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さぶ
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【この小説が収録されている参考書籍】
さぶの評価:
書評・レビュー点数毎のグラフです | 平均点4.47pt |
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Amazonサイトに投稿されている書評・レビュー一覧です
※以下のAmazon書評・レビューにはネタバレが含まれる場合があります。
未読の方はご注意ください
全120件 1~20 1/6ページ
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希望通りの商品でした | ||||
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言わずと知れた巨匠山本周五郎の名作である。お人よしだが、愚図で人に軽んじられて来たさぶ。 彼と同い年で見栄えも良く、利発な栄二。彼ら二人の男の友情を描いた作品と言えばそれまでだが、 タイトルとは裏腹に、この作品で多くのページが割かれるのは栄二の物語だ。ふとしたことで無実の罪を 着せられ、自暴自棄になって人足寄場に送られる栄二。ここで彼は自分を罪に陥れた人間たちへの 憎悪を募らせ、殻にこもったような生活を送るが、やがていろいろな事件を経て、人の情を感じ、大きく 人間的に成長する。さぶは自分を受け付けない栄二を待ちながら、心底彼を愛して尽くすのだが、 この作品で最も多く描かれる寄場の場面は、栄二の視点で描かれる。ある意味人間らしい栄二に 対して大きな愛で彼を包み込むさぶはまさに私には神のように思える。いろいろな人間が登場する。 悪い奴も出てくるが、概ね善人が多い。だが、皆不幸な生い立ちや、人の好さがゆえに軽んじられる 人間が多い。それでも一生懸命生きている。山本周五郎にとっては、無償の愛をただ捧げようとする さぶこそ本作品の主人公であるというスタンスを守りたかったのであろう。 | ||||
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人(々)の影響を受け易い人間は自分を守ってくれるだれかに寄り添いたがる。相手が異性の場合、恋という形でその機会が訪れるが、父母のようにそれが絶対的なものでないと分かるにつれ恋は反感へと変わり破たんを来たす事も徃々にしてある。皆人生の始まりから自分を守ってくれる大切な人を捜す旅に出てるのは同じで、弱い人ほどそうではないかと思うし、さぶは極めて多く存在するそんな人間の典型であり、山本氏も一面そうであったのだと思うし、ある種たぐい稀なへラクレスのような英雄として人生を歩み始めた栄二を人として自分の生涯の大切な人として身近に思いつづけたい、その思いに賭けようとするさぶとおすえの生きざまが、哀切感をもって見事に描ききられていたように思う。なんとなく。 | ||||
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人情物でこれだけのどんでん返しを読んだことは、ない。 サンチェン | ||||
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とにかく面白い。江戸庶民の暮らしを通して人の生きる道を示す圧倒的筆力に凄みを感じます。 | ||||
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電子書籍で読了出来た 文庫本では今の私には読めなかった 電子書籍のありがたさを感じています 本の内容よりも 電子書籍の便利さに感心しています 79歳くまごろう | ||||
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ちゃんと届いてよかった。 | ||||
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昭和の大小説家山本周五郎に挑戦しようと代表作である本作に挑戦。 表題は「さぶ」だけど主人公は違うのね。 序盤時間の表現に「午後5時」などと出てくるので明治の話か?と思ってしまう。でも武家が出てくるのでやはり江戸時代なんだなと自分を納得させる。読み進めていく内に今度は人足寄場を作った長谷川平蔵(宣以)から100年以上が経ってなどと出てくる。ちょっと面食らう。100年以上経ったら明治や大正になってしまう。 栄二を陥れることになった事件の犯人は○○○ではないかと薄っすらと思っていたのだが、何故かさぶの自供?があり、あぁ間違ったかと思っていると目星をつけていたものが真犯人が名乗りを上げて大団円になるのはご都合主義が鼻をつく。でも大団円だから良しとしよう。 人足寄場に送られた栄二の事を寄せ場の役人岡安喜兵衛や下役人松田権蔵等が何故目をかけていたのか理由がわからなかった。当時の彼は寄せ場に送られてくる多くの無宿人の一人でしかなく、彼らからすれば特別扱いをする何の理由もなかった。それどころかやたらと楯突く厄介な若造に過ぎなかった。それなのに彼らは何かにつけ目をかけていた。あるいは北町奉行所与力青木某から何らかの事情がありそうだとの情報が伝えられたのかもしれないが、それだけでは特別扱いする理由としては薄い。 寄せ場で問題を起こした栄二が北町奉行所に送られた後何の説明もなく無罪放免になるが、その理由の説明無し。ちょっと不親切と言うか、そりゃあんまりでしょ。ストーリーを進める必要のあった作者の苦肉の策なのか? とは言え人情の機微と栄二の成長を描く筆の細やかさは気持ち良かったです。 | ||||
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さぶちゃんのひたむきで純真な心と行動に敬服し、栄ちゃんの人間らしい在り方と心の変化が素晴らしい。 | ||||
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ミステリーの傑作だと思う。ラストまで、主人公 嵌めた犯人は誰か気が付かなかった。犯人の動機も深いと思う。今までの出来事が全てプラスに働き、ハッピーエンドに着地する展開も見事だと思った 。 | ||||
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俳優をしている息子がこのタイトルの舞台に出たので、あらかじめ読んだことでストーリが頭に入っていてステージを楽しく元ができた。 | ||||
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『ながい坂』がすごく良かったので、30年ぶりの再読、当時の本は字が小さく、買い直して読んだ。 主人公さぶは、ドストエフスキーの『白痴』の主人公で、人には劣るが極めて善人である ムイシュキン公爵に似てるなと思いながら読んだ。 仕事ができて2枚目で、誰かも好かれ将来を嘱望されていた栄二が、道具箱に何者かから 高価な金蘭の布切れを入れられ、それを盗んだと疑われ、自暴自棄になり、人生を転落していく。 そんな栄二に、さぶはいつでも心を寄り添っているが、栄二には届かない。 私はキリスト教徒ではないが、さぶはキリストの体現者のような感じもする。 何度も尋ねてくるさぶを邪険に扱う栄二に、人足寄場の同僚、与平は言う 「世の中には賢い人間と賢くない人間がいる。けれども賢い人間ばかりでも世の中は うまくいかないらしい。(略)おまえさんは決して1人ぼっちではなかったし、これからも 決して1人ぼっちじゃない。」p364 栄二に惚れてる小料理屋の女は言う 「栄さんはその糊を使って仕事をする、掛け物にしろ屏風にしろ、仕上がりが良ければ 栄さんは褒められるわ、いい仕上げだ、立派な腕だって。その時、糊を褒める人がいるかしら。 この掛け物に使った糊は見事な仕込みだって、仮にも褒めるような人がいると思って、栄さん」p421 読者は、栄二に感情移入し、いつ何時転落するかわからない。自分の仕事がうまくいった時は、 決して自分1人の力ではないというメッセージを感じるだろう。 そして、題名はさぶ。 自分の周りの人間がどんな状況に陥っても見放してはいけない。もう一つの作者の思いがある。 | ||||
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読みやすく 値段も手ごろな価格でよい。 | ||||
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途中で「もくせいの香」の話が出てくる。これからずっと忘れないでいようと思いました。 | ||||
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朗読のテンポもよく、時代物らしさもあって楽しめました。 | ||||
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自分が歳を重ねる事によって、こんなにも新たに深く入ってくる事に驚きです。 | ||||
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さぶは永遠に僕のヒーローであり続けます。 | ||||
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いいストーリーでした。映画の評価先入観があったがナレーションが素晴らしくオーディブルならでは良さを感じました | ||||
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とても古くて、破れなどもあり最悪の状態でした | ||||
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余りにも有名な作家、山本周五郎。テレビドラマにも映画にも、人情時代物と言えば~言わずもがななので、よくよく考えてみれば、ちゃんと読んだことがなかった。知りすぎているから、知らなかった。 今回、初めて読んで、どんどん引き込まれ、二転三転していく人間の心模様の変転が、手に取るように理解でき、読了と共に、読者の心も浄化されたような、ストンと落ちるところに正しく着地出来た気持ちになれた。 読後に清々しさと豊かな物がしっかり残った。作家の本分を現したような作品だったと思う。本を読んで良かった!と心から思えた作品だった◎ | ||||
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