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ベルカ、吠えないのか?
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ベルカ、吠えないのか?の評価:
書評・レビュー点数毎のグラフです | 平均点4.06pt |
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Amazonサイトに投稿されている書評・レビュー一覧です
※以下のAmazon書評・レビューにはネタバレが含まれる場合があります。
未読の方はご注意ください
全8件 1~8 1/1ページ
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発想、構想、小説的想像力、文章、凄い良いのだが、他の人も書いているように長い。作者は20世紀という歴史に挑んだというのだが、その20世紀の説明が、教科書通りで不要にさえ感じてしまう。イヌとヤクザの娘の話はよかった。それだけで構成できるのではと思えた。この作家の他の作品もそうなのだが、未だ通読できず。。自分が未熟なのか。もっと長い阿部和重は読めるのだが、相性の問題か。 | ||||
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たぶん良い作品なのでしょうけれども、私には読む力がありませんでした。 | ||||
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こんな小説読んだ事ない! 過去のどの小説にも似てないし、将来も同タイプの小説は出ないだろう。 まさにオンリーワン。 日本軍によってキスカ島に残された四頭の軍用犬たち。 彼らを始祖として世界中に散らばった子孫の犬たちの物語。 ある犬は軍用犬として戦い続け、ある犬は美を競うドッグショー用の犬となり、ある犬は狼と交わり野生を生きる。 それぞれの人生(犬生?)を時代を下りながら描いていく。 特にソビエト連邦のスターリン、フルシチョフ、ブレジネフ、アンドロポフ、チェルネンコ、ゴルバチョフといった指導者ごとの時代によって翻弄されてきた犬たちの物語は面白い。 こういう形式の小説もあるんだと、その斬新な手法に感動した。 ただ、もう少し個々のエピソードを詳しく読みたかったなという思いはある。 戦争の世紀を駆け抜けた犬たちとそれに関わった人達を描いているのだが、スピード感、疾走感を重視しているため個々のエピソードの掘り下げは弱い。 プロレスラーとマフィアの2つの顔を持つ怪犬仮面の物語は面白かっただけに、もうちょっと読んでいたかった。 今までにない小説だけに戸惑いもあり評価は難しい。 面白かったの半分、戸惑い半分というところで★3個にしておく。 独自性、オリジナリティはずば抜けてる。 | ||||
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2006年 このミステリがすごい! 国内編第7位 2005年 闘うベストテン 国内編第5位 古川日出男さん『ベルカ、吠えないのか?』は犬三昧の小説である。 ミステリってことと、タイトル、そしてカバーイラストから勝手に警察犬の物語と思っていたらば、全く違っていた。 本作品では、1943年 キスカ島(日本領としての鳴神島)に取り残された4頭の軍用犬 北、正勇、勝、エクスプロージョンの系譜が50年にわたってつづられていく。アメリカへ、ロシアへ、中国へ。犬たちの子々孫々がどのような運命をたどるのかを追っていくのだ。 「イヌよ、イヌよ、お前たちはどこにいる?」 離れ離れになった兄弟、子らが、国境を超えて交差するというドラマを折込みながらストーリーは展開する。 本作品のあらすじを書きあらわすのは難しい。犬たちの生きざまの周辺に、それに関わる人々のエピソードが絡みついている印象だ。本作品の主軸というか方向性がどこにあるのかよくかわからないのが正直なところ。僕にはどうにも読みづらかった。ちょっと読むのに時間を空けちゃうと、どれがどの犬のことだったかわからなったりする。 古川日出男さんの文章はお気に入りなんだけど、本作品には戸惑いを覚えてしまったな。 | ||||
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2006年 このミステリがすごい! 国内編第7位 2005年 闘うベストテン 国内編第5位 古川日出男さん『ベルカ、吠えないのか?』は犬三昧の小説である。 ミステリってことと、タイトル、そしてカバーイラストから勝手に警察犬の物語と思っていたらば、全く違っていた。 本作品では、1943年 キスカ島(日本領としての鳴神島)に取り残された4頭の軍用犬 北、正勇、勝、エクスプロージョンの系譜が50年にわたってつづられていく。アメリカへ、ロシアへ、中国へ。犬たちの子々孫々がどのような運命をたどるのかを追っていくのだ。 「イヌよ、イヌよ、お前たちはどこにいる?」 離れ離れになった兄弟、子らが、国境を超えて交差するというドラマを折込みながらストーリーは展開する。 本作品のあらすじを書きあらわすのは難しい。犬たちの生きざまの周辺に、それに関わる人々のエピソードが絡みついている印象だ。本作品の主軸というか方向性がどこにあるのかよくかわからないのが正直なところ。僕にはどうにも読みづらかった。ちょっと読むのに時間を空けちゃうと、どれがどの犬のことだったかわからなったりする。 古川日出男さんの文章はお気に入りなんだけど、本作品には戸惑いを覚えてしまったな。 | ||||
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作者によれば、この作品は「想像力の圧縮された爆弾」とのことです。うーん、文庫版で400ページ近く、結局最後まで読まされてしまったけれど、読みながら何度か、「軍用犬の歴史」とか「宇宙開発競争史」といった手頃な本があれば、そっちの方が面白いかもと思ったのも事実。そのリアルな歴史を再構成して肉付けするのが「想像力」だと思いますが、時代の進行とともに、犬たちが移動し、次々に代替わりしていく構成はやはり分かりにくいような気がします。その分かりにくさを乗り越える、この本でしか書けなかったものがもっと明確に現れればすごい「爆弾」になったのでしょう。ソ連の元秘密部隊の老人とか、人質になっているヤクザの子供の少女とかのキャラクターは面白いし、細部は面白いところもあるのですが。あと、犬が話すということについては、どうなのかな。動物ファンタジーではないのだから、人間の作者が動物に言葉で話をさせてしまっていいのか、ちょっと考えどころです。 | ||||
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このミステリーがすごい!でトップ10に入ってたので買ってみたのだが、昔の週刊少年ジャンプ「銀牙」なみの犬のストーリーで、面白い部分もあったのだが、もっと一匹の犬に焦点をあてて深く描いてもらいたかった。また、ラストへの繋がりがなかったように思えた。パーツパーツは面白かったので、犬だけの冒険劇とか、犬を使った復讐劇とか、もっとスマートな展開でもよかったような。素人がぬかしてゴメン。 | ||||
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「これはフィクションだってあなたたちは言うだろう。 おれもそれは認めるだろう。でも、あなたたち、 この世にフィクション以外のなにがあると思ってるんだ?」この挑発的な前口上。虚構小説ほぼ手に取らぬが受けて立たん。さて。 一九四三年。キスカ島を撤収した日本軍が四頭の軍用犬、つまり、 北、正勇、勝、エクスプロージョンを置き去りにした事から始まる 二十世紀=戦争の世紀を壮大に描いたクロニクルが幕を開ける。 交配、性交、暴行に拠り綿綿縷縷と連なる犬の相関図。 アリューシャン、アラスカ、ハワイ、サモア、米国本土、メキシコ、 日本、朝鮮、中国、ヴェトナム、アフガン、ソ連〜ロシアと、 広範点在と拡がる舞台にあるのは必ずや人間戦争。 人間は? 噛殺される者、喰らわれる者、屍と化す者に。犬に拠って。 KGB、米軍、マフィア、ヤクザ、ゲリア、コマンドが暗躍するも、 名を持つ人間は無し。今際に発すは。声にもならぬ呻きのみ。 犬は? 軍用、種犬用、麻薬探知用、往路なき宇宙用に。人に拠って。 DED(dog eat dog)、ストレルカ、そしてベルカ、 名を持たぬ犬は無し。殺めの際は。決して吠えず。 そして。名を持たぬ人間も。名を持つ犬も。 地球の方方で殺戮、虐殺、仇討、一掃、共喰いを重ね、 果たして物語りは終いに向うに従い誠巧みに収斂。 さて、その結末やいかに…。 表題、装丁は誠秀逸。表紙など、絶妙なジャケ写も賞賛された BLUR「PARK LIFE」を彷彿、故に触手を伸ばした次第。 犬物語と思うなかれ。涙愛情感動頂戴な類との先入観、痛い目に遭う。 只、体言止、散文的、硬派な文体の多用には少々辟易。 以上を鑑みた読了評価は…。 読むに損はなし。犬と戦争と舞台の相関図を自筆すれば得策か…。 果たして。ベルカは、吠えたのか? 「うぉん」 | ||||
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