■スポンサードリンク


光源



新規レビューを書く⇒みなさんの感想をお待ちしております!!
【この小説が収録されている参考書籍】
光源
光源 (文春文庫)

光源の評価: 3.88/5点 レビュー 24件。 Dランク
書評・レビュー点数毎のグラフです平均点3.88pt


■スポンサードリンク


Amazonサイトに投稿されている書評・レビュー一覧です

※以下のAmazon書評・レビューにはネタバレが含まれる場合があります。
未読の方はご注意ください

全7件 1~7 1/1ページ
No.7:
(3pt)

大上段に振りかぶりすぎたか?

撮影技術を中心に映画業界のことを詳しく調べて書かれている。プロデューサー、監督、撮影監督、主演男優、女優、そしてスタッフや家族たち。これらの群像にスポットを当てながら物語は映画製作と共に進行するのだが、最初から破綻が予想されているだけに、なんか冗長な感じだった。更に後日談が木に竹を接いだようで、ちょっと困惑してしまった。
アイドル出身の女優の心情とか、女優の撮影監督が雀荘で久しぶりにあった売れない監督と夜遊びするときの、映画狂丸出しの監督とのやり取りなんかには味があったんだけど、全体としては長さの割には肩すかしされた感じだった。。
光源Amazon書評・レビュー:光源より
4163194800
No.6:
(3pt)

本について

本、自体はとても綺麗で、中古品に見えないものでしたが、この小説は桐野夏生の中で1~2番争うぐらい内容がつまんないです。テレビ映画業界裏側描きたいのでしょうがなんか文体が古臭くキャストも、読んでて恥ずかしくなるレベル、買わなきゃよかった、やはり桐野さん、やわらかな頬、ジオラマ、玉蘭アイムソーリーママ、メタボラ、アウトがおもしろかった。ほかの作品にすればよかった。
光源Amazon書評・レビュー:光源より
4163194800
No.5:
(3pt)

個人的には好きな作品です。

この小説は桐野氏の転機に書かれたものだと、個人的には思っています。
柔らかい頬で培ったモノローグを挟むおなじみの描写を入れつつも、
ストーリー進行の視点をどんどん変えていく実験的な試みもしていて、
新鮮とは言えないまでも楽しく読むことが出来ました。
「これまで読んだことがない小説」・・・とは思いませんでしたが、
登場人物が皆、自分のことしか考えていないという設定を
最後まで貫き通した作品は珍しいのかもしれませんね。
近年の著作に見られる、登場人物の突き放しや、生々しい毒がもっと入っていれば、
ぐっと面白くなったと思います。
そういう意味でも手探り感が味わえる、桐野氏の貴重な小説だと思います。
光源Amazon書評・レビュー:光源より
4163194800
No.4:
(3pt)

極めて桐野氏らしい秀逸な作品

本作はミステリーではありませんが、一級のエンタテイメントでかつ、深い人間洞察が含まれています。それ故に桐野氏の持ち味も充分に生かされた作品になっています。
彼女の小説の主人公は皆、自分の利益を最大限に考える行動を取ります。そこから、彼女の作品のキーワードである「サバイバル」という言葉が炙り出されます。
厳しい環境や、自らを束縛するものからの解放を望みながら生き抜くこと。そこには他者への思いやりよりも、他者を利用して自分が生き残る「戦略」が生じます。それが彼女の小説の真骨頂です。
最後は「狂乱」というカタストロフに導かれますが、それは真の意味でのカタストロフではなく、次なるカタストロフへの前哨に過ぎません。
光源Amazon書評・レビュー:光源より
4163194800
No.3:
(3pt)

光源

 ただ淡々と映画を制作する話。こうもリアルに書いてはいるのだが、あまり好きになれない。 藪内の持っていた叔父の古い写真をもとに映画を作ることに。その藪内は監督。優子のプロデュース。有村のカメラマン。主演俳優は今売れている高見。共演はヌード写真集で売れている元アイドル佐和。撮影は順調に進むかと思われたが。 淡々に撮影の情景を順を追って書いている。高見は自分の思い通りにいかず降板を持ちかけたり、藪内に殴られたり。有村は佐和に特殊な感情を抱いてしまったり。優子は怒ったり。多視点から見る撮影の様子は一人一人の思いとは全く違うもの。それが当たり前のようにストーリーは進む。ストーリーというが、殆どシナリオはない。心理描写や人物造形もよく感情移入はしやすいが、ストーリーに深みはなく、やや物足りなかった。 かつて誰も読んだことのない小説。そういう風に言われているらしいが、確かにこういう小説は読んだことがない。展開は読めなく、小説は終わってもストーリーが終わった訳じゃない中途半端な小説。結局どうなっていったかは読者に任されるのだろうか。リアリティが面白く早く読めたが、本作は良作とは言いにくい。 勿論意見は別れるだろうが、好きになれない桐野小説であった。
光源Amazon書評・レビュー:光源より
4163194800
No.2:
(3pt)

玄人向けかな

私はもっぱら映画派で、今まであまり小説を読んだ経験がなく、最近気まぐれでこの本を読みました。確かに次々と起こる予測不可能の展開は素晴らしいの一言でしたが、ストーリーは一般的に読者が小説に期待する”物語性”に欠けており、中途半端に幕を閉じるという設定で読後に何とも言えない物足りなさを感じました。映像化してしまうと見所の無い中途半端なものが出来上がってしまうでしょう。ただ、心理描写に定評のある作者だけあって登場人物の人間関係、思惑などが生々しくリアルに描かれており、現実感のある内容でした。
光源Amazon書評・レビュー:光源より
4163194800
No.1:
(3pt)

桐野ワールドへようこそ

派手さはないが、桐野夏生の得意とする、文章からにじみ出る心理描写が、際だつ。女性プロデューサー、若手監督、主演男優、助演女優それぞれの思惑が、入り乱れて、映画の撮影が進む。果たして、主導権を握るカメラ越しの光源は、誰であるのか。桐野ワールドへの第一歩をどうぞ。
光源Amazon書評・レビュー:光源より
4163194800

スポンサードリンク

  



新規レビューを書く⇒みなさんの感想をお待ちしております!!