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青年のための読書クラブ
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青年のための読書クラブの評価:
書評・レビュー点数毎のグラフです | 平均点3.98pt |
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Amazonサイトに投稿されている書評・レビュー一覧です
※以下のAmazon書評・レビューにはネタバレが含まれる場合があります。
未読の方はご注意ください
全31件 21~31 2/2ページ
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聖マリアナ学園という女子校の100年の歴史、それも正史から削除された裏の歴史の断片を切り取った5つの短編は、赤い色に彩られている。同じく、黒にも隈取られているのであるが、この赤の色合いが際立つほど、面白い話であったと私は感じた。 群れの規格から外れた醜さは、自我を形成し、他から己を屹立させる契機として働く。その醜さは、たいていは身体的で外見的な特徴でありすぎることなのだが、その表現がえげつない。しかし、作者に愛情はある。群れに同化しない人々を見守る物語なのだから。 時間がいくら流れ、時代が変わり、人々は過ぎ行く客に過ぎなくとも、さして変わらぬ人の性。政治や流行、マスコミとは無縁に、読書と中立、目立たぬことを愛するへんなやつらの習慣と振る舞いは、少しずつ姿を変えようとも、きっと連綿と続いていくのである。 | ||||
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聖マリアナ学園という女子校の100年の歴史、それも正史から削除された裏の歴史の断片を切り取った5つの短編は、赤い色に彩られている。同じく、黒にも隈取られているのであるが、この赤の色合いが際立つほど、面白い話であったと私は感じた。 群れの規格から外れた醜さは、自我を形成し、他から己を屹立させる契機として働く。その醜さは、たいていは身体的で外見的な特徴でありすぎることなのだが、その表現がえげつない。しかし、作者に愛情はある。群れに同化しない人々を見守る物語なのだから。 時間がいくら流れ、時代が変わり、人々は過ぎ行く客に過ぎなくとも、さして変わらぬ人の性。政治や流行、マスコミとは無縁に、読書と中立、目立たぬことを愛するへんなやつらの習慣と振る舞いは、少しずつ姿を変えようとも、きっと連綿と続いていくのである。 | ||||
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舞台は都心山の手にある、幼稚舎から大学まで備えた名門 聖マリアナ女学園。 クラブ活動には二つの花形、生徒会と演劇部がある。 6月に行われる聖マリアナ祭では毎年、投票によって全学生の憧れの「王子」が選出され、 例年であれば、いずれかのクラブから美少女が選出されていた。 しかし、1969年、学園のはみ出し者の集まり「読書クラブ」から 「王子」が選出されるという歴史的珍事が起きる。 1969年から2019年まで、読書クラブのメンバーがおこす 5つのエピソードが、それぞれ古典小説になぞらえながら展開されていく。 ひたすら共学だった私には未知の領域、女子高。なかなか面白かったです。 主役にはなることが無いと思われていた、本人も思っていた少女が、 あることをきっかけに加速度的に脚光を浴びていく展開は痛快です。 きちんと幕引きされる終わり方も爽快でした。 | ||||
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お嬢様学校にて行われる「青年」を選出するイベント。 女性の花園にて必要とされる憧れの存在。 学園はそこにいつも注目をしている。 その注目とは一線を課して、密やかにでも確実に存在する「読書クラブ」 活動こそじっくりとしているが、 学園の正史には載らない裏正史ともいうべき文書を残し続け、 その存在を確固たるものにしている。 物語としてじっくりと味わいたい一冊。 | ||||
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お嬢様学校にて行われる「青年」を選出するイベント。 女性の花園にて必要とされる憧れの存在。 学園はそこにいつも注目をしている。 その注目とは一線を課して、密やかにでも確実に存在する「読書クラブ」 活動こそじっくりとしているが、 学園の正史には載らない裏正史ともいうべき文書を残し続け、 その存在を確固たるものにしている。 物語としてじっくりと味わいたい一冊。 | ||||
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舞台は都心山の手にある、幼稚舎から大学まで備えた名門 聖マリアナ女学園。 クラブ活動には二つの花形、生徒会と演劇部がある。 6月に行われる聖マリアナ祭では毎年、投票によって全学生の憧れの「王子」が選出され、 例年であれば、いずれかのクラブから美少女が選出されていた。 しかし、1969年、学園のはみ出し者の集まり「読書クラブ」から 「王子」が選出されるという歴史的珍事が起きる。 1969年から2019年まで、読書クラブのメンバーがおこす 5つのエピソードが、それぞれ古典小説になぞらえながら展開されていく。 ひたすら共学だった私には未知の領域、女子高。なかなか面白かったです。 主役にはなることが無いと思われていた、本人も思っていた少女が、 あることをきっかけに加速度的に脚光を浴びていく展開は痛快です。 きちんと幕引きされる終わり方も爽快でした。 | ||||
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嗜好する世界観は退廃・耽美と言ってしまえるが ゴシックな鎧の内面はことのほかユーモラスであり その意外に健康的な横顔はたいへん微笑ましい。 ケレンが多すぎて、作品として 『少女七竈と七人の可愛そうな大人』 に劣後する点は否めないが、 このキュートさは憎めない。 | ||||
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嗜好する世界観は退廃・耽美と言ってしまえるが ゴシックな鎧の内面はことのほかユーモラスであり その意外に健康的な横顔はたいへん微笑ましい。 ケレンが多すぎて、作品として 『少女七竈と七人の可愛そうな大人』 に劣後する点は否めないが、 このキュートさは憎めない。 | ||||
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名門お嬢様女子高を舞台に、作者得意の伝奇小説が繰り広げられる。女子高という特殊な小社会で、宝塚歌劇のような物語が語られる。うらぶれもののアウトロー集団「読書クラブ」の歴代部員が中心人物だ。 パロディーめいた語り口が独特で面白い。 | ||||
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いいよ、これは。 映画『桜の園』の中原俊、少女マンガの大島弓子の世界だ。 つまりは、女であることを受け入れられない時期の感性を描き出している。 最近でこそ同一何とかかとかいって、市民権を得ているわけだが、当時はなかったわけです。 次作も期待。 | ||||
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いいよ、これは。 映画『桜の園』の中原俊、少女マンガの大島弓子の世界だ。 つまりは、女であることを受け入れられない時期の感性を描き出している。 最近でこそ同一何とかかとかいって、市民権を得ているわけだが、当時はなかったわけです。 次作も期待。 | ||||
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