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異邦人 fusion



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【この小説が収録されている参考書籍】
異邦人―fusion
異邦人―fusion (集英社文庫)

異邦人 fusionの評価: 4.00/5点 レビュー 9件。 Cランク
書評・レビュー点数毎のグラフです平均点4.00pt


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Amazonサイトに投稿されている書評・レビュー一覧です

※以下のAmazon書評・レビューにはネタバレが含まれる場合があります。
未読の方はご注意ください

全8件 1~8 1/1ページ
No.8:
(5pt)

タイムスリップの仕組みはややこしいが

解説者の菅聡子氏が、西澤保彦の小説の特徴は、シテュエーションミステリーの形であることと、ディベート形式の語りにあると述べている。今回の設定は、父親が殺される直前の23年前にタイムスリップすることである。主人公影二の姉は同性愛者であったが、料理屋の主人の父親が殺されたことによって、影二の大学進学を支えるために、恋人と別れ、板前の男と望まぬ結婚をすることになって仕舞ったのだ。父親の死を防ぐことによって、違う未来を作ることができるのか。姉のアパートで14歳の姉の恋人季里子と出会うのだが、非常に魅力的でミステリアスな女性として描かれている。彼女と次々と語り合うことによって、影二は姉と父への思いを振り返って、理解を深め、タイムスリップの意味までも突き詰めようとする。作者は、女性同性愛に関しても一石を投じている。
異邦人―fusion (集英社文庫)Amazon書評・レビュー:異邦人―fusion (集英社文庫)より
4087477797
No.7:
(5pt)

今までとは一味違ったタイムスリップ設定のミステリー

主人公が少年時代にタイムスリップする、西澤氏の初期SF設定ミステリーの延長上の作品だが、主人公周辺の家族の問題などを絡めて、今までのトリッキーさが先行していた西澤SFミステリーにはあまりないほろ苦い青春回顧物語としてもうまく機能している。
タイムスリップした主人公が昔に殺害された父親の死を阻止できるかというのが最大のミステリーとなっているが、シンプルながら、この種の時間遡及SFのパラドックスを効果的に活かした真相であり、伏線もあり、なかなか見事な仕掛けである。
異邦人―fusion (集英社文庫)Amazon書評・レビュー:異邦人―fusion (集英社文庫)より
4087477797
No.6:
(4pt)

あっ…

この本の各章のタイトル『初恋』『少女』『いいなずけ』『禁じられたあそび』『陽だまり』『夢のつづき』と、すべて村下孝蔵さんの楽曲のタイトルからなっています。その事実を、村下さんの曲を聴きながら読んでいて気付きました。
異邦人―fusion (集英社文庫)Amazon書評・レビュー:異邦人―fusion (集英社文庫)より
4087477797
No.5:
(4pt)

昔の話

 2001年に出た単行本の文庫化。
 タイムスリップものである。西澤作品らしく、奇想天外なお話でありながら、きちんとルールにのっとったミステリになっているところが凄い。
 また、ラストが感動的。きっちりと謎が解かれて、しかもそれがハッピーエンド(?)へとつながっていく。なかなかのカタストロフィ。
 全体としては、前半が『黄金色の祈り』、後半が『方舟は冬の国へ』に似ているような。上手いこと両作品を混ぜ合わせたような印象だった。
異邦人―fusion (集英社文庫)Amazon書評・レビュー:異邦人―fusion (集英社文庫)より
4087477797
No.4:
(4pt)

幻想に包まれた父子の和解

主人公が四国へ帰郷のため飛行機へ乗ろうとしたら、数十年前にタイム・スリップしてしまった...。作者得意のSF的設定を土台としたロジカル・ミステリと思いきや、本作は趣きが異なる。SFと言うよりは幻想小説である。
主人公は"異邦人"として数十年前の故郷に戻る。しかも、父が何者かに殺される数日前に。あからさまには書かれていないが、主人公と父との間には何らかの確執があった事が示唆される。父の命を救おうと主人公は必死の努力をする...。
遂には父との和解(=fusion)を果たす主人公。何か「暗夜行路」を思わせる主題だが、冒頭にも述べたように幻想的な雰囲気の中で物語が進行するので、押し付けがまさは感じない。
父との確執というのは、作者の実体験なのかもしれない。幻想的ストーリーが、逆に妙なリアリティを感じさせる異色作。
異邦人―fusion (集英社文庫)Amazon書評・レビュー:異邦人―fusion (集英社文庫)より
4087477797
No.3:
(4pt)

やっぱりこういうの♪

タイムスリップものが好きな私にはとっても満足な作品でした。やっぱりこういうのがおもしろいんだよーぅって言いたい!タイムスリップものは、タイムスリップ中のエピソードはもちろん、元の世界にもどってからのわくわくが何とも言えず、おもしろいので、そういう点ではこの作品はとても満足できました。
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4087477797
No.2:
(5pt)

西沢保彦テイスト満載

西澤保彦といえば、凄まじいまでのè«-理的なミステリで有名だと思う。事実、その通りなのだがそういうものã‚'求めている人は、ã"の作å"ã‚'読ã‚"でも余り面白いとは思わないだろう。十å...«ç•ªã®ï¼³ï¼¦ãƒŸã‚¹ãƒ†ãƒªã ãŒã€ã‚¹ãƒˆãƒ¼ãƒªãƒ¼ã®ç‚ºã«æ•¢ãˆã¦ãã†ã-たとはいえ、本格的なSFã‚'読ã‚"だã"とが無い僕(多くの人もそうだと思うが)にとって、謎解きとã-てはä¿-に言う「アンフェア」のようなæ°-がã-ないでもない。 ã-かã-、そã‚"なã"とはå...¨ãæ°-にならない程のç' æ™'らã-い物語である。特に同性愛とそれに対するå'¨å›²ã®ç›®ã€ãã®ç†è§£ã«é-¢ã-苦悩する主人å...¬ã€ãªã©ã‚'盛り込み、読è€...である僕é"ã‚'まさに「å•"è'™ã€ã-てくれるとã"ろなどだ。ミステリ作家の常とã-て、ã"ういった思想のã"とは余り知られてはいないのであろうが、彼はã"ういったã"とに対ã-非常に理解が深い。ä»-に「チョーモンイン(神麻å-£å­)シリーズ」の「幻æƒ'密室」でも、現代のç"·æ€§ä¸­å¿ƒç¤¾ä¼šã«ç"Ÿãã‚‹ç"·æ€§ã®è‹¦æ‚©(作å"ãŒä½œå"ãªã®ã§ã‚くまでも軽めだが)ã‚'テーマのひとつとã-ているが、僕などはã"の人に、本å½"に多くのã"とã‚'教わった。ファンならずとも多くの人に是非読ã‚"でほã-いと願っている。とはいえ、ã"ã"まで読むと相å½"å ...苦ã-い印象ã‚'å-ã'るかもã-れないが、今までのシã!ƒªãƒ¼ã‚ºã‚‚のとæ¯"べてã-まうと、多å°'悲観的な主人å...¬ã§ã¯ã‚るものの、決ã-てミステリ作å"ã«ã‚‚引ã'ã‚'とらない。ç' æ™'らã-いè«-理ミステリに、ジェンダーへの深い理解までã‚'持つ西澤保彦。とても羨まã-い。
異邦人―fusionAmazon書評・レビュー:異邦人―fusionより
4087752933
No.1:
(4pt)

タイムスリップ大好きです

故郷に帰る途中過去にタイムスリップをした影二、父親の殺された3日前に舞い戻り姉の恋人季里子に依って父の殺人事件の真実を知りそれを防ぐ、元の時代に戻った彼を待っていたものは.....SFサスペンス。タイムスリップ、タイムパラドックス、パラレルワールド大好きです
異邦人―fusionAmazon書評・レビュー:異邦人―fusionより
4087752933

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