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(短編集)
制服捜査
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制服捜査の評価:
書評・レビュー点数毎のグラフです | 平均点4.17pt |
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Amazonサイトに投稿されている書評・レビュー一覧です
※以下のAmazon書評・レビューにはネタバレが含まれる場合があります。
未読の方はご注意ください
全48件 41~48 3/3ページ
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横山秀雄ばりにおもしろかった!少し志水辰男のハードボイルドスパイスが利いて、私は大好きな作品。読みやすく、胸のすく、うんと読後感のよい作品です。同じ主人公でもっと読みたい。 | ||||
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駐在さんは町には身近な存在である。 しかし警察組織の中では、事件が管内で起きても捜査に専従することができない立場らしい。 交通事故や放火の検証も、担当部の警察官の任せられる。 一般市民には警察官はだれでも犯人逮捕のために活躍できると思っている。 意外な盲点を突いた刑事もの、警察もの小説である。 確かに町に密着して住民の治安を守る立場の駐在さんが、他の事件の捜査をしていたら、本来の仕事に差し支える。 川久保のように刑事部で長年活躍してきたベテランが赴任し、田舎町独自のルールで支配されてきた裏の実態が暴かれていく様子が面白い。 そして事実をきちんと検証しないで、通り一遍に処理してしまおうとする他の警察部門への痛烈な批判も込められる。 いわば専門外へ配置転換になったベテランのもどかしいいらだちは理解できる。 それでも玉突き人事だとしても今までの経歴を無視しても人事異動をせざるを得なかった事情や、 仕事のテリトリーを区別する理由は、組織全体から客観的にみれば、あるはずである。 そこがあいまいなまま、杜撰な対応をする他の警察官を批判しても、 この駐在さん気の毒、こんな仕事ができる優秀な人なのにで終わってしまう気がする。 警察組織について知らなかったことを、知って面白かったが、その点が少し惜しい。 | ||||
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北海道警察所属の川久保篤巡査部長は釧路方面志茂別駐在所へ 単身で赴任してきた。道警察の不祥事により促進ぜざる おえなくなった人事のあおりを受けての異動であった。 町の防犯協会長らとの酒の入った会合時に高校3年生失踪 の知らせが入る・・・第1話『逸脱』 5話からなる短編集であり,別々の話ではあるがそれぞれの 話が何らかの関連性をもち,ある意味長編のように読めなくもない。 私も数年に1度異動がついてまわる公務員に就いている。どのような 仕事でもそうであるが,その土地へ赴任し,その職業に就かなければ 分からない事は沢山ある。しかし,それらを理解し,自らの中へ 取り込んでいかなければその土地の中で職業を全うすることは 出来ないと毎回痛切に感じる。この5編の短編を通して主人公が 土地に対し悩み,消化し,理解していき,それぞれの事件を解決 しないものもあるが・・・)いていく様が描かれている。 | ||||
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今回の「このミス」で2位になった作品。 長編小説かと思って読み始めたので、短編だとわかってちょっとガッカリ。 でも内容はよかったです。 北海道の小さな町の腐敗がうまく描かれています。 駐在さんなのに、元刑事だけあってかなりハードボイルドです。かっこいいです。 最後の「仮装祭」は特にゾクゾクしながら読めました。 | ||||
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川久保には、もと強行犯係の捜査員ならではの鋭い感がある。だが、駐在警官では捜査に 加われない。彼は独自に動き、真相を探っていく。そこには、地元にいるものにしか分から ない思わぬ事実が隠されていたりする。口の堅い地元の人間からいかに真相を引き出せるか? 川久保の苦悩が読み手にも伝わってくる。地元有力者や、警察内部の力関係も垣間見え、 興味深かった。 北海道を舞台にした作品だが、「逸脱」に書かれている内容は実際に何年か前に北海道で 起こっている。作者はそれを踏まえて書いたのだろうか?特に印象に残った。 | ||||
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かつては冒険小説の良質な書き手として知られた作者だが、ここ数年作品の出来映えは決して芳しい物ではなかった。それが昨年の「うたう警官」から警官物を書く作家として復活してきた。この作品も北海道の地方の腐敗や北海道警察の実態からくる不備と闘う主人公が描かれている。地方に溶け込まねばならない制服警官の苦労が十分に読み取れ、小説としても奥行きのある作品となっている。 | ||||
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佐々木譲の警察小説である。筆者は、かつて「ベルリン飛行指令」「「エトロフ発緊急電」「ワシントン封印工作」など、史実をベースとしたわりとスケールの大きな良質の小説を書いていたが、最近はドメスティックな方向に転向しているようである。警察小説というと、どうしても横山秀夫と比較してしまうが、この「制服捜査」も、どうも横山秀夫の二番煎じに見えてしまって仕方ない。札幌の大都会から道内辺境地の駐在所勤務となった主人公を巡って、様々な事件を織り交ぜ、短編仕立てにしている。犯人捜しのミステリーというよりは、それこそ横山秀夫が得意とする人間ドラマを中心に描写しており、先入観なく読めばそれなりに面白いと思われるが、筆者にはやはりかつてのように、自分のグラウンドで戦ってほしいもの。 | ||||
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物語は短編4編と中編1編からなる連作集。盗犯係などで実績を積んできた刑事の川久保が十勝地方の駐在になったところから物語がスタートし、そこで起きる少年失踪、動物虐待、児童虐待、少女誘拐など、地方事件を描いた警察小説。ベテラン捜査員の不在からくる手がかりの見落とし、目に見える権力構造とは違うところで動く地方の実態や背後の闇の深さなど、主人公と駐在・川久保の対応は派手さはないものの。刑事ドラマとして読みごたえある作品です。 | ||||
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