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粘膜人間
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粘膜人間の評価:
書評・レビュー点数毎のグラフです | 平均点3.46pt |
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Amazonサイトに投稿されている書評・レビュー一覧です
※以下のAmazon書評・レビューにはネタバレが含まれる場合があります。
未読の方はご注意ください
全54件 41~54 3/3ページ
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こういう、「好き勝手に書いてる」作品が一番面白いです。 誰かに読ませたいんじゃなかくて、「俺はこういうの書きたったんだけど、君はこういうの読んでみたくなかった?」みたいな。 それで「はい、読みたかったです、有難う!」って。 ラストのブツ切り感覚は最高にセンスがいいと思う。 粘膜蜥蜴と、同時に買いました。 | ||||
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奇抜なタイトル、おどろおどろしい装丁でいかにもグロいホラーを予感させます。 しかし読んでみるとちょっと印象が違いました。 確かに残虐度は高めで猟奇的な人体破壊の微に入った光景が活写されてはいるのですが 設定が特異でリアルなホラーというよりは残酷な場面の多い和風怪奇談と言った感触です。 人と河童が普通に共存していたり時代が戦時下に設定されていることも特異性を際立たせております。 陰惨な描写とどこか牧歌的な片田舎の雰囲気があいまって不思議な感覚です。 3篇から成る物語は登場人物の相関関係でゆるくつながってはいるのですがストーリーそのものは特に意味や工夫がある訳でもありません。 本書はあくまでブラックユーモアに富んだスプラッタチック(?)なイマジネーションの奔流を楽しむべきものですね。 特に読者を選ぶ要因になっていると思われるのが性的な要素が多い点だと思います。 ですがその粘着質な描写が盛り込まれることで突飛なお話の中に人間の生臭い一面が生まれており、 結果として一定のリアリズムをもたらしていると感じました。 設定はすっとボケているのに残虐描写はやたらとリアル。 そういう意味でかなり「変なホラー」ですが面白いちゃあ、面白いです。 | ||||
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なんとなく雰囲気から読むのを敬遠してたけど、今回思い切って読んでみたら予想外に面白かったので一気に読んでしまった。文章が読みやすく、描写が具体的なので分かりやすかった。物語も行き当たりばったりではなく、前後がちゃんと関連していてよくできていた。ただ全編に漂うエログロは個人的には受け付けられないけど。読み終えて気づいたけど主人公は河童のモモ太だと思う。ただ良かったからと言ってもこの手の小説はひとに薦めにくいのが難点ですね。 | ||||
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読むのを躊躇していましたが、ここの評価を読んで、勇気を出して購入しました。 読んでいる最中、思ったことは、「次のページをめくったら、絶対に私は後悔する・・・。」ということでした。でも手を止めることができませんでした。こんなに必死で本を読んだのは久しぶりかもしれません。でも、どんなにグロかろうが、たとえ蕎麦がしばらくは食べられなくなろうが、続きが気になる!どうしても読みたい!という気になります。読み進めていけばいくほど、兄弟や父の真実もわかり、雷太が何故、凶暴になったかも理解できます。人間て一番怖いです。読んでて河童が一番だって思いました。モモ太と雷太の交流は昔話を読んでいるみたいな不思議な気持ちになりました。しかし、並行して残虐でショッキングな饗宴は尽きません。そしてもうひとつの魅力は、モモ太の滑稽さでしょうね。ところどころの台詞や単純な思考回路には何度も笑わされました。個人的には、兄弟がモモ太をおだてるシーンが好きです。ああ、やっちゃた…(苦笑)って思いました。意外に読後感は爽快でした。個人的には、拷問のエピソードちょっと長すぎって思ったんですが、だから、蕎麦なのか…!!っていう衝撃と「髑髏」のアイディアの高さは感心します。結末は、読者の想像に任せる気なのか、続編が出るのか。いずれにしても新人の域はとっくに超えている作家さんだなぁと思いました。次回作「粘膜とかげ」ですか?楽しみです。審査員の一人の林真理子さんのように不愉快とまでは感じませんでした。たいがい、林さんが不愉快に感じられるものって、好評なものが多いって思うのは私だけでしょうか?「バトルロワイヤル」とか。 | ||||
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これ一体何なんでしょうねぇ。まずカッパとちょっと頭のユルい人間というキャラクターたちは、水木しげる氏のマンガを彷彿させます。水木氏のマンガのような飄々とした感じも醸し出しているのですが、執拗なまでものサディスティックな描写があったりして何だかクラクラしてきます。エンディングと読後感の後味の悪さが独特です。 | ||||
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「なんだ、これ……」 それが第1章を読み終わった時点での感想でした。 河童なんて魍魎の類が平気で出てくるし、雷太は化け物の様な子供だし、後々は髑髏なる幻覚薬が出てくるし。 とにかく、滅茶苦茶で強烈な設定のオンパレード。 全編読み終わった感想は「なんだったんだ、これ……」って感じです。 良くも悪くも人を選びそうな小説でした。 こんな強烈な世界観と奇天烈な設定を思いついた飴村氏は尋常ではありません、多分。 | ||||
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雷太と河童のキャラクターが印象に残った。 この二人に焦点を絞っていれば。。。髑髏は蛇足。 | ||||
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エドはるみよりも笑える!痛快ドタバタコメディの傑作。古典落語か、故赤塚先生か、大槻ケンヂか、筒井康隆か、はたまたねこぢるか。昭和初期を思わせる村を舞台に、ムキムキ小学生、エロガッパ、お笑いコンビみたいな憲兵、ぺえぺえ中学生等、奇妙キテレツなキャラ達が、読者おいてけぼりで繰り広げる、爆笑喜劇。笑いに飢えているあなたに、オススメの一冊。焼き肉屋で、カルビやミノ、タン食べながら一気に読み切りました。読み終わった時の爽快感がたまりませんでした。ぎゃははは。あ、思いだし笑いが… | ||||
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あらすじを読み面白そうだと思い購入。 文章もうまく、すらすら読めます。 が、内容が…。人を選びます。 好き嫌いがはっきりと分かれる作品。 私は平山夢明ファンなので全然平気でしたが、 (逆に物足りなく感じた。ヤバいですねw) 普通の感覚ならグロいと感じるでしょう。 エロ描写もありなので、生理的に駄目な人はきっと 途中で挫折するんじゃないでしょうか。 エログロ平気でファンタジー要素もOKなら楽しめると 思います。 ただ登場人物誰にも感情移入ができず、後味も微妙、 ラストもブツッと切れてるのでそれが大丈夫ならと いう条件付ですが…。 私は次回作も読んでみたいです。 | ||||
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3つの視点から書かれるこの物語。 最初に兄弟の話から始まるが、この二人に思い入れるほどに後に出てくる話で開いた口が塞がらなくなる。引っ繰り返し方が巧い。 最初は大柄な弟に対する兄弟が持つ劣等感。人間の内面のグロテスクさを。 二つ目の話は拷問と妹が消えた兄に抱いた感情のドス黒さ。 そして、最後の話、描写によるグロさ。 三つそれぞれ違うが、ホラーと言うには違う気がするが充分に楽しませて貰った。 惜しいのは尻切れトンボなラスト。これからどうなるんだよ。早く続編を・・・と思わせるつもりだったら筆者は間違いなく『引き』が巧い。 応募原稿の時、このオチだったら、もう筆者の度胸には敬意を表する。 | ||||
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かなりグロテスク。 内臓がああだこうだ書かれてるんで、読み人を選ぶ作品かと思います。 拷問シーンは、綾辻著の殺人鬼くらいにひどかった。 他にも下ネタ等、不快感を覚えた箇所がいくつか。 嫌な人ははじめの数ページで読むのやめるかも。 私にはホラーとは映らず、奇妙な話だなあと思いました。 | ||||
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とにかく凄い作品としか言いようがない 書かれている内容はどうしようもないくらい凄惨なのに乾いている むしろ、もっとやれと心の中で思いながら読み進めている自分に驚かされた 河童や義理の兄弟には民族学の要素が巧みに取り入れられており、この著者の巧みな作品の構成には舌を巻くばかりだ 是非「粘膜蜥蜴」と共に一人でも多くの人の手に渡って欲しいと思う。 | ||||
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ホラー大賞選考会史上、もっとも物議を醸した長編賞受賞作ということで興味津々購入。 文章が読みやすく、ストーリー展開もはやいので一気に読んだが、本当に衝撃を受けた。 角川ホラー文庫の中でここまで強烈なのは、正直ないと思った。よくここまで書いたと。 新人作家のデビュー作とのことだが、独創的な作風のため、固定ファンがつく気がする。 全体的に怖い雰囲気だが、河童のモモ太の馬鹿さかげんが笑いをさそっておもしろい。 少し愛嬌もあるため、作者はエンターテイメントも考えているようだ。 女性にはおすすめできないが、こわいホラー好きの自分は久しぶりに楽しめた。 | ||||
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なんじゃ、こりゃー!? これがまず読み終わっての感想です。 ホラー小説大賞の入賞作ですが、帯の文句にもあるとおり確かに問題作ですね。 読んでいて身体がムズムズしてくるような描写が多く、人によっては嫌悪を示すと 思いますが、エンターテイメントとしてはよくできていて一気に読めてしまいます。 独特の世界観も面白いです。ただ、この村には住みたくありませんねw あと、蕎麦食えなくなりますから。 | ||||
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