「謝ってほしいんです。あのときの県警本部長に。

昭和二十三年、警察官として歩みはじめた安城清二は、やがて谷中の天王寺駐在所に配属される。人情味溢れる駐在だった。

北海道警察は、洞爺湖サミットのための特別警備結団式を一週間後に控えていた。

神奈川で現金輸送車の強盗事件が発生し、犯人の一人に鎌田光也の名が挙がった。

十月下旬の北海道で、ほぼ同時期に三つの死体が発見された。函館で転落死体、釧路で溺死体、小樽で焼死体。

公訴時効の廃止を受けて再捜査となった15年前の老女殺人事件。

北海道警察本部に警察庁から特別監察が入った。監察官は警察庁のキャリアである藤川警視正。

警部に昇任し、組織犯罪対策部第一課の係長に抜擢された、安城和也。

川崎で起きた殺人事件の現場に遺されたDNAが指し示すのは、十八年前に代官山で起きたカフェ店員殺人事件の“冤罪”の可能性……。

札幌市内のアパートで、女性の変死体が発見された。遺体の女性は北海道警察本部生活安全部の水村朝美巡査と判明。

十三年前に札幌で起きた殺人事件と、同じ手口で風俗嬢が殺害された。

サッポロ・シティ・ジャズで賑わい始めた札幌。

最大瞬間風速32メートル。

新宿署刑事・鮫島を、犯罪者は、恐れを込めて「新宿鮫」と呼ぶ。

目覚めたとき、鮫島は闇に包まれた檻の中にいた―自殺した同僚・宮本の七回忌に彼の故郷を訪れた鮫島。

五年前、渋谷で殺人を犯し、国際手配されていた船田透が突如帰国するとの情報が、追跡捜査係の西川大和の許に入った。

殺人傷害事件で服役していた藤野組組員・真壁が出所した。

急行する捜査車両、轟く銃声。過去の事件が次々と連鎖し、驚愕のクライマックスへ!比類なき疾走感で描く緊迫の40時間。

服役中の男の告白――墨田区の不動産業者の強盗殺人事件は、意外なところから容疑者が浮かび上がった。

捜査一課・追跡捜査係の沖田大輝とかつて強行犯係で同僚だった、刑事総務課・大友鉄が最大の危機に見舞われた。

新宿の若者たちの間で、舐めるだけで効く新型覚せい剤が流行り出した。

東京のはずれに位置する‘まほろ市’の駅前にある便利屋「多田便利軒」に舞いこむ依頼はどこかきな臭い。

世田谷署の刑事・樋口彰は、争い事が嫌いで、誰かとぶつならないように一歩いているところがある。

白昼の新宿で起きた連続殺傷事件―無差別に通行人を切りつける犯人を体当たりで刺し、その行動を阻止した男がいた。

哀しき人、公園の池に沈めたのは…。娘を失った男、母に捨てられた少女。

研究者の道をあきらめ、家業の町工場・佃製作所を継いだ佃航平は、製品開発で業績を伸ばしていた。

猛暑の八月、東京で謎の死体遺棄事件が露見した。連続強盗事件で逮捕された相澤直樹が、「桧原村に死体を埋めた」と突然告白。

独り暮らしの初老男性が絞殺死体で発見された。捜査線上に浮上したのは家事代行業の地味な女性。

都内の運河沿いで、帰宅途中のOLが強盗に襲われ、殺害される事件が連続して起きた。

犯罪者たちから「新宿鮫」と恐れられる、新宿署刑事・鮫島。新宿の高級娼婦の元締め・浜倉が殺された。

東京湾岸で男の射殺体が発見された。

元刑事で一人娘が失踪中のD県警広報官・三上義信。

帝都に忍び寄る不穏な足音。ルンペン、ブッポウソウ、ドッペルゲンガー…。

なぜ父は幼い自分を捨てて失踪し、死んでしまったのか―。

大麻所持で逮捕されたナイジェリア人の取調べにあたった鮫島は麻薬ルートの捜査に乗り出し、盗品を専門に売買する「泥棒市場」の存在を突き止める。

西新宿のホテルで元CIAのアメリカ人が殺された。事件の鍵を握る平出組の前岡に迫る鮫島。

畠山警視は実技を伴うスカイマーシャルの訓練中、壁に直面する。彼女は共に難事件を乗り越えた竜崎に助言を求めた(「訓練」)。

ゴールデンウィーク明けの朝、出勤した警視庁捜査一課・碓氷警部補の元に、都内で起こった二件の自殺と二件の殺人の報が入る。

お台場のショッピングセンターで、放火との通報が入った。

天才数学者でありながら不遇な日日を送っていた高校教師の石神は、一人娘と暮らす隣人の靖子に秘かな想いを寄せていた。

六本木のコンプレックスビルで開催される国際映画祭。

望むことは、罪ですか？　誰もが顔見知りの小さな町で盗みを繰り返す友達のお母さん、結婚をせっつく田舎体質にうんざりしている女の周囲で続くボヤ、出会い系サイトで知り合ったＤＶ男との逃避行──。

さっぽろ雪まつり開幕前日に北海道警察本部大通署管内で起こった、自動車窃盗事件、少女の家出、そして発砲事件。

1941年12月8日、日本海軍機動部隊は真珠湾を奇襲。

姫川玲子は、警視庁捜査一課殺人犯捜査係に所属する刑事だ。主任として、「姫川班」を率い、殺人事件の捜査にあたっている。

「事件発生?嫌だな…」史上最弱(?)の刑事登場! 撲殺事件の裏にあるのは暴力団の抗争か、半グレの怨恨か―― 弱気な刑事の活躍ぶりに笑って泣ける、著者会心作! 甘糟達夫は、35歳の巡査部長。

神奈川県警みなとみらい署の暴対係長・諸橋は「ハマの用心棒」と呼ばれ、暴力団から恐れられている。

姫川班が捜査に加わったチンピラ惨殺事件。

衆人環視の中、首相が爆殺された。そして犯人は俺だと報道されている。

轢き逃げの通報を受け、臨場した北海道警察本部大通署機動捜査隊の津久井卓は、事故ではなく事件の可能性があることを知る。

溜め池近くの植え込みから、ビニールシートに包まれた男の惨殺死体が発見された。

鉄道のシステムがダウン。都市銀行も同様の状況に陥る。

「ヤドカミ様に、お願いしてみようか」「叶えてくれると思うで。

「今の日本への問題意識を示すために、この舞台を選んだ」 警察小説の旗手として不動の人気を誇る著者が、魂を込めて描いた、圧巻の歴史改変警察小説。

会社役員刺殺事件を追う姫川玲子に、ガンテツこと勝俣警部補が十五年前の事件を語り始める。

ロシア圏専門の旅行代理店を営む関口卓也は、美貌の女性タチアナ・クリヤカワ(ターニャ)をアテンドすることになる。