■スポンサードリンク
弥勒
新規レビューを書く⇒みなさんの感想をお待ちしております!!
弥勒の評価:
書評・レビュー点数毎のグラフです | 平均点4.45pt |
■スポンサードリンク
Amazonサイトに投稿されている書評・レビュー一覧です
※以下のAmazon書評・レビューにはネタバレが含まれる場合があります。
未読の方はご注意ください
全8件 1~8 1/1ページ
| ||||
| ||||
---|---|---|---|---|
色んな人間が登場して疲れる。物語の舞台は架空都市「パスキム」での顛末であり、前半の女房とのくだりは要らないだろう。終末に活かされる素材ならまだしも、まるで存在しなかったような扱いで終幕して拍子抜けだった。篠田さんの小説は、何か、その場限りの人間を思い付きでポンポン登場させ、その都度ポンポン簡単に始末していく印象。中弛みの無いように、もう少し話を煮詰めて欲しい。本作は分厚い文庫本で、私事全部読み切れるか心配したが、案の定、図書館で借りで(久しぶりに)延長した。 | ||||
| ||||
|
| ||||
| ||||
---|---|---|---|---|
架空の国、精神世界、価値観、3センチくらいの分厚い小説ですが、引き込まれていきました。ただ、こんな風に生き残れる逞しい日本人はいないだろう。 | ||||
| ||||
|
| ||||
| ||||
---|---|---|---|---|
読ませる小説であることは間違いないが、展開が急で、かつ、盛りだくさんな出来事が起こるので一年以上経っているように思えた。ラストは少し雑なきがするが途中を楽しむための小説ということか。 | ||||
| ||||
|
| ||||
| ||||
---|---|---|---|---|
とにかく長い。展開がくるくる変わりますが、衝撃に次ぐ衝撃で、正直言ってうんざりしてしまった。 劇的場面も時折出てくるなら効果をもたらすかもしれませんが、こんなに矢継ぎ早に出されると、 退屈してしまう。まあ、それが著者の物語の醍醐味でもあるのですが・・・今回は、パスです。 | ||||
| ||||
|
| ||||
| ||||
---|---|---|---|---|
テーマとしては読み応えがあり、興味深く読めました。 ただ、主役は好感持てないな。 先進国の現代人なら仕方ないけど、気概も信念もなく、目の前の「情実」だけで考えなしに行動して悲惨な事態を起こすきっかけになるトラブルメーカーみたいに思えた。 で、大した罪悪感がない。 自分の為には後悔するが、他者への被害の一翼担った「後ろめたさ」に関しては思考停止してる感じ。 …戻んない方が良いよ。 多分またトラブルメーカーになるから。 と思った。 | ||||
| ||||
|
| ||||
| ||||
---|---|---|---|---|
評価が高いので多くの人にとっては面白いのでしょうが、戦争ものを読みなれている人にはイマイチな可能性もあります。 鎖国している表面的には豊かで幸せな王制国家は、江戸時代のような身分制度があり、虐げられた人たちが蜂起して悲惨な戦乱に突入します。 ブータンをモデルにしていますか?いませんか? カースト制度のあるヒンズー教を批判していますか? その辺が知りたいです。 アマゾンの感想欄にはポルポト政権と書いてありますが。 大国から武器が流入しているとか、そういう批判でもなさそうです。国連なども介入しないようです。 その辺、詳しい意味の分かる人がいたら教えてください。 自分で読み取れなくてすみません。 | ||||
| ||||
|
| ||||
| ||||
---|---|---|---|---|
綿密な取材と構想のもとに、これだけの大きな物語を一気に語ってしまう筆力にはさすがに圧倒されたが、その割には、読み終えた後に何か重いものが残ったというのでもなかった。洗練の極に至って、かすかな頽廃の匂いすら漂わせるパスキム仏教は、ポルポトを思わせるゲルツェンの原始共産制によって、完全に否定される。革命の渦中での人々の苦しみは、これでもかというほど執拗かつ詳細に描き出されるのだが、個々の描写の凄まじさも、延々と繰り返されると単なる記号と化してしまいがちで、後半はやや単調に感じられた。元学芸員の新聞記者という肩書きを持ち、はじめはパスキム仏教の審美的な側面にのみ魅力を感じていた主人公は、ゲルツェンの革命が結局は失敗に終わることが明らかになった時、そのいずれでもない第三の道を取ることを決意する。この流れはいささか図式的過ぎるようでもあり、少なくとも、仏教という宗教の本質にはもうひとつ迫り切れていないように思えるのだが、巻末の参考文献を見るとそれにも納得が行ってしまう。最後に、パスキムという架空の国の構想は、本文中の描写からすると、シッキムとブータンを足して二で割ったような要素から成り立っているようだが、その方面に関して多少の知識がないではない立場からすると、「パスキム」という固有名詞はいかにも素人の拵え物というふうで、あまりセンスが感じられないのが残念だった。「カター」という首都名に関しても同様のことが言えるが、この種の架空の固有名がピシリと決まっているかどうかで、作品全体の出来も大きく左右されるのだから、もう少し時間をかけて慎重に考えてほしかったと思う。 | ||||
| ||||
|
| ||||
| ||||
---|---|---|---|---|
綿密な取材と構想のもとに、これだけの大きな物語を一気に語ってしまう筆力には さすがに圧倒されたが、その割には、読み終えた後に何か重いものが残ったというのでもなかった。 洗練の極に至って、かすかな頽廃の匂いすら漂わせるパスキム仏教は、 ポルポトを思わせるゲルツェンの原始共産制によって、完全に否定される。 革命の渦中での人々の苦しみは、これでもかというほど執拗かつ詳細に描き出されるのだが、 個々の描写の凄まじさも、延々と繰り返されると単なる記号と化してしまいがちで、後半はやや単調に感じられた。 元学芸員の新聞記者という肩書きを持ち、はじめはパスキム仏教の審美的な側面にのみ魅力を感じていた主人公は、 ゲルツェンの革命が結局は失敗に終わることが明らかになった時、そのいずれでもない第三の道を取ることを決意する。 この流れはいささか図式的過ぎるようでもあり、少なくとも、仏教という宗教の本質には もうひとつ迫り切れていないように思えるのだが、巻末の参考文献を見るとそれにも納得が行ってしまう。 最後に、パスキムという架空の国の構想は、本文中の描写からすると、シッキムとブータンを足して二で割ったような 要素から成り立っているようだが、その方面に関して多少の知識がないではない立場からすると、 「パスキム」という固有名詞はいかにも素人の拵え物というふうで、あまりセンスが感じられないのが残念だった。 「カター」という首都名に関しても同様のことが言えるが、この種の架空の固有名がピシリと決まっているかどうかで、 作品全体の出来も大きく左右されるのだから、もう少し時間をかけて慎重に考えてほしかったと思う。 | ||||
| ||||
|
■スポンサードリンク
|
|
新規レビューを書く⇒みなさんの感想をお待ちしております!!