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クレイジーヘヴン
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クレイジーヘヴンの評価:
書評・レビュー点数毎のグラフです | 平均点3.12pt |
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Amazonサイトに投稿されている書評・レビュー一覧です
※以下のAmazon書評・レビューにはネタバレが含まれる場合があります。
未読の方はご注意ください
全6件 1~6 1/1ページ
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「君たち・・・」を大変興味深く読ませてもらいました。で、略歴を見ると、なんと大藪春彦賞なんて 畑違いのスゴイ賞まで受賞してるじゃあーりませんか。なんという芸風の広さ!と感心して思わず 図書館で借りてきたのですが・・・。 ひとことで言って”ゴミ”だと思います。全く意味の無い理不尽な暴力シーンとセックス描写の連続。 主人公の人物設計もなにもないので、彼がどんなことをしでかしても全く共感できません。カタルシスも当然ありません。 (映画でしか知りませんが、かの「蘇る金狼」の主人公の”昼間は大人しい会社員、しかし夜は残虐な悪党”てな 設定を真似してるつもりかもしれませんが、そんなギャップもあるんだかないんだか判然としない中途半端な描写です) また、小さなことですが、作者は車好きでも有名らしく、主人公の車のことを最後まで「クルマ」ではなくいちいち「RX-8」と呼び続けるセンスの無さと言うか、ガキっぽさにはほとほとあきれ果てました。 | ||||
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このジャンルといっていいのか、犯罪、アウトロー小説によくある時代の商品、文化を詳細に描き出すことでリアリティを醸成するのを狙っているのかもしれませんが、2012年の今から、過去の作品を読んでみると、様々なアイテムの存在が今の時代に読み替えることを困難にしている。ファッション、車、TV番組、時代感。それぞれの瑣末な要素を巧妙にずらしていき時代を超えても 読者が現代の物語として読み直せることで、文学の命は長られるし、それこそ現代の情報のスピードと対峙する文学のあり方ではないでしょうか? そのうち、あのアイドルは今、のように恥らんだ世界観に塗りつぶされてしまいそうです。 | ||||
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垣根さんの本は、内容が非常に力強く、ほとんど読みましたが、この本だけは自分にはあまり響かなかったです。ついて行ける人だけ読んで欲しいという意図があるのかどうかわかりませんので、個人の好みかもいしれませんが、「サウダージ」と同様に読んだ後、あまりいい気分にはなりませんでした。 | ||||
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著者が自分の為だけに書いた小説――。読んでいてふとそう思った。物語の主人公に感情移入しながら熱い姿で執筆している著者の姿が、目に浮かぶようである。それほどまでに、この物語の主人公は著者と似通った属性を多く持っている(ように思えた)。過剰に荒んだ性衝動。売女への歪んだ愛。腹の底に蠢く暴力の予感。日本という国への侮蔑。そして・・・・アナルへの執着心。この本は垣根涼介という作家が持つイデアの集大成だと思う。ストーリー展開の生温さだとか、主人公のご都合主義的ヒロイズムはエンタメ小説として致命的ではあるが、著者の「なんちゃって自叙伝」だと思って読めば腹も立たない(と自分に言い聞かせてみる)。この小説を書くことで厄を落とせたはず!・・・とファンは作者の今後に期待すればいいと思う。 | ||||
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「ヒートアイランド」、「ワイルドソウル」と読んで完全にファンになったのですが、このままでは読者は減る一方でしょう。次々と書きたい作品を書き続けているようですが、読者がついてこれていませんよ!と言いたくなります。本作は、感情移入もままならず、どこで盛り上がればいいのかよく分からないし、一向に上がらないテンションに戸惑います。セックス描写だけでテンションを持続できると思っているなら考えが甘すぎる。恐らく作者が思っているほど読者に伝わるものもありません。ファンだからこそ厳しい見方になりますが、期待しているからこそです。「ヒート~」「ワイルド~」のノリが好きなら、本作はパスする手もありです。 | ||||
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この作品に限らず、作品の内容を簡単に伝えることは難しい。しかしミステリーファンの方々にはこの一言で伝わると思う。作者は着実に「馳化」している。「ワイルドソウル」は、本当に感銘を受けた作品で、すごい作家が出てきたものだと、「午前3時のルースター」にさかのぼり、作者の全作品を読んできた。しかし、残念ながら、徐々に「平凡な」作家になってきている。おそらく、本作品では、平凡なサラリーマンにおこる自己の崩壊・あるいは解放というようなことを書きたいのかもしれないが、なにぶんにも登場人物に感情移入できず、作品に気持ちが入り込めなかった。あえて、舞台装置を小さくして、登場人物の心情の変化に的を絞りたかったのかもしれないが、スケールの小ささのみが心に残った。少なくとも私が作者に求める作品像からはどんどんかけ離れていって行くのが残念だ。厳しい言い方をすれば、主人公が殺人を犯していなければ、「三文官能小説」である。同じ時期に出版された、「愚か者死すべし」「6ステイン」。同程度の金額を出すなら、このような上質な作品をお薦めしたい。 | ||||
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