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西の魔女が死んだ
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西の魔女が死んだの評価:
書評・レビュー点数毎のグラフです | 平均点4.20pt |
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Amazonサイトに投稿されている書評・レビュー一覧です
※以下のAmazon書評・レビューにはネタバレが含まれる場合があります。
未読の方はご注意ください
全404件 221~240 12/21ページ
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私の大学の園芸療法を学ぶ学生達はこの本を読んでいる。 中学生、特に女性はとても多感で繊細である。 主人公は不登校となった中学生の女の子まい。 少女の繊細な心理と、 リハビリテーションのような祖母との田舎暮らしを細かく描いている。 この物語の軸は「癒し」なのではないかと思う。 草木との触れ合い。自分なりのリズムで生きられる環境。 健康的な食事。シンプルな人間関係。 それらによってまいの心は癒されていきます。 でも・・・・そんな環境の中でも変わらないモノ。癒されないモノがあって。 そこをつぶさに描いているのも綺麗事じゃなくて良い。 生き辛さを感じた時、ふと読み返したくなるそんな本です | ||||
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主人公のまいちゃんと 「西の魔女」こと母方のおばあちゃんとの 心の交流を描いた物語。 中学生になってまもない頃、 あることがきっかけで学校へ行けなくなった主人公は、 田舎でスローライフな暮らしをしている英国人のおばあちゃんのもとで、 しばらくの間一緒に過ごすことになります。 ワイルドストロベリーのジャムを作り、 毎朝産みたての鶏の卵を取りに行き、 庭で育てているハーブをちぎって料理を作る。 シーツやタオルを綺麗にたたんで収納する。 毎日きちんとベッドメイクをして、食事を摂って、 早寝早起きをする。 そんな生活=魔女修行をするうちに、 朝食も食べられず、早起きすらもできなかったまいちゃんは、 自分の意思で自らの生活を変えていけるようになります。 このお話での【魔女修行】とは、 その人が持つ素質を伸ばし、アンテナの張り方を覚えること。 自分で考えて自分で決めるということ。 簡単そうに見えて簡単ではないけれど、 難しそうに思えても決して難しいことではないことを 日々積み重ねていくこと。 やがてまいちゃんは、両親との日常に戻って行きます。 ふとしたことから抱えてしまった おばあちゃんとのわだかまりを溶かしきれないまま***。 そしてそのまま再び顔をあわせることもなく おばあちゃんは亡くなってしまいますが、 彼女の魂は最期に、まいちゃんの心を救いました。 清々しくあたたかい空気が流れている作品です。 | ||||
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庭園やジャム作りなどの、日本じゃないような美しい情景描写。 その世界にいつのまにか入りこんでしまう。 ラストは号泣という感じではないけど、 じんわり泣けた。 誰かに愛される喜びを感じられる本。 | ||||
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不登校、孤独感、死に対する恐れ。 主人公まいの悩みは、年齢、性別あらゆる垣根を飛び越えて、 誰もが共感できるものではないでしょうか。 そしてそんなまいに贈られるおばあちゃんの深い愛。 この物語には、おばあちゃんの、そして作者の、愛が溢れています。 生きる歓び、幸せ、それを思い出させてくれる。そんな作品です。 読んで本当に良かった。 | ||||
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おばあちゃんの温もり優しいさ存在感すべてに何かキラキラしたものを感じました。10代の私にもおばあちゃんを思う気持ち、生きる事、人の大切さを学ぶ事ができました。 | ||||
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おばあちゃんの言葉ひとつひとつに重みがあり温かくなりました。 自分の祖母もまいのおばあちゃんのように厳しさと優しさをもっている祖母なので 会いたくなりました。きっと教わるべきことはたくさんあるのではないかと思います。 まいのようにおばあちゃんと過ごす時間があれば幸せです。 「死」というものが悲しいものではなく、生き切ったという達成感さえ感じさせてくれる 力強さをまいのおばあちゃんは残してくれました。 後悔をしていたまいだったけれど、生きていくための自分の基盤をしっかりと作り上げられた時間であり 場所だったと思います。 思春期の方たちやおばあちゃんと離れて暮らしている方にとくに読んでいただきたい本です。 | ||||
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元々は児童書ということもあって話の内容自体は薄いものの、逆に大人になった今だからこそ心に響くフレーズもあります。少なくとも私は当時荒んで凍結していた心がこの本によりすさまじい勢いで氷解してゆきました。小説として楽しむよりも自己啓発本の一種として読んだほうがいいかもしれない。 | ||||
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映画鑑賞後、 原作を読みたくなり手にとりました。 文庫は 『西の魔女が死んだ』『渡りの一日』の2作から構成されています。 後の作品は、前の作品とのつながりは 全くなく、人物の年齢構成も大きく異なりますので、少々読みづらかったです。 『西の魔女が死んだ』は、やはりラストが秀逸。 映画同様、本作でも、落涙してしまいました。 途中の御婆ちゃんの話も、含蓄のある言葉ばかりで、 主人公と同年代のお子様だけでなく、その年代の子供を おもちの、親御さんにも、非常にためになる本だと思います。 世の中が、こんな御婆ちゃんに 育てられた子供ばかりなら、日本の未来も明るいでしょう。 もっとも、私も他人事ではありませんが・・・。 | ||||
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思春期という言葉で片付けられてしまう気持ち達。大人は思春期だから、と訳知り顔でアドバイスをくれるけど、感じている自分には本当に1つ1つが一大事で、そんな一言で納得できるもんじゃないです。今までは押しつけの考え方でもそれなりに落ち着いてきたのに、自分で答えを見つけない限り、自分を納得させることはできない。聞かれるほど答えたくないし、何か言われたら聞きたくない。 そして、人は死んだらどうなるのか、生き物の根源的な恐怖、死について主人公は考えます。しかし考えれば考えるほど、つかみどころのない恐怖と孤独が襲い掛かってくる。 神経質になってしまった心をおばあちゃんは受け止め、自分のおおらかな生き方を通じて、決して宗教的な概念で諭すのではなく、死は平等であり自然の営みの一部で、軽んじることもないけど、世界の終わりではない、といったことを伝えていると感じました。 主人公は社会的と言われる生活(学校)に戻り、やがておばあちゃんを必要としなくなり、大切な人であることに変わりはないけれど、やや疎遠になります。その流れもとても自然で、自分の足で立つまでの主人公の成長が、とても丁寧に描かれています。 | ||||
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私は謎や驚異に満ちた物語が好きで、魔女のような超能力を持つ人の話も好きなのですが、 こういう切り口でこられると本当に降参してしまいます。いわゆるSFとかファンタジー とか頭でこね回したような作品はいろいろありますが、この本にはそういうものが一切あ りません。 不思議も謎も全部地に足がついている。 なんせおばあちゃんの元で、まいがする魔女修行っていうのが「なんでも自分で決める」 「意志を強く持つ」この二つなのですから。そして具体的な修行といえば、午前は家事の エクササイズ、午後は勉強を自分で予定を立ててすること。なんですからねえ。 そして、まいが挫けそうになったり、心を乱されたりしたとき、おばあちゃんは愛情いっぱ いで、まいを包んでくれる。 本を読んでいる私にまでおばあちゃんの愛情が伝わってくる。 おばあちゃんの言葉、行動、ちょっとした時に見せる仕草、そんな一つ一つが心を軽く ノックしていきます。 「おばあちゃん、大好き」 「アイノウ」 英国人のおばあちゃんの一言が、まいの疲れてささくれ立った気持ちをゆっくりほぐして くれます。 読みながら薄い文庫でしたので、終わらないで欲しいなあ、なんて思いながらページを繰 ってました。 そしてラスト・・・。 いきなり急襲されました。 あのメッセージ・・・。 涙が溢れてとまりませんでした。 梨木さんの今まで読んできた作品はどこか現実味にとぼしく、そこがまた好きなところだ ったのですが、こういう風にやられるとは、思いませんでした。 超自然の力、それは、こんなにも身近に存在し、こんなにも愛しいものだったのか。 とにかく読んで欲しい。 そう感じた1冊でした。 | ||||
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すらすらと読みやすいせいか、物足りない印象があった。 ところが、最後でぐっと引き込まれた。 読後にすがすがしさを感じるよい小説だなと思う。 | ||||
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繰り返されるたびに深みを増す「アイ・ノウ」がこの本のポイントだと思う。 (たとえば、まいのように)成長の過程で胸元から喉につっかえるような悔しさ、苦しさを味わうっていう体験は誰しもが多かれ少なかれするものだと思うけれど、その大部分は時間の流れとか成長した自分とかがきちんと解決してくれていたりする。けれど、そうじゃないものっていうのも必ず水面下、言語のコントロール外に存在して、もうとっくに自分はそんなものから卒業したんだ、とか思っていても、やっぱり今でもちゃんと感受性のどこかに住んでいて、自分を形作る骨格に貢献していたりする。 自分でもびっくりするくらい誰かに優しくなれたり、ふとした瞬間に制御できないくらい寂しくなったりするのは、そうした澱の成せる業なんだと思う。 日々の生活の形式、社会での生活の形式、における個々のズレが、こうした個人の澱の発生要因だと僕は(この本で描かれているのだと)思うのだけれど、魔女は、彼女なりの方法で、澱のため方を「知って」いるのでしょう。(魔女はこの自分なりの方法をまいの母親に強制しようとした、それゆえこの母子関係は歪んでいる。この方法は、あくまで個人的でしかあってはならないのだ。)どうすれば、心安らかに生き、死ねるのか。 それが「アイ・ノウ」に万人を包む安心感を持たせているんだと思う。 | ||||
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僕も高校時代主人公と同じくクラスになじめませんでしたがある一人の娘が声をかけてくれて僕はその娘の仲良しグループに入れてもらえました今でも皆と仲良いですなので誰かに救われた喜びは共感出来ます老若男女問わず読んで欲しい | ||||
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小さな女の子が登校拒否になりおばあちゃんがいる自然がたくさんある家でくらしていく。 おばあさんは魔法使いだという。 そんなおばあちゃんみたいになりたいと一生懸命自然と共に頑張っていく女の子。 おばあちゃんと共に暮らすことによって、女の子はいろんなことを学び感じ成長していく。 人は、人の優しさと自然という場所が一番の薬になるのかもしれないと思った。 死んでしまったらどうなるの?そんなことをおばあちゃんに聞きながらも一生懸命考える女の子を私は可愛いと思ってしまった。 おばあちゃんが死んでしまったら・・・そとのきに約束をしたこと。 最後のおばあちゃんの気持ちがすごく好き。 | ||||
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人生において大事なことをこの本の中で言ってくれてる気がします。 一番心をうたれたのが、 疑いの心や、怠け心、あきらめ、投げやりな気持ちに打ち勝って、ただ黙々と続けるのです。 そうして、もう永久に何も変わらないんじゃないかと思われる頃、ようやく以前の自分とは違う自分を発見するような出来事が起こるでしょう。 という西の魔女の言葉です。 物事の本質をこうして言葉に表されると胸にグッと響きます。 ただラストが微妙・・・もうちょっと期待してました。 ってことで星4つ!! | ||||
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読んでいると、目の前に緑が広がり草と土の香がしてくるような そんな雰囲気を持った本でした。 思春期特有の女の子の悩みも共感できました。 私にもそんな時期あったなぁ・・・。 おばあちゃんとまいの二人の生活。 それは、とても優しい時間で、かけがえない時間。 本編ラストは思わずグッときました。 読んでいて感じたのは 「生活の知恵」それは元々みんな持っていたはずなのに、 便利な世の中の下でなくしていってしまったかけがえないもの。 古臭いかもしれないけれど、そこには生きることが満ち溢れているのでしょうね。 | ||||
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日本での魔女物語な点が、身近に感じました。 学校へ行きたくない女の子が、一時期、森の中に住むおばあちゃん(西の魔女)のもとで暮らすことになります。 魔女修行の第一歩はなんでも自分で決めること、規則正しい生活をすることなどなど、教えがおもしろいです。 魔女といえば、その昔は、お祓いなどの儀式や薬としても使われていたハーブですが ラベンダー畑で、シーツを干したり、生活の場面でハーブを使っているシーンなど、読むうちにぐんぐんと引き込まれるように楽しい感覚になります。 それでいて、単に楽しさだけではなく 生きるうえで、魔術を使うことよりも大切なものに触れられており 西の魔女がいわゆる”超能力的な魔術”を必要としないのかについても 書かれているあたりが、ほんとによかったです。 とてもすてきな物語です。。。♪ 魔女っぽいわくわくが好きな人にも 人生がうまくいかないと感じている人にも、ぜひ、お勧めしたい1冊です。 | ||||
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自分に正直であろうとして不器用に葛藤するあまり、長いものには巻かれろ的な処世術にどうしても折り合いをつけられなくなったため、中学校に通いたくないと言い出した主人公まいのピンと張り詰めた心が、”西の魔女”ことまいのおばあちゃんとの田舎生活を通してみずみずしさを回復していく様子が静かに描かれていた。ゆっくり穏やかで無駄なものがきれいに削ぎ落とされたまいとおばあちゃんとの田舎生活の様子が細かく表現されていて、読んでいてこちらも心が洗われるような気持ちになった。これは、まいの心の再生物語なのだろうと思った。 本に付いていた帯に書いてあった、「最後の3ページ、涙があふれて止まりません。」の通り、最後の3ページには”やられた”って感じで、自然に涙が出た。ただし、本作品のほとんどの部分が平坦な生活描写に費やされていて、最後の3ページに行き着く前に、2、3度挫折しそうになったのも事実である。 まいのその後が書かれた「渡りの一日」で描かれる、まいとショウコの気楽でありのままの友達付き合いの様子に、「良かったね、まいちゃん。良いお友達が見つかって。」と、声を掛けたい気持ちになった。 静かな感動をお求めの皆さんには、お勧めの作品です。 | ||||
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話題作でありなんとなくいいかも、くらいの気持ちで読んでみました。 パラパラめくってみて字が大きいし児童文学?と最初は侮っていたのですが、読み始めてからそれがまったくの誤解であることに気付きました。 なんという美文、情景描写がまるで赤毛のアンのように鮮やか! それでいてすごくスピリチュアル。 魂は永遠であることや、シンクロニシティ(偶然の一致)を理屈じゃなく感じている人にはツボだと思います。 最後、涙が溢れてとまらないってほどでもなかったけど、自然にひとすじ涙が流れていました。 同時収録のもう一つの短編もその後の「まい」が書かれていて、良かったです。 | ||||
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皆さんもお書きになっている通り心温まるストーリーです。 感受性がちょっとだけ強い中学生のまいが 知恵をたくさん持っているおばあちゃんと暮らします。 一緒に暮らす事を通じて まいは思春期の社会で上手に過ごせる知恵を学んでいきます。 いつの時代になっても 群れといじめは密接なつながりがあるのかもしれません。 群れになじめなかった人間は攻撃対象となり 群れの結束が強まっていく。 そういうのって人と人との間で生きて行かなければならない、 人間の本能なのかもしれません。 誰しもが、どんな異質な他人を認められるだけの強さを獲得すれば いじめはなくなるんだろうと思います。 他人に対する恐怖も含めて。 おばあちゃんがゲンジさんを許容したように まいもショウコを許容しました。 人に対して苦手意識があるだけで敵になっちゃいますものね。 面倒くさい事を書いてきましたが。 読み終わると カントリー生活っていいなあって思います。 ワイルドストロベリージャムが食べたくなります。 | ||||
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