(短編集)
ちいさこべ
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まあ単行本一冊だけだったので申し訳ないと思いながら発注。 包装が簡潔で良かったと思いますし、本も傷みもなく完璧でした。 | ||||
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・中小篇4作、若き武家と妻女、そして職人たちの、人として生き方を探る姿が、周五郎の熱き思いに導かれて、描き出される。 最後の「へちまの木」を除く3篇は、非情の苦難に晒されながら、自分の置かれている場に踏み留まり、生きるべき道を求めて、めげることなく一途に、進み行く各々の、何と健気で潔く強いことか、心揺さぶられずには居れない、作である。 但しその生きる姿に、感動を覚えながらも、創り込みに念が入り過ぎて、逆に現実味を些か薄くしている辺りが、気に染まなかった。 また「へちまの木」は、世間知らずの「千二百石旗本の三男」お坊ちゃんの「心象風景(解説;木村久邇典氏)」を描いたとしても、「作者の四十年にわたった作家生活の疲労のようなものが、濃い影をおとしていて、痛ましいような思いもそそられる(同上)」のであれば、編む理由に糺したくなるような作、であった。 | ||||
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山本周五郎の短編集文庫版の中でも、表紙のデザインを含め最も素晴らしいものの一つ。短編というよりいずれも中編というべき作品集だが、他のレビュアーの方々が言うようにすべて傑作ぞろいです。 内、三篇は、確かに「こんないいやついないだろう」「これは出来過ぎのストーリー」と思うのだが、他の作家がこういう作品を書いたらたぶん白々しくて読めなくても、山本周五郎だと感動してしまうのは、一方でこの作家が人間性の悪もずる賢さも偽善もちゃんとさりげなく同じ作品の中に書き込んでいるからだ。そして「こんないい奴いない」「こんなかっこいいことできるわけないだろ」と思いつつ、読者は、どこかにこういう人間がいてほしい、自分はとてもできなくても、こういう人がどこかにいると信じたい、そう信じることで、自分もちょっとはましになれるんじゃないかと思ってしまう。これが山本文学のすごさ。 ただ、最終編「へちまの木」だけは違う。ある意味、これは現在のワイドショーや、露骨なまでの暴露記事を載せる週刊誌、もしかしたらネットの世界に通じるジャーナリズムの一面をえぐったもの。そして、グルメ記事をネタにただ食いをする記者、怪しげな噂を事実のように書き飛ばす元文学青年、彼らを憐れんでいる飲み屋の女、そして彼らを安い原稿料でこき使い、不用になれば情け容赦なく切り捨てる出版元、皆、すべて「こういう奴は絶対にいる」と思わせる。そして、その人たちも、みじめな自分の生活を何とかそうやって守っていることもわかる。ある意味最も現代的な作品かも | ||||
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ある人に勧められて購入した、老眼には文庫本は読むのが大変でした。 | ||||
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「ちいさこべ」とは、雄略天皇が養蚕振興のため、蚕(こ)を集めるよう命じたところ、を取り違えて嬰児を集 めてしまい、その養育を命ぜられ、少子部蓮の姓を賜ったという説話(日本書紀)からきているようです。 確かに、みなしご達の面倒をみながら火事の現場を再建していく棟梁の話ですが、内容は、若い男女の純愛の話 です。実に感動的であり、何度も泣いてしまいました。 もちろん、みなしごに対しての愛情もすごい。盗人をした子供をかばう姿、集団から逃げた子をゆさしく迎え る姿も感動的でしたが、若棟梁「茂次」は、いつも口は重くぶっきらぼうです。しかし「りつ」に対してのや さしいいたわりがはしはしに感じられます。短編ですが、こころ洗われる内容でした。 | ||||
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