■スポンサードリンク
人格転移の殺人
新規レビューを書く⇒みなさんの感想をお待ちしております!!
人格転移の殺人の評価:
書評・レビュー点数毎のグラフです | 平均点3.83pt |
■スポンサードリンク
Amazonサイトに投稿されている書評・レビュー一覧です
※以下のAmazon書評・レビューにはネタバレが含まれる場合があります。
未読の方はご注意ください
全26件 1~20 1/2ページ
| ||||
| ||||
---|---|---|---|---|
とても面白かったです。 | ||||
| ||||
|
| ||||
| ||||
---|---|---|---|---|
ミステリーとSFの融合技! タイトル通り、登場人物たちの人格が交換されてしまうという設定なのですが、一見トンデモ設定と見せかけてその現象が起こる説明や過程、付加条件などけっこうしっかり解説しているので、なんでもありな設定で推理なんてできない!とはならないはず。 そして相変わらずこの作家の書く人物は面白いです。七回死んだ男でも思ったことですが殺人事件が起こっても重苦しくならず、かといって人間味を失うこともなく絶妙なバランスでコミカルさを保っています。くせになる人物造形。 クローズドサークルで起こる連続殺人ですが、一人一人殺されて生き残った人間は恐怖に戦き人間不信にみたいな描写はないです。あっさり終わるというか知らないうちにすべての殺人が終わってるのでその部分はちょっと拍子抜けでした。 しかし謎解きは二転三転して最後になるほど!と思わせられます。まるで洋画一本見終わったかのような印象的な結末もポイント高いです。満足感のある一冊! | ||||
| ||||
|
| ||||
| ||||
---|---|---|---|---|
クローズドサークルものが好きなのだが、CCという感じはしなかった。 展開がめまぐるしく、絶海の孤島や吹雪の山荘にあるような恐怖感といったものは 殆どなかった。純粋に推理モノという感じである。 なぜ、なぜを考えながらすらっと読めて面白い。 「人格転移」という特殊な事情で、登場人物の動きが私の貧困な脳味噌には 理解しづらいため、気づいたら手元のノートに図を描いている。そんな一冊。 動機部分が星ひとつマイナス。 | ||||
| ||||
|
| ||||
| ||||
---|---|---|---|---|
西澤氏の初期作の中でもSFミステリーとして七回死んだ男と並んで評価と人気の高い代表作と言える作品。 6人の人格と体が入れ替わる、しかも一度だけkじゃなくて規則的に何回も違う体と入れ替わるという複雑過ぎる設定で、しかもそれを映像でもなく小説でやるのだから、人物A(=人物B)というような苦肉の策的人称の表記が展開される。 正直、途中の目まぐるしく入れ替わる中での連続殺人は一体誰が誰になっているのか把握して読むのが大変だが、そこらへんはそれなりに流して読んでいても、最後の落ちは非常に物語の根幹に関わる大きなネタなので、完全に途中経過を把握してなくても効果的に作用するので、最後まで読んでほしい。 | ||||
| ||||
|
| ||||
| ||||
---|---|---|---|---|
ノベルス版の初版で読んで以来十数年ぶりの再読になります。 読み始めると、前半の大部分は設定説明と登場人物の説明に終始し、中盤での事件はあっさりと終わり、あとはその考察と後日譚がえんえんと続きます。 ロジックは非常に面白くて、謎がすっきりと収まるところは非常に読後感もよいです。後味の良さでは作者の初期作品群の中でも上位でしょう。 ただ、肝心の事件が中盤であっさりと発生してすぐに終わってしまうので、読者はまるっきり訳が分からず、頭に?を浮かべながら読んでるうちによくわからないうちに終わってしまうという印象になります。もちろん、そのあとにすっきりと解決してくれるわけですが、もうちょっと中盤の展開をのばして、主人公たちが試行錯誤しつつ生き延びるためにあがく展開にした方が話が盛り上がるんじゃないかなぁ、と思わなくもないので☆ひとつマイナスしてみました。 とはいえ、作者の初期のSFミステリ群の中では完成度の高い作品で、「7回死んだ男」あたりを気に入った人には素直にお勧めです。 | ||||
| ||||
|
| ||||
| ||||
---|---|---|---|---|
西澤保彦さんは好きな小説家の一人です。今まで、彼の書いた作品はたくさん読んできました。その中でも、これは最高峰です! 緻密に練られたSF設定と、素早い展開。そして衝撃の事実。最高のエンディング。どれを取っても、よく出来ています。ただ、設定が少し複雑なので、話の流れを追うのに頭を使います。けれど、それも楽しかったです。 | ||||
| ||||
|
| ||||
| ||||
---|---|---|---|---|
SFとミステリーの相性の良さについてはいろいろ例はあるでしょうが、ミステリーと銘打って出されているものについては西澤保彦さん以上の作品はないと思います。人格転移というSFとしては使い古されたテーマであっても西澤さんの手にかかれば一級品のエンターテイメント作品になります。トリックの仕掛けは「7回死んだ男」でもそうでしたが単純でありながら読者の盲点をつくもので、非常に美しいものになっています。また登場人物も魅力的で長編一本のみにしてしまうのはもったいないほどです。人格転移がいつ起こるかわからない、という設定が作品にスピード感を与えており、リーダビリティも高いです。 | ||||
| ||||
|
| ||||
| ||||
---|---|---|---|---|
これは中々いい!主人公の可愛い!ヒロイン魅力的!とにかく面白い! | ||||
| ||||
|
| ||||
| ||||
---|---|---|---|---|
とても良かったです。 なにが?って聞かれたら、 ストーリーが良かったって答えます。 | ||||
| ||||
|
| ||||
| ||||
---|---|---|---|---|
人の中身が入れ替わる不思議なマシンが生む殺人事件と人生の悩み。 殺人事件の不思議さと、その謎解き。 マシンの不思議さと、その謎解き。 大甘な恋愛エピソード。 それらをすごく楽しみました。 古くならない普遍さを感じました。 | ||||
| ||||
|
| ||||
| ||||
---|---|---|---|---|
10年以上前に読んだ記憶がありますが、とにかく面白かったです。 人格がどんどん入れ替わって行くので頭で誰が誰かを整理するが少し大変ですが。笑 読み始めたらやめられなくて一気に読んでしまいました。 | ||||
| ||||
|
| ||||
| ||||
---|---|---|---|---|
あちこちの書評が良かったので読んでみたら、SFファンタジーな設定に「無理かも」とがっかりしたのもつかの間、キャラ立ちしている登場人物たちとテンポよく読める文章に引きずり込まれ、読むのが止まらなくなりました。人格転移というファンタジー設定ながらルールは遵守されていて、よくある多重人格ネタのような何でもあり感はなく、しっかり本格で謎解きも納得、意外な犯人にぞっとしました。登場人物たちのやりとりも楽しいし、何よりも、ハリウッド映画のような鮮やかな幕切れは感動もんです。あまりにも感動したので、レビュー書いちゃいました。最後は幸せな気持ちになりますよ! | ||||
| ||||
|
| ||||
| ||||
---|---|---|---|---|
突然の大地震に見舞われ、六人の男女が逃げ込んださきは、 〈入れ替わりの環(スイッチ・サークル)〉という人格転移装置。 六人は、一定法則のもと、人格が別の肉体に移行し ていくマスカレードという現象を繰り返す羽目になる。 やがて起こる連続殺人。果たして犯人は、誰の人格なのか? ミステリには、《顔のない死体》という定番の趣向があります。 作中で顔が損壊した死体が出てきた場合、被害者と犯人が入れ替わっている、 というのが、最も基本的なパターンなわけですが、本作では、SF的設定のもと、 そのパターンのアレンジが行われたと言えます。 六人の登場人物の人種や性別、そして語学力は、それぞれ異なっており、 どの人格が誰の肉体に入っているかは、かなり判りやすく描かれています。 しかし、そこに作者による巧妙なミスリードが仕掛けられているのです(特に、 語学力というファクターがポイント)。 犯人が誰の人格であるかは直感的にわかる人も多いと思いますが、 犯人を犯行に駆り立てる状況設定や動機、そしてレッド・へリングの 造形などに作者の丁寧な仕事ぶりがうかがえ、単なるフーダニットに とどまらない傑作となっています。 | ||||
| ||||
|
| ||||
| ||||
---|---|---|---|---|
ミステリというか、普通に物語の全てが面白い。ぎっしり詰まっていて全く退屈しない。 それが西澤さんの作品の良いところ。トリックだとかそんな事は些事に思えてくる。 西澤さんの作品は読後感が味気なかったり、後味が悪いものも少なくない。 しかし、この作品は数少ない感動的なラストを迎える。 そのあまりの完成度は、満足する他選択肢はないと言っても過言ではない。 是非一読を! | ||||
| ||||
|
| ||||
| ||||
---|---|---|---|---|
西澤さんの作品はSF的な舞台設定を用いて、本格的なミステリを書くという独特な物……に見えるけれども、「絶海の孤島」やら「嵐の山荘」といったミステリ定番の舞台も言ってしまえばSF的な舞台となんら変わりないので、そういった舞台設定にだまされることなく純粋に素直に楽しめば良いのでは。 「人格転移の殺人」は意識が他人の器に入れ替わるという機械で起こった殺人劇を徹底的にフーズダニット(誰がやったか)に絞って描ききっている。 一人死ぬたびに本当ならば「誰」は分かりやすくなるはずが、人格転移という設定を使って「誰」かは最後まで分からない。実に巧い。 徹底的に楽しみました。 | ||||
| ||||
|
| ||||
| ||||
---|---|---|---|---|
これでいいのだ〜ってな感じの無責任な設定なんですね、うん。タイトル通り人格が転移した 者同士の中で殺人が起こっちゃってビックラ仰天なんですね、うん。 ミステリにしてはどんでん返しが弱い、パズルにしては凝りすぎ馬鹿、SFにしては神秘性に 欠ける、尚且つ人物の心理描写が気持ち悪いこの作者の魅力は何かというと云うまでもなく その発想(=素材)な訳だが、それにしたってもっと幾通りも面白い話(過程)に仕上げれる だろうし、じゃ結局何が好くて読むかと云うとその悟り具合っていうの?俺はわかってるんだ ぜ!!的な小話とオチがいいんですね、ハイ。 ただ、それが鼻持ちならないと思った瞬間に繋がったらもう崩落だけどね(過程が)。 いや、だからどういうタイプの人間が好む小説かというと知的な馬鹿が好むんだよな(ここ でいう知的とは結果主義と経過主義の違いが判る頭の事)。まあそういうことだ。 | ||||
| ||||
|
| ||||
| ||||
---|---|---|---|---|
これでいいのだ〜ってな感じの無責任な設定なんですね、うん。タイトル通り人格が転移した 者同士の中で殺人が起こっちゃってビックラ仰天なんですよ、うん。 あくまでミステリとして捉えたとき好みはわかれる。作者自身あまりに縛られないひとつの達成した 存在だったことは間違いないんだけどね。 すべては設定の面白さ。緻密なるがゆえに面白い。しかし緻密なるがゆえにどうにでもなる | ||||
| ||||
|
| ||||
| ||||
---|---|---|---|---|
1996年に講談社ノベルスとして出たものの文庫化。 読み終わってみると、設定がすべてということが良く分かる。どうして舞台をアメリカに選んだのか、登場人物たちはなぜこのメンバーなのか。考え抜かれた作品で、構成の上手さにうならされた。 最近の西澤作品の、いい加減な思いつきだけで書いた駄作とは大違い。 粗製濫造をやめて、この頃の作者にかえって欲しい。 | ||||
| ||||
|
| ||||
| ||||
---|---|---|---|---|
とっても面白かったです!! 人格が変わりだしたら、読むことを止められませんでした! 『肉体はそのままで人格だけが入れ替わる装置によって、 6人の人格が入れ替わってしまう。 その人格は6人の間だけで不定期にどんどん入れ替わっていき… そして、閉ざされた場所で連続殺人事件が起こる。』 入り口は、ものすごくSF風なのだけど、謎解きは至ってロジカル! そして、肉体と人格が別々なため、目の前で殺人が起きていても、 誰が殺されて、誰が殺しているのかさえわからない・・・ 頭がコンガラがって知恵熱が出そうでした。 でもその苛々を気持ち良く楽しめる、 メモ用紙と筆記用具携帯必至のミステリーです。 ただ動機の点でイマイチ納得出来なかったので、−★です。 | ||||
| ||||
|
| ||||
| ||||
---|---|---|---|---|
賛否両論あるだろうけど、すっごくおもしろい! ムダなものをそぎ落とし、 謎解きの面白さだけで勝負している、ある意味「名作」だと思います。 「傑作」と言われてるミステリーは、 人間ドラマとか、社会的背景だとか、 事件とはなーんにも関係ない話が、 たいがい絡まってきますよね。 でもこれには一切、そういう「おまけ」がないんです。 SFめいたありえない突飛な設定によって、 ただ、「謎解き」の要素だけが、話の結末を左右する。 いったい誰が死んだのか、そして誰が殺しているのか…? 混乱きわまる事態を、 残された状況と記憶だけを手がかりに、 ひとつひとつ解きほぐしていく過程がおもしろすぎ! そう、これはまさに純粋な「謎解き小説」なのです。 とって付けたように見えるオチも、 きちんと根拠があって、ホントによくできてると思う。 突飛と言うにはあまりにも緻密に計算されたこの世界観、 普通なら絶対思いつかないですよ。 間違いなくこの人、すごい才能の持ち主。 | ||||
| ||||
|
■スポンサードリンク
|
|
新規レビューを書く⇒みなさんの感想をお待ちしております!!