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夏の災厄



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【この小説が収録されている参考書籍】
夏の災厄
夏の災厄 (文春文庫)
夏の災厄 (角川文庫)

夏の災厄の評価: 4.44/5点 レビュー 68件。 Aランク
書評・レビュー点数毎のグラフです平均点4.44pt


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Amazonサイトに投稿されている書評・レビュー一覧です

※以下のAmazon書評・レビューにはネタバレが含まれる場合があります。
未読の方はご注意ください

全68件 41~60 3/4ページ
No.28:
(2pt)

もう少しリアリティが欲しいと思います

埼玉県の人口8万余の市で、病原ウイルスが日本脳炎と区別し難い劇症型の脳炎が流行し、その中で奮闘する夜間診療所のスタッフが主人公の物語です。
この脳炎は、短期致死率が30%以上(春先から夏までで50人以上死亡)で、死を免れても認知症や寝たきりになる上、蚊を介して人から人に感染し、潜伏期間は1日以下というのですから、総合的にエボラを上回るとんでもない感染症です。
ところが、厚生省や県はひどくノーテンキですし、何よりあまり騒がないマスコミというのが違和感を通り越しています。
病気の凶暴さがケタ外れなのは置くとしても、昨年のデング熱騒動を思えば、皆の対応が緩すぎて、非現実的に過ぎるように思います。
”厚生大臣が、各自蚊に刺されないようにというコメントを出した”というところでついていけなくなりギブアップしました。
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4041028124
No.27:
(5pt)

バイオハザード

食の勉強をしているのですが、ずいぶん前にこのような本を書いた篠田さんに感動しています
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4041028124
No.26:
(5pt)
【ネタバレあり!?】 (1件の連絡あり)[]  ネタバレを表示する

デング熱 日本脳炎 蚊がこわい

2014代々木公園から拡がったデング熱騒動を予知していたかのような小説です。当初都知事わ代々木公園のごく一部の狭い範囲をキンチョール一本位の殺虫剤を撒いただけで、あまり深刻な事態とわ考えていなかった。厚生大臣経験者でさえこの程度の危機管理のない日本、無能さを曝け出してしまった東京都、此れがこの本の日本脳炎でしたら、おそらく日本の機能わマヒしていた深刻な出来事でしたでしょう。本の内容わ、病気が広まっているのにもかかわらず、タテ割り行政の為、窓口をあちらこちらたらい回しにされた挙句、公務員特有の保身が働き一向に物事を決めれず、はかどらず、一体責任者わ何処の部署で誰なのかさえも解らず、結局動いているのわ役所の末端の人、苦情の受け口わ出先機関の非正規雇用の人々。日ごろ予防接種わリスクが大きいなどと運動し騒いでいる住民達が、いざ自分の身に降りかかりそうになるとわれ先にと病院に押しかけ、ワクチンが足りないと言うと何故多く用意して置かないかと食って掛かる、結局行政わ此れといった有効な対策が立てれない内に市民達の小さな努力で終息に向かう・・・多少ネタバレ・。
 主人公のいない小説を始めて読みました、先にも申しましたが近年このような似た出来事が頻繁に身近に起きており今まで起きなかった事が、次から次えとおきており、とてもフィクションの世界とわ思われない小説でした。
今後の為にも広く皆様に予防知識として読んで貰いたい一冊です、・・・・蚊わ恐ろしいですよ・・・・・・・
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4041028124
No.25:
(4pt)

物語として面白い

素直に物語として面白かったというのが私の感想です。

内容としては、本の紹介通りにバイオハザード(病気の流行)なのですが、読んでいて不自然な「えーー、それはないわ」となるような突拍子も無いようなことがあるわけでなく。すべてありそうな話で進んでいきます。もちろん物語ですので、現実世界に照らし合わせたら変と思うこともあるでしょうが、この本を読んでいく中では違和感なく読み進んでいけます。ハリウッド映画のような派手な演出はないですが、かえって物語に集中できてよかったです。
ですが、「この先、どうなるんだろう!?」という興味を読み進んでいく中でずっと持ち続けていく面白さがあります。
僭越ですが、筆者の高い技術というと硬いですが物語を書くのが上手い人だなーと読み終わった後に思いました。

蛇足ですが、この本を読んで「行政が悪い」とか「世の中を変えなければ!」というようなご意見のレビューをされているかたもいらっしゃいますが、この本は普通に物語として面白いので、これから読む方は娯楽として楽しんでいただければいいのではないかと思います。
世直しは世直しで必要なのかもしれませんが・・・この物語を読むにあたっては楽しめばいいのではないかと。

繰り返しになりますが、物語として面白い!これが感想です。
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4041028124
No.24:
(5pt)

薬品投棄

絹の変容を連想させるミステリータッチのSFパニック小説.現代の危機管理システムは全く進歩していない.環境保護も同様だ.この感染症の発端はといえば,燃料コスト削減のための薬品投棄である.これは産業廃棄物処理法違反である.しかし,現実問題,消費増税が実施されれば総合病院の負担が増える.例えば5億円の営業益がある総合病院ならば3億.大学病院や個人でやってる所とは状況が異なるのだ.機械工学専攻の自分は医療に関して詳しくないのだが,この作品のようなことが起きないよう,東電の二の舞を演じることの無いよう祈るばかりだ.
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4041028124
No.23:
(4pt)

寸評(ネタバレ有り)

───房代
 物語後半で老医師をたやすく懐柔し手玉に取る魔性の女っぷりには恐れいった。
───小西
 "バードウォッチャーに悪人は居ない"の法則を体現する生真面目かつ行動派の漢(オトコ)。
───Dr.鵜川
 名探偵、信念の医師、アジテーター、など様々な顔を併せ持つが器用貧乏は否めない。
───青柳
 世が世なら一軍を率いる将の器だが、生まれる時代を誤ったためラブホの受付を務める。
───永井係長
 青柳と並ぶ豪の者。一介の係長で収まる器ではなく、いずれ政界に進出するであろう。
───Dr.辰巳秋水
 ブルーベリーアイスさえ与えておけばどうにでも操れる、物語中屈指のくみし易い人物。
───エミル・サリム
 描写は略されていたが手首には金時計、全ての指にダイヤの指輪、歯は総金歯のはずだ。
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4041028124
No.22:
(5pt)

埼玉県昭川市役所の主人公を描く。

元東京都八王子市役所勤務の篠田節子が、
埼玉県昭川市役所の主人公を描く。

臨時の看護婦と、近所の医師の3人で、感染症の手当と追求を行う。

少し表現がぶれると危ない内容だが、
しっかりした医療関係の取材の元に記述しているのだろう。

参考文献をあげてないのは、素人判断をしないためかもしれない。
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4041028124
No.21:
(5pt)

今の原発でも同じだ

自然環境問題を扱った「アクアリウム」の後に出されたもので、東京近郊の架空の小都市昭川でそれは繰り広げられる。新型日本脳炎に市役所保健センターの職員や看護婦、そして街の医者たちの対応が描かれる。

この脳炎には従来のワクチンが効かず、それでもやらざるを得ない状況の中、海外で作られた有効なワクチンを知り、これを使いたいと思うのだが、それは100万人に40人の重大な副作用を伴う上、新しいものを使うには、色々な法制の壁があり直ぐとは行かない。

一地域限定の発生のため、国や県が中々動かないなか、被害はどんどん深刻になり、副作用ゆえ予防注射そのものに反対していた医師や市民も考えを変え、副作用を覚悟してでも使用の方向に変わってゆく。

医療の最前線で働く人達と、役所の上の方とのせめぎあいが続くが、ある事をきっかけに使用へと大きく動くこととなる。今私達に現在進行形で起こっている、福島第一原発問題も、同様の事が言えるのではなかろうか。

住民の避難が遅かったし、現在も広範囲な地域で、放射能汚染に晒されている子供達の退避は、直ちに行わなければならないと思うのに、この程度は安全の論があるのはうなずけない。皆もっと声を上げるべきだし、為政者の決断が望まれる。95年出されたこの作品は、96年の日本中をパニクらせた大腸菌O-157騒動の前であり、予言小説といえる。
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4041028124
No.20:
(5pt)

公務員という災厄

公務員というものは、組織の中でミスを犯さないことにひたすら意識を集中させ、常に自分の保身を第一に考えています。それでいて自分が世の中を動かし、自分がいなくては世の中はたいへんなことになると信じてもいます。そのあたりが実にコミカルに、そしてちょっと無気味に描かれます。篠田作品にたびたび登場するまじめというか、単に物の見方の非常に狭い男とひょうひょうと生きていく優男、そしてしっかりした女性陣が大活躍します。
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4041028124
No.19:
(5pt)

公務員という災厄

公務員というものは、組織の中でミスを犯さないことにひたすら意識を集中させ、常に自分の保身を第一に考えています。それでいて自分が世の中を動かし、自分がいなくては世の中はたいへんなことになると信じてもいます。そのあたりが実にコミカルに、そしてちょっと無気味に描かれます。篠田作品にたびたび登場するまじめというか、単に物の見方の非常に狭い男とひょうひょうと生きていく優男、そしてしっかりした女性陣が大活躍します。
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4167605015
No.18:
(5pt)

すばらしい!

これが自分にとってのはじめての篠田作品で、読む前は期待半分という感じだったのだが、読んですぐに篠田節子のファンになった。さすが前に役所勤めを経験されてただけあって、描写が事細かで、かつ平易な言葉でわかりやすかった。カッコいいヒローはいないけれど、どこにでもいそうな普通の市民が問題を解決するべくあっちこっちぶつかりながら奔走する姿に力強さを感じた。
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4041028124
No.17:
(5pt)

すばらしい!

これが自分にとってのはじめての篠田作品で、読む前は期待半分という感じだったのだが、読んですぐに篠田節子のファンになった。さすが前に役所勤めを経験されてただけあって、描写が事細かで、かつ平易な言葉でわかりやすかった。カッコいいヒローはいないけれど、どこにでもいそうな普通の市民が問題を解決するべくあっちこっちぶつかりながら奔走する姿に力強さを感じた。
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4167605015
No.16:
(3pt)

事実は小説より奇なり

日常の中に潜む恐怖を描いた作品。つまりベッドタウンに突然伝染病が発生したらという・・・。そのアイデアが切れている。プロットは普通。読んでいく中で想像するとおりに進んでいく。人物描写はいまいち。類型的で感情移入できる人物がいなかった。

本書の中ではある生物がウィルスの宿主として登場する。本来あり得ないとされている宿主により感染が広まる。

でも現実の世界では同じことが起こっていたりして、「現実は小説より奇なり」である。

本書の中で提示される篠田氏の企業観は偏っているように思え、その辺は興ざめだった。例えば森沢をヒーローに据えても面白かったのにと・・・。
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4041028124
No.15:
(3pt)

事実は小説より奇なり

日常の中に潜む恐怖を描いた作品。つまりベッドタウンに突然伝染病が発生したらという・・・。そのアイデアが切れている。プロットは普通。読んでいく中で想像するとおりに進んでいく。人物描写はいまいち。類型的で感情移入できる人物がいなかった。
本書の中ではある生物がウィルスの宿主として登場する。本来あり得ないとされている宿主により感染が広まる。
でも現実の世界では同じことが起こっていたりして、「現実は小説より奇なり」である。
本書の中で提示される篠田氏の企業観は偏っているように思え、その辺は興ざめだった。例えば森沢をヒーローに据えても面白かったのにと・・・。
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4167605015
No.14:
(5pt)

ヒーローのいないパニック小説

~ 篠田ファンの人に、最初に読むなら何がいいかなと聞いて勧められたのがこの本でした。この手のパニック小説というと、たいていはお医者さんか科学者が主人公で、病原菌の謎を解き、最後にはあっと驚くような解決法を見いだす、といったストーリーが主流ですよね。だからこれも、そういった展開になるものと思って読み始めました。展開がわかっていても、作~~者の筆力次第でいくらでも面白い小説になるものですからね。
 ところが、読み進めていってもなかなか”ヒーロー”は出てこない。役場の職員や看護士など、どちらかというと”脇役”っぽい人たちがまとめて主役になっている。社会全体から見たら小さな存在かもしれない人たちが、この事件の中ではそれぞれがとても大きい存在感を示し出す。そう、社会って~~いうのは、誰か一人のヒーローではなく、こういった名もない一人一人が作り出しているものなんだ、と思わせてくれる。
 ラストは想像していたものとは違ったけれど、一種の爽快感さえ感じるほど気持ちのいいものだった。~
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4041028124
No.13:
(5pt)

ヒーローのいないパニック小説

~ 篠田ファンの人に、最初に読むなら何がいいかなと聞いて勧められたのがこの本でした。この手のパニック小説というと、たいていはお医者さんか科学者が主人公で、病原菌の謎を解き、最後にはあっと驚くような解決法を見いだす、といったストーリーが主流ですよね。だからこれも、そういった展開になるものと思って読み始めました。展開がわかっていても、作~~者の筆力次第でいくらでも面白い小説になるものですからね。 ところが、読み進めていってもなかなか”ヒーロー”は出てこない。役場の職員や看護士など、どちらかというと”脇役”っぽい人たちがまとめて主役になっている。社会全体から見たら小さな存在かもしれない人たちが、この事件の中ではそれぞれがとても大きい存在感を示し出す。そう、社会って~~いうのは、誰か一人のヒーローではなく、こういった名もない一人一人が作り出しているものなんだ、と思わせてくれる。 ラストは想像していたものとは違ったけれど、一種の爽快感さえ感じるほど気持ちのいいものだった。~
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4167605015
No.12:
(5pt)

3回くらい読み返しちゃったよ

わりと分厚い本ですけど、読み始めたらとまらないと思います。
フィクションでありながら、とことんリアルなので、背筋がぞっとすると思います。それに、行政のありかた、官僚の人たちなどの対応など、考えさせられる要素も多数含んでいます。
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4041028124
No.11:
(5pt)

3回くらい読み返しちゃったよ

わりと分厚い本ですけど、読み始めたらとまらないと思います。フィクションでありながら、とことんリアルなので、背筋がぞっとすると思います。それに、行政のありかた、官僚の人たちなどの対応など、考えさせられる要素も多数含んでいます。
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4167605015
No.10:
(5pt)

ありえる話

初めて手にした篠田氏の小説。大変骨太で最後までグイグイ読ませられます。
日本脳炎の蔓延でパニック発生!
行政の対応がいかにも「お役所的」で、十分ありえる話だと思います。
起こってしまった災厄にどう対処するか?地震や台風の多い昨今、多くの方に読んでほしい一冊です。
夏の災厄 (角川文庫)Amazon書評・レビュー:夏の災厄 (角川文庫)より
4041028124
No.9:
(5pt)

ありえる話

初めて手にした篠田氏の小説。大変骨太で最後までグイグイ読ませられます。日本脳炎の蔓延でパニック発生!行政の対応がいかにも「お役所的」で、十分ありえる話だと思います。起こってしまった災厄にどう対処するか?地震や台風の多い昨今、多くの方に読んでほしい一冊です。
夏の災厄 (文春文庫)Amazon書評・レビュー:夏の災厄 (文春文庫)より
4167605015

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