(短編集)
花匂う
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花匂うは恋愛の甘酸っぱさをくだものと自分の生い立ちに重ね合わせ見事にハッピーエンド、最後の方の2作は何を言いたいのか良く理解出来なかったが痛快な謎解きがおもしろかった。 | ||||
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この小品集に登場する人物達は、みなそれぞれ人間臭い。 人間は元来、男も女もこういうものだったのではないだろうか。 そして楽しく、あるときは悲しく毎日を送っていたに違いない。 現代人にそれを感じる人物がどれほどいるだろう。 なにかのマニュアルに媚びつつ、ただ漫然と過ごす日々ではなかろうか。 この一編に触れることで、すこしばかりの臭いをとりもどしたくなった。 もちろん、それが花の香りであることに越したことはないのであるが。 | ||||
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収録される作品は以下の通り。 宗太兄弟の悲劇(昭和3年) 秋風不帰(昭和14年) 矢押の樋(昭和16年) 愚鈍物語(昭和18年) 明暗嫁問答(昭和21年) 椿説女嫌い(昭和23年) 花匂う(昭和23年) 蘭(昭和23年) 渡の求婚(昭和31年) 出来ていた青(昭和8年) 酒・盃・徳利(昭和9年) 本書は、解説によると、著者生前に刊行された「山本周五郎全集」(講談社)、没後に新潮社から刊行された「山本周五郎小説全集のいずれにも収録されなかった作品が収めてあるとのこと。それも熱心な読者から雑誌に掲載されたものが持ち寄られたとある。この中で最高に面白いのが「椿説女嫌い」である。藩の奥を取り仕切る極めて負けず嫌いのいわゆるじゃじゃ馬な婦人を陥落させる話。理屈抜きに笑える。娯楽に徹した洒脱な筆遣いで、周五郎のコメディでは出色の出来。「明暗嫁問答」も楽しい作品。「花匂う」は、情感溢れる恋愛もので、蜜柑の花の匂いと主人公の思いとがメタファーとなって交錯して美しい作品。「秋風不帰」は、仇討ちもので恋愛を絡めるストーリーであるが、同工異曲で秀作があるのでやや物足りない。「出来ていた青」は、現代ものの推理小説。昭和8年に発表した作品にしてはなかなか現代的な雰囲気がある。周五郎もこんな作品があるのかとちょっと意外に感じた。 | ||||
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