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さぶ
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【この小説が収録されている参考書籍】
さぶの評価:
書評・レビュー点数毎のグラフです | 平均点4.47pt |
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Amazonサイトに投稿されている書評・レビュー一覧です
※以下のAmazon書評・レビューにはネタバレが含まれる場合があります。
未読の方はご注意ください
全120件 61~80 4/6ページ
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若い人に是非読んでいただきたい作品ですが、大人にもオススメです。 誤解されたり、理不尽な思いを強いられても、腐らず真摯に生きてさえいれば、後になって「あの事が、今の自分を鍛えさせてくれた」と思える様になるのでは無いか?と辛い日常も前向きになれるかも。 そうでなくても、物語に引き込まれる名作ですので、読んでいる間は浮世の辛さを忘れられます。 最後の部分は女の目線からは、もやっとしなくも無いですが、それがあっても何度も読み返してしまう一冊です。 | ||||
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僕は本の虫を自認しているが、時代小説や歴史小説の熱心なファンとはいえない。しかし、それらのジャンルの中にも、やっぱりこれぐらいは読んでおくべきではないか…と気にかかっているものが何冊かある。『さぶ』は、その筆頭に挙げられる小説だ。もちろん、山本周五郎初体験である。 結論からいえば、すごく豊かで幸せな読書体験だった。まず、簡潔でリズミカルな文章に、ああ日本語って美しいなあ、ということをしみじみと思った。文章がとにかく立っているのだ。また、キャラクターも立っている。主人公の栄二も、その友人のさぶも、脇を取り巻く女性たちも、シンプルな表現でうまく描き分けてある。そしてさらに、ストーリーの面白さ。まるで『レ・ミゼラブル』を読むような感じで、ああ栄二はどうなっていくんだ? とページを繰る手が止まらなかった。ラストにはサプライズまであって、印象的な幕切れとなる。ああ面白かった、感動した、と素直に心から思える本だった。 突然、関係ないことを書くようだけれど、江戸前落語の名人で、古今亭志ん朝という人がいた。何をやらせても超一流の人だったが、その志ん朝が「湿っぽいのはどうもねえ…」というようなことを言っていた、というのを何かで読んで、うーむなるほどと唸ったことがある。落語には人情噺というカテゴリーがあり、笑いはくすぐり程度で、むしろ泣かせることを第一義としている。志ん朝の発言は、そういう噺であればこそ、うまくやらなければ目も当てられない、と品よく感動させることの難しさを言っているのだと思う。ベチャーッとしたお涙ちょうだいは犬も食わない。面白い物語世界にトントンと客を運び、たっぷりとエンターテインメントを提示しておいて、ここぞというときにパッと情をのぞかせる。そんな江戸っ子の粋というか、美学というか、何か相通ずるものを、僕は本書にも感じた。 いかんせん時代小説の読書量が圧倒的に少ないので、何かと相対化するような感想は、僕には書けない。でも、『さぶ』はあらゆる時代小説の中でも、綺羅星のような傑作ではないだろうか、と想像する。いや、もしかしたらすべての小説の中でも、群を抜いた名作かもしれない。僕のこれまでの乏しい文学逍遥からも、そのことは感じる。故・辰巳四郎氏による表紙も、すごくいい。名作にふさわしい、いい装丁だな、と幾度となくほれぼれと見入ってしまうのであった。 | ||||
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新聞の書評コーナーより購入。 江戸時代の市井の人起こる事件をダイナミックに描写している。 人の心の推移のとらえ方が巧で引き込まれる。 終わりが尻つぼみでもったいない。 | ||||
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素直に面白かったし、読みやすかった。 まるで映画を観ているよう。 ただラストシーンがちょっと物足りなかった。 | ||||
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何だか現在の自分にとても当てはまる話だった。 栄二は過酷な経験をしたのにも関わらず、それに負けずに成長した。 自分の周りを良く見回してみようと思う。 | ||||
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主人公はもとより、脇谷にも深く感情移入できる話で、先が気になりひたすら読み進めました。 | ||||
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最後の、さぶ、のセリフ。松田権蔵の結婚での涙には、泣かされました ストーリーについては他のレビューも有るので書きません 栄二と言う人物を中心に話は進みます 罠に貶められ、社会を拒絶しながらも、周りの仲間達の心情を感じ 立派に立ち直ると言う、その過程の人間の心理の変化を巧みに描いています 赤鬼も、嬉しかったでしょう。松田は泣いてました、私も目が潤みました それから最後の、さぶ の言葉にも泣きました これだけの名作を残してくれた山本周五郎氏に感謝有るのみです | ||||
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最近、乙川優三郎さんの作品にはまっているんですが、乙川さんの著作の解説で何度も触れられていたので、読んでみたら、あまりの面白さ、というか毀誉褒貶の激しさに引きずり込まれ、一気読みしてしまいました。 才気煥発の栄二、鈍だが気のいいさぶの二人の青年の、表具師の小僧時代からの堅い友情が、職人としての互いの成長、順調に歩んできた栄二の無実の罪での運命の暗転を経ても、決して壊れることなく、むしろ一層堅く結びつき、やがて貧しくても二人を理解する女性たちともめぐり合い、生き馬の目を抜く残酷な世の中で最初の一歩を踏み出してゆくところまでが走馬灯のように描かれる。 貧しくても腕の立つ職人目がけて迷うことのなかった下積み時代から一転、栄二が叩き込まれた石川島の寄場は、どうしようもないこの世の悪に痛めつけられて半死半生、揚句の果てに犯罪者となった本当は善良な人々が、黙々と労働にいそしんでいる。 「俺らはもう外の世界に出たくはねえ、これ以上だまされるのはごめんだ」と思いながら。 彼らを陥れたのは、人の金をくすねたり暴力をちらつかせて場で一番弱い者をいじめる小悪党、先祖伝来汗水流して守ってきた田畑を騙し取った権力者、強い立場を利用して人間の尊厳を踏みにじる富商の悪妻など様々。 しかし善良で気弱であったために、騙され、苦界に落とされたことは同じ。栄二も。 それでもさぶやおのぶ、おせい、そして寄場の一統など、栄二を心から励まし、身を投げ出して守ろうとする人々の支えで、最初復讐の鬼であった栄二は、少しずつ変わり始める。 その人間としての栄二の成長が、「最初から汚れてる人間なんていない」「一度汚れてもきっと立ち直れる」「みんな支えあって生きてる、それを忘れず、支えてくれる人たちのために尽くせ」「忘れがたい憎しみであっても、必ず忘れられる」とでもいうべき著者の痛いほどのメッセージを、読者にもたらしてくれていると思います。 ただならぬ緊張感を持った話なので、真剣に読むことになり、とても疲れますけど。 | ||||
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あるポルノ小説家が、日本人なら山本周五郎の一冊くらいは読んでおくべきだ、 と言うようなことを書いていたので、また、昔から名前をよく見る小説家だったので、 この「さぶ」を手にとって見ました。(別にポルノ小説だと思ったわけではないw) で、最初の50ページくらいしか読めませんでした。 面白くないというより、わからないのです。 登場人物の、江戸時代の町人の、飲食店のようなところでの立ち振る舞いが細かく描かれていて、 それに深い心理的な意味が込められているようですが、自分には理解できませんでした。 文章が悪いと言うより、自分に文章を視覚化する能力が無いようです。 ひとつだけ印象を書けば、テレビドラマの脚本・台本のように感じました。 調べてみれば、1962年の作ということで、日本でテレビ放送が始まってから 10年くらいのころの作品です。 相当、テレビドラマを意識して書かれているのかなと思いました。 思えば、もっと昔には、こういう文章の小説は無かったんじゃないかなとも思いました。 山本周五郎のほかの作品を読んだことは無いし、文学全般にも詳しくは無いので、 単なる印象に過ぎませんが。 と言うわけで、良いとも悪いとも論評できませんので、星は真ん中の3つです。 | ||||
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月並だが、本当にいい作品です。男前で腕がいい栄二と不器用なさぶという対照的な二人の友情を描いた作品で、冷静に見つめると二人の両極端な性格が型にはまり過ぎでの感はあるが、描かれる江戸の生活がリアリティに溢れているので、読んでいるときはそんなことを感じさせない。人に騙されて頑なであった栄二の心が、様々な人ととの関わりの中で次第にほぐれて人間として成長していく様子が好きだ。 | ||||
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古書なのでしょうがないのかもしれませんがいくら1円でもひどい | ||||
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無実の罪の罪で、それを明らかにしようとするがために、落ちるところまで、落ちてしまう。江戸の寄せ場で、人間性に目覚め、周りの助けで、そこから這い上がる。これは、一気に読める作品です。 | ||||
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瀬尾まいこの「図書館の神様」で紹介されていたのにずっと読まずに通り過ぎていました。 時代小説はなんとなくとっつきにくいというイメージで。 けど読んでみてよかった。 古さを感じさせない。(時代小説だから?) ちょこちょこ小さな謎でひっぱりつつ、最後の最後まで驚かせてくれる。 そして読み応えがある。 人間の善き心を描いている。 今時のばーっと読んでおわり、という話と違って、ゆっくり長く楽しめます。 | ||||
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いい本です!! 皆さんにもおすすめします!!! 自分を見つめるいい機会になればと思います!!! | ||||
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山本周五郎の本は多く持っていましたが「さぶ」は、再読しようと思っていたのに、人に貸したら返してもらえず気になっていた本です。古書として手に入ったのを喜んでいます。状態もよくうれしいです。 | ||||
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傑作です。かなり長編にも関わらず、続きが気になって仕方ない!!読み終わった後の余韻がすごいです…… | ||||
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山本周五郎良いですね~。 時代小説難しいかと思いましたが、とても読みやすくあっという間に読み終えました。 最後が・・・。 是非呼んでみてください。 | ||||
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本の状態は高く見ても「可」で日焼けは顕著で 販売ページとの乖離を感じました。 販売者は、もっと誠意をもって商品の状態を知らせるべきです。 残念でした。 | ||||
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江戸下町職人である「栄二」の、困難にぶつかりながらも成長していく姿が描かれている。栄二はあらぬ疑いをかけられ、仕事を失い、自暴自棄となり、「人足寄場」と呼ばれる場所で懲役につくこととなる。人生を転げ落ち、なおも心を閉ざしていたが、周囲の人との関わりから、次第に素直な心を取り戻し、大人へと成長していく。 またあわせて、「栄二」と「さぶ」の友情も描かれていた。 | ||||
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40歳を手前に控えて、本書を読むのは年齢的に遅すぎるのではないかという懸念のもとに読んだのですが、あっという間に物語の展開に夢中になってしまいました。人生の苦渋を織り込みながら、人と人との信頼を謳ったこの物語に、激しく心が揺さぶられました。個人的には、栄二に思いをよせながら自分をわきまえざるを得ないおのぶが印象的でした。現代において山本周五郎を読む意味はあるのだろうかと考えたりしましたが、心ある人たちに脈々と読み継がれていくのかもしれないと思いました。 | ||||
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