておこうか。 船戸与一の本は敷居が高い、最初100ページ我慢出来れば慣れるのだが、文体が若干独特なのでそれについていけるかどうか。 それは何度読んでもそう思う。分かっていてもこの文体は独特で船戸初の人にとってはちょっときついかなと思う。 氏は先日亡くなったが感謝の言葉と私には真似できないハードボイルドな生き様に敬意を表せざるを得ない。 | ||||
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とても楽しめた。とにかくよく調べてまとめ上げてあるので、読後にいろいろ中東やらイランやら調べてしまった。とにかく構成が素晴らしく、日本人2名も、イラン人も、クルド人もそれぞれの立場の登場人物にほんと引き込まれた。犬好きなので、ちょっと悲しい場面もあったが、あーこういうもんあんだろうなぁ、戦場は、とか、生まれてからずーっと戦争の環境で育った子供って、こうなっちゃうのかなぁ、とか、いろいろと想像をしながら読んだ。とても満足の1冊。 | ||||
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個人的には、この著者の作品の中で圧倒的最高傑作だと思います。 | ||||
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登場人物の名前も日本人には、なじめにくく覚えにくくその上長編ということも有り、10年ぐらい前に1度読んで、あまり面白くなかった覚えがあったが、他の船戸作品を何冊かよんだので、時間が出来てもう一度よみかえしてみた。すると面白い、こんなに面白い作品だつたかと、考えるほどおもしろかった、船戸与一の作品はすべては読破してないが、頭の中に、情景が、浮かんできて、船戸調というか、情感たっぷりに、争いの無意味さ、惨めさを描ききっている。傑作。 が | ||||
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著者の小説は、ほとんど読みました。下手な感想を言いたくないくらい、すばらしいと感じる作品が多く圧倒されるばかりです。 その中でも、この作品は船戸氏ご本人の筆が乗りに乗っている時期だったのではないかとびんびん伝わってくるくらいエネルギーに溢れていて、長編・硬派ながら比較的読みやすいものになっています。おそらく、船戸作品のファンはリピーターが多いと思いますが、知らない方にもぜひ読んで欲しい、その最初の本にピッタリなのではないでしょうか。2012年には著作がおそらく初の映画公開とのこと。残念ながら本作ではありませんが・・・いつか多くの国の共作という形でこのスペクタクルを映像としても目の当たりにしてみたいものです。 | ||||
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作者の『虹の谷の五月』より断然面白い。 作者の小説は面白いんだけど、何度も読み返すものは少ない。 ただし、本書は別。 シーア派、クルド、ゾロアスター・・・。 イランに興味がある方にもおすすめ。 自暴自棄・ニヒルになりかけているサラリーマンの みなさま、この本で男のロマンと知られざる世界で半身浴して 明日も会社に行きましょう。 | ||||
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作者の『虹の谷の五月』より断然面白い。 作者の小説は面白いんだけど、何度も読み返すものは少ない。 ただし、本書は別。 シーア派、クルド、ゾロアスター・・・。 イランに興味がある方にもおすすめ。 自暴自棄・ニヒルになりかけているサラリーマンの みなさま、この本で男のロマンと知られざる世界で半身浴して 明日も会社に行きましょう。 | ||||
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クルド関連の本を読んでまして、 日本のベストセラーも読まなければ、ということで。 思いのほか、ハードボイルドで、 そういう部分がちょっと苦手だったりしました。 作者は、 緻密な取材によって小説を書いており、 さながらルポタージュを読んでいるかのよう。 それは、 風景であり、 社会背景であり、 歴史であり、 人物描写が、リアルだから、なのである。 どこまでが実話? と、ついそう思ってしまう。 イランにおけるクルド人のゲリラを軸に、 日本人武器商人、 イラン国内の革命派、 そして、その人たちとつながる、 ロシア、イギリス、イラク………多様な人々。 それぞれの事情を抱えながら、 幻のクルド人の王国があったという、 マハバードへと人々は集まっていく。 西暦、 ペルシア歴、 イスラム暦、 それぞれが信じる時間の流れもまた違っている。 絶妙な人物描写と、 交錯する思惑と人間たち。 盛り上がるままに、下巻へ続く。 | ||||
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人々は、マハバートに集まってきていた。 運命の糸が絡みあるように、 折り重なっていく。 イラン革命防衛隊のサミル・セイフは、 幼きころから、 純粋にイマム・ホメイニの聖なる革命を盲信し、 風紀の乱れつつある革命防衛隊の、 綱紀粛正を願っていた。 クルド・ゲリラのハッサン・ヘルムートは、 抑圧され続けたクルドの独立のため、 そののろしを上げるべく、マハバード攻撃を目指していた。 複雑な過去を抱えた女シーリーンも、 ただ一つの思いを遂げるために、 マハバードに来ていた。 そして二人の日本人“ハジ”。 一人は、 武器商人として名高く、 クルド人たちの依頼に応じて、 大量のトカレフとともにマハバードに向かっていた。 もう一人は、 奇異な運命により片足を失い、 隠棲しつつも、 マハバードを中止していた。 そしていよいよ、決戦の火ぶたが落とされた。 後半は一気に読んでしまうのは、 やはり、 人物描写の豊かさのおかげだろう。 彼らが、何を話し、 何をしようとしているのか。 きっと、そのことを知りたいと思うのだ。 | ||||
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クルド関連の本を読んでまして、 日本のベストセラーも読まなければ、ということで。 思いのほか、ハードボイルドで、 そういう部分がちょっと苦手だったりしました。 作者は、 緻密な取材によって小説を書いており、 さながらルポタージュを読んでいるかのよう。 それは、 風景であり、 社会背景であり、 歴史であり、 人物描写が、リアルだから、なのである。 どこまでが実話? と、ついそう思ってしまう。 イランにおけるクルド人のゲリラを軸に、 日本人武器商人、 イラン国内の革命派、 そして、その人たちとつながる、 ロシア、イギリス、イラク………多様な人々。 それぞれの事情を抱えながら、 幻のクルド人の王国があったという、 マハバードへと人々は集まっていく。 西暦、 ペルシア歴、 イスラム暦、 それぞれが信じる時間の流れもまた違っている。 絶妙な人物描写と、 交錯する思惑と人間たち。 盛り上がるままに、下巻へ続く。 | ||||
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上巻はスピード感、ハードボイルド感たっぷりであったが、物語が進むにつれパワーダウンしたように思う。それでも、船戸作品は特上のストーリーを紡いでくれますが。 | ||||
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