(短編集)
月の松山
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時代もの九編、現代もの一編が収録されている短編集。 表題作「月の松山」は余命宣告された武士が愛する者たちの幸福のために取った行動に胸が熱くなる作品です。収録作の中では「初蕾」がダントツで良かったです。幼い頃から不幸ばかり背負ってきたお民が恋人との赤子をその両親のもとで育てていく物語。世間も人も信用せず生きてきたお民が人の温かさを知ることで成長していく姿に感動します。 ラストの現代もの「失恋第六番」は私にはその面白味が理解できませんでした。 | ||||
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いつもの周五郎節が冴える、中では、失恋第五番が、いつもとは少し違う、作風の現代小説。 | ||||
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最初の「お美津簪」が一番良かった、泣けました。最後の「失恋第6番」はつまらなかった。 | ||||
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なんと言っても表題作が良いです。 普段人生の期限を意識して生きることはありませんが、 それを知ってしまった男の物語です。 以前に書かれた作品で「四年間」( 雨の山吹 (新潮文庫) 収録) と云う作品がありますが、これを書き直した作品だと思います。 「四年間」は現代劇で、その結末も現代劇にありがちなものとなっています。 両作品を比べてみるのもおもしろいかと思いますが、山本周五郎は やはり現代劇ではなく、頭にちょんまげを載せている作品の方が、 圧倒的に良いです。 周五郎作品は昭和20年頃を境におもしろくなるのですが、 この本は、昭和20年以前の作品&現代劇が4割程度収められています。 大好きな山本周五郎ですが、これらの作品はあまりオススメできません。 星を三つとしたのは、そんな理由からです。 | ||||
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時代小説では圧倒的な藤沢周平ファンです。 山本周五郎作品も何冊か読みましたが、本作が短編集ではあるが味わい深く最も印象に残っています。 表題にもなっている「月の松山」という作品もよいのですが個人的には「初蕾」という作品が大好きです。 不幸な生い立ちの茶屋勤めの少女と若武者が心を通わすが事件が起こり若武者は同僚を斬り殺し出奔してしまった、しかも「待っていてくれ」ではなく「お互い遊びだ割り切っていてくれていると思うが」と捨て台詞を吐いて去られる。 若武者の始末に両親は藩の沙汰を待たずに即刻住居、家財道具の全てを藩に返還するという潔さが藩主の誉れを受け特別に扶持(生活費)と領地への永住、知古の業者から里山の住居を貰い受け隠居する。 暫くすると玄関に生まれて間もない赤子が捨てられていた。 村役に預けるべきだとの主人の主張をはね除け母親は育てることにした。しかし年齢もいっており乳を上げることが出来ない。暫くは近所の若い母親に頼んでいたが毎日となると双方気まずくなる。そこで乳母を雇い入れることとした〜 ここからの展開は涙もろい私にはハンカチなしには読み進められませんでした。 今レビューを書きながらも思い出して涙ぐみそうです。 「月の松山」は武家社会の男、一角の剣士として実力を認められた男の矜恃を見せ涙を誘う。 「初蕾」は蓮っ葉に見える女の芯の部分での女性らしさや想いに涙を誘われる。 藤沢作品と共通した美点、言葉遣いや表現方法など堅苦しくなく馴染みやすいので時代小説初心者、ことに本作は女性にお勧めです。 | ||||
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