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(短編集)
生と死の幻想
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生と死の幻想の評価:
書評・レビュー点数毎のグラフです | 平均点3.75pt |
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Amazonサイトに投稿されている書評・レビュー一覧です
※以下のAmazon書評・レビューにはネタバレが含まれる場合があります。
未読の方はご注意ください
全2件 1~2 1/1ページ
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とても楽しく読みました。 「闇のむこう」の最後では泣けてしまいました。あれ思い出しました。三島由紀夫さんの「荒野より」の最後のフレーズ。「自分もいつかはあの男だった(荒野にいた)」。主人公は、闇にほど近くにいる存在と、歴然と生の場所に立つはずの自分を重ねて涙します。 鈴木さんの小説にはいつも、独特の感じがあります。自分がいる世界は、全体のたった半分(?)の世界なんだという認識があって、あと半分は真っ暗だという感覚が、読んでいるこちらにも伝わってきます。自分が愛するものが、ふと真っ暗闇に消えていきはしないかという恐怖、愛する人がそっちへ消えていけば自分もそっちへ側へ行ってしまうかもしれない、消えてしまいたいという衝動、常に危うい感覚が全体を支配しています。 ちょっと間違えたらハードボイルドなアクションストーリ(ヒロイズム)になってしまわないかなと思う路線ですけど、闇を常に引き立たせるような書き方なので、読んでいてとても心地いいです。 「紙おむつとレーサーレプリカ」もよかったな。「キーウェスト」も何だか気持ち悪くてよかった。 | ||||
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鈴木光司氏、といえば「リング」「らせん」といったホラーの名手という印象ですが、短編には文学的にも粒のそろったものがありますね。 本書は作者が「父」の立場で社会との折り合いを付けていく話が主流になっています。 この手の作品は他に例を見ないような気がします。 守るべきものがあるなかで、男性的な「怒り」をどう納めていくのか、女性の子持ちの身としては非常に興味深く読みました。 ホラーは読んだことがないけれど、鈴木氏,いいおとうさんなんだぁ〜、とちょっと嬉しくなりました。 | ||||
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