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ファイアボール・ブルース 逃亡



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ファイアボール・ブルース 逃亡の評価: 3.89/5点 レビュー 19件。 Bランク
書評・レビュー点数毎のグラフです平均点3.89pt


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Amazonサイトに投稿されている書評・レビュー一覧です

※以下のAmazon書評・レビューにはネタバレが含まれる場合があります。
未読の方はご注意ください

全19件 1~19 1/1ページ
No.19:
(3pt)

普通

普通でした。
ファイアボール・ブルース―逃亡Amazon書評・レビュー:ファイアボール・ブルース―逃亡より
4087751848
No.18:
(5pt)

火渡抄子のカッコ良い人間っぷり

プロレスや女子プロは大嫌いなのに、この小説にどんどん引き込まれました。主人公の近田が火渡の付き人的なことをしつつも、自分もリングで戦う。負けばかりが続くも、火渡への憧れと尊敬の念はずっと続く。女性であるが、火渡には男気があって、とても魅力的。試合には全集中し、試合の前後は哲学をしていると思えた。この独特な女性の独特な世界と、その中での魅力的な独特の女性がなんとも言えず、すばらしくて、心を持っていかれた。
ファイアボール・ブルース―逃亡Amazon書評・レビュー:ファイアボール・ブルース―逃亡より
4087751848
No.17:
(5pt)

お芝居から。

ファイヤーボール、お芝居がかなり面白かったです。
気になって、原作を購入しました。
一気に読めちゃうほど、面白いです。
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No.16:
(5pt)

ファイアボール・ブルース

1巻をきちんとまとめた再販もの。
でも、あとがきで作者の話も読めたので、購入して正解でした。
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No.15:
(5pt)

痛快!

愉しい。
桐野夏生といえば、年々よりシリアスな、より深い小説を書いて評価も高いし、
それはそれでもちろんいいことだが、
20年近く前に書かれたこの小説はまたえらく気楽に読める。
やはりストーリテラーとしての才能は半端ではない。
痛快時代劇、という言い方があるが、そんな言い方がぴったりの痛快さ。

だが、「痛快」の後にジャンルとしてはどういう言葉を当てはめたらいいのか。
広く言えば、何しろこの作家だからミステリーなのだろうが、異色なのである。
舞台は女子プロレス界、
ファイアーボールと呼ばれる熱く強いレスラー火渡抄子が主人公で、
その付き人の、こちらはどこかの競馬の馬のように負けてばかりの近田というのが語り手である。

外国人レスラーの失踪事件が中心にあってミステリーには違いないとはいえ、
当然ながらファイトの描写もあり、それがまた(女子プロレスに関心がなくても)魅力でもあるし、
さらにはいじめやら経営やらといった業界の話題もある。
それぞれの話が頂点に達する結末部は、それらが相互に絡み合うさまが見事である。

火渡の強烈な個性に魅力を感じる読者は多いだろう。
特に女性に受けるだろうという気がする。
かっこいいのである。
だが、その火渡の魅力を引き出しているのは、
実は茫洋として愛すべき語り手、近田であって、これも非常にいい。

珍しいことに作者の後書きが付いていて、
「荒ぶる魂」という言い方で、闘う女への思い入れが記されている。
思えば桐野夏生の小説は、いずれも「闘う」女たちの生き様を描いたものだった。
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No.14:
(4pt)

桐野夏生らしからぬ爽快感。

直木賞作家、桐野夏生が描く女子プロ小説。

弱小女子プロ団体PWP。その看板を努める火渡は他団体からも一目置かれるほどの実力の持ち主だった。そんなある日、交流試合が組まれ、火渡は外国人レスラー・ジェーンと対戦することになる。ところが、試合当日ジェーンがリングから失踪。疑惑を抱いた火渡は数日後に発見された謎の外人女性の死体をジェーンだと直感し……。

小説はすべて火渡の付き人である近田の視線で描かれます。
この、近田は元OL。しかも、一勝もできないほど弱い。
ですので当然、火渡の凄さの描写はすさまじくなるわけです。

まるで神のように強い。
そして、敵対する人たちは悪魔のように悪い。

この視線が近田の心境とともに徐々に変わっていき、やがて火渡の人間性が見えてくるのがじつに上手いと思いました。

謎としてはそれほど深いものでもなく、また真相や解決の仕方もかなりマンガ的ですが、この人物たちが出ているということで面白い小説になっています。

神々しいまでの火渡は、読んでいるだけでもファンになっていきそうなほどです。

誰にでもお薦めするという小説ではありませんが、僕は大好きです。

※ほか、ちょっと。
・火渡のモデルは神取忍だそうです。なるほど、という気がします。
・女子プロの実情ってこうなのかぁ、と、そういう点でも面白く読めました。
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No.13:
(4pt)

村野ミロシリーズ初期に近い爽快さ

正直色ものと思っていたのでなかなか読みませんでしたが、

案外いい。何となく、出てくる女の人たちが寂しげに凛としてて、
気分がいいし、語り部「近田」は運命に翻弄されていく様が
初期のミロのようで魅力的である。

何しろ、近田が「自分は」というところが気分である。

こういうの男が書いたら実に嘘くさいのだが、

合宿所の臭そーな感じとか、その辺が桐野さんの真骨頂であり、

電車の隣の席でみるみる厚化粧が出来上がっていくときのような
女の薄気味悪さと、その女の鏡に映っているであろう、
男の薄気味悪さみたいのが、松原だのシンギョウジだの浦和ケンジだのに
におっていて
う〜ん、きりのだなぁ、っという感じに十分楽しめた。

ミステリーとしては、何ともシンプルで,
gakkushi、なんでぇ、そんなもんかだけど、最後の火渡はかっこいいです、ほんと
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No.12:
(3pt)

人間描写が上手です

殺人事件の種明かしよりも、火渡と近田の人間性に惹かれて読み進められた感じ。「強く、芯がある」火渡と、「迷い、もがき、強い者に憧れる」近田。この人の本は初めて読んだのだが、人間描写が上手なんですね。

それから、普段なじみのない「女子プロレス」という設定だけですでに興味がわく。なじみがないだけに、(失礼な言い方をすると)「得体の知れない」存在だった女子プロレスラーだけど、普通の人と同じようにそれぞれにキャラがあり、悩みや希望があり、学校や会社と同じように人間関係も入り組んで…という当たり前のことを、魅力的な登場人物を通じて知ることができて良かった。
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No.11:
(5pt)

男より男らしく、女より美しい

一読して、すがすがしい風が吹きぬけるような読後感を得た。
作者も「あとがき」で語るように、主人公、火渡抄子はジェンダーを超越した存在として描かれている。あっさり言えば、その生き様は男よりもはるかに男らしく、女よりもはるかに美しい。そこにはより概念が一層純化された「男らしさ」というものがあり、「美しさ」というものがある。
火渡が付き人の近田(一度も試合で勝てたことがない)に対し、どうして勝てないのかを体で教えてやるシーン。そして、体で教えられたにも関わらず、まだわからない近田に火渡が教え諭してやるときの言葉が胸を打つ。並みの男ではとうてい言えない言葉なのである。
謎解きで引っ張られて読みすすめるうちに、読者はいつしか「荒ぶる魂」というものを肉感的に感じ、その魅力に引き込まれていることに気がつくだろう。
ファイアボール・ブルース (文春文庫)Amazon書評・レビュー:ファイアボール・ブルース (文春文庫)より
4167602016
No.10:
(4pt)

女のビルディングス・ロマン

火渡のモデルは神取忍。それはいいとして、「人(女)は何故、女子プロをやるのか?」。その答えを実は多くの女性は知っているはずだ。そんで答えを活写したのが本書である。「女」のビルディングス・ロマンを描けるステージは非常に少ない。もちろんナースとか女弁護士とか保母あるけども、「女世界」でそれを描出できる場というのは、女子プロ位じゃないだろうか?「男」との権力関係を一旦脇におき、女世界で闘技する空間というのが、成長譚のうえで不可欠だというのは、「やおい」の裏返しともいえる。ともあれこれも著者の女性解放譚の一つのパターンなのだ。
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No.9:
(4pt)

女子プロレス

の縦社会がとても興味深かったです。女が女に惚れる(レズとかそういう感覚ではなく、なんでしょう、性別は取り払った感情)そんなことはそうないと思うので何故かとても近田が羨ましく思えました。近田と供に火渡の言葉の意味を考え、自分も読み終えた後少し成長出来た様な感覚になりました。
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No.8:
(2pt)

殺人事件は不要でしょう

桐野夏生があとがきに書いているぐらいだから、この物語は「火渡」が主役なんだろうけど、小生の目から見ればこれは紛れも無く語り手「近田」の成長譚だ。彼女の悩みや謎、不安や挑戦が主軸となってドラマが進行して、ラストの試合相手が全編通しての憎まれ役となればそう見る方が順当だろう。テンポのいい筋の運びとキャラクターの魅力で一気に読ませては行くが、事件は実にあっけなく解決してミステリーとも言い難い。この作品に殺人事件は不要だったのではあるまいか。
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No.7:
(4pt)

爽快マグナム小説に僕乾杯!

一言で言うと、桐野作品では異色系。
暗いなにやら心の中まで詮索されるような内容もなく、すらすらとポテトチップスを食べながら(カルピスはいかが?)ドラマでも観てる様にかるいペースのお話。
女子プロとして読むのもよしですが、こういう女性もいるんだなと思いながら読んでいってみると、人間性の面白さがプラスされて作品を楽しめます。
近田の火渡へのレズッぷりはホントにうけました。
ファイアボール・ブルース―逃亡Amazon書評・レビュー:ファイアボール・ブルース―逃亡より
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No.6:
(3pt)

「いい意味での毒」がない

小さな女子プロレス団体PWPのスター選手「ファイアボール」こと火渡と「私」こと未勝利の新人近田を軸に、外人選手の失踪問題や、団体の解散、移籍問題を描いた作品。
一応殺人事件は発生するが、ミステリー性は薄い。むしろ、近田の成長物語というところか。作者の初期の作品のせいか、「OUT」「グロテスク」「ダーク」にみられる「いい意味での毒」がない。
桐野作品の入門編と言うところか。
ファイアボール・ブルース (文春文庫)Amazon書評・レビュー:ファイアボール・ブルース (文春文庫)より
4167602016
No.5:
(3pt)

「いい意味での毒」がない

小さな女子プロレス団体PWPのスター選手「ファイアボール」こと火渡と「私」こと未勝利の新人近田を軸に、外人選手の失踪問題や、団体の解散、移籍問題を描いた作品。
一応殺人事件は発生するが、ミステリー性は薄い。むしろ、近田の成長物語というところか。
作者の初期の作品のせいか、「OUT」「グロテスク」「ダーク」にみられる「いい意味での毒」がない。
桐野作品の入門編と言うところか。
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No.4:
(4pt)

ミステリーではないが・・

OUTを読んで以来、桐野夏夫のファンになったが、相変らず読みやすくて一気に読み終えてしまった。
ミステリーと言うにはちょっと物足りないが、女子プロレスという特殊な世界を入念に描いており、興味深く読めた。
神取忍を彷彿させる孤高の女子レスラー・火渡抄子がとても魅力的に描かれており、是非このシリーズを続けて欲しいと思った。
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No.3:
(3pt)

『ファイアボール・ブルース (2)』を読むために読む必要あり

神取 忍を彷彿とさせる女子プロレス界きっての強者・火渡 抄子と、一勝も出来ない付き人の近田を軸に描かれるミステリー。しかし、ミステリーとしてはそれほどおもしろくなく、桐野 夏生の丹念な取材を通して書かれたと思われる、女子プロレス界の内部事情や、女子プロレスラーたちの生き様の方がおもしろい。『ファイアボール・ブルース』自体の評価は☆3つだが、完結編となる
ファイアボール・ブルース―逃亡Amazon書評・レビュー:ファイアボール・ブルース―逃亡より
4087751848
No.2:
(4pt)

楽しかった

プロレスはまあまあ好きだが、それほどでもない。それでも、読んでて本当に楽しかった。登場人物にそれぞれ声援を送りながら読んでいた自分がいた。
なにか、大事件がおきるわけでもない、それでも、大切にしたいと思った1作でした。
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4087751848
No.1:
(4pt)

闘う女の三段論法

女子プロレスという今まで、イロモノ、前座として扱われてきた世界にはっきりと美しい色をつけた。しかし難点は多い。プロレスについて普通以上の知識がなければ、プロレスの「技」は書かれていてもわからないし、プロレス=八百長としか見ていない人にはまったくチンプンカンプンになりかねない。だから村松友視の「私、プロレスの味方です」を読んでから、読むといいと思う。また、桐野夏生の書く「強そうに生きている女」のさりげない悲哀の度合いは薄い。人間の洞察、キャラクターの書き込みも「プロレスをやっている女」ということで代弁させてしまっていて、ミロシリーズに比して、個々人の描写も掘り下げられてない。ミロのシリーズを期待した人は、裏切られるだろう。裏切られた結果がいい方に出るか、悪いほうに出るかはミステリ好きかどうかではなく、プロレスの知識の多寡によってしまう感はぬぐえない。さらにミロシリーズに対して「謎」の比重も軽い。以上の点から、プロレス知識の少ない女性には辛い。だけど。一生懸命な女は恋にばかりに夢中にならない。女子プロレスは一生懸命じゃないとつとまらない。だから女子プロレスラーはあまり恋に夢中にならない。そんな三段論法の美しさがこの小説にはある。それを是非、知ってほしい。その意味では主人公の火渡に恋愛の入り込む余地のなさは凄まじく、また、素晴らしい。男であろうと女であろうとその素晴らしさを知っていればこの本は読む必要がない。
ファイアボール・ブルース―逃亡Amazon書評・レビュー:ファイアボール・ブルース―逃亡より
4087751848

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