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(短編集)
生と死の幻想
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生と死の幻想の評価:
書評・レビュー点数毎のグラフです | 平均点3.75pt |
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Amazonサイトに投稿されている書評・レビュー一覧です
※以下のAmazon書評・レビューにはネタバレが含まれる場合があります。
未読の方はご注意ください
全4件 1~4 1/1ページ
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とても楽しく読みました。 「闇のむこう」の最後では泣けてしまいました。あれ思い出しました。三島由紀夫さんの「荒野より」の最後のフレーズ。「自分もいつかはあの男だった(荒野にいた)」。主人公は、闇にほど近くにいる存在と、歴然と生の場所に立つはずの自分を重ねて涙します。 鈴木さんの小説にはいつも、独特の感じがあります。自分がいる世界は、全体のたった半分(?)の世界なんだという認識があって、あと半分は真っ暗だという感覚が、読んでいるこちらにも伝わってきます。自分が愛するものが、ふと真っ暗闇に消えていきはしないかという恐怖、愛する人がそっちへ消えていけば自分もそっちへ側へ行ってしまうかもしれない、消えてしまいたいという衝動、常に危うい感覚が全体を支配しています。 ちょっと間違えたらハードボイルドなアクションストーリ(ヒロイズム)になってしまわないかなと思う路線ですけど、闇を常に引き立たせるような書き方なので、読んでいてとても心地いいです。 「紙おむつとレーサーレプリカ」もよかったな。「キーウェスト」も何だか気持ち悪くてよかった。 | ||||
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男というより父親というものの想いがテーマになっているような短編集です オカルト系が有名なこの作者ですが、本作は 妻や子供を守る父親の覚悟 というものを強く感じられます。ストーカーに付きまとわれる妻、襲い来る ものたちに立ち向かう父親...昨今のニュースを見ると本当にこういう存在は 珍しくなってきていると思いますが何となく心に残るものを感じました。 | ||||
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鈴木光司氏、といえば「リング」「らせん」といったホラーの名手という印象ですが、短編には文学的にも粒のそろったものがありますね。 本書は作者が「父」の立場で社会との折り合いを付けていく話が主流になっています。 この手の作品は他に例を見ないような気がします。 守るべきものがあるなかで、男性的な「怒り」をどう納めていくのか、女性の子持ちの身としては非常に興味深く読みました。 ホラーは読んだことがないけれど、鈴木氏,いいおとうさんなんだぁ〜、とちょっと嬉しくなりました。 | ||||
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最初は、宗教じみた本だと思っていました。が、ごくごく普通の短編集だと気が付いたときは、ほっとしました。内容は、1・4・6話目が、「男の怒り」みたいな感じの話で、他が不思議な話?でした。感想を率直に述べますと、1話目の「紙おむつとレーサーレプリカ」まででしたね。リングシリーズを期待して読んだのですが、意外にリアルな感じだったので、面白かったです。ただ後半にだらけた感じがあって、話の感じや、設定がかぶってる所(わざとかもしれないですが)もあり、正直疲れました。本の裏側に書いてある説明に、「新世代ベストセラー作家が放つ問題作」とありますが、そこまでの印象は受けませんでした。まあ普通ですね。 | ||||
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