風流太平記
- サスペンス (354)
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シニア世代の男女交流で時々感じていたこと、裏書きされてとても心地いい。 | ||||
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堅実冷静な長兄、冷徹沈着な次兄、そして剣は立つが情が厚すぎる故に使命を外れる末子の主人公万三郎3兄弟が紀州家藩主治宝の叔父にあたる左近将監(頼興)の謀反を阻止すべく妻子・許嫁を巻込み命を賭して抗う物語です。本小説の流れは実話の如くスリルに満ちた派手な活劇、緊張感そして人情噺でほっこり、最終章では感涙必至でまさかの、そー来たかで〆最高の読後爽快感を味わえます。「つな」と「かよ」の絶妙な恋心の描写と活躍は本編に光明をさし私の最も好きな周五郎作品の1つです。 | ||||
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毎年思うことですが、梅が散って桜が咲くまでの時間はそうとう長い。 この長編小説は昭和27年に四国新聞の夕刊に連載されたらしいが、題名も内容もその媒体にふさわしくのんびりしていていわば春風駘蕩としており、朝寝して宵寝するまで昼寝して、時々起きて居眠りしたくなる、そんな長閑な季節に読むのにふさわしい時代ものでした。 作者が解説しているとおり、これは徳川時代の末期に御三家のひとつがイスパニアと提携して政権の転覆と乗っ取りをたくらもうとしているのに気付いた5人の正義感が立ち向かうというお話です。 こういう東映の旗本退屈男風のロマンチックと弓なりのスローカーブ、考証や傍証を抜きにした荒唐無稽さは、何事につけてもせちがらい当節ではもはやユネスコ文化遺産並みに貴重なものと申せましょう。 なにゆえに梅が散っても桜が咲かぬ下手な鶯お稽古するため 蝶人 | ||||
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花田三兄弟の活躍で紀伊家の黒幕の陰謀を暴くという、長編エンターティメント活劇。裏にはエスパニアの侵略というのも含んでいて...相変わらず気宇壮大な舞台の中で魅力的な人物たちが奔走する。もちろん周到に状況設定してあるので「なにをばかな」という違和感は起こらない。こういうエンターティメント志向の作品も周五郎のような上手にかかると充分入っていけるものだ。 さて、この作品の最大の魅力は花田三兄弟の人物設定の巧みさにある。周囲から信頼され盤石の頼もしさを感じさせる長男徹之助・頭の回転が速く鋭い機敏さと行動力をもつ次男休ノ助、対して三男万三郎はのんきで人情家で直情径行で、いつも兄たちにしかられてばかり。ところが、頓挫しそうな計画を好転させるのは突飛でイレギュラーな三男の引き起こすアクシデントである、という構図。(まるでキースジャレットトリオみたいじゃないか!)こういうのがおもしろくないはずがない。この万三郎にふたりの対照的な魅力的な女性を絡めたところもまたこの作品のみそだ。戦後のエンタメ小説だけに周五郎にしてはオイロケ度も高めにしてある。(笑) 若干惜しむらくはこの万三郎の恋の結末が意外ではあるが強引すぎない?ってとこ。特に結ばれなかった方の結末は、まぁよくできているんだけど、「これでよかったの?あんた」という感じがぬぐえない。この辺すっきりさせるエピソードがあるとよかったんだけどね | ||||
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