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夏の災厄
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夏の災厄の評価:
書評・レビュー点数毎のグラフです | 平均点4.44pt |
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Amazonサイトに投稿されている書評・レビュー一覧です
※以下のAmazon書評・レビューにはネタバレが含まれる場合があります。
未読の方はご注意ください
全68件 1~20 1/4ページ
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登場人物は全員凡人で、それぞれ薄っぺらい正義感や倫理観などが垣間見える感じでリアリティがありました。 自己中で権利主張や保身ばかりで、その癖に義務や努力を果たさない烏合の衆と化した市民。行政は、一応、責任や義務を果たそうとはするが、烏合の衆の理不尽な言い分や他力本願で何でも任せきりな姿に嫌悪感や保身に走っているような感じです。 現代にもこんな感じあるなーとしみじみ思います。自分も反省してみようと思います。持っている権利を主張するなら、それを得る努力、義務を果たすべきです。 にしても、新型コロナもこんな感じで広がったんじゃないかと邪推してしまいます。確か‥SARSとかMRSAとか流行ってましたもんね‥。ワクチン作るつもりが‥新しい‥を作ったみたいな。 ‥おっと誰か来たようです。 | ||||
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個人的に小西が嫌いなので小西のシーンだけは一切感情移入出来なかったのは置いといて 実際住んでる地域でこんな病気が流行りだしたらもちろんパニックになるし、普通ではありえないような心理状態にはなるとは思う でも人と街が荒廃していくスピードがあまりに早すぎて、私にとっては唐突すぎた 本の序盤で養豚場が放火された辺りから早くも置いてけぼり状態 めちゃくちゃ簡単に、畳み掛けるように悲劇が起こりすぎて、なんぼアレでもみんなちょっと人間性失うの早すぎなんじゃないの… もうワンシーズンで世紀末シティみたいになってるんだもん 短期間に凝縮しすぎ | ||||
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24年前の作品ですが、未来である今現在を覗き見したかのような予言的な魁書。 たぶん学生の頃読み 官庁の職員に成った役所の関係者は、当書を読んで今回のコロナ対策の参考にしたであろうというのが見え隠れする。この先見性は凄いと言うより怖いほどで もはや見事としか言いようがない。 ちなみに結末は、絶対悪や必要悪、悪徳利権者、上級官僚は存在し続け、勧善懲悪でないのは20年前の小説にしては現代的かもしれない。商売人的に見れば、ある意味三方よしか… | ||||
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●現在進行形の新型コロナウイルス感染症災厄以前の作品ではあるが、かなりの部分で共通している 点が興味深い。防疫や疫学調査、ワクチン接種など保健所の業務の多忙さ、或いは人の心の壁、組織 間の壁の厚さには諦観を覚える。権威を持つほどにその壁は厚くなるようで、今も昔もというか物語 も現実も厚生省(当時)の怠慢ぶりはしっかり維持できているらしい。 このような感染症による災厄テーマはパターン化されており、結末はある程度予想できてしまう。 逆転サヨナラホームランか空振り三振か・・・。この弱点をカバーする手段として、作家たちは色々 工夫する訳で、例えば病原体や感染症の特異性にどの様なアイディアを盛り込むか、或いは疫学調査 や文献精査による原因追究過程をいかにスリリングに描き切るかである。 それにしても、このテーマでどの様に話を膨らませようとも600ページは冗長すぎる。いい加減ダ レてくる。情報量を整理してもっとスリムに。 (蛇足) 本書が刊行されたのは1998年(平成10年)で、その後2006年にドラマ化され日本テレビ系列で 放映された。 | ||||
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なんと26年前に書かれた小説である。これには驚くほかはない。現在のコロナ禍を予言したような作品なのだ。パンデミックが広がる背景にはこういうドラマがあるんだろうなと納得させてくれるすごい作品だ。相当の資料を読み込んだ上で書かれたと思われる。iPhone、Kindle、紙の本まで駆使して一気に読んでしまった。2021年はもしオリンピックが開催されるとしたらこの小説以上の奇想天外な展開が生まれそうで怖い。 | ||||
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疫病発生の発覚、患者と家族の惨状、市民の不安と恐怖、感染防止策の模索…という流れで物語は進行します。その物語を織りなすのは市の保健センターに係る地方公務員、医師、看護師を中心に、地域に誘致された大学病院、県、厚生省(当時)の関係者を脇役に配した登場人物たちです。 物語の流れを読んで驚かれませんでしたか?この話は25年前に書かれました。まるで予言の書です。 爆発的な感染に慄き、疫病が誰かの責任であるかのような流言飛語が飛び交い(その対象は次々に変わってゆきます)、怪しげな薬や新興宗教に救いを求める市民たち。そして後遺症に苦しむ患者とその家族たち。 現実の報道では拾い上げられない人々の微妙な心の揺れがうかがえ、想像もしていない理由で苦しみが波及するエピソードがちりばめられているところはさすが小説の力です。 感染症の流行が日本の社会に引き起こす現象を大きな視点で眺めることができる小説だと思います。ラストの一文が不気味な余韻を残しますが、全体として憂鬱な気分になる話ではないところも良かったです。 | ||||
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なかなかこっていた。。ただ最後あっけなかったエンディングとかんじた。。 | ||||
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予防接種の必要性を訴えたかったのでしょうか?コロナ禍で興味がわいたので購入しましたが、よくわからない内容でした。 | ||||
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コロナが流行してパンデミック本として、直木賞も受賞している篠田節子さんの本でしたので読んでみました。 フィクションの壮大さもありながら、現実でも想定されるような混乱、情報錯誤、役所の対応など、コロナ生活でも同じようなイメージを膨らませてくれる面白さがありました。確かにそうなるかもーと。 医療の話もしっかり説明をしており、重厚感があるのはすごいのですが、一方で少し話が長くなっていると感じました。なので★4つで。 | ||||
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首都への感染がなければ、国は動かない。法律に該当しない事柄への対応は現場の混乱を軽視する。だけど、心ある人と市民の力は国を動かす。とりあえず対処してもウイルスは生存し新たな被害を生む。 | ||||
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徐々に新型コロナに慣れていくしかない 人間の生活も 少しずつ最小限の行動に戻りつつあるが、問題なのは 暴行、傷害、性犯罪などが 増えているようで危惧する。 | ||||
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未知の感染症が発生したときの状況などが、今の時期にぴったりてどんどん読み進めてしまいました❗ | ||||
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一気に読んだ | ||||
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本書が刊行されたのが1998年、見事なまでに新型の感染症が生じたときに社会や人間に何が起き、 それに対応できる人間の力が如何に無力であるかということが、今世界でパンデミックを起こしている 新型コロナウイルス感染症を間近に見ている我々に予言書のように描かれていく。文庫で600ページほどの 力作であり、篠田らしいエンターテインメント性も備えながら、こういった事態になったときに人間がどう動き、 行政やマスコミがどう対応するか、あるいはしないか、20数年後に本当に起きる世界的なパンデミックを埼玉県の 一つの小さな市で予言して見せる。彼女らしく、人間を描くのも上手い。若くていい加減な保健センターの 職員小西、肝の据わった中年看護師房江、左翼シンパの医師鵜川、ウイルス研究者であり高名な医師で あった辰巳、10名弱の脇役もきっちりと役割を与えられて、この作品が発するメッセージの一役を担う。 このような新型感染症が出てきた場合に如何に人間が無力で、自然の力に対抗できないかをまざ まざと知らされるこの作品、今年この作品は、まさにフイクションからノンフイクションの様相を帯びることになった。 | ||||
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面白いです。はっきりとした悪人がおらず、それぞれにおいて大儀、哲学、しがらみが複雑に絡まった結果、小規模ながら未曽有の大災厄が発生してしまった。心理描写が丁寧。同著者の別作品『インドクリスタル』のインタビューで、難しい表現も正面突破するとおっしゃっていました。納得しました。 ただ一つ、市民が虫よけを塗りすぎて肌荒れして使用を控える描写と、役所が殺虫剤を撒いても耐性蚊には効果がない描写には疑問を感じました。ディートで肌荒れはしません。 マラリア蚊でもあるまいし、殺虫剤が全く聞かない蚊が日本国内で繁殖することはないのでは。 | ||||
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コロナの流行を2年前に予見したかのような部分がありますが、むしろこの小説が提起する重要なテーマ(の一つ)は予防接種の可否かと。ネタバレになることは書きませんが、そういう目でもぜひ読んでください。 | ||||
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古い冊子であるが、現在の日本の感染症対策の欠如部分を描き出している。 | ||||
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まだ読み終えていませんが、現在進行形のコロナウィルスのような、あまりにもリアルな内容に興奮し、恐怖を感じながら読んでいます。緻密な取材などを重ねて書かれたのでしょうが作者に敬服です。読み終えるのが惜しい❗ | ||||
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パワフルなおばさん看護師と事なかれの役所の若手とはぐれ者の医師という、 ありふれた人間らしい人たちが主人公なのに、、、。 それぞれの立場で、それぞれが迷いながら災厄に向かっていくところが、 何故かわくわく、ドキドキ、ほっこりしながら、まどろっこしく進んでいくところがよかったです。 25年も前に描かれた作品なのに、全く古さを感じなかったのは、 役人や国、医師の判断、決断の遅さや、事なかれの穏便主義、隠蔽体質など、 何一つ現代と変わっていないからでしょう。 20年6月14日現在、アベノマスクはまだ届いていません。 | ||||
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22年前に既に今日の姿を予言していたというのは、実に美事なものだと思います。 | ||||
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