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夏の災厄
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夏の災厄の評価:
書評・レビュー点数毎のグラフです | 平均点4.44pt |
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Amazonサイトに投稿されている書評・レビュー一覧です
※以下のAmazon書評・レビューにはネタバレが含まれる場合があります。
未読の方はご注意ください
全68件 21~40 2/4ページ
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今のコロナ問題の社会を予見して書かれたような小説。パニックの中の人間の脆さ、その中でも立ち向かう医療関係者の方々。今こそ読むべき一冊。 | ||||
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コロナ禍の今、この作品に出て来る色んな事象がドンピシャです。 予知されていたのでは。 全く変化していない事なかれ主義共など、とにかく凄い作品でした。 あと、この作品を読んだ後、ユニセフの寄付を始めました。。 たくさんの人に読んでもらいたい小説です。 | ||||
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今の時期に新型コロナウイルスの時期にピッタリの小説です。作者の洞察力のは驚かされます。 | ||||
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新型コロナウイルスの蔓延が始まってから初めて読みました。A.カミュの「ペスト」に引き続いて。 舞台が日本、時代も直近、発生メカニズムの設定なども迫真性があって引き込まれます。 もちろん、小説であれ映画・ドラマであれ、こういったウイルスによる破滅的災厄を描いた ものは類似性がありますが、特に本作品に感じることは登場者の実務能力面での描かれ方。 やはりフィクションでも現実でも、意味のあるのは実務能力だと言いたい? 翻って我々の現実世界はどうかと言うと「脳が無い天災ウイルス」の御蔭で 急加速する時代の進行を目の当たりにしていることになりそう。 なにしろ舞台は世界全体で、致死率が低めなのも天災ウイルスの戦略。 空しい未来予測をするよりも、実務能力面での議論と評価が結末を決める。 その通りになることを願います。 | ||||
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コロナ騒動で注目を集める同著ですが、当方は一気読みしました。 感染の怖さを思い知るのもさることながら、さすがプロのヴェテランの作家さんだけあってエンタテインメント抜群、という印象です。コロナ自粛のタイミング、今こそおすすめの一冊です! | ||||
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新型コロナウィルスが蔓延している状況下でレビューします。 この作品では、人口八万六千、都心からの距離約50キロの都市近郊の市で、原因不明の謎の疾病が拡がり、死者は結局約百名となります。ウイルス性の疾病です。 本書で語られるポイントを拾い上げていくと慄然としました。 「ウイルスを叩く薬はない、対症療法か、免疫をつけておくしかない」「住民が変な病気を海外から持ち帰ったのかもしれない」「伝染病だったら、患者を受け入れたここの保険センターも汚染されている」「最初の患者発生から一週間で隔離病棟のベッドが満杯に」「ごく軽症のうちに、即座に診断のつく方法はないものだろうか」「汚染地域とみなされる住民の解雇、自宅待機」「高額の便乗商法」「品薄になる商品」「自主学校閉鎖」「食材のケータリングサービスなど宅配業が盛んになる」「人通りのない歩道」「購入するのに急を要しない商品を扱う商店の売り上げ激減」「商店、飲食店などの営業時間短縮、倒産」「住民の抗体検査が行われる」「自衛隊の出動」「東京でも感染が広がり始める」「一地域での発生だが、日本全国、世界各国への感染の可能性」 これらの記述は、現在、新型コロナウィルスで連日報道されている内容とほとんど同じじゃないですか。ものすごい先見の明です。改めて篠田氏の眼力に敬服する傑作小説です。 | ||||
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今のコロナ禍を予言したような本で、本当にウイルスの恐ろしさを実感した。 | ||||
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場所の設定は西多摩のあたり、夜間救急診療所や保健所が最初の舞台になります。医療者と保健所のお役所仕事のせめぎあいなど冒頭からCOVID-19の日本を思わせる展開。日本脳炎をより悪性化したウイルス感染症がじわじわと拡大していきます。少しネタバレですがこの新らしい脳炎ウイルスはじつは東南アジアでいまだ流行中の日本脳炎のために日本で開発していたバイオ・ワクチン(分子生物学的手法でウイルス抗原タンパクを無害のウイルスに組み込んで接種するもの)の失敗作が逆に高い病原性を持ってしまったものだったんです。これってCOVID-19武漢研究所説と同じですよね。 感染の拡大とともに街がすさんでいく様子や、昔のニュータウンが時間経過の中でさまざまな機能不全を起こしていくことなどをからめながら、主人公の保健所員がウイルスの出所を解明するために診療所のナースと大活躍。 反ワクチン運動やワクチンの認可にかかわる厚労省との折衝も後半の重要な要素となります。COVID-19でもよく聞くワクチンの実用化まで1年以上かかるのは、そういうお役所的な事情があるのか・・とわかります。 オチまで書いてしまってはだめなので、以下Kindleのメモ機能で本書から抜書きした「感染症あるある」をいくつか紹介しましょう。 ・この手のごまかしが統計や検査結果報告書ではまかり通る。 ・情報の集積のない新しい事態に、機動的に対処する術を官庁は持っていない。 ・病気で死ぬのは市民の責任だが、副反応で死んだら行政の責任なんだ。 ・食材のケータリングサービスなどの宅配業が盛んになった。 作者の篠田さんは「女たちのジハード」など今を生きる女性像を多くの作品で描いていますが、この作品でも実は行動力抜群の肝っ玉ナースのほうが真の主人公なのかもしれませんね。 Stay HomeでKindle読書にうってつけ。 | ||||
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登場人物が平凡でダメダメで魅力的でした。 今回のコロナパンデミックへのヒントも沢山あります。 一読の価値ありです。 ちなみに私は医師です。 | ||||
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リアルでした. | ||||
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2020年は新型コロナウイルスで幕開けしたので、何かその手の小説ということで、以前から積読状態だったこの本を繙きました。 毎日、ウイルスの話をテレビで解説されながら読んだので、そこそこ臨場感をもって読みすすめることができました。 東京近郊の小都市が舞台なので、日本中を巻き込んだ今年の騒動とは規模が違いますが、この災厄を乗りきることができるかどうか、ホラー小説のような展開できようみ深く読めました。 | ||||
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平凡な郊外の町に、謎の新日本脳炎が続出するというパンデミック・ミステリ。 20年前の作品ということで、携帯電話やインターネットのない時代のことですが、起こりうることは現代になっても変わらず、結構リアリティのある問題なのかもしれないな、と考えさせられました。 登場人物たちも、実際にこういう人いるよなあ…という人ばっかりだし、お役所仕事の内情もとてもリアルで、感情移入はしやすかったです。 面白くて途中までは一気に読んだのですが、半分までいくとなかなか展開が進まず、丁寧だけどスピード感に欠け、読んでいるこっちが気づいているのに登場人物たちはなかなか気づかず同じところをいったりきたりというもどかしさもあり、残り半分を読み終えるのには結構時間がかかってしまいました。 | ||||
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感染系パニック・ホラーです(^-^*)/ 公式の紹介だとパンデミックミステリーになってますが、個人的にはホラー作品だと思います。 感染病、ウイルスの扱い、媒介生物、医療機関の対応等、あらゆる要素が綿密に描かれていてリアルさに溢れており、とても面白かったです! また序章で描かれた『南方の海外の島で実験されたような未知の感染病』が、 日本の埼玉の田舎町に蔓延し、恐ろしい病であっという間に死亡していく様は、 丁度、僕がこの本の序盤をタイ旅行の帰りの飛行機で読み、残りを帰国と同時に温度差でしつこい風邪にやられて苦しみながら読んだので、 南の海外と病という要素が重なり、普段以上に恐ろしかったです(>_<) 帰国して1週間、大分良くなったものの、まだ少し痰が絡む咳が出ており、久しぶりに健康の有り難さと病の恐ろしさを痛感しました! 様々な要素が丁寧に描かれていて、リアル性も溢れた今作品。 感染パニックホラーが読みたい時に、是非オススメです(^-^*)/ | ||||
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埼玉県昭川市で突如として発生した新型日本脳炎。 昭川保健センター職員小西、看護婦堂元、町医者鵜川の三人が中心となって新型日本脳炎の発生源を突き止め、そこに潜んでいる、大学付属病院、製薬会社、厚生省の癒着陰謀に鋭くメスを入れていく作品。 緊張感あふれる展開で非常に面白かった。 ただこれだけ大きな伝染病の取り組みについて行政のトップなどが全く登場しないのが気になった。 最近特に著者の作品に興味を抱いていたが決して裏切らない静かに潜行していく作風が興味を引く。 一般文学通算1939作品目の感想。2017/09/06 21:10 | ||||
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ヒーローがいないって他のレビューに書いてあったけど、いるじゃん。房代、小西、永井、鵜川、青柳、消毒する人たち、そして最後にデモしたおばちゃんたち…活躍の度合いは違うけどね。みんなヒーロー・ヒロインやで。ただエボラとかデングのときの対応見たら、この小説に書かれてるほど硬直してないと思うけど、行政。ミサイルに対しては無策だが。ミサイルに関しては、被弾して実害が出ないと何も動かんね、この国は。あと永井係長みたいな人って実際いるんかね。いても市役所の係長どまりなんだよね。なんか、空しい。自分は永井係長から「蒼茫の大地、滅ぶ」の野上知事を連想した。 | ||||
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東京郊外のニュータウンに突如発生した奇病は、日本脳炎と診断された。撲滅されたはずの伝染病が今頃なぜ?感染防止と原因究明に奔走する市の保健センター職員たちを悩ます硬直した行政システム、露呈する現代生活の脆さ。その間も、ウイルスは町を蝕み続ける。世紀末の危機管理を問うパニック小説の傑作。 | ||||
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パンデミックの話です。 しかし映画とかでありがちなスクランブル交差点の真ん中で血を吹き上げたり、逃げ惑う 人々が階段で将棋倒しになったりとかいうようないかにも的なシーンはありません。 あと規則なんてくそくらえみたいなヒーローも登場しません。 その時々の都合で好き勝手言う人々や、法律や規則に縛られながらも自分たちの仕事を 全うしようとする人々を描いた一言で言うなら”ちゃんとした本”です。 でもその”ちゃんとした”リアルさが頁をめくる手を止めさせません。 20年以上も前に書かれた本ですが、まるで現代社会の危機を預言していたかのような、 それとも人間の本質なんて今も昔も変わらないだけなのか。 今なら先を競うようにデマや暴言や薄っぺらな同情がSNSで飛び交うのが目に浮かぶようです。 所詮人間なんて生物としての武器を放棄して欲望のために生きることを選んだ脆い生き物なので、 せめて溢れる情報は自分の頭で精査して健康は大切にして行きたいと思いました。 | ||||
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日本の地方都市をウィルスが襲う小説ですが、地方都市の役人のだらだらした仕事で死人がいっぱい出てイライラします。がそのイライラ感がまだかまだかと感じるのか、あっという間に小説読み終わってしまいました | ||||
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首都圏の小さなベッドタウンに日本脳炎と思われる伝染病が発生、 しかし従来の物とは違う症状に疑問を抱いた医師、看護師、市職員が独自に調査を進めて行くうちに隠された背景が暴かれて…という流れのバイオハザード小説 なのだけれど、他のレビュアーさんも書かれているとおり、この小説にはわかりやすいヒーローが存在しません 製薬会社の陰謀を暴く捜査員も、特効薬を発見する正義の医師も、ゴーストタウンを救い出すレスキュー隊員も居ません どこにでも居る小市民たちが、身分や立場の制約に縛られつつも、自身の権限(時には逸脱もするが)でできる対処を何とか重ねていく物語です その意味ではカタルシスは無くとも、共感は得やすいかもしれません そしてヒーロー不在と対になるように、あきらかな悪意をもって周囲を害する者も居ない、という部分が非常に現代的な気持ちの悪さを感じました 「よい結果が得られると思ったから」「係わり合いになりたくなかったから」「自分の仕事ではなかったから」「評価を下げたくないから」、 『だから』、研究者も一般市民も行政職員も政治家も『マズイ部分は見ないフリをし、誰も自分から正そうとしなかった』結果、一市町村が滅びかねないほどの災厄が引き起こされます この小説で描かれる恐怖とは、殺人ウィルスでも、硬直しきった現行制度でもなく、自分も含めたどこにでも居る人々の無責任さなのだろうなと思わされました そう考えると、他人まかせだった人々が、小説終盤では副作用の大きさを認識しつつも強力な予防ワクチンを自分で選択するという展開はまだしも希望を示唆しているのかな? | ||||
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この手の話はとても好みだ。ちょこちょこ出てくる「あーあ」「さもありなん」のエピソードが特に。 が、この量読んだ場合は正直オチが欲しいかも。 オチがなく、どうにもならない現状描写、も楽しめましたが。 | ||||
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